ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと④TICA全体の将来的な利益を考えて
★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
中国の韓非子の「十過」篇に次のような言葉があります。
「顧小利則大利之残也(小利を顧みるは、則ち大利の残なり)」--
その意味するところは「小さな利益に拘るのは、大きな利益を得るための障害になる」--
今回のルール改正案の投票で私が懸念しているのは、まさに「出陳者の目先の小さな利益に拘ると、TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」のではないかということに尽きます。
私自身、Proposal 8 に全面的に反対しているわけではないのですが、せめて「At the discretion of the judge」のところをなくし、とりあえずKittenだけにして様子を見る--といった改正案であれば、乗れたかもしれません。
というのも、「TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」かどうか、じっくり時間をかけて慎重に検証してもいいと思うからです。
あるいは3年なり、5年と期限を区切っても良かったかもしれませんが、TICA Board Memberからそのような修正動議は出なかったようです。
今となっては仕方ありませんが、Proposal 8の提案者や推進メンバーは、中長期的あるいは将来的に見て「TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」ことはないという主張をするなり、論拠を示すなりしてほしかったと思っています。
「明るく楽しく」なることだけに重きを置き、「楽にファイナルに残れるようになるんだからいいでしょう!」みたいな感覚でルール改正をしてしまっては将来に大きな禍根を残すのではないかと憂うわけです。
【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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