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2025年3月

2025年3月31日 (月)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと③「情緒的な共感」に流されない

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
「目先の利益を追って何が悪いと言うのよ!」「目先の損得を考えて当然でしょう!」と激しいバッシングを受けるかもしれませんが、私も「目先の利益の追求」を全面的に否定するわけではありません。
 
ただ、「目先の利益の追求」やそれを煽る「ポピュリズム」的な動きが「情緒的な共感」と結び付くと、その団体や組織にとって取り返しの付かない大きな問題を将来的に引き起こすことを心配しているのです。
 
何やら難しいことを書いているように思われるかもしれませんが、TICA Asia East Region(特に日本)において足元で起きている光景を思い浮かべてみてください。
 
ルールの意義や影響を詳しく説明することなく(いわば根拠を示すことなく)、「Proposal 8 に賛成してください/投票してください」みたいな呼びかけや呼びかけているメンバーを見聞きしたことはありませんか?
 
まさにこれが「情緒的な共感」による「ポピュリズム」の動きです。
 
自分の頭で考えようとせず、思考停止に陥り、何でも人任せにするようなメンバーは往々にしてこの「情緒的な共感」に流されやすくなります。
 
ルール改正案を直訳することでわかりにくさをそのままにし、敢えて解説する努力を厭い、メンバーの理解促進に背を向けたまま、「情緒的な共感」を通じて投票してもらおうと思っているメンバーがいるとしたら、それこそTICAに対する大きな背信行為であると言わざるを得ません。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月30日 (日)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと②「志高く」「勉強熱心」なメンバーを集める

きのうのブログで「ポピュリズム(大衆迎合主義)」を取り上げましたが、政治の世界ではこれに対する概念に「ステーツマンシップ」があります。(※直訳は「政治的手腕」とか「政治能力」を指しますが、その意味するところを踏まえて以下の話を続けます)
 
「目先の利益を離れ、国家にとって真に必要な⻑期的利益のために動く」ことを意味し、換骨奪胎してTICAに当てはめれば、次のようになるでしょうか。
 
「目先の利益を離れ、TICAの将来にとって真に必要な⻑期的利益のために投票する」--
 
今、投票するメンバーがあと何十年、TICAで活動しているか分かりませんが、10年後、20年後、30年後において、TICAのタイトルや称号が、それなりに高い価値を持っていてほしいと願うのは私だけではないはずです。
 
ここでさらに付け加えれば、そういうTICAであれば、集まってくるメンバーは「志高く」「勉強熱心」だろうということです。
 
逆に、簡単にタイトルや称号が取れるとなれば、そこに集まってくる(=「群がってくる」と言ってもいいかもしれません)メンバーは「目先の利益」を追求しがちになるのではないでしょうか。
 
「明るく楽しい」を端から否定するつもりはありませんが、「明るく楽しく誇りを持って…」というのが私の希望であり、そうしたTICAの未来にも影響する投票である点を、TICA Asia East Regionメンバーのみなさんにも考えていただきたいと思っています。
 
【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
http://actcatclub.cocolog-nifty.com/blog/cat76059696/index.html
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月29日 (土)

ルール改正投票:TICAの未来のためにできること/すべきこと①長い目で見たTICA全体の利益

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★
 
メンバー受けしやすい出陳者の目先の利益を追求する改正案を掲げ、長い目で見たTICA全体の利益を十分に考えていない--
 
今回のルール改正案のProposal 8 は私の目から見るとこう映ります。
 
政治の世界で言えば、ポピュリズム(大衆迎合主義)であり、まさか小さな趣味の世界でも「ポピュリズム」がここまで台頭してくるとは思いませんでした。
 
Proposal 7 の提案者にとって、現状が「ポピュリズム」にまた一歩近づいた危機感を持ち、元に戻す改正案を出したのだろうと勝手に推測しています。
 
今回の2番目の投票は、「Proposal 7を選ぶかProposal 8を選ぶか」の2択ではなく、「現状を維持する」(=アルターのABリングだけカウント10まで〝漏れなくファイナル〟、それ以降はカウントにかかわりなく「トップ10ファイナル」)という選択肢が加わり、3択になりました。
 
しかし、それが逆に理解を難しくしている側面も否めません。
 
その象徴例が、「Judgeの自由裁量」によってファイナル表彰数が変わるProposal 8 であり、このルール改正案には直接的に書いてあるわけではありませんが、結果としてアルターのABリングのファイナルも現状と変わるという点です。
 
現状は確実に、カウント10まで〝漏れなくファイナル〟、それ以降はカウントにかかわりなく「トップ10ファイナル」でしたが、Proposal 8が通れば、そうなる保証はなくなり、その時々のJudgeの判断で〝漏れなくファイナル〟にしないことも可能になります
 
冒頭、「メンバー受けしやすい出陳者の目先の利益を追求する改正案」と書きましたが、政治の世界の「ポピュリズム」と同様、〝裏がある〟ということも理解しておかねばなりません。
 
※ルール改正を巡る一連の連載ではHHPとHHPキツンを除いて考えています。
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【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の3月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり3.23人で、前の週に比べ16.1%減りました

東京都の3月17~23日の感染報告者数は1医療機関当た2.31人で、前の週に比べ14.8%減りました。

2025年3月28日 (金)

TICAルール改正投票、締切まであと2週間!

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

TICAルール改正投票、締切まであと2週間となりました。

TICA Asia East Region公式サイトには「和訳」が掲載されていますが、これを読んで理解できるメンバーは少ないと思います。

今回の改正案は昨秋の一般メンバー投票の結果を見ても分かるように、表面的に読んだだけではよく理解できないことに加えて、問題や課題、改正が影響を与える範囲が広く、投票判断を難しくしている点が挙げられます。

今回のルール改正案の投票は新たに実施時期の設問が加わりましたが、みなさんは何の疑問も感じないでしょうか?

例えば、もし2026年5月1日からの導入が否決されたらどうなるのでしょう?

2025年5月1日から無理やり実施するとでもいうのでしょうか?

なぜこのようになったのか全く理解できないのですが、その点についてRegion Directorからの説明もないようです。

TICA Asia East Regionサイトの問題点は次の2点に尽きます。

1.単に直訳して掲載するだけでは意味がなく、単に何かしているという〝アリバイ作り〟でしかないこと

2.問題や課題、改正が与える将来的な影響などの解説をしないこと

ということで、あすからもう一度、Proposal 7 & 8の課題や問題点などをおさらいします。
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【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の3月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり2.21で前の週に比べ0.9%増えています。

名古屋市の3月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり3.23で前の週に比べ24.4%減りました。

福岡市の3月17~23日の感染報告者数は医療機関当たり2.69人で前の週に比べ19.2%減りました。

北海道の3月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり3.38人で前の週に比べ18.2%減りました。

2025年3月27日 (木)

海外のオンラインClerking Schoolに参加して㊦トランスファーの基礎知識

きょう取り上げる問題は、実際にTICA Asia East Regionのショーで起きたことであり、Judge、Master Clerk、Ring Clerkをはじめ、正確な知識を持っていなかったために混乱した件です。

このブログでも連載でご紹介したことがあるので、改めて詳しくは触れませんが、今回のオンラインClerking Schoolではその点についてしっかり教えていました。

この点もTICA Asia時代を含め、私の記憶では日本のClerking Schoolで教えてもらったことはないようなのですが、海外ではしっかり学べるようになっていたわけです。

何も難しい話ではなく、Clerking Programに書いてあることを再確認するだけのことなのですが、それすら教えない(教えようとしない)日本のClerking Schoolはかなり改善しなければ、まともなRing Clerk、Master Clerk、Entry Clerkは育たないだろうと憂慮の念を覚えました。

TICAのRulesやProgramに疎い人たちが杜撰でいい加減な資料を作り教えていては、なにひとつ進歩することはないわけです。

日本においては、Clerking Schoolの開催の仕方、教え方、資料の作り方のSchoolやSminarを開催しなければならない必要性も感じました。
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※赤い枠線と矢印は私が付けました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月26日 (水)

海外のオンラインClerking Schoolに参加して㊤HHPのリボンは?記載は?

今朝、日本時間3:00~6:00に開催された海外のオンラインClerking Schoolに参加しました。

米国からはClerking Administratorが参加し、欧州を中心に総勢40人ぐらいでした。(※日本からも何人か参加すると思っていましたが、私とアクトクラブ員の2人だけだったようでした)

Clerking Schoolの運営方法や資料の作り方などを学ぼうと思ったわけですが、感想を綴ります。

おそらくTICA Asia East RegionのJudgeでも理解している人はそう多くないと思うのですが、HHPのリボンについてです。

TICA Asia時代を含めて日本のClerking Schoolには何度も出てきましたが、教えてもらった記憶がありません。

ジャッジブックやリングクラークカタログに「M」と記載することもあることは、知識としては知っていましたが、海外ではしっかり教えている点に驚きました。

Judgeを目指すメンバーは基礎知識(あるいは〝蘊蓄〟?)として知っておいてほしいと思います。
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※赤の枠線や矢印は私が付けました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月25日 (火)

Judgeのコメントは「立居を表す」…

それなりに歳を重ねた人であれば「言葉は立居を表す」を知っているかと思います。

言葉に関する諺は他にもあり、TICA Asia East Regionメンバーでも上記を含め1つぐらいは知っているでしょう。

「言葉は身の文」

「言葉は心の使い」

このブログではたびたび取り上げていますが、Judgeのコメントも「言葉」であり、これらの戒めが当て嵌まるということに他なりません。

Judgeのコメントは「立居を表す」

Judgeのコメントは「身の文」

Judgeのコメントは「心の使い」

それぞれの諺の意味は敢えて載せませんが、要はどのようなコメントをするかで、Standardの知識の有無だけでなく、そのJudgeの人間性まで分かってしまうということです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月24日 (月)

TICAルール改正投票、これまでと異なる「discretion」の重み

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

少し座学っぽくなりますが、JudgeやJudgeを目指すメンバー、Clerkは知っておいてほしいところですが、今回のルール改正(とりわけProposal 8)における「discretion」のところは、これまでとは異なる重みを持ちますので注意したいところです。

「discretion」は「思慮」や「分別」「裁量」を意味し、「at ~ discretion」や「at the discretion of ~」と使うことで、「~の自由裁量で」と一般的に訳します。

TICA Show Rulesでもいくつか使われており、TICA Asia East Regionメンバーにはお馴染みのShow Rule 23.6の「出陳拒否」のところでも使われています。

Judgeの自由裁量(=at the discretion of the Judge)の例は下記画像の下3つにありますが、それと比べればファイナル要件に関することだけに「影響は大きそうね」ということは分かっていただけると思います。(※1つはジャッジ料の寄付に関すること、残る2つは「DQ」の判断に関することです)

建前的(あるいは形式的)にはあった方がルールとして妥当なのかもしれませんが、本音的(あるいは運用面)では問題を孕んでいると思わざるを得ません。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
Discretion
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月23日 (日)

TICAルール改正投票、賢い投票行動を取っていれば…

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

きのうのブログで投票行動を敢えて3つにグループしましたが、もしかすると3つ目については「バカにしないでよ!」と反発の声もあるかもしれません。

しかし、TICA Board Memberから嘆きの声が漏れ伝わってくるように、先の一般メンバー投票でそれぞれが賢い投票行動を取っていれば、今回のように改めて投票する事態にはならなかったのです。

今回は、前回と同じような結果にはなり得ないような設問になっていますが、それでもルール改正内容を良く理解しないまま、誰かに言われたように投票したり、将来のことをあまり考えずに選んだりするような〝愚〟は避けてほしいところです。

もう一度、確認しておきますが、Proposal 7は賛成507票、反対290票で可決、Proposal 8は賛成466票、反対336票で可決するという異例の結果になりました。

単純にProposal 7 or 8 ということで一般メンバーが投票すれば、Proposal 7 の結果を前提とすれば、Proposal 8 は賛成290票、反対507票で否決になるはずでしたし、Proposal 88 の結果を前提とすれば、Proposal 7 は賛成336票、反対466票で否決になるはずでした。

今回はどちらにも与さない、現状維持の「a」という選択肢ができましたから、この選択肢にどれだけ集まるかも焦点になるでしょう。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月22日 (土)

TICAルール改正投票、3つに分かれる?メンバーの認識

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

明確な根拠があってのことではないですが、今回のTICAルール改正投票に対し、TICAメンバーの間で大まかに3つのグループに分類できるようです。

1つは、今回のルール改正を、TICAの将来的な「価値」と結び付け、「価値」低下を招くようなことはすべきではないというメンバー(=選択肢で言えば、「a」現状維持か「b」Proposal 7に賛成)

2つ目は、TICAの将来的な「価値」と結び付けず、兎に角ファイナルに多くの猫が残ることは出陳者にとって歓迎すべきことだと考えるメンバー(=選択肢で言えば「c」Proposal 8に賛成)

3つ目は、あまり(何も)深く考えず、ルール改正案の中身をよく理解しようともしないメンバー

TICA Asia East Regionメンバーのみなさんがどのグループに属するか分かりませんが、2つ目に関して言えば、TICAの将来的な「価値」と結び付けない理由として、TICAの「価値」が低下しようと向上しようと、「TICAはTICAで他の協会や団体と比較すること自体ナンセンス」というもので、海外のTICAメンバーの間でこうした意見を見聞きすることもあります。

確かにそれぞれに「なるほど…」と思ったり、「ごもっとも…」と感じたりするわけですが、ひとつだけ重要なのは、同じルール改正案の中でも従来のような単純なものとは区別すべきで、それぞれのメンバーが真剣に考えなければならないということです。

投票までまだ3週間近くありますので、拙速に投票せず、自分で納得できる選択肢を選んでいただければと思います。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の3月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり3.85人で、前の週に比べ5.4%減りました

東京都の3月10~16日の感染報告者数は1医療機関当た2.71人で、前の週に比べ3.2%減りました。

2025年3月21日 (金)

TICAルール改正投票、内容をよく理解しないまま投票することだけはないように…

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

今回のルール改正案の一般メンバー投票では、最も重大な改正点で、本来は周知すべき点が軽視されているというか、蔑ろにされている点に私は大きな疑問を感じています。

それはこのブログでもたびたび指摘してきたことですが、Proposal 8 においては「At the discretion of the judge」(Judgeの自由裁量で)が加わったことであり、単に「ファイナル要件の緩和」措置をキツンとキャッツに広げるだけではないことにあります。

Proposal 8 が可決すれば、アルターのABリングも現状通りではなくなり、「At the discretion of the judge」(Judgeの自由裁量で)ファイナル表彰頭数が変わる可能性が出てくることになります。

しかし、TICAのルール改正案の資料を読んでも、そこのところが強調されているとは言い難く、周知も徹底していないことから、仮にProposal 8 が可決した場合、「そんなこと知らなかったわよ!」「そうなるならもっと投票する前に注意喚起してほしかったわ!」ということになりかねないのです。

投票の締め切りまではまだ時間がありますので、クラブ単位と言わずとも、同じブリード仲間同士や、親ブリーダーと子ブリーダーで意見交換してほしいと思います。

少なくとも、ルール改正案の中身をよく知らない(理解しない)状態で、なんとなく選択肢を選んで投票することだけはしないでいただければと願っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の3月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり2.21で前の週に比べ11.6%減りました。

名古屋市の3月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり4.27で前の週に比べ9.3%減りました。

福岡市の3月10~16日の感染報告者数は医療機関当たり3.33人で前の週に比べ6.2%減りました。

北海道の3月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり4.13人で前の週に比べ8.6%減りました。

2025年3月20日 (木)

TICAルール改正投票、メンバーの民意を的確に反映した設問にするためには…

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

3月14日のブログ(続・TICAルール改正投票、設問の設計に難あり!)の続きになりますが、さらに完成度を高めた設問のあり方について考えてみました。

TICAのBoard Member全員に聞いたわけではありませんが、設問のあり方が「投票結果」にどう影響を与えるかは気にしていなくて、もし改正後に不都合があるなら改めて改正案を提出して諮ればいい…というように私は受け止めています。

しかし、本来のあるべき姿としてはメンバーの投票行動が的確に投票結果に反映されることが欠かせず、そうであるならどういう設問をするとどういう結果になるかまで念入りに検討した上で決める必要があるはずです。

TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)が2月23日に開催した「ざっくばらんにCATalk~ファイナル要件の緩和」でも話題になったことも踏まえれば、次のような投票にすれば最も的確にメンバーの民意を反映したルール改正が実現したのではないかと思います。(※ルール改正提案者の案そのものとは異なってくるわけですが…)

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1 まず、Proposal 8の内容を簡素にし、ファイナル要件の緩和を現在のアルターのABリングから、キツンやキャッツのABリングへと対象を広げることに賛成(Yes)か否(No)か?を聞きます。

2 賛成(Yes)したメンバーに、現在のアルターのABリングを含め、ファイナル表彰頭数を「Judgeの自由裁量」で決めることに賛成(Yes)か否か(No)を問い、並行して広げる対象クラスを聞くわけです。 1. キツン 2. キャッツ 3. キツンとキャッツ
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ここまでのところで、1の設問でYesが多数であれば、基本的にはProposal 8に沿って質問が進み、2の質問で多数であった運目に沿って改正案が完成します。

この方式なら、キツンだけにファイナル要件緩和を広げることも可能になり、「Judgeの自由裁量」で決めることに賛成(Yes)が多けれそうなりますし、逆にば否(No)が多ければ「Judgeの自由裁量」はなくすということになります。

もし、1の設問でNoが多数であれば、Proposal 8の改正の考え方は基本的に否決されたと判断し、次の設問に沿って改正案の中身を決めていきます。(ここから先は3月14日にお伝えした内容と同じになります)

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3 上記1で「No」に回答したメンバーに聞きます。 Proposal 7 に賛成か否か Yes or No
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「Yes」なら、以前の状態に戻し、全てのクラスで同じような「ファイナル要件」となります。(※アルターのABリングにおいては元に戻るわけですから、ファイナル要件は現状より厳しくなります)

「No」ということは、いわゆる今回の改正案の選択肢の1.を選ぶのと同じで、何も変えないということになります。

なんだかよく分からないわ…というメンバーがいるかもしれませんが、少なくともこういう設問にすれば。3月13日のブログで紹介したように、「票が割れる」ことによって総意が反映されない改正案になってしまう事態を回避できるのです。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月19日 (水)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑮重度でなくても「不正咬合」はDQ

DQの説明に入る前に、再確認しておきたいのはShow Rulesです。

Show Rule 216.8 ~ 216.12のところに全Breed共通の「Disqualifications」のルールがあります。(下記参照)

ちなみに、これに続く形で、Show Rule 216.13に全Breed共通の「Penalties」(DQにはならないもの)、216.14に同Allowances(Penaltiesの対象にならない)が定めてあります。

【正常に呼吸できなければ「DQ」に】

ですので、新たに加わった「As per Show Rule 216.12.10 inability to breathe normally with a closed mouth MUST be disqualified」は念押しというか強調というか、PS/HI/ESにとって極めて重要な点になることを意味します。

そのことは「MUST」が大文字で表記されていることからも明らかでしょう。

【重度でなくても「不正咬合」はDQに】

不正咬合(Malocclusion)も、これまでは「Severe malocclusion」だけが「DQ」の対象でしたが、変更後は「Severe(重度)」でなくても「DQ」の対象になります。
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【参考】Show Rulesから抜粋
Disqualifications:
216.8 Disqualification (DQ) shall be used for those entries which are removed from competition for reasons set forth in these Show Rules or an individual breed standard.
216.8.1 When an entry is disqualified, the judge shall mark "DQ" in the space provided for awards in their judge's books. The judge shall state the reason for "DQ" on the Executive Office copy.
216.9 A judge shall disqualify and dismiss from the ring any cat that bites.
216.9.1 A cat that is disqualified from competition for biting shall be noted by the Executive Office. If three disqualifications for biting by the same cat occur, the cat will no longer be scored or allowed to confirm titles or to enter/participate in TICA shows, and the owner of the cat shall be notified by the Executive Office.
216.10 A judge shall disqualify any cat showing evidence of intent to deceive the judge by artificial means. Should a judge suspect fraud in any classes previously judged, they may reopen and rejudge such classes.
216.10.1 Surgically altering a cat for cosmetic purposes is considered intent to deceive, and such cat shall be disqualified. Examples include, but are not limited to, tail docking, prosthetic testicles and ear cropping.
216.11 Male cats in the adult championship class not having two descended testicles shall be disqualified.
216.12 Many abnormalities which are detected in judging are not breed specific, but rather occur in all cats. Responsible breeding aims to conserve our breeds while maintaining their health which means focusing on reducing or eliminating these abnormalities. Household Pets are excepted from this rule. Except as otherwise stated in this rule, judges shall penalize or disqualify, depending upon severity, championship cats, non-championship kittens, Preliminary New Breeds (PNB), and Advanced New Breeds (ANB), [see TICA Standing Rules 701.4.3], and shall penalize championship alters for the following:
216.12.1 All or part of the tail missing, except when a Board approved breed standard requires all or part of the tail to be missing.
216.12.2 Having more or less than five toes on each front foot and four on each back foot unless proved to be the result of an injury or as authorized by a Board approved standard.
2016.12.2.1 Polydactyls, in any breed authorized by a Board approved standard, shall be limited to no more than 7 toes on any foot.
216.12.3 Undershot or overshot jaws, or any malocclusion of the jaws.
216.12.4 Visible or invisible tail faults are a disqualification, at the discretion of the judge, or as required by a Board approved standard.
216.12.5 Crossed eyes are a disqualification, at the discretion of the judge, or as required by a Board approved standard.
216.12.6 Total blindness is a disqualification.
216.12.7 Inability to bear or support weight or to walk normally.
216.12.8 Abnormal positioning of the legs and feet while standing. Examples include, but are not limited to, bowed or cow-hocked legs, splaying of the feet, or obvious toeing in or out of the feet.
216.12.9 Small size not in keeping with the breed shall be considered a fault.
216.12.9.1 Markedly smaller size is a disqualification.
216.12.10 Inability to breathe normally with a closed mouth.
216.12.11 Abnormalities of the Sternum.
216.12.11.1 Depression of the sternum or unusually small diameter of the rib cage itself is a disqualification.
216.12.11.2 A prominent anterior sternum, sometimes referred to as a prominent keel or pigeon breast.
216.12.11.3 Unusually prominent, protruding or depressed lower sternum (xiphoid).

Penalties:
216.13 Judges shall penalize, but not disqualify, entries for the following:
216.13.1 Unrepaired umbilical hernia.
216.13.2 Damaged ears or eyes as a result of an injury.
216.13.3 Spots, patches or sprinkling of incorrect color (i.e. color faults) other than lockets and belly spots.

Allowances:
216.14 Cats that have been declawed shall not be penalized.

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月18日 (火)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑭「WW」の変更も要注意

3月10日からの続きになります。

まず、パッと見て目立つのは、「WW」のところにある「Lockets or buttons」の記載場所が変わったことです。

【「Lockets or buttons」は変更後もWWの対象】

「WW」のところだけ見て「なくなったのね…」と勘違いしないでください。

変更後のStandardでは「GENERAL DESCRIPTION」と「PENALIZE」の間に記載場所が移っただけで、「WW」の対象であることに変わりはありません。

私はあまり気にしていませんでしたが、最近の傾向として「Lockets」の扱いについては抜き出し、独立した記載することになっているとのことです。

【〝呼吸音〟が問われるのはPS/HI/ESだけ】

「WW」には新たに「Audible or heavy breathing. Pinched or very narrow nostrils. Very small or incorrectly formed nose leather(呼吸音が聞こえる、あるいは呼吸が荒い。鼻孔が縮こまっている、または非常に狭い。ノーズレザー(部分)が非常に小さい、あるいは正しく形成されていない」が加わりました。

全Breedを通じて、「Audible or heavy breathing」が記載され、それが「WW」の対象になるのはPS/HI/ESが初めてです。

「Pinched」という単語は「Pinched muzzle」として使われることはありますが、「Pinched nostrils」という言い回しで使われるのはPS/HI/ESが初めてとなります。
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2025年3月17日 (月)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑬PENALIZE㊦Eye ColorのPENALIZEは詳しく厳しく

PENALIZEの続きです。

「Ear Shape」と「Eye Shape」のところは「Ears that are large, pointed, slanting out from the head or set too close together. Small or close set eyes」で変わりません。

【Eye ColorのPENALIZEは詳しく厳しく】

Eye Colorでは、「(PS/ES)Pale, weak eye color」のところは従来通りですが、その前後に幾つかPENALIZE対象が加わりました。

1つは「A green rim next to pupil in both kittens and adults(子猫・成猫双方において、瞳孔の周囲にグリーンの縁がある」

2つ目は「(HI and pointed ES)Pale or grey eye color(青白いまたはグレーのアイカラー)」

3つ目は2つ目の続きで「Flecks of other colors in iris(虹彩に他の色のシミや斑点がある)」

【BodyのPENALIZEの内容は変わらず】

Body: A narrow chest, or long back. Poor muscle tone. Slab flanks.

敢えて言うなら、「Body:」と加えられたことぐらいです。

【「Very heavily shaded coat」はPENALIZE】

CoatのPENALIZEの冒頭にある「Poor coat condition」は変わりませんが、その後に新たにPENALIZE対象が加わりました。

(HI and pointed ES)Penalise a very heavily shaded coat on the body, seasonal shading can be detected by checking the colour at the roots, but a coat that is fully coloured to the roots must be penalised. Remember it will be more evident in the darker pointed colors.
(HI/Pointed ES)Bodyにおいてかなりの多くのshaded coatはPENALIZEの対象。季節要因によるshadingは毛の根本のカラーでチェックできるが、根元まで完全に色がついている場合はPENALIZEの対象となる。より暗いPointedのカラーでより顕著に表れることを忘れないこと。

ちなみに「heavily」は幾つかの猫種のStandardに出てきますが、coatとの関連で使われるのはPS/HI/ESだけで、しかも「very」まで付くケースは他にありません。

「very heavily」をinvestと組み合わせて使うと「巨額の投資」を意味しますから、「very heavily shaded coat on the body」もかなり極端な「shaded coat」となりそうです。
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2025年3月16日 (日)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑫PENALIZE㊤「skull」「nose」に要注意

PS/HI/ESの「PENALIZE」はこれまでStandardのフォーマットで16行ありましたが、変更後は1.75倍に記載量が増えました。

【Skull「lumps,bumps,depressions」は減点】

冒頭の「Long or narrow head」は変わりませんが、その後、追加として「lumps, bumps and depressions in the skull should be penalized according to severity」が入り、その後に「long Roman nose」と続きます。

これは、HEAD Shapeに追加された記載(smoothあるいはperfectly smooth)に対応し、smoothでない具体例を挙げています。

全BreedsのStandardを通じて「severity(厳格に/厳しく)」が使われるのはPS/HI/ESだけで、今回の変更で2カ所でつかわれることになります。

【犬歯の欠損だけでなくズレもPENALIZE】

「long Roman nose; thin muzzle; mild overshot or undershot jaw; bite deformity」までは変わらず、その後に「such as misaligned canines and missing canine teeth in whole adult cats」が追加されました。

先ほどと同じように、ここでもダメな具体例を挙げており、これまでは「犬歯の欠損」だけが対象でしたが、「犬歯のズレ」も明記されました。

「canine teeth」がStandardで使われるのは珍しく、PS/HI/ESではこのような言い回しで出てきますが、この他ではDSKで「Canine teeth are long, may be protruding from behind the upper lip」と出てくるぐらいです。

【〝ストップ〟のExtreme depressionは PENALIZE】

これまでPENALIZEに「nose」に関する直接的な記載はありませんでしたが、今回、「Extreme depression of the nose stop」と「Small nostrils」がPENALIZE対象に加えられました。

何を以て「Extreme」と判断するか、何を以て「small」と判断するかはJudgeの主観によりますが、それでもPENALIZEの項に明記された点は重要です。

【AsymmetryのPENALIZEの説明は簡潔に】

AsymmetryのPENALIZEを巡る記載はこれまで、「while nature never creates a perfectly symmetric structure」が挿入されているなど、まどろこしいものでしたが、変更後は「Asymmetry (i.e.,crooked or off-center nose, mouth, etc.). should be penalized according to severity」と簡潔になりました。

なお、ここでも「severity」が使われている点に留意したいところです。
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2025年3月15日 (土)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑪ALLOWANCES:Coatの考慮点を追加

ALLOWANCESはEye Colorとともに、Coatでも詳しい記載が加えられました。

【Coatの季節要因の影響による変化は考慮対象】

新たに加わったのは以下で、「coat length」と「fullness」(ボリューム感)は考慮対象です。

Coat: Allowances for seasonal variation in the coat length and fullness; a shorter but well presented PS/HI coat in summer is totally acceptable.

また、夏場は多少短くてもwell presented(見栄えが良い)なら、総合的に見て受け入れられるとしています。

【成熟したHI/Pointed ESはslightly shadedを考慮】

成猫のHI/Pointed EShは「Allowance for slightly shaded areas on coats of mature cats」を加わわりました。

「shaded」のエリアがわずかに見られたとしても考慮対象として許容されることになります。

【Standard COAT Colorの記載と合わせて理解を】

このALLOWACESの部分はStandardのCOAT Colorのところにある次の記載と合わせて理解するといいでしょう。

「Clear body color prefered with subtle shading allowed(はっきりしたボディカラーが望ましいが、ですが、微妙なsadingは許容される)」

「There must be a definite contrast between the body and point color. The points, comprising of the ears, legs, feet, tail, and mask, must show the basic color of the cat(ボディとポイントのカラーにおいては明確なコントラストがなければならない。ポイントは耳、手脚、尾、マスクから成り、猫の基本的なカラーを示していなければならない」
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全国の3月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり4.07人で、前の週に比べ7.9%減りました

東京都の3月3~9日の感染報告者数は1医療機関当た2.80人で、前の週に比べ1.4%増えています。

2025年3月14日 (金)

続・TICAルール改正投票、設問の設計に難あり!

このブログできのう書いた問題を避けるための方策が全くないかというとそんなことはありません。

例えば次のような設問です。

1.Proposal 8に賛成か否か Yes or No
2. 上記でNoに回答したメンバーに聞きます。 Proposal 7に賛成か否か Yes or No

こうすれば、1において賛成多数ならProposal 8の改正案を実施、反対多数であれば、今回のメンバー投票の「a 現状維持」か「b Proposal 7」のどちらかということになります。

今回の設問の設計の問題点は、「a 現状維持」を「b Proposal 7」「Proposal 8」と並ぶ選択肢としたためと考えられます。

みなさんはどう考えるでしょうか。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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※「Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の3月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり2.50で前の週に比べ12.3%減りました。

名古屋市の3月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり4.71で前の週に比べ18.8%減りました。

福岡市の3月3~9日の感染報告者数は医療機関当たり3.55人で前の週に比べ18.8%減りました。

北海道の3月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり4.52人で前の週に比べ13.6%減りました。

2025年3月13日 (木)

TICAルール改正投票、設問の設計に難あり!!

★投票の締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です★

TICA Board Memberの間で熟議した上で今回の投票の設問を決めたのか、全く深く考えず決めたのか、それともある隠された意図を以て敢えてこのような設問にしたのか--。

今回の2番目の3択の設問には大きな問題があります。

実は、昨日紹介したある欧州のRegion Directorも「aにするかbにするか悩んでいる」と投稿していましたが、問題はまさにこの点に起因します。

【具体的な問題のケース】

Proposal 8に賛成の人(cに投票する人)が500人いたとします。

一方、ある欧州のRegion Directorのように、Proposal 8に反対する人(cには投票しない人)が800人いたとします。

そうであるならProposal 8の改正案が実現することはないわけですが、今回の投票だとあり得てしまうのです。

それはProposal 8に反対する人(cには投票しない人)が800人がaとbに割れてしまうケースです。

この場合、例えばaに投票した人が400人、bに投票した人が400人だと、cが500人で最も多くなり、Proposal 8が可決することになります。

所詮、趣味の世界のルールだから仕方ないのか…

所詮、趣味の組織のBoard Memberが決めたことだからこうなっても仕方ないのか…

とりあえず、みなさんに問題提起だけはしておきます。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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2025年3月12日 (水)

【重要】TICA「ファイナル要件」ルール改正、海外メンバーの声

TICA Asia East RegionメンバーのみなさんがRegion内の主張や意見だけを参考にして判断を決めるのではなく、海外のTICAメンバーの声にも耳を傾けてみることも重要です。

すでに目にしている(聞いている)メンバーもいるかもしれませんが、今日はたまたま私が知った2人の意見を紹介します。

◆TICA Clerking Administratorのコメント

私は(アルタークラスのABリングのファイナル要件の緩和)の時から反対しており、TICAのレベルを下げる危険な道を歩んでおり、元に戻すべきだと考えています。

◆欧州のRegion Directorの1人のコメント

私の(個人的な)意見は、TICAのタイトルは他の団体や協会で獲得したタイトルよりも意味があるべきだということです。

もうひとつ、Proposal 8については「Judgeの自由裁量で実際にどうするかを決められる」となっていることであり、(Judgeとしての)私の意見では、これはJudgeに心理的に大きな負担をかけるため、絶対に受け入れられません。

仮にJudgeAが10匹に「トップ10」表彰し、次のリングのJudgeBが「トップ5」しか表彰しないとしたらどうなるか想像できますか?

Judgeを守る意味でも、Proposal 8を選択することは絶対にあってはなりません!!

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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2025年3月11日 (火)

【重要】TICA、「ファイナル要件のルール改正」投票開始!

ファイナル要件を「1. 現状のままとするか」「2. アルターABリングのファイナル要件を以前の状態に戻すか」「3. ファイナル要件の緩和対象クラスを現在のアルターABリングだけからキツンとキャッツのABリングにまで広げ、具体的なファイナル表彰数はJudgeの自由裁量で決められるようにするか」のどれにするかを問うTICA一般メンバー投票が始まりました!

締切は日本時間:2025年04月10日(木)14:59です。

なお、設問は2つあり、ひとつは実施次期を2026年5月1日からとするか否かを問うもので、もうひとつが上記の3択から1つ選ぶものになります。(※このブログでは「2026年5月1日から実施」と断定的に書いてきましたが、TICA一般メンバー投票が可決することを受けての実施となります)

締切まで1カ月ありますので、TICA Asia East Regionメンバーのみなさんにおかれては、「誰かにそう言われたから…」みたいな他人任せにせず、自分の頭でしっかり改正案の意味を考え、その影響がどう出て来るかまで含めて慎重に検討していただければと思います。

単純なルール改正案ではなく、TICAの将来にかかわると言っても過言ではない改正案であることを忘れないでください。

【参考情報】Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います。
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2025年3月10日 (月)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑩ALLOWANCES:Kittensの「Eye Color」詳しく

きのう紹介した点も含め、ALLOWANCESも大きな変更になりました。

【オスとメスの違いの考慮は「same age」で比較】

オスとメスの大きさの違いは、他の猫種でも考慮対象になるケースがあるわけですが、今回の変更では「same age」という〝条件〟が付きました。

こうした〝条件〟が付いたのは全Breedsを通じて初めてとなります。

【Eye colorは子猫の場合の記載を詳しく】

成猫は「Copper eyes are preferred」ですが、子猫の場合は「Eye color in kittens appears muddy in orange eyed cats」が考慮されます。

「muddy」は「濁った/曇った」というより、「くすんだ」 という感じでしょうか。

全Breedsを通じて「muddy」あるいは「muddy in orange eyed cats」という単語、言い回しは初めてです。

【ブルーアイのHI/Pointed ES、グリーンアイのシルバー】

ブルーアイのHI/Pointed ES、グリーンアイのシルバーのPS/ESについてはEye colorが目の中心から発達していき、成猫になるまでに完全に発達する必要があるという記載が加わりました。

逆に言えば、成猫になるまでに完全に発達していなくてもいいことになり、これはALLOWANCESに該当することになります。
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2025年3月 9日 (日)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑨COATは5点アップの25点に

COAT/COLOR/PATTERNはいろいろな変更が施されました。

【Length/Textureが5点アップして15点に】

まず配点はCOAT/COLOR/PATTERN全体として5点アップして25点になりましたが、これはLength/Textureが5点アップしたことによるものとなります。

ここで最も留意したいのはESのCoat lengthで、新たに「The coat of the homozygous ES is shorter and therefore will not stand away from the body as much, they look more sculpted in appearance and the tail is less fully furnished」が加わりました。

Breed Committeeは、「これまで同じ対立遺伝子を持つホモ接合型(HZ=homozygous)ESのコートに対する理解が不足しており、補うことにした」と説明しています。

【HZ ESのコートに対するAllowances的な記載】

意訳も加えて訳すと、「ホモ接合型のESの毛皮はより短く、そのため体からそれほど離れず、見た目はより(ボディの)彫りが深く見え、尾はそれほどモフモフしているわけではない」といった感じになるでしょうか。

いずれにしても、これまでヘテロ接合型とホモ接合型でStandardの記載を変えるケースはなく、今回が全Breedsを通じて初めてとなります。

どちらかと言うと、HZ ESのコートに対するAllowances的な記載と言えるかもしれません。

【季節要因の記載はAllowancesへ移動】

これまでPS/HI/ESともCoatのところに、「Seasonal variations in coat shall be recognised」「Seasonal variation in coat and density should be recognized」と入っていましたが、これらはそのままAllowancesへ移りました。

また、HIのところにこれまで「Allowance should be made for darker shaded areas on coats of mature cats」とありましたが、今回の変更でこの部分はさらに詳しく記載される形で、PENALIZEに移っています。

ちなみに今回の変更で、「HI」ではなく、「HI and Pointed ES」となっています。
Ps-coat01
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2025年3月 8日 (土)

【重要】TICAメンバー投票、10日から開始! Proposal 7 & 8

TICA Asia East Regionメンバーのみなさんのところにメールでお知らせが入ったかと思いますが、〝ファイナル要件〟を「再び厳しくするか」「緩める対象を広げるか」、それとも「現状を維持するか」を決めるTICA一般メンバー投票が10日(日本時間は11日になる見通し)からスタートします。

昨秋の一般メンバー投票ではProposal 7(〝ファイナル要件〟を厳しくする=2016年度以前に戻す)とProposal 8(〝ファイナル要件〟を緩くする対象をKittenとCatsのABリングに広げる)の両方が賛成多数で可決してしまい、今回、投票をやり直すことになりました。

今回はそれぞれの賛否を問う投票形式ではなく、

1. 現状維持(Proposal 7 & 8にも反対)
2. Proposal 7(に賛成)
3. Proposal 8(に賛成)

の3つからどれか1つを選択する形式に変わる見通しです。

Proposal 7 及び Proposal 8(特にProposal 8)の改正案が通ると、どのような問題が起こり得るか(起こってしまいかねないか)については「TICA改正案Proposal 8 問題点」のカテゴリーにまとめてありますので、改めて確認していただきたいと思います

理解不足や思い込み、勘違いで投票してしまい、「そんなはずではなかった!」ということのないようにしていただければと切に願います。
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全国の2月23~3月2日の感染報告者数は1医療機関当たり4.42人で、前の週に比べ10.7%減りました

東京都の2月23~3月2日の感染報告者数は1医療機関当た2.76人で、前の週に比べ12.1%減りました。

2025年3月 7日 (金)

「もっと教育の行き届いたレフェリーが必要だ」…

2月28日のブログ「『ジャッジをしっかり教育してほしい』…で」書いた件と似たようなことが再びボクシング界で起こりました

事態の深刻さという意味では今回の方が深刻ですが、3月1日に行われたこの試合はWOWOWエキサイトマッチで放映されていたため、TICA Asia East Regionメンバーで観た人はかなり少ないかもしれません。

【疑惑の判定で「審判はルールを破った!」という声も】

下の画像にあるように、WBA世界ライト級チャンピオンのジャーボンテイ・デービスは片膝を付いた(付いたように見える)にもかかわらず、レフェリーは「ダウン」とせず(最初、ワン・ツー…と数え始めたが途中でやめてしまった)、立ち上がったデービスは自分のコーナーに戻り、セコンドに目の付近の汗やワセリンを拭ってもらって試合再開となりました。

判定は1人が115-113でデービスを支持、残り2人は114-114のドローであったことから、判定によるデービスの王座防衛となったわけです。

レフェリーが9回に「ダウン」としていれば、挑戦者(WBA世界スーパーフェザー級王者ラモント・ローチ)が勝っていただけに、試合後には、2階級で4団体王座統一を果たし、現在は世界4階級制覇王者テレンス・クロフォードが自身のXで「膝をついた奴をノックダウンとみなさないのを今までに見たことがない」と苦言を呈し、他にもボクシング界の名伯楽が「こんなことは起き続けるべきじゃない! レフェリーはルールを破ったんだ!」と呆れた様子だったと伝えられています。

注)別の報道によると、「目の前で見ていた審判は、デービスがダウンする前にパンチを受けておらず、したがって『ダウンは記録されるべきではない』と判断した」とのことです。

【猫界のJudgeはレフェリーとジャッジを兼ねる存在】

2月28日のブログでは採点を司るジャッジの問題を取り上げましたが、今回はレフェリーが大きな問題を起こしました。

キャットショーのJudgeは、ボクシングのレフェリーとジャッジを兼ねたようなものですから、やはり他人事と思ってはならないでしょう。

「もっと教育の行き届いたレフェリーが必要だ」という今回の〝教訓〟はそのまま猫界のJudgeにも当て嵌まることになります。

【「組織の問題」として認識し自浄作用を働かせる】

猫の審査の手順、猫の審査に当たっての基準はルールやスタンダードで決められているわけで、本来なら差別や依怙贔屓が入り込む余地はないわけですが、なかなかそうならないのは長い歴史を持ち、これだけ世間の目にさらされているプロボクシング業界も同じですから、仕方ないのかもしれません。

しかし、興業的な要素はプロボクシング界より遥かに小さく、自浄作用を働かせようと思えばどうにかなるはずです。

先の件でプロボクシング界の名伯楽は「競技を統括する組織の問題だ」と声を荒げたとも報道されていますが、猫界もしっかり「組織の問題」としての認識を持たなければならないと言えるのではないでしょうか。
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大阪府の2月24~3月2日の感染報告者数は1医療機関当たり2.85で前の週に比べ8.4%減りました。

名古屋市の2月24~3月2日の感染報告者数は1医療機関当たり5.80で前の週に比べ8.0%減りました。

福岡市の2月24~3月2日の感染報告者数は医療機関当たり4.37人で前の週に比べ32.7%減りました。

北海道の2月24~3月2日の感染報告者数は1医療機関当たり5.23人で前の週に比べ11.5%減りました。

2025年3月 6日 (木)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑧「Boning」+「Musculature」は5点減り10点に

きょうはBODYを取り上げます。

【BoningとMusculatureは実質15点→10点に低下】

BODY全体の配点は35点で変わりませんが、項目別の配点は一見するとやや分かりにくくなっています。

「Musculature」の5点が削除されましたが、「Musculature」は「Boning」の項目に移り、「Boning/ Musculature」となりました。

これまで「Boning」10点、「Musculature」5点でしたから、「Boning」+「 Musculature」=10点ということは実質的に引き下げとなります。

【「Feet and Legs」は2倍の10点に引き上げ】

これに対して「Feet and Legs」はこれまでの5点から10点にアップしました。

PSとHIの長毛種のFeetについては.「(PS/HI) feet should be tufted」が加わりました。

Breed Committeeは「全ての長毛にはtuftがあり、PS/HIにおいてもその特徴を(Standard)において説明する必要がある」としています。

ですから、アップした5点分は「Feet」の部分であることが見て取れます。
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2025年3月 5日 (水)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑦NoseとNose breakの変更に要注意

PS/HI/ESのStandard変更で、「Nose」と「Profile」は重要なポイントになります。

配点は「Profile」が5点で変わらず、「Nose」は5点から2点アップの7点と微妙な変更ですが、記述はしっかり押さえておく必要があるでしょう。

【「Nose」に「Fully formed nose leather」を追加】

「Nose」の項目で追加されたのは「Fully formed nose leather」で、一見すると大したことを加えたように思えないかもしれません。

しかし、これを加えた理由についてBreed Committeeは以下の説明をしており、この狙いを念頭に置く必要があります。

「Breed criticised for small noses and reduced nostril size and shape we want to make it clear to judges and breeders the leather must be fully formed and with open nostrils(小さい鼻と鼻孔形状が小さくされているこの猫種は、ノーズレザーが完全に形成され、鼻孔が開いていることをJudgeとブリーダーに明確にさせたいと思います)」--

【「Placement of nose break」を詳しく記載へ】

「Profile」はこれまで「Short, snub-nose, definite break directly between eyes. Forehead, nose and chin in straight line」と比較的簡素でしたが、変更後は次にようになります。

Profile: Short, snub-nose, definite break directly between eyes. Break to be above the bottom edge of the eyes and no higher than the center of the eyes. Forehead, nose and chin appear to be in line or very slightly rounded in keeping with the roundness of the head as a whole.

変更のポイントについてBreed Committeeは「More description of the placement of nose break(ノーズブレイクの位置の詳細)」と指摘している点が重要です。

【一部においてノーズブレイクの位置が「too high」】

Breed Committeeによれば、「Some breaks are too high」であるとし、「so guidance given here as to where the ideal placement should be」としたとのことです。

確かに新たに加えられた、①「Break to be above the bottom edge of the eyes and no higher than the center of the eyes」、②「Forehead, nose and chin appear to be in line or very slightly rounded in keeping with the roundness of the head as a whole」はそれらに関するものです。

また、従来の「Forehead, nose and chin in straight line」のところは「in straight line」が削除され、②のように「appear to be in line or very slightly rounded in keeping with the roundness of the head as a whole」となり、「straight line」ではなくなる点も重要です。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月 4日 (火)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑥PS/ESは「Copper eyes are preferred」

Earsは記載・配点とも変わりませんが、Eyesは配点が5点から7点に増え、本文も「Eye Color」の記載が具体的かつ詳細になりました。

【PS/ESは「Copper eyes are preferred」】

PS/ESにおいてコートカラーに沿って「Deep brilliant eye color」が求められている点で変更はありませんが、「Copper eyes are preferred in all colors except for silver and golden where green eyes are preferred」が加えられました。

あくまで参考ですが、AS/AWはPENALIZEのところ「Eye color not completely green in silvers, or not gold in browns」と定めており、PS/ESは「silver and golden where green eyes are preferred」と微妙に異なります。

なお、「Blue or odd eyes only in whites or with white colors/patterns」も追加されています。

【HIとPointed ESは「Medium blue eye color is acceptable」】

HIとPointed ESのEye colorは「Deepest blue preferred」とそれに続く「but light to」が削除され、「Medium blue is acceptable」だけとなりました。

Breed Committeeによると、「pale blue(=light blue)」は認められず、またこうした変更の背景には虹彩と皮膚の色素異常や感音性難聴を引き起こすとされるDBE(Dominant Blue Eyes)の開発促進に歯止めをかける狙いがあるとのことです。

「Medium blue」は抽象的で、その判断はJudgeによって大きくことなるかと思いますが、Eye colorにおいて「Medium blue」が出てくるのは全Breedを通じてHIとPointed ESだけとなります。

【Chinの配点構造は変わるも記載内容は変わらず】

Chinはこれまで単独項目としてあり、配点は3点でしたが、変更後は「Chin/Jaw and Bite」と3項目で構成され、配点は10点になりました。

ただ、Chin自体の記載内容は変わらず、「Strong, full, well-developed, fitting into the face」が求められています。
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2025年3月 3日 (月)

Judgeも「言語化」を学ぶ必要性あり?

PS/HI/ESのStandard変更を連載中ですが、TICA Asia East Regionメンバー(特にJudgeとJudgeを目指すメンバー)に役立つネットニュースがあったので紹介します。

キーワードは「言語化」です。

【TICA Standardにとってどういう意味か」を自問自答】

記事で紹介されていた喩え話から入るのが分かりやすいでしょう。

「たとえばクライアントが『当社はサステナブルなビジネスをめざしている』といったとします。『持続可能な』という意味だけれど、この会社にとっての『サステナブル』とは何かと問いかける必要があります」--

猫界のJudgeも同じで、Standardで使われている英単語について、常に「TICAにおけるStandardにとってどういう意味か」を自問自答する必要があります。

【「より魅力的に、わかりやすく伝える」重要性】

少し難しく言うと「言語化」ということになり、この記事では次のように説明しています。

「翻訳の世界では、『トランスクリエーション』という言葉があります。『翻訳(translation)』と『創造(creation)』を組み合わせた造語。相手の話を意図通りに正しく翻訳するだけでなく、異なる文化背景を持つ人に対して、より魅力的に、わかりやすく伝えることだそうです」--

Judgeが出陳者に分かりやすく説明するためにはStandardを「正しく翻訳するだけでなく」、広く一般の人たちにも「より魅力的に、わかりやすく伝える」ことができれば、猫界の裾野も広がることが期待されます。

【ファイナルにおける〝プレゼン力〟向上のために】

記事のタイトルは「考えを『言語化する能力』を磨く秘訣は『聞く力』にあった...『相手の辞書を作る』意識で劇的な変化が」というものであり、今回の紹介の仕方は記事の趣旨とはやや外れるかもしれませんが、猫界のJudgeにおいては「学び」と「気付き」を与えてくれます。

私流に換骨奪胎するなら、Judgeの「言語化する能力」を磨く秘訣はStandardを「読む力」にあり、我田引水のようになりますがJudge一人ひとりがアクト式和訳のような〝辞書〟を作ることで、ファイナルにおけるプレゼン力も格段に向上するように思います。

Standardをいかに解釈し、理解するかのその先に、いかに正確に伝え、理解してもらい、ブリーディング向上につなげてもらうかという使命も担うことをJudgeは忘れてはならないと言えます。
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※「Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ」は休みました。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月 2日 (日)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ⑤HEAD Shapeは「smooth」を強調

HEADの各項目における変更を、その意味合いとともに細かく確認していきます。(※TICAの資料では「perfectly」は白字となっていてパッと見だと見えませんが(空欄に映る)、コピペすると「perfectly」が現れます。削除忘れかどうか不明です)

【「smooth domed」→「(perfectly) smooth」】

HEAD Shapeではこれまで「smooth domed」という言い回しになっていましたが、「smooth」を強調する意味合いから、「smooth」と「domed」を切り離した点が重要です。

日本語で「スムース」というと抽象的に「滑らか」を思い浮かべますが、単に「滑らか」であることに加え、「ざらつき」や「でこぼこ」が全くない状態も意味しますから、それに「perfectly」を付けたとすれば、かなりの強調になることが分かります。

【「symmetrical and balanced」も求められる】

上記に続いて、HEAD Shapeの記載はこれまで「Should be medium to large in size and in proportion to body」と続いていましたが、この文章の後半部分の「in proportion to body」が「symmetrical and balanced」に変わりました。

単にBodyとの兼ね合いで釣り合いが取れているだけでなく、「symmetrical」(=上下左右対称/釣り合って/均整の取れた)と「balanced」を組み合わせることで、具体的かつ厳密な意味合いが強調されています。

ちなみに「symmetrical」がHEAD Shapeで使われるのはPS/HI/ESが初めてです。

【単なる「歯」の噛み合わせではなく「Jaw」に焦点」

「Jaw(顎)」に関するところは、これまで「Jaws broad and powerful with perfect tooth occlusion」となっていましたが、「should be」が挿入され、強く求められる(=要求水準が高まる)ようになりました。

また「with」以降は「correct tooth occlusion alignment」となっていて「歯の噛み合わせ」に焦点を当てたかのようになっていましたが、そうした誤解を払拭する狙いもあって、「occlusion」を削除し、顎の問題である点を強調したということです。

【Cheeksは「full」→「wide」に変更】

「Cheeks」はこれまで「should be full and prominent」でしたが、「full(十分な)」から「wide(広い)」に変わりました。

「full」はどちらかというと抽象的に「満ちている/十分である」を意味しますが、「wide」を使うことで、2点間の距離が離れていて「広い」を意味がはっきりします。

なお、PENALIZEのところで詳述しますが、HEADに関わるPENALIZEもこれまでより細かく、厳しくなっていることに留意する必要があります。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年3月 1日 (土)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ④初めて配点表の中に「Jaw(顎)」が登場

きょうから「HEAD」の変更を細かく見ていくことにします。

【Neckが0点に、Eyesは10点→7点に】

HEAD全体としては、35点から上限いっぱいの40点に5点増えました。

内訳を見ると、Neckの2点が0点になりました(※Standard本文に記載は残っています)。また、Eyesが10点から7点に減りましたから、これらを合わせて10点分を原資として他の項目を増やせることになったわけです。

HEADの内訳で点数が増えたのは「Shape」「Chin/Jaw and Bite」(※これまでは「Chin」だけ)、「Nose」の3項目です。

【初めて配点表の中に「Jaw(顎)」が登場】

「Jaw(顎)」に関していうと、Standard本文の中では、KORAT(KT)で「Chin and Jaw: Strong. Welldeveloped」、CHARTREUX(CX)で「jaws are powerful」、DONSKOY (DSK)で「Chin and jaws are well-developed」のように使われることはありましたが、今回のように「Jaw」自体が配点表の中に入ってきたのはPS/HI/ESが初めてです。

それに伴い、「Chin/Jaw and Bite」の配点はこれまでの「Chin」だけだった時の3点から10点への大幅にアップしました。

文章も新たに「should be」が加えられ、「Jaws should be broad and powerful」となったことも押さえておきたいところです。

【Noseは2点アップの7点で、Eyesと並ぶ配点に】

Noseは5点から7点に増えました。

HEADの内訳の優先順位としては以下のようになります。

Chin/Jaw and Bite(10点)>=Nose(7点)=Eyes(7点)>Shape(6点)>Ears(5点)>Profile(5点)

後述しますが、Profileは点数の増減はありませんが、Standard本体の記載はかなり詳細に増えました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の2月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり4.95人で、前の週に比べ3.9%減りました

東京都の2月17~23日の感染報告者数は1医療機関当た3.14人で、前の週に比べ4.0%減りました。

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