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2025年4月

2025年4月30日 (水)

SBのStandard変更(案)を知る⑮BODY Legs & Feet:Tree trunk boning and mighty strength

LegsとFeetは現在、別々になっているものをLegs/Feetと合体したもので、配点も単純に合計して8点となっています。
 
変更理由において、LegsとFeetの関係性をはっきりさせ、胴体の姿勢に与える影響を合理的に説明したとしています。
 
脚の長さは変わりませんが、 Legsにおけるその他の記載は詳細になります。
 
現在は「substantial boning」だけですが、「muscular」と「thick」が加わり、さらに比喩的表現として「tree trunk boning and mighty strength」も加えられています。
 
木の幹を意味する「tree trunk」、「mighty strength」(=単なる力強さを遙かに上回る力強さ)はいずれもSBだけに使われることになります。
 
胴体の姿勢については、「後ろ脚は前脚よりわずかに長く、背中のアーチは小さく、腰は肩よりも少し高い」と詳細な記載となります。
 
Feetのところは「toe tufts」が強調され、「as if wearing mittens」(=まるでミトンをはめているような)、「abundant」(=ありあまるほど豊富な)という修飾句や形容詞が使われ、これらもTICAのStandardsで使われるのはSBだけになります。
Sb-legs-feet
※変更理由
Sb-legs-feet_20250424123701
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月29日 (火)

SBのStandard変更(案)を知る⑭BODY Torso:Medium-Longに変更

SBのBODYタイプは現在、「medium in length」となっていますが、変更案では「medium-long」となっています。
 
ちなみにBODYの長さが「medium」なのは、SBのほかに、AUMとCXがいます。
 
もし、「medium-long」に変更となると、NF、BI、AB/SOと同じ部類に入ることになります。
 
SBにおいては「barrel」シェイプが特徴ですが、変更案では単に「a barrel-shaped」としていた記載を「characteristic barrel-shaped」と強調する言い回しに変えようとしています。
 
全Breedsを通じて、「barrel」が出てくるのはSBとSXだけです。(※SXの場合は「barrel chested」と限定的な使い方になっています)
 
「firm」「solid」「well-muscled」は変わりません。
 
ここで、「firm」と「solid」と似た単語が続きますが、微妙に語感に違いがある点は押さえておきたいところです。
 
「firm」は「堅固な/頑丈な」という意味合いがあり、「solid」は「(固形で)中身が詰まっている」意味合いがあります
 
仮に、SBのBODYの長さが「medium-long」に変更になった場合、長さ的にはNFやBIと同じ部類に入るわけですが、NFは「substantial」、BIは「sturdy」と違いがあります。
 
「substantial」は「実体があり、量・質ともしっかりとある」という意味合い、「sturdy」は「(人・体が)屈強な/たくましい/強健な」という意味合いがあります。
Sb-torso
※変更理由
Sb-torso_20250418111001
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月28日 (月)

SBのStandard変更(案)を知る⑬NeckはShortで「thickly muscular」

Neckの配点は2点で変わらず、しかもSBの配点表の中で最も小さい配点となっているため、敢えて取り上げることもないかもしれませんが、一応、変更が施されているので紹介します。
 
現在は「Rounded, substantial and well-muscled」となっていますが、「The short neck」であること、「thickly muscular」であることが加えられました。(※「thickly muscular」は「well-muscled」の言い換えとみることもできます)
 
Short Neckの猫種は以下の通りで、これにSBも仲間入りすることになります。
 
BS/BL・・・Neck:  Short, thick, heavily muscled, creating the appearance of no neck, blending with the cheeks. Especially pronounced on mature males.
BU/BO・・・Neck: Short, thick and well-developed. 
CX・・・Neck:  Short, strong, heavy-set.
MX/CY・・・Short and thick
PS/HI/ES・・・Neck:  Short, thick, and wellmuscled.
SF/SFL/SCS/SCL・・・Neck: Head should blend into a short neck.
SR/SRL・・・Neck: Short and thick. Curly fur prominent on neck. 
SG・・・Neck: Short and thick.
TB/TBL・・・Neck: Short, thick, with an almost noneck appearance.
 
また、新たに「Thicky」という単語が使われ、「thickly muscular」となっていますが、珍しい使い方と言えるでしょう。
 
「thickly」は「厚い」を意味しますが、「密集していて厚い」という意味合いが強く、草木が生い茂る場合などに使います。
 
TGではEarsのところで「Ears: Rounded.  Small preferred.  Set as much on the side as on the top.  Thickly furred temples and ears preferred.  Lynx tipping undesirable」といった感じで使われています。
 
筋肉も「層が厚く」、筋肉繊維が密集しているという意味で使っていると考えられ、現在の「well-muscled」より工夫が施された言い回しと言えそうです。
Sb-neck
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月27日 (日)

SBのStandard変更(案)を知る⑫Profileの額は「flat top of the head」「good height」「without doming」

Profileの配点も3点で変わりません。
 
3点というと、かなり低いレベルで、LYの2点に次いで3点低い配点となります。
 
そうは言うものの、Profileの定義は意外にも詳細で、今回の変更案では「SBのProfileがどうあるべきかを明確に説明するために言い換える」として大幅な変更を加えています。
 
現在、「The top of the head」は「almost flat」ですが、これを「The flat top of the head」と言い切っています。
 
その後、現在の現在のStandardでは横から見た形状の説明に移りますが、変更案では立体的な形状を説明を加え「The flat top of the head leads to a slightly rounded forehead of good height without doming」としています。
 
特に「good height」で、「without doming」は特徴的な言い回しとなります。
 
いわゆるProfileの説明のところは現在、「gentle slope from the forehead to the nose and a slight convex curvature before the tip when viewed in profile」となっていますが、「It continues through a gentle curve at the bridge followed by a slight convex nose curvature of the nose before the tip」とし、「slope(傾斜)」を「curve(曲線)」に変更しています。
 
また、新たに「A straight nose tip is also permissible」も加えています。
 
ちなみに「permissible」と似た言葉に「allowable」がありますが、同じ「許される」という意味合いでも、許される程度がより強い表現が「permissible」になります。
 
日本語で言えば、「permissible」が「許容される」、「allowable」が「容認される」に近いかもしれません。
Sb-profile-0
※変更理由
Sb-profile_20250415140301
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月26日 (土)

SBのStandard変更(案)を知る⑪Muzzleは長さと形状を微修正

Muzzleは10点から8点に減りました。
 
とは言え、Muzzle単独の配点が8点というのは全BreedsのStandardを俯瞰すると、かなり高い水準です。
 
最も配点が大きいのはOCとSR/SRLがそれぞれ10点、次いでAUMが9点で、現在はSBも最も大きくなっていますが、高い水準であることに変わりはありません。
 
なお、Muzzleで8点という配点は、HBも同じです。
 
変更理由のところにも書いてありますが、ポイントは長さと形状についてより具体的な記載に微修正したというところです。
 
長さは現在、「The muzzle is short in length」となっていますが、これを「The muzzle is moderately short」に修正しています。
 
形状は現在、「full and rounded.  There is a slight muzzle curvature, but the transition between the side of the head and the muzzle is gentle and inconspicuous」となっていますが、「full and rounded」の後に、「with a gentle and inconspicuous transition to the head. The lower jaw and chin are a substantial width and depth to complete the full rounded shape of the muzzle」と続け、その代わり「There is a slight muzzle curvature, but the transition between the side of the head and the muzzle is gentle and inconspicuous」は削除しています。
 
下顎と顎(先)のところは「substantial width and depth(十分な幅と深さ)」がありと強調し、これが「complete the full rounded shape of the muzzle(十分に丸みを帯びたマズル形状を完成させている)」としている点も重要です。
 
ちなみに、「with a gentle and inconspicuous transition to the head」のくだりで出てくる「inconspicuous」は、「目立たない(=周囲に溶け込んでいる状態)」という意味で、この単語が使われるのはTICAのStandardsでSBだけになります。
Sb-muzzle
※変更理由
Sb-muzzle_20250415122301
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の4月14~20日の感染報告者数は1医療機関当たり1.77人で、前の週に比べ15.7%減りました

東京都の4月14~20日の感染報告者数は1医療機関当た1.03人で、前の週に比べ14.2%減りました。

2025年4月25日 (金)

SBのStandard変更(案)を知る⑩Color変更に伴いEye Colorも変更

COAT Colorの大幅な変更に伴い、当然ながらEye Colorも変更する予定にしていました。
 
現在、Eye Colorは「There is no relationship between eye color and coat color/pattern」となっていますが、配点表の下のColorのところの変更に沿って、Eye Colorの記述も「Blue eye color is mandatory in the Pointed category. In the Traditional category blue and odd-eye color is ONLY accepted in solid white or ‘with white’ cats. Clear color is preferred. Copper color is undesirable」と変更しています。
 
また、「Clear color is preferred」とする一方、「Copper color is undesirable」としたのも特徴です。
Sb-color_20250415114101
※変更理由
Sb-eyes_20250415114201
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の4月14~20日の感染報告者数は1医療機関当たり1.11で前の週に比べ35.5%減りました。

名古屋市の4月14~20日の感染報告者数は1医療機関当たり2.78で前の週に比べ7.3%減りました。

福岡市4月14~20日の感染報告者数は医療機関当たり1.15人で前の週に比べ19.6%減りました。

北海道4月14~20日の感染報告者数は1医療機関当たり1.80人で前の週に比べ25.6%減りました。

2025年4月24日 (木)

SBのStandard変更(案)を知る⑨Eyes:Roundを削除

Eyesの配点は変わりませんが、定義内容は意外に大きく変更しようとしています。
 
まず、Eye Shapeですが、変更提案理由にも書いてありますが、基本的に「round」を削除しています。(※まぶたの形状の説明で「rounded」は残っています)
 
現在は「 Large, almost round, with the outer corner angled slightly towards the base of the ear」となっていますが、これを「Large, moderately oval, with the lower half curvature being more fully rounded than the top lid」に変更しています。
 
「almost round」ではなく、「moderately oval」であり、さらに「with the lower half curvature being more fully rounded than the top lid」を加えています。
 
これはEye Shapeにおける、上半分と下半分の(まぶたの形状)の微妙な違いであり、上まぶたと下まぶたの形状が同じような「moderately oval」ではなく、下まぶたの方が上まぶたよりも丸みを帯びていると定義しています。
 
ここで出てくる「curvature」は直訳すると「湾曲」を意味し、NoseやProfileのところで「shallow curvature(浅い湾曲)」といった感じで使われることはありますが、Eyeではほとんど例がなく、JB/JBLのStandardで「The eyeball shows a shallow curvature and should not bulge beyond the cheekbone or the forehead」と使われているぐらいです。
 
まぶたの形状で「curvature」使われるのはSBが初めてということになります。
 
また、目と目の間隔は現在、「The eyes should be set more than one eye’s width apart」となっていますが、「should be」が「are」に変更となり、「slightly oblique」の後に「with outer corner pointing toward the outer edge of the ear」を加えて、より明確にイメージできるようになっています。
Sb-eyes
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月23日 (水)

SBのStandard変更(案)を知る⑧Earsは「relatively broad base」

Earsの配点は5点で変わりません。
 
記載内容で変わったのは2カ所で、1つは付き位置に関する「with relatively broad base」が加わったこと、もう1つは許容範囲の対象として、現在は単に「lynx tipping」となっているところが、「Well furnished with lynx tipping allowed」とより詳しくなった点です。
 
変更理由のところを読むと、「Added the description of the ear base to eliminate any perception that a narrow base fits the standard」と書いてあり、これまで耳と耳との間隔が狭くても、恰もStandardに沿っているかのような誤解を解くことを狙ったと説明しています。
 
一方、「The hair over the back of the ear is short and thin. From the middle of the ear, the furnishings become longer and cover the base of the ear」は削除するとしています。
Sb-ears
※変更理由
Sb-ears_20250415104801
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月22日 (火)

SBのStandard変更(案)を知る⑦HEAD Shape:Low set cheekbones

HEAD Shape変更の提案理由を読むと、「Cheekbones are a key factor in the head shape of a Siberian」と書いてある点に着目したいところです。
 
現在のStandardでは「The cheekbones are neither high set nor prominent」と極めて抽象的で曖昧な言い回しになっていますが、変更案は「They are low set, broad and softly curved, connecting the muzzle to the outer edge of the ear and giving definition to the broad wedge-shaped head」 となり、明確に「Low set」が打ち出されています。
 
また、①「broad(幅広く)」、②「softly curved(柔らかにカーブを描き)」、③「connecting the muzzle to the outer edge of the ear(マズルと耳の外縁部をつなぎ))、④「giving definition to the broad wedge-shaped head(Head Shapeが幅広い修正くさび形であることを明確に印象付ける)」--と具体的にその特徴を並べています。
 
HEAD Shapeにおける配点アップ分の2点が何によるものか、提案理由では明記されていませんが、記載内容から見て「cheekbones」のところと考えていいかもしれません。

※変更理由
Sb-head-shape_20250415102001
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月21日 (月)

SBのStandard変更(案)を知る⑥HEAD Shapeは2点アップで14点に

HEADにおいて配点が増えたのは唯一「Shape」であり、12点から14点にアップしました。(HEADにおいて配点が減ったのは唯一「Muzzle」で10点から8点にダウンしました)
 
表現で見ると、新たに「trapezoid(台形)」が使われ、この言葉がTICAのStandardsに出てくるのは初めてです。
 
Wedge(くさび形)Shapeにはいろいろなバージョンがありますが、SBの場合、これまでの単純な「Modified wedge」から「Trapezoid-shaped wedge」に変更しようとしたことになります。
 
「Medium/large size」と「with rounded contours」のところは変わりません。
 
ちなみに、HEAD Shapeの配点ランキングを見ると、最高点はRBとTHで15点であり、従来、SBはそれに次ぐ12点となっていましたが、この改正案だとさらに配点が高くなり、RB、THの水準に近づくことになります。
Sb-shape
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月20日 (日)

【分析㊦】TICAルール改正投票、Regionサイトの〝私物化〟は許されない

今回のルール改正案の投票結果の分析と直接の関係はありませんが、TICA Asia East Region公式サイトの〝私物化〟というか〝公私混同〟は許されてはならないでしょう。
 
TICA Asia East Regionメンバーにおいて、何かしらのミーティングを重ね、Regionの総意としてProposal 8 を提出したのであれば、Region DirectorがRegion公式サイトで「非常に残念です」とコメントを書くのはいいかもしれませんが、今回は事情が全く違うわけです。
 
あるいはRegionメンバー全員がProposal 8に賛成し、投票したのなら構いませんが、実際にはProposal 8に反対して、例えば今回の投票でも「a」や「b」に投票したRegionメンバーもいたはずです。
 
要は自分の意に沿い、自分の懇意にするメンバーだけしか念頭になく、自分たちだけ「明るく楽しく」できればいいという考えが支配しているから、「非常に残念です」なんていう極めて個人的感情剝き出しのコメントをRegion公式サイトで書いてしまうわけです。
 
Region Directorであるからには、常に中立・公平・平等に考え、全Regionメンバーのことを考え、Region公式サイトでの記載も〝私物化〟というか〝公私混同〟と思われないようにしてすべきなのにどうしてできないのでしょうか。
 
個人的な感情を綴るのであれば、個人のブログで書くべきです。
Region_20250417113501
※「SBのStandard変更(案)を知る」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

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2025年4月19日 (土)

【分析㊥】TICAルール改正投票、TICAの将来の方向性は定まらず?

きのうに続いて今回のファイナル要件の緩和に対するTICA一般投票の結果を、前回の投票結果と比べて分析を試みたいと思います。
 
■「a」~「c」の最多と最少の差は40票(4.2%)
 
3つの選択肢における最多と最少の差は4.2ポイントしかありませんでした。
 
得票率で見ると、「a」が35.8% 「c」が32.6%、「b」が31.6%ということになります。
 
■ほぼ3つに分かれるという見方も…
 
この3つの選択肢がほぼ3分の1ずつになったといことは、TICAの将来に向けた方向性が拡散していることを意味するとも言えます。
 
ファイナル要件を緩和するか否かについて、「現状維持(=進めも後戻りもしない)」「元に戻して厳しくする(=Proposal 7)」「対象を広げ一気に緩和を進める(=Proposal 8)」がほぼ拮抗していると考えられるからです。
 
■緩和の動きに「待った!」をかけた意味合いは大きい?
 
Proposal 8 の改正内容がいくつかの改正要素を組み合わせたものだったので、正確な評価は難しいですが、「緩和」の動きに「待った!」をかけた意味は大きいかもしれません。
 
今後、「緩和」を進めるに際しては、「a」と「b」に投票した645票を崩さなければならないからです。
 
TICA Boardにおいては、メンバーの〝真意〟がどこにあるのかしっかり把握する分析をしてほしいと思います。
Photo_20250417104901
※「SBのStandard変更(案)を知る」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の4月7~13日の感染報告者数は1医療機関当たり2.10人で、前の週に比べ1.7%減りました

東京都の4月7~13日の感染報告者数は1医療機関当た1.20人で、前の週に比べ7.0%減りました。

2025年4月18日 (金)

【分析㊤】TICAルール改正投票、投票数は17~18%増える

今回のファイナル要件の緩和に対するTICA一般投票の結果を、前回の投票結果と比べて分析を試みたいと思います。
 
■投票者は17~18%増える
 
まず、投票した人数は前回が797~802人で、今回が943人でしたから、17.6~18.3%増えました。
 
それなりに関心が高まり、前回に比べ140人余りが新たに投票したことになります。
 
この140人余りの投票行動も結果に影響を与えた可能性は否定できません。
 
■Proposal 7 と Proposal 8の賛成票が逆転
 
前回はProposal 7が507票、Proposal 8 が466票でしたが、今回はProposal 7が298票、Proposal 8 が307票と逆転しました。
 
しかし、これはProposal 7に投票したメンバーの一部が「a」の「現状維持」に流れたためと考えられます。(※前回の投票では「現状維持」の選択肢がなかった)
 
一方で、Proposal 8に対する賛成票も466票から307票へと34.1%減りましたから、考え直したメンバーがいた可能性もあります。
 
■「現状維持」派は増えたか?減ったか?
 
前回の投票では「『現状維持』の選択肢がなかった」わけですが、全く意思表示できなかったわけではありません。
 
Proposal 7、8とも「No」に投票すればよく、仮に前回の投票で両方とも「No」が過半数になれば、今回の投票結果と同じように「現状維持」になっていたわけです。
 
前回、Proposal 7への反対票290票、Proposal 8への反対票は336票でしたから、「現状維持」の意向は前回も今回も大きな変化はなかったと考えられます。
 
結局のところ、TICA Boardによる投票の仕方(設問のあり方)の巧拙が問われたと言えるかと思います。
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※「SBのStandard変更(案)を知る」は休みました。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の4月7~13日の感染報告者数は1医療機関当たり1.72で前の週に比べ31.3%増えています。

名古屋市の4月7~13日の感染報告者数は1医療機関当たり3.00で前の週に比べ32.7%増えています。

福岡市4月7~13日の感染報告者数は医療機関当たり1.43人で前の週に比べ45.9%増えています。

北海道4月7~13日の感染報告者数は1医療機関当たり2.42人で前の週に比べ9.0%増えています。

2025年4月17日 (木)

【TICAルール改正】ファイナル要件緩和は実施せず:「a」現状のまま

ファイナル要件を緩和するか、緩和する以前の状態に元に戻すか、現状を維持して変えないか--を決めるTICA一般メンバー投票の結果が公表され、「a」の「現状を維持する」に決まりました。
 
設問1の実施時期は「2026年5月1日からにする」に決まりましたが、設問2が「a」に決まったので実質、無意味な投票だったということになります。
 
「a」~「c」の3つの選択肢で見ると、「a」が338票で最多、「C」が307票で次点、「b」が298票で最下位で、最多と最小の差は40票でしたが、「ファイナル要件の緩和を進めない」という意味で見れば、636票 VS 307票となり、ダブルスコアの大差が付いたということになります。
 
ただし、「c」のProposal 8の改正案は、いくつかの改正要素が組み合わさっており、TICAメンバーが具体的にどの改正項目に反対だったかは正確に分かりません。
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※「SBのStandard変更(案)を知る」は休みました。
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2025年4月16日 (水)

SBのStandard変更(案)を知る⑤COLORに制限

配点表の下には「CATEGORY」「DIVISIONS」「COLORS」が並んでいるわけですが、「CATEGORY」と「DIVISIONS」は従通りですが、「COLORS」は変更することになっていました。

理由はこの連載の第2回で紹介した通りであり、「Chocolate」とそのダイリュートカラーである「Lilac」、「Cinnamon」とそのダイリュートカラーである「Fawn」や「Caramel」は認められません。

なお、この部分の記載はMC/MCPと同じで、「caramel」というCoat colorがStandardsで使われるのは、MC/MCPに次いで2番目となります。

また、Tabby Patternに関しては、「Mackerel」「Spotted」「Classic」「Shaded」だけが認められ、「Ticled」は認められません。

そのことも連載第2回の変更理由のところで紹介した通りです。
Sb-002
Sb-color
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2025年4月15日 (火)

SBのStandard変更(案)を知る④配点表の変更は合体が目立つ

配点表の変更におけるもうひとつの特徴は、項目の合体が目立つことです。

★印を付けたところは、それまで別々になっていたものを1つにまとめたものとなり、配点自体も単純に合算となっています。

確かにこうすることでトータルで見る視点が生まれるとともに、あまりに項目別配点が細かく分かれていたために見過ごしがちになっていた点が改善される効果も期待できそうです。

☆印のところはMuzzleが10点から8点に下がる一方、HEAD Shapeが12点から14点にアップしているわけですが、これもMuzzleの2点分を、その重みをそのままにHEAD Shapeに移したと考えられます。

項目別の変更理由や狙いのところを抜粋しておきましたので、参考にしていただければと思います。
Sb-001b
Sb-head-shape
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月14日 (月)

SBのStandard変更(案)を知る③COAT/COLORが10点増え25点に

まずは配点表です。

パッと見て、目に付くのは、OTHER(Balance+Condition+Temperament)の10点がなくなりその10点分がTextureに上乗せされ(5点→15点にアップ)、そのことを受けCOAT/COLORが15点から25点にアップしたことです。

変更理由で理解してちあだいたかと思います、このTextureの10点アップはトリプルコートを強調した変更ということになります。

HEAD(40点)、BODY(35点)に比べ、これまでかなりCOAT/COLORの点数が低かったと言えますが、この変更案ではそれを是正しようという狙いもうかがえそうです。

ちなみに、このHEADの配点はTICAのStandardとして最大値であり、SBにおけるHEAD重視は基本的には変わらない点も押さえておく必要があります。
Sb-0001
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2025年4月13日 (日)

SBのStandard変更(案)を知る②10年ぶりの変更理由㊦コートカラー

残念ながらStandard変更は可決しませんでしたが、引き続きSB Breed Committeeによる変更理由を追っていきたいと思います。

【チョコ、シナモンやそのダイリュート禁止目指し】

「Maine Coon(MC)のStandard変更に倣う形で、チョコとシナモン、それらのダイリュートカラー(ライラック、フォーン)を禁止したいと考えています」

「これらのカラーは、他の猫の団体・協会 (Fife、WCF、GCCF、LOOFなど)ではサイベリアンに認められていない一方で、TICAやCFAの現在のStandardでは「All traditional and pointed colors」となっていて、認められることになっています」

【SBにおいてTicked Tabbyは自然発生しない】

「2005年の変更時点では、これらのカラーはサイベリアンでは見られず、考慮されていませんでした。 さらにTicked Tabby patternは、サイベリアンにおいて自然的に発生せず、アウトクロスの交配なしでは現れないパターンです。 他の団体・協会はすでに制限を設けているか(GCCF)、このパターンを禁止する方向に動いています」
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月12日 (土)

SBのStandard変更(案)を知る①10年ぶりの変更理由㊤トリプルコートを強調

SBのStandard変更(案)は否決されましたが、だからと言って学ぶ価値がないというものではありません。

大量に変更が試みられており、どこがどうハードルになったのか分かりませんが、変更案が作られたという事実に変わりはありませんし、これだけの変更を挑んでいる点において学ぶ価値が大いにあると言えるでしょう。

今後、どうなっていくにしても、学びや気付きはたくさんあると個人的には思っています。

Judgeのみならず、Judgeを目指すメンバーのみなさんも今、学んでおくことで、実際にStandard変更があったときに知識の奥行きというか深みが違うことだけは間違いありません。

というわけで、何をどう変更しようとしていたのか、2回に分けて丹念に追っていこうと思います。

【10年ぶりとなる変更の理由とは?】

SB Breed Committeeによる提案理由をざっと追っていきましょう。(以下、アクト式和訳でお届けします)

2005年以降、この猫種の人気は大変大きく高まりましたが、残念なことに多くの場合、特徴的なトリプルコートのテクスチャー(characteristic triple coat texture)が失われてしまってきています。この問題に対処するとともに、この猫種のスタンダードをより明確にし(better clarify)、曖昧さを最小限に抑え(minimize ambiguity)、ジャッジとブリーダー双方に対して、サイベリアンをより簡潔に説明する(succinctly describe)ことが私たちの責任であると感じています。

【DBEという差し迫った〝懸念〟を排除】

SB Breed Committeeはさらに差し迫った〝懸念〟(additional immediate concern)を訴えています。

「加えて差し迫った懸念は、最近、優性ブルーアイ(DBE=Dominant Blue Eye)の遺伝子(gene)が私たちの自然種(natural breed)に、(交配が認められておらず、これまで認められたことがないにもかかわらず)、持ち込まれたことです」

「私たちは、Traditional Categoryにおける『Solid White』か『Van patterned』にのみブルーまたはオッドアイ、Pointed Categoryにおいてのみブルーアイを認めることて、サイベリアンにおける優性ブルーアイ(DBE=Dominant Blue Eye)の遺伝子が使われることのないよう提案した次第です」

【WCFでも異常もたらす遺伝子排除の動き加速】

提案理由によると、WCFでも異常や疾患をもたらす恐れのある遺伝子を排除せていこうという動きが加速しているそうです。

「最新のWCF総会での重要な決定は『WCF Health and Welfare Commission』の発足、(2024年)11月1日以降の多指症猫(polydactyl cats)及びDBE猫のショー参加禁止(prohibition from participation in exhibitions)/ただし血統書は引き続き発行可能/であり、他の登録機関によって確立された猫種において潜在的に有害な遺伝子(potentially harmful genes)が混入する機会を減らすことの重要性を示しています」

今回の変更は、サイベリアンという猫種における猫の健康と福祉を促す狙いもあるとしています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の3月31日~4月6日の感染報告者数は1医療機関当たり2.14人で、前の週に比べ26.7%減りました

東京都の3月31日~4月6日の感染報告者数は1医療機関当た1.29人で、前の週に比べ33.2%減りました。

2025年4月11日 (金)

猫の保護活動、TICA Asia East Regionとしてできることは何?

きのうの日経朝刊「東京・首都圏経済」面に、「野良猫保護に物価高の波」という記事が載りました。
 
猫のブリーダー全般に、物価高の波は押し寄せていることかと思いますが、TICAは「明るく楽しく」ショーをするためだけの団体ではありません。
 
どこを基準に見るか(どこに視点を置くか)で世の中は大きく変わって見えると思いますが、保護猫活動をしている人たちにしてみれば、「猫を繁殖して稼いで、高い出陳料を払ってショーを楽しんでいる人たち」と見ているかもしれません。
 
私も個人的にいろいろと支援や協力はしていますが、せっかくTICAという国際団体があり、TICA全体としても保護猫活動に携わっているわけですから、TICA Asia East Regionだけ見て見ぬふりをして「我関せず」と傍観するのはやめたいところです。
 
Regionとして何をすべきか/何ができるか--もみんなで真剣に考え、猫に関係するすべての人、そしてすべての猫が「明るく楽しく」過ごし/生きられるように尽力したいものです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府3月31日~4月6日の感染報告者数は1医療機関当たり1.31で前の週に比べ37.0%減りました。

名古屋市の3月31日~4月6日の感染報告者数は1医療機関当たり2.26で前の週に比べ29.4%減りました。

福岡市3月31日~4月6日の感染報告者数は医療機関当たり0.98人で前の週に比べ42.0%減りました。

北海道3月31日~4月6日の感染報告者数は1医療機関当たり2.22人で前の週に比べ22.6%減りました。

2025年4月10日 (木)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑬きょう14:59投票締切!

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
今回のルール改正投票は悩みに悩みました。
 
投票結果が出てから分析も試みたいと思いますが、TICAの今後の方向性を占う上でも重要な参考指標になりそうです。
 
また、5年後、10年後、20年後、今回のルール改正の結果が「吉と出た」かどうかを検証する必要性もあるように感じています。
 
TICA Asia East RegionメンバーのみなさんがTICAの未来のためにできること/すべきことを念頭に投票していただけたであろうことを祈るしかありません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 9日 (水)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑫立ち止まる/元に戻る/一気に進める

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
投票の締切がいよいよ迫ってきました。
 
TICAからは2日夜に最後のメール「Last - Reminder Vote Now 2025 TICA Rule Change Proposals」が届いていることかと思います。
 
この連載もきょうを最後にしたいと思いますが、極めて単純化して言えば、TICAにおける「ファイナル要件の緩和」を、
 
「a」=「立ち止まって考える」
「b」=「元に戻って考える」
「c」=「一気に進める」
 
ということになるかと思っています。
 
それぞれのメリット/デメリット、改正後の影響度合い等についてはこの連載で指摘してきた通りです。
 
かつて、カウントが多い場合に「TOP15」まで表彰する「ファイナル要件の緩和」案もありましたが、実現には至りませんでした。
 
ファイナル表彰数を増やすという意味では、似たような効果を狙ったものですが、今回は果たしてどうなるでしょうか…

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 8日 (火)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑪クラブ側の負担にも影響?

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
きょうは、クラブ側の負担という面から考えたいと思います。
 
TICA Asia East Regionのショーの場合、だいたいファイナル表彰の際はシールになりましたから、それほどの負担増にはならないかもしれませんが、Proposal 8 が通れば、それなりの負担増にはなりそうです。(※2026年5月1日からなら、まだ1年ほど猶予はあります)
 
ちなみに、これまで通り変わらないという選択肢「a」なら、従来通りですからクラブ側の負担が増えることはありません。
 
Proposal 7 が通ると、逆にわずかに負担は減ります。
 
シールなら余ってもかさばりませんが、実際にロゼットを準備するとなると、発注量はそれなりに増え、事前に用意したはいいけれど、Judge自由裁量で目いっぱいファイナル枠を使わないと、せっかく準備したロゼットが余ってしまいます。(※使い回しをできるようにしておく必要もありますね)
 
主催クラブ側やリングクラークにとっては〝悩みの種〟になりかねず、Judgeに「ロゼットが余らないようにしてもらえると助かります」なんて、やんわりとプレッシャーをかけるケースもあるかもしれません。
 
Judgeの側も招いてくれたクラブ側に妙に忖度して、「ロゼットを余らせたら悪いわね…」「ファイナル表彰してあげればみんな喜ぶし、目いっぱいファイナル枠を使うしかないわね」なんて思うことがあっても不思議ではありません。
 
しかし、よくよく考えて見ると、それってどれもこれもProposal 8 のルール改正の趣旨や目的に則ったもではありません。
 
〝本末転倒〟とまでは言いませんが、本来の趣旨や目的とかけ離れることは、TICAの未来のためにできること/すべきことからもかけ離れていくということは間違いありません。

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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 7日 (月)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑩さらなる改正に期待をかけるという選択肢

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
選ぶ選択肢がない! というメンバーにとって重要なのは、将来的に改めて自分の選びたい選択肢のルール改正案が出てくるのを待つか、自分でルール改正案を出して実現を目指すか--ということになるでしょう。
 
しかし、今回のルール改正案の結果次第では、再改正が容易になるケースと、難しくなるケースがある点を見逃してはなりません
 
例えば、Proposal 8 が通れば、その後、かなりの期間、改めてファイナル表彰要件の変更に関する改正案は出て来ないでしょうし、仮に提出されたとしても否決される可能性が高いでしょう。
 
しかし、仮に「a」の現状通りであれば、Proposal 7 も 8 も、それ以外の提案も含めて出しやすいですし、仮に提出された場合、改めて議論の対象になりやすいと考えられます。
 
Proposal 7 になった場合でも、この改正案はいわば振り出しに戻すものですから、もう一度、ゼロベースでファイナル要件の緩和措置についてみんなで考えることが可能になる利点が見込まれます。
 
次の一手の自由度(フリーハンド)を確保する上でも、選択肢がない!場合、次善の策として「a」にする手が有効ということが分かります。
 
もちろん、自分の考えにぴったりの選択肢がないから棄権する…というのを完全に否定するものではありませんが、棄権してしまうと「a」の可決可能性を低めて、結果的に自らので手で「b」や「c」の可決の可能性を高めてしまいかねないのです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 6日 (日)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑨選ぶ選択肢がない場合にどうする?

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
選ぶ選択肢がない! どうしたらいいかしら??
 
こんな声がちらほら聞こえてきているのも事実です。
 
TICA Board Membersは、「a」「b」「c」で、すべての選択肢をメンバーに示しているような感じですが、そうでないことは私がこれまでも代替案を提案してきた経緯を踏まえても明らかでしょう。
 
その最も代表的な例が以下の2つの指摘です。
 
①「Judgeの自由裁量」でファイナル表彰数が変わる仕組みにはどうも賛成できない。
 
②「Kitten」だけファイナル要件を緩和してほしい。
 
これらの希望を持つメンバーにとって、確かに現状、選ぶ選択肢がありません。
 
では、どうすればいいでしょうか?
 
どうすればいいかを考える際のポイントは何でしょうか?
 
棄権するしかないでしょうか?
 
御上先生流に言えば、「考えて…」ということになるかと思いますが、私の考えは明日、お伝えします。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 5日 (土)

TICAの未来のためにできること/すべきこと⑧メンバーが投じる1票で

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
TICAが今後、どうなっていくか誰にも分かりませんが、それでもTICAメンバーにおいて1つ1つの投票をしっかりしていくこと以外にないことは、先日、放送を終えた「御上先生」の言葉でも明らかです。
 
授業テーマは「戦争」でしたが、御上先生は次のように生徒に話していました。
 
「戦争をするというのは政治が決めている 僕たちが選挙で選んだ代表たちが、つまり僕たちの意思ってことなんだよ。それは君たちが選挙で投じる1票で戦争を止めることができるかもしれない。もちろんその1票が全く報われない時もあるだろう。でも〝LOVE & PEACE〟だけでは戦争がなくならないことは確かだ」--
 
TICAのルール改正もある意味、同じでしょう。
 
メンバーが投じる1票でTICAを良くしていくことも悪くしていくことにもつながるわけです。
 
「明るく楽しく」という呼びかけだけで良くなるわけではないことも同じです。
 
最後のエンドロールでは、御上先生のこんな言葉もありました。 
 
「それは見過ごすほどの小さな変化の積み重ねだった」「少しずつしか変われない」ーー
 
小さな趣味の世界も、劇的に何かが変わること/変えることはできないかもしれませんが、小さな変化を積み重ねる努力を続けるしかありません。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の3月24~30日の感染報告者数は1医療機関当たり2.92人で、前の週に比べ9.6%減りました

東京都の3月24~30日の感染報告者数は1医療機関当た1.93人で、前の週に比べ16.5%減りました。

2025年4月 4日 (金)

TICAの未来のためにできること/すべきこと⑦お仕着せの〝選択肢〟を選ばない

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
「答えが出ない質問がこの世にはたくさんある。それを考え続けること、ものすごくきついことだよね。考える力っていうのは答えを出すためだけのものじゃない。考えても考えても答えが出ないことを投げ出さず考え続ける力のことだ」--
実は、私自身ずっと観ていたわけではありませんでしたが、TBSドラマ「御上先生」の最終回はちょっと考えさせられました。
 
卒業が迫る高校生に御上先生が最後に説いたのは、改めて「考える力」を養うことであり、その「考える力」は単に正解に辿り着くことではなく、答えの出ない質問の答えを「考え続ける力」だと・・・
 
今回のルール改正の投票で、一番恐ろしいのは自ら「考え続ける」ことを放棄してしまい、誰かに促されたお仕着せの〝選択肢〟を選んでしまうことにほかなりません。
 
Proposal 7 にしても、Proposal 8 にしても、どちらが本当にいいのか? またどちらも良くないのか?
 
ある意味、「答えの出ない質問」ですが、そこを踏みとどまり、自分の利害や損得を超えて考え続けることができるかどうか--
 
ドラマで、御上先生は生徒に「答えの出ない質問がこの世にはたくさんある」「答えの出ない問題から逃げ出さずに考え続けるのが大切だ」と言いましたが、これもそうしたことのひとつでしょう。
 
投票締切まで、あと1週間あります。
 
お仕着せの〝選択肢〟を安易に選ばず、TICAの未来のためにできること/すべきことは何かをしっかり考え続けてほしいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の3月24~30日の感染報告者数は1医療機関当たり2.08で前の週に比べ5.9%減りました。

名古屋市の3月24~30日の感染報告者数は1医療機関当たり3.20で前の週に比べ0.9%減りました。

福岡市の3月24~30日の感染報告者数は医療機関当たり1.69人で前の週に比べ37.2%減りました。

北海道の3月24~30日の感染報告者数は1医療機関当たり2.87人で前の週に比べ15.1%減りました。

2025年4月 3日 (木)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑥「大善は非情に似たり」…

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
今回のルール改正案の投票にぴったり当てはまるかどうか分かりませんが、もともと武田信玄ものと言われ、稲盛和夫さんの本に登場してよく知られるようになったのが、次の言葉です。
 
「小善は大悪に似たり。大善は非情に似たり」--
 
よく人材育成の現場で引用されますが、私は今回のルール改正案の投票でも通じるところがあるような気がしてなりません。
 
ある人の解説によると、その意味するところは「小さな善行は相手を思いやったことであっても、結果として人を傷付けたり、その人をダメにする可能性がある。それに対して本当に相手を心から思うのであれば、厳しい言葉や叱責、時に非情と思われるような行動が必要である」というようになります。
 
今回のルール改正に引き付けて言い換えれば、「出陳者を思いやってのルール改正であっても、結果としてブリーディングスキル向上やStandardsの勉強意欲を削いでしまう可能性がある。本当に出陳者のこと、TICAのことを心から思うのであれば、厳しい言葉や叱責、時に非情と思われるようなルールが必要である」とでもなるでしょうか。
 
楽をして「明るく楽しく」生きてきた人には分からないかもしれませんが、結局、いつまで経ってもルールに疎く、Standardsに精通していなメンバーが生まれてしまうのも、目先の利益/損得を追求し、「大善」を疎かにてきた結果でしょう。
 
私自身、ファイナルに残らないショーのつまらなさを知らないわけでは決してなく、度重なる不当な「出陳拒否」も受けてきただけに、出陳者の気持ちは痛いほどよく分かります。
 
それでもやっぱり様々な努力が報われ、結実してのファイナル表彰の喜びこそ大切にしたいですし、大切にするTICAであってほしいと思います。
 
【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 2日 (水)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと⑤「大きな忠義」を顧みて「小さな忠義を行」なわないDirectorのもとで

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
実は、きのうのブログで紹介した中国の韓非子の「十過」篇の言葉は2番目に記されているものであり、1番目には次の言葉が刻まれています。
 
「行小忠則大忠之賊也(小忠を行うは則ち大忠の賊なり)」--
 
現代語訳すると「小さな忠義を行うのは大きな忠義にとっては害となる」という意味になります。
 
今回のルール改正案そのものとは少し離れますが、TICA Board Memberとして、あるいはRegion Directorとして何かするにあたっては、この韓非子の言葉をよくよく胸に刻みつけてやるべきではないかと、私は考えています。
 
その意味で、今回のProposal 8 は、「大きな忠義」を顧みることなく「小さな忠義を行う」ことを目指したようにしか私には映りません。
 
Proposal 8 の改正案の中身を巡って、少なくともTICA Asia East Regionメンバーの総意によるものとは言い難く、ある意味、一部のメンバーの声に基づいて、その影響の範囲や度合いを考えることなく提案されたと思われます。
 
個人のメンバーがルール改正案を提出するのと、Region Directorが提出するのはその意味合いが大きく異なり(Region Directorが一メンバーとして提出することも考えられますが…)、Region Directorが動くからにはそれなりの透明性が高い「改正案の検討プロセス/提出プロセス」に基づく必要がありました。
 
今年はTICA Asia East RegionのDirector選挙もあるわけですが、一部のメンバーを代表するかのようなやり方、透明性と公平性・平等性に欠けるようなやり方、TICA全体・Region全体の将来的な利益を考慮に入れられないDirectorを選んではならないと言えます。
 
【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年4月 1日 (火)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと④TICA全体の将来的な利益を考えて

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
中国の韓非子の「十過」篇に次のような言葉があります。
 
「顧小利則大利之残也(小利を顧みるは、則ち大利の残なり)」--
 
その意味するところは「小さな利益に拘るのは、大きな利益を得るための障害になる」--
 
今回のルール改正案の投票で私が懸念しているのは、まさに「出陳者の目先の小さな利益に拘ると、TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」のではないかということに尽きます。
 
私自身、Proposal 8 に全面的に反対しているわけではないのですが、せめて「At the discretion of the judge」のところをなくし、とりあえずKittenだけにして様子を見る--といった改正案であれば、乗れたかもしれません。
 
というのも、「TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」かどうか、じっくり時間をかけて慎重に検証してもいいと思うからです。
 
あるいは3年なり、5年と期限を区切っても良かったかもしれませんが、TICA Board Memberからそのような修正動議は出なかったようです。
 
今となっては仕方ありませんが、Proposal 8の提案者や推進メンバーは、中長期的あるいは将来的に見て「TICA全体としての大きな利益を得るための障害になる」ことはないという主張をするなり、論拠を示すなりしてほしかったと思っています。
 
「明るく楽しく」なることだけに重きを置き、「楽にファイナルに残れるようになるんだからいいでしょう!」みたいな感覚でルール改正をしてしまっては将来に大きな禍根を残すのではないかと憂うわけです。
 
 【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

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