Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑫PENALIZE㊤「skull」「nose」に要注意
PS/HI/ESの「PENALIZE」はこれまでStandardのフォーマットで16行ありましたが、変更後は1.75倍に記載量が増えました。
【Skull「lumps,bumps,depressions」は減点】
冒頭の「Long or narrow head」は変わりませんが、その後、追加として「lumps, bumps and depressions in the skull should be penalized according to severity」が入り、その後に「long Roman nose」と続きます。
これは、HEAD Shapeに追加された記載(smoothあるいはperfectly smooth)に対応し、smoothでない具体例を挙げています。
全BreedsのStandardを通じて「severity(厳格に/厳しく)」が使われるのはPS/HI/ESだけで、今回の変更で2カ所でつかわれることになります。
【犬歯の欠損だけでなくズレもPENALIZE】
「long Roman nose; thin muzzle; mild overshot or undershot jaw; bite deformity」までは変わらず、その後に「such as misaligned canines and missing canine teeth in whole adult cats」が追加されました。
先ほどと同じように、ここでもダメな具体例を挙げており、これまでは「犬歯の欠損」だけが対象でしたが、「犬歯のズレ」も明記されました。
「canine teeth」がStandardで使われるのは珍しく、PS/HI/ESではこのような言い回しで出てきますが、この他ではDSKで「Canine teeth are long, may be protruding from behind the upper lip」と出てくるぐらいです。
【〝ストップ〟のExtreme depressionは PENALIZE】
これまでPENALIZEに「nose」に関する直接的な記載はありませんでしたが、今回、「Extreme depression of the nose stop」と「Small nostrils」がPENALIZE対象に加えられました。
何を以て「Extreme」と判断するか、何を以て「small」と判断するかはJudgeの主観によりますが、それでもPENALIZEの項に明記された点は重要です。
【AsymmetryのPENALIZEの説明は簡潔に】
AsymmetryのPENALIZEを巡る記載はこれまで、「while nature never creates a perfectly symmetric structure」が挿入されているなど、まどろこしいものでしたが、変更後は「Asymmetry (i.e.,crooked or off-center nose, mouth, etc.). should be penalized according to severity」と簡潔になりました。
なお、ここでも「severity」が使われている点に留意したいところです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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