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2025年2月

2025年2月28日 (金)

「ジャッジをしっかり教育してほしい」…

今週24日、ボクシングのWBOアジアパシフィック同級王者・那須川天心選手と、元WBO世界バンタム級王者ジェーソン・モロニー選手の試合があり、3-0の判定で那須川選手が勝ちました。

試合後、モロニー陣営から出てきたのは「日本のみなさんはしっかりジャッジの教育をしてほしい…」であり、東スポWEBもこのコメントを記事にして配信していました。

【猫界も同じ?「ジャッジをしっかり教育してほしい」】

長い歴史を持つボクシングでは審査を巡る問題はたびたび出てくるもので珍しくありませんが、猫界においても同じ状況なだけに「ジャッジの教育は必要よね…」と改めて思いました。

私はボクシングの専門家でもないので、ジャッジの採点にそれほど疑問があるとは思いませんでしたが、モロニー陣営側は「取れていると思ったラウンドも我々に付いていなかったなど、理解できない部分が多かった」と主張したとのこと。

キャットショーでも確かに、「評価されるはずと思っていたのに評価されなかった。理解できない部分が多かった」と審査結果に不満を持つ出陳者も多く、全く似た状況であったと言えるかもしれません。

【猫界における〝ホームクラブデシジョン〟?】

ボクシング界では開催国や地元の選手をひいき目に審査する「ホームタウンデシジョン」というものがあり、アウェイ(敵地)に乗り込む選手は「判定では勝てない。KOしないと…」という傾向がありました。

キャットショーでも「ホームタウンデシジョン」ならぬ〝ホームクラブデシジョン〟みたいなものがあることは否めないのではないでしょうか。

ボクシングがスポーツというより「興業」の側面を持ち、キャットショーはそれに輪をかけてスポーツというよりエンターテイメントの側面が強いことも背景にありそうです。

【Standardを真摯に学びStandardに忠実に審査する】

23日(日)に開催したTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催の「ざっくばらんにCATalk」では、「『トップ5』ファイナルであってもStandardに則って忠実に審査された結果かどうか疑問に感じることがある」との意見も出ていました。

猫界に限って言えば、Standardを真摯に学び、Standardに則り忠実に審査することを徹底するに尽きるかと思います。

今、このブログではPS/HI/ESのStandard変更を取り上げているところですので、Judgeに限らず、「学び」と「気付き」のきっかけにしてもらえればと幸いです。
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※「Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の2月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり3.11で前の週に比べ0.6%増えています。

名古屋市の2月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり6.30で前の週に比べ6.8%増えています。

福岡市の2月17~23日の感染報告者数は医療機関当たり6.49人で前の週と同じでした。

北海道の2月17~23日の感染報告者数は1医療機関当たり5.91人で前の週に比べ3.4%減りました。

2025年2月27日 (木)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ③Standard冒頭「序文」に遺伝子座の記載が加わる

今回のStandard変更に伴い、Standard冒頭の序文も全面差し替えとなります。

原文とその和訳は以下の通りです。

The breed group compromises the Persian (PS), Himalayan (HI) and the Exotic shorthair (ES). All have the same head and body type; the characteristics distinguishing the ۳ breeds are the coat and coloration. The PS and HI have a long flowing coat, while the ES has a distinct short, plush and stand away coat texture. The PS origin is steeped in the mists of time, the HI is a man-made breed seeking to produce the pointed version of the PS and the ES was developed to be more resembling of a teddy bear with the facial features of the PS/HI but with a shorter, denser and more plush coat, longer than that of other shorthair breeds but still short enough not to flow. (PS/ES) All traditional and (HI) pointed colors are accepted. The only allowable genotypes at locus C are CC, CCs and CsCs.

この猫種グループは、ペルシャ (PS)、ヒマラヤン (HI)、エキゾチックショートヘア (ES) で構成しています。これら3つの猫種は同じHEADタイプとBODYタイプを持ちます。3つの猫種を区別する特徴は、コート(の長さ)とカラーです。 PSとHIは長く流れ落ちるようなコートを持っていますが、ESは独特の短くてふかふかした、それ自体としての質感を持っています。PSの起源はかなり遠い以前のものであり、いわば霧に包まれているようなものです。HIはPSのPointed版を創り出そうとしてできた人工の猫種です。ESはPSやHIの顔の特徴を備えた〝テディベア〟を思い起こさせるように創られましたが、他の短毛種よりもコートは長く、とは言え流れ落ちるような感じになることのないよう十分に短く、より密でふかふかした質感を持っています。 (PS/ES) すべてのTraditional CATEGORYのカラー、 (HI) Pointed CATEGORYのカラーが認められ、遺伝子座(=遺伝学において特定の遺伝子または遺伝子マーカーが存在する染色体上の特定の固定位置)は「C」「CC」「CCs」「CsCs」だけです。

今回のStandard変更に伴い、冒頭の序文に遺伝子座が記載されたのも特徴のひとつと言えます。(※遺伝子座については一番下の画像を参照してください)

なお、CATEGORY変更の理由についてですが、2000年以降でPSは1万2852頭、ESは6054頭がTICAに登録されているものの、SepiaとMinkはPSで3頭、ESで6頭しかおらず、その内訳はSepiaが3頭、Minkが6頭であり、エントリーもなかったとのことで、TraditionalとPointedにおけるアイカラーの改善に注力する意味もあり、変更したとのことです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月26日 (水)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ②基本的な配点割合の変更

まず、基本的な配点構造の変更を確認しましょう。

【HEADが5点アップしてStandard上限の40点に】

PS/HI/ESのHEADの配点はこれまで35 Poitnsでしたが、5 Poitnsアップして、TICA Standard 配点割合で上限となる40 Pointsになりました。

HEADへの配点が最大の40点は意外に多く、以下の通りです。今回、これにPS/HI/ESが加わることになります。(※HEAD内の項目別内訳は改めて取り上げます)

これにより、PS/HI/ESも「HEAD」重視タイプという分類になります。

AMERICAN BOBTAIL BREED GROUP (ABT/ABS)
AMERICAN CURL BREED GROUP (AC/ACL)
AMERICAN SHORTHAIR BREED GROUP (AS/AW)
AUSTRALIAN MIST (AUM)
BURMILLA BREED GROUP (BM, BML)
CHAUSIE (CU)
DEVON REX (DR)
DONSKOY (DSK)
HAVANA(HB)
HIGHLANDER BREED GROUP (HG/HGS)
KHAOMANEE (KM)
KORAT(KT)
KURILIAN BOBTAIL BREED GROUP (KB/KBL)
LAPERM BREED GROUP (LP/LPS)
MINSKIN (MS)
MINUET BREED GROUP (MNT/MNL)
MUNCHKIN BREED GROUP (MK/MKL)
NORWEGIAN FOREST (NF)
PETERBALD (PD)
PERSIAN BREED GROUP (PS/HI/ES)
PIXIEBOB BREED GROUP (PB/PBL)
RAGDOLL (RD)
SAVANNAH (SV)
SCOTTISH BREED GROUP (SF/SFL/SCS/SCL)
SELKIRK REX BREED GROUP (SR/SRL)
SIBERIAN (SB)
SINGAPURA(SG)
SPHYNX (SX)
THAI (TH)
TURKISH ANGORA (TA)

【COAT/COLOR/PATTERNは5点アップで25点に】

BODYの配点は35点で変わりませんが、COAT/COLOR/PATTERNは5点アップして25点になりました。

これまでは「Length/Texture」と「Color/Pattern」がそれぞれ10点でしたが、変更後は「Length/Texture」が5点アップして15点となります。

「HEAD」と「COAT/COLOR/PATTERN」がそれぞれ5点増えましたが、この原資は「OTHER(Condition +Balance)」の10点をなくすことでまかなっています。(※配点はなくなりましたが、Standard本文の記載としては残っています)

【PSとESのCATEDORY変更に注意】

PSはこれまでPointedを除く全てのカテゴリーが認められていましたが、今後はSepiaとMinkは認められず、Traditionalだけになります。

ESはこれまで全てのカテゴリーが認められてきましたが、今後はTraditionalとPointedだけになります。

HIのPointedだけは変わりません。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月25日 (火)

Standard変更:PS/HI/ESを学ぶ①20年ぶり変更の理由は?

PS/HI/ESのStandardが変更されます。現状のStandardが2004年となっていますから、20年ぶりの大幅な変更となります。まずは変更の経緯や理由を確認しましょう。

【特定の特徴が過度に誇張されてしまったことの弊害】

変更の理由の第1として、この20年間でタイプにおける大いなる発展を遂げた(significant development in the general type of the breed)一方で、この猫種における特定の特徴(certain features)が過度に誇張され(over exaggeration)、弊害が起きてきたこと(have been in detriment)が挙げられています。

それらは以下のようなことです。

・鼻や鼻孔サイズの縮小(reduced nose and nostril size)
・breathing difficulties(呼吸困難)
・incorrect bites(不正咬合)
・misalignment of teeth(歯並びの不揃い)
・narrow jaws(狭くなった顎)

これらの問題に対処すべく、Stnadardの変更に踏み切ったとしています。

【他の団体とも連携し、これらの猫種の脅威に対応】

私は欧州の状況は詳しくありませんが、欧州においてPS/HI/ESの繁殖は難しくなっており、特にオーストリアやオランダといった一部の欧州諸国での繁殖は確実に脅威にさらされている(the breeding of our breeds is definitely under threat)とのことです。

ここでは「Brachycephalic」という英語が使われていますが、これは「頭長幅示数が80以上の、短くて幅広の頭部を持つ」ことを意味し、猫と犬の両方において問題になっていると書いています。

したがって、TICAだけの問題ではなく、WCCレベルでの取り組みとなっており、今回のTICAにおけるStandard変更もその一環ということのようです。

【PS/HI/ES Committeeが目指す方向性は?】

原文をそのまま引用すると、次のようになります。

The committee wishes to see healthy and happy cats of our breeds that conform to a standard that promotes health and welfare in harmony with the sweet and balanced look of the Persian Group cats. (コミッティーは、ペルシャグループの猫の愛くるしさとバランスのとれた外観の調和における健康と繁栄を促すスタンダードに適合した、健康的で幸せな猫種を見たいと望んでいます)

明日から個別に変更箇所を確認していきます。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月24日 (月)

「CATalk」、今後の意見交換テーマを募集します!視聴だけも大歓迎です

昨夜はTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催の「ざっくばらんにCATalk」を開催し、ルール改正案Proposal 7 & 8について活発な意見交換をしました。

改めて、TICA Asia East Regionメンバーのみなさんにお伝えしたいのは、ルール改正の中身を誤解することなく正確に理解することです。

特にProposal 8は誤解や勘違い、思い込みを引き起こしやすく、ファイナル要件の緩和はあくまでJudgeの〝自由裁量〟に基づく点が重要です。

現在のアルターのABリングのように、例えばカウント10であれば「必ず〝漏れなくファイナル〟になる」(=Judgeが必ずそうする)というものではありません。

Proposal 8が可決しても、Judgeは今まで通り、カウント10であったとしてもJudgeの〝自由裁量〟で「トップ5」ファイナルにすることもできるのです。

ここでアルタークラスを主に〝主戦場〟としているメンバーにとってはさらに重要になりますが、Proposal 8が可決すると、現状通りではなくなるという点です。

つまり、アルタークラスにおいてもProposal 8が可決するとJudgeの〝自由裁量〟でファイナル表彰数は変わる可能性があるのです。

これらの点を踏まえて投票しないと、「そんなはずではなかった!!」ということになりかねません。

さて、今後の「CATalk」ですが、広く意見交換のテーマを募集します!

また、「発言はしたくないのよね…」というみなさんもおられるかと思いますが、そうしたみなさんは事前にご連絡いただければ意見や発言を求めることはしません。

視聴だけOKですので、時間が合えば参加してみてください。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月23日 (日)

本日19:00~、ルール改正案Proposal 7 & 8を巡る「CATslk」を開催!

本日19:00〜、TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催で、「ざっくばらんにCATalk」を開催します。

もし、「予定が変わって時間が空いた!」といったことがありましたら、夕刻まで申し込みを受け付けていますので連絡いただければ幸いです。

もちろんこれまで同様、聞き流してもいいですが、今回は参加されたみなさんから積極的に感触や意見、考えを聴き、それを受けてまたみなさんから意見を聴くなど「対話」をメインに据えたいと思っています。

講師のJudgeさんに本当のところ(本音)を聞いてもらってもいいのではないでしょうか。

ルール改正案Proposal 7 & 8を巡り、なかなかショー会場では聞けないこともあるかと思いますので、この機会を活用していただければと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月22日 (土)

明日19:00〜「ざっくばらんにCATalk」.TICA Japan TDA主催

明日19:00〜、TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催で、「ざっくばらんにCATalk」を開催します。

きのうまで20回以上にわたり連載してきたように、Proposal 8は砕けた言い方をすれば、近年稀に見る〝ツッコミどころ満載〟のルール改正案であり、これを機にルール改正が及ぼす影響の広がりという側面も学んでいただければと思っています。

ちなみにProposal 7の方は、TICA Rules Committee Chir.が提出した改正案であり、一般のTICAメンバーが思い付きで出したものではない点も知っておいてもらいたいところです。

今回は解説というより、参加されたみなさんと「実際のところどう思うか?」を話し合う場ですので、まさにタイトル通りざっくばらんに対話してほしいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の2月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり5.15人で、前の週に比べ11.5%減りました

東京都の2月10~16日の感染報告者数は1医療機関当た3.27人で、前の週に比べ7.4%減りました。

2025年2月21日 (金)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと㉒第4の案があってもいい…

今回のProposal 7 & 8 の一般メンバー投票は「3択」になるとのことですが、もし「4択」なら?というのがきょうのテーマです。

【もう1つ別の選択肢があってもいいはずでは?】

私が賛同する提案としてではなく、理論的な可能性としてあってもいいであろう、もう1つの改正案として次のようなものが考えられるのではないでしょうか。

Proposal 8の提案から「キャッツ」を外し、「キツン」だけとし、さらに「Judgeの自由裁量で決められる」というところも外した案です。

別の言い方をするなら、現在、アルターのABリングで行われているファイナル形式をそのまま「キツン」にも広がるということになり、もしかするとこちらの言い方の方が分かりやすいかもしれません。

【「キャッツ」だけ現状のファイナル形式もあり得る?】

もし、この案も加えた「4択」なら、みなさんはどれを選ぶでしょうか。

第4の案は、「キツン」「キャッツ」「アルター」のクラスを並べた場合、「キャッツ」だけファイナル形式が異なることになりますが、「キャッツ」のファイナルだけ特別に考えること自体、あり得てもいいと思いますが、どうでしょうか。

ファイナル形式がクラスごとに異なることが問題と考えるか、問題の本質とまでは言えないと考えるか、あるいは全く問題ないと考えるかーー

【審査の透明性を上げ、疑問や疑惑を減らす努力欠かせず】

ちなみに先日のこのブログでも指摘しましたが、Proposal 8が可決しても、このAsia East Regionでは「キャッツ」のファイナルには何の影響も出ません。(※Proposal 8が可決したことを受けて〝猫集め〟が変わる可能性もありますが…)

また、第4の案であれば、Judgeの恣意的な判断や、審査における差別や依怙贔屓の入り込む余地を減らせる利点があり、何より出陳者から見て審査の透明性が上がり、不安や疑念が生じるリスクを減らせます。

2月23日の「CATalk」では、第4の案に対する意見も聞いてみたいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の2月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり3.09で前の週に比べ22.6%減りました。

名古屋市の2月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり5.90で前の週に比べ17.3%減りました。

福岡市の2月10~16日の感染報告者数は医療機関当たり6.49人で前の週に比べ8.3%減りました。

北海道の2月10~16日の感染報告者数は1医療機関当たり6.12人で前の週に比べ21.0%減りました。

2025年2月20日 (木)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと㉑Judgeは「自由裁量」を適切に行使できるか?

とは言え、仮にProposal 8が可決した場合、「キツン」においても「キャッツ」においても「アルター」においても、Judgeの「自由裁量」を公平・公正・中立に適切な形で行使する人がどれだけいるでしょうか?

【Judgeは出陳者の期待と要望に応える? それとも…】

2月23日のTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催の「CATalk」でも、この点は大きなテーマのひとつになるでしょう。

出陳者としては「とにかく、ファイナルの枠はフルに活用して、できるだけ多くの猫をファイナル表彰してほしい」ということだと思いますが、TICA Asia East RegionのJudgeは果たしてどうするでしょうか。

多くのRegionメンバーのみなさんが「愚問でしょう」と思っているかもしれません。

【クラスごとにファイナル枠を「自主裁量」で変えられる?】

心あるJudgeなら、毎回、大きな悩みと葛藤を抱えることになることは間違いありません。

ショースケジュールにもよりますが、最初に審査するクラス(例えばキツン)で、ファイナル枠をフル活用したなら、その後に続く、「キャッツ」「アルター」でも同じようにするのではないでしょうか。

もし変えたなら(ルール上はJudgeの「自由裁量」でどのようにも変えることができます)、出陳者から「えっ!」と思われても仕方ありません。

【ルール改正をTICAの健全な発展につなげられるか否か】

完璧なルールを整えても運用を間違えたり、恣意的な運用がまかり通ったりするようでは意味がありません。(※いわゆる発展途上国における法律のようなものです)

TICAの審査のあり方を通じて健全な発展につなげられるか、それとも〝腐敗〟と〝堕落〟への道としてしまうか--

Judgeのみならず、出陳者・メンバー全員の良心と良識、倫理が問われていると言えるでしょう。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月19日 (水)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと㉑出陳者に対する丁寧な説明欠かせず

Proposal 8が可決した場合、単に「キツン」と「キャッツ」の両クラスにおいてファイナル要件が変わるだけでなく、一見、変わらないように見える「アルター」クラスにおいても「Judgeの自由裁量」によって如何様にも変わる可能性があり、Directorやショー主催クラブ、ショーコミッティーは出陳者に対する丁寧な説明が欠かせないということになります。

【「説明責任」を果たす〝重荷〟を背負うのは次期Director】

しかし、そもそもProposal 7 & 8の原案の段階ですら、十分に解説することをせず、可決した場合の課題や問題点について調査も検証もしていないわけで、少なくともTICA Asia East Regionにおいてはお寒い状況と言えます。

どの選択肢が選ばれようと、新たなルールが実際に適用されるのは2026年5月1日からなので、「説明責任」を果たさねばならない〝重荷〟を背負うのは現Directorではなく、新しく選ばれたDirectorということになります。

もちろん、現Directorが任期中に「説明責任」を果たせば、次期Directorの負担は軽くなるでしょうが、どの選択肢が可決するかでも負担の度合いは変わりそうです。

【Master/Ring Clerkもルールに疎くては役に立たない】

これまでを見ても、TICA Asia East RegionではほとんどRegion Directorに期待できないですから、そうなるとショー主催クラブ代表、ショーコミッティーの役割が重要になってきます。

ルールを知悉していなければならないのはもとより、来春のショーシーズン明けのショーにおいては、特にProposal 8が可決した場合には出陳者に対する丁寧な説明欠かせません。

ショーマネージャーはもとより、Master ClerkやRing Clerkにおいても熟知しておく必要があります。

【出陳者の疑問や質問にいかに答えるかの工夫も必要】

どのくらいの混乱が予想されるか分かりませんが、場合によってはショーごとにルール解説に特化した〝コンシェルジュ〟のようなスタッフを配置してもいいかもしれません。

ショーマネやClerkがいちいち説明していてはショーの円滑な運営・進行に支障が出るかもしれないからです。

投票結果が出てから実際に適用されるまで1年近くあるので、その間にしっかり学び、必要な対応策を検討しておくことが欠かせないでしょう。
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2025年2月18日 (火)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑲アルターオーナーは要注意!

これまでいろいろな視点・角度からProposal 7 & 8の解説や課題・問題点を論じてきましたが、アルタークラスで出陳されているみなさんに注意喚起しておくべき極めて重要な点を忘れていました。

【Proposal 8可決だとアルターファイナルも変わる?】

それは、Proposal 8が可決すると、アルタークラスのファイナルに重要な変化の生じる恐れがあることです。

もしかしたら、TICA Asia East Regionメンバーの多くが、「アルタークラスのABリングのファイナルはこれまで通りでしょう」と思っているかもしれませんが、Proposal 8が可決すると、アルタークラスのABリングはこれまでのように、「必ず」ではなくなります。

つまり、「At the discretion of the judge」がアルタークラスにも適用され、カウント6〜10で〝漏れなくファイナル〟、カウント11〜24で「トップ10ファイナル」はその時々のJudgeの「自主裁量」で変わることになります。

【アルターファイナルもJudgeの「自由裁量」に…】

アルタークラスを主に〝主戦場〟としているメンバーは、そこのところを見落として安易にProposal 8に投票してしまうと、「えっ!そんなはずでは…」ということになりかねません。

Proposal 8が可決すれば、アルタークラスのABリングでも〝漏れなくファイナル〟ではなく、またカウント20でも「トップ10ファイナル」にならない可能性が出てくるのです。

「Proposal 8が可決したことで、ファイナルをどうするかはJudgeの自由裁量で決められるようになりましたから…」というわけです。

【選択肢が「2択」から「3択」に増えて投票に変化は?】

アルタークラスのメンバーがもし、「それは困るわ。これまで通り、〝必ず〟であってほしいわね…」(=現状維持)を望むなら、Proposal 7でもProposal 8でもなく、第3の選択肢である「これまで通り」を選ぶ必要があります。

昨冬の一般メンバー投票では、アルタークラスのメンバーの選択肢は限られていましたが、今度の投票では増えることになります。

この点についても、2月23日の「CATalk」ではJudgeさんや出陳者の意見を聞いてみたいと思います。
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2025年2月17日 (月)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑱キツンの競争激化で気になること

つい先日のブログで、Proposal 8 の可決すると、キツンクラスの「IW/RW」のランキング競争が激化するのではないかと書きましたが。それに付随して気になるのはキツンに過剰な負荷がかからないかという懸念です。

TICA Asia East Regionの中にはおそらく「そんなの杞憂に過ぎないわよ」といメンバーも少なからずいると思いますが、そうであることを祈るばかりです。

【確かに4~7カ月という月齢の制約はありますが…】

キツンですから生後4~7カ月という月齢上の制約があり、エントリーできるショーの数に限界があります。

ショーの予定が立て続けに入る年度末近くであれば、それなりにエントリーできますが、そうでないとエントリーしたくても出せるショーがないということも往々にしてあります。

それに「ちょっとキツンで出してみようかしら…」という新しいオーナーさんであれば、1回のショーでそれなりにファイナルに残れば、大満足して帰ることもあるでしょう。

【キツンIW/RWの下限Pointは上昇傾向避けられず】

しかし、理屈上で考えると、ファイナルに残るキツンが多くなれば、それだけ多くのキツンがAward Pointを稼ぐことになり、これまで以上に競争が厳しくなることは間違いありません。特に「IW」や「RW」の称号を得られるかどうかギリギリの所にいるキツンはそうなりやすく、結果的に「IW」「RW」の下限のPointは上昇することが予想されます。

「あのリングは休ませようかしら…」と思っても、「出さないと…」となったり、これまでは「あのショーはやめとこうかしら…」と思っていても、Proposal 8 が可決した後は、キツンの間は「走れるだけ走らないと…」と思っても不思議ではありません。

ショー年度の途中でキレてしまう猫、いわゆる〝潰れて〟しまう猫が増える可能性も否定できません。

【キツンの健康と健全な成長、安全・安心が最優先】

射幸心を煽る…というと適切でないかもしれませんが、「ファイナルに残れる確率が高くなるなら…」とか「さらにPointを差し替えられるかもしれないなら…」といった動機が大きくなっても不思議ではありません。

「IW」「RW」のPoint争いが激しくなれば、「称号」の「価値」は上がるという見方もありますが、まだキツンの猫にフルで4カ月走らせるのはどうか…という気持ちが生じても、これまた不思議ではないでしょう。

「明るく楽しい」ショーにする、出陳者を増やす、ブリーダーを増やし収入増も確保する--など様々な目的や理由はいくらでえも付けられますが、キツンの健康と健全な成長、安全・安心を蔑ろにすることだけはあってはならないはずです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月16日 (日)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑰クラスによって判断も変わる?

こうしていろいろな視点から考えてくると、主に〝主戦場〟としているクラスによって、賛否の判断が異なってくるかもしれません。

【アルタークラスの出陳者にとっては〝既得権益〟?】

アルタークラスの出陳者にとって、これまでの「ファイナル要件」を〝既得権〟と考え、〝既得権益〟を守ろうとすれば、少なくともProposal 7に賛成することはあり得ず、改めて実施される投票で、第3の選択肢である「現状通り」を選ぶ可能性もあります。

キャッツとキツンは連続性があり、キャッツとキツンの両クラスを〝主戦場〟とするブリーダーや、子猫を譲渡してショーに呼び込み、子ブリーダーをたくさん作りたいブリーダーにとってはProposal 8に賛成する可能性が高いかもしれません。

一方、こうした自分の「既得権」や利害得失、利害打算とは別に、TICAという国際団体におけるタイトルや称号の「価値」に重点を置くメンバーは、少なくともProposal 8を選ぶことだけないと考えられます。

【世代間の立場の違いも微妙に影響してくるか?】

タイトルや称号の「価値」という点では、TICAメンバーにおける世代間の立場の違いも出てきそうです。

これまでに苦労して数多くのタイトルや称号を得てきたブリーダーは「価値」の低下に反対するでしょうし、これからどんどんタイトルや称号を獲得していこうとする新興ブリーダーにとっては獲得しやすくなるなら〝大歓迎〟でしょう。

10年前に獲った「SGC」等も、Proposal 8 可決後に獲った「SGC」等も、「SGC」等に変わらず、一定の期間が過ぎれば、獲りやすさ/獲りにくさまで考えるメンバーはいなくなるからです。

【〝売専〟ブリーダーにとってもProposal 8は大歓迎】

ブリードの目的による違いでも投票行動は変わりそうです。

いわゆる〝売専〟ブリーダーにとっては大歓迎でしょうが、そうした〝売専〟ブリーダーとは一線を画すような、例えばショーキャットブリーダーとかはProposal 8 に反対かもしれません。

今回、Proposal 8 は「キツン」「キャッツ」の両方を対象しており、「私は『キツン』だけ、ファイナル要件の緩和に賛成なのよね…」というメンバーがどうするかも結果に微妙に影響しそうです。

みなさんはどのような立場・視点でどう判断されるでしょうか。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月15日 (土)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑯Asia East Regionへの実際の影響度合い

TICA Asia East Regionメンバーの中には、「建前の議論はいいから、実際にどんなるのか教えてほしいわ!」という向きもあるかと思います。

【Asia East Regionへの実際の影響度合いは大きい】

2023-24年度ショーシーズンに日本で開催されたショーのShow Reportを確認したところ、ほぼ全てのショーでProposal 7 or 8が可決した場合に大きな影響が出ます。

Proposal 7が可決すれば、ほぼ全てのショーのアルタークラスのABリングでファイナルをもらえる猫の数は減り、より上のタイトルを目指す期間は長くなるでしょう。(※とは言え、それは2016ー17年度以前に戻るだけなのですが…)

一方、Proposal 8が可決すれば、ほぼ全てのショーのキツンクラスのABリングでファイナルをもらえる猫の数は増えるでしょう。

【キャッツのABリングへの影響は現状見られないが…】

2023-24年度ショーシーズンのShow Reportを見る限り、Proposal 8が可決しても、キャッツのABリングへの影響はありません。

ただし、それはカウントを25以上にしようという主催クラブ側の努力があってのこととも考えられ、Proposal 8が可決しても同じかどうかは不明です。

カウントが11以上であれば、「トップ10」のファイナル表彰が可能になるわけですから、ファイナル表彰数を気にして「とにかく何が何でも25頭までは集めるのよ…」みたいなことはなくなるかもしれません。

【キツンの「IW」「RW」競争は激しさを増す?】

ここでアルターとキツンの違いも留意する必要があります。アルタークラスは「タイトル」がありますが、キツンはない点です。

どれだけABリングのファイナルに残ろうが「タイトル」獲得は関係ないため、「IW」「RW」のランキングのポイント争いが激しさを増すことは容易に想像できます。

もちろん、「IW」「RW」のランキングとは関係ない出陳者において、ファイナルに残る楽しみを享受し、「キャッツに上がったらもっと頑張ってみようかしら」というインセンティブにつながる可能性もあることは間違いありません。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の2月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり5.82人で、前の週に比べ4.0%減りました

東京都の2月3~9日の感染報告者数は1医療機関当た3.53人で、前の週に比べ4.6%減りました。

2025年2月14日 (金)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑮TICA Asia East Regionへの影響は?

きのう、おとといとTICA全体で考えてみましたが、きょうからTICA Asia及びTICA Asia East Regionに的を絞って分析を試みたいと思います。

【TICA全体の推移と概ね似た感じのTICA Asiaのアルター】

アルタークラスの頭数は下記のグラフの通りです。

TICA全体に比べると変動幅が大きいところがありますが、傾向としては概ね似た感じかと思います。

2000-01年度から2004-05年度まで右肩上がりに増え、その後、2014ー15年度までほぼ横ばい状態です(オレンジの楕円で囲った部分)。

【余り変わらない?新型コロナ前の水準に戻りつつある?】

焦点となる2016-17年度以前と2017-18年度以降は、新型コロナのパンデミックの影響もあり、TICA全体より把握しずらいと言えそうです。

2023-24年度は急激に増えたように見えますが、2009ー10年度を若干下回る水準ですから、読み方としては2016-17年度以前の水準に戻りつつあるプロセスとみることができるでしょう。

アルターのABリングの「ファイナル要件の緩和」によって、「増加傾向がみられる」とは言えず、「余り変わらない」といったところではないでしょうか。

【「価値」低下を招くだけになってしまいかねない危うさ】

2024-25年度はこの4月末までありますから、その動向、さらにその先、数年度はよく見極める必要もあるのではないでしょうか。

アルターのABリングの「ファイナル要件の緩和」が当初の予想通り(期待通り)の効果を上げつつあるなら、キツンやキャッツに広げればさらなる効果が期待できると言えるかもしれません。

しかし、そうした効果が得られないなら、単に目の前のショーが「明るく楽しく」なるだけで、TICA全体として見た場合に、TICAのファイナル、TICAのタイトルの「価値」低下を招くだけになってしまいかねない危うさをはらんでいることを認識しなければなりらないでしょう。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の2月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり3.99で前の週に比べ7.2%減りました。

名古屋市の2月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり7.13で前の週に比べ7.5%減りました。

福岡市の2月3~9日の感染報告者数は医療機関当たり7.08人で前の週に比べ4.9%増えています。

北海道の2月3~9日の感染報告者数は1医療機関当たり7.80人で前の週に比べ23.2%増えています。

2025年2月13日 (木)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑭Proposal 8の提案理由の不思議?不可解?

ここで改めてみなさんに気付いていただきたいのは、Proposal 8の提案理由の〝不思議〟というか〝不可解〟ついてです。

【データに基づくProposal 7と基づかないProposal 8】

きのうの続きで言えば、Proposal 8を提案するからには、「2016年の時のルール改正の効果は十分に得られました。だから『ファイナル要件の緩和』をさらに広げるともっと効果が得られるようになるでしょう」というものであるはずなのです。

しかし、Proposal 8を提案理由はそのことに触れられていません。

過去のルール改正の経緯もあるわけですから、触れるべきであるし、触れなければならないはずでした。

【〝ポピュリズム〟的な雰囲気が極めて強いProposal 8】

昨年の一般メンバー投票の際の「提案理由」をベースに考えますが、ここで賛成意見として記載されている3項目はどれも「EBPM」の概念とはかけ離れたものであり、〝ポピュリズム〟的な雰囲気が極めて強いと言わざるを得ません。

少しきつい言い方をすれば、「一般メンバーのみなさん、騙されてはいけませんよ!」ということであり、ひとりひとりのメンバーが自分の頭でしっかり考えることが極めて重要になります。

その意味で言えば、この提案は〝出陳者迎合的〟であり、〝ポピュリズム〟的な雰囲気が極めて強いと思ってしまうのです。

【そもそも「賛成理由」として相応しいと言えるかどうか…】

Proposal 8の「賛成理由」において、私が問いたいのは以下のとおりです。

①「HHPを除いて、全てのクラスのファイナル要件が統一され、アルターだけ有利であるという認識も持たれなくなる」とありますが、そもそも本当に「アルターだけ有利であるという認識」は多くの出陳者の共通認識になっている(いた)のでしょうか?
②「キツン、キャッツにおいてエントリーが増える可能性がある」とありますが、本当にそう言えるのでしょうか? その主張(予測可能性)の理由と根拠は?
③「ファイナルに相応しくない猫をファイナルに入れないというジャッジの自由裁量権も確保している」とありますが、これは提案理由とは言えないでしょう。

みなさんにも改めてこれらの点について真剣に考えてみてもらいたいと思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月12日 (水)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑬アルターのエントリーは本当に増えた?

Proposal 7 & 8 に対する賛否を判断するにあたって、決して忘れてはならない前提があります。

それはそもそも、2016年に決めたアルターのABリングにおける「ファイナル要件緩和」は正しい判断であったか否かということです。(※実施は2017-18年ショーシーズンから)

【趣味の世界と言えども「EBPM」に基づき判断する重要性】

世界的な流れとして、何かしらの決定や判断をする際の重要なキーワードに「EBPM(Evidence Based Policy Making)」があります。

英単語を追えばそのままの意味ですが、要は客観的な証拠やデータに基づいて政策判断(政策決定)しましょう…ということです。

TICAという趣味の世界において、何かするには(例えばルールを変えるには)、しっかりとした証拠やデータに基づいて判断しましょう…ということになります。

【提案理由でうたわれた効果は果たしてあったのか?】

2016年のAnuual Board Meetingで可決し、その後の一般メンバー投票でも可決した、アルターのABリングにおける「ファイナル要件緩和」は当初の提案通りになったか否かが問われることを意味します。

一番大きな提案理由は、このルール改正によりアルタークラスのエントリーが増え、特に小さなショーに好影響を与え、引いてはブリーダーによるアルター出陳者への猫の譲渡が増え、ブリーダーも潤い、アルター出陳を機にブリーダーを目指す猫愛好家も増えるだろうというものでした。

その後の余りで期待通りの効果が得られたことがデータ上、裏付けられれば、Proposal 8に賛成する大きな判断材料になりますが、一方で、全く効果がなかったのであれば、Proposal 7を検討する大きな判断材料になります。

【判断を難しくする「新型コロナ」のパンデミック】

2016年のルール改正提案はそれより以前のアルタークラスの頭数に基づきされたものですから、その後、増えていれば改正効果はあったということになりますが、どうでしょうか。

グラフを見ても分かるように、判断を難しくしているのはこの7年余りの間に「新型コロナ」のパンデミックが起きたことです。(※WHOは2020年3月に「パンデミック」宣言し、2023年5月に「緊急事態宣言」を終了しました)

実は、Proposal 7の提案者は「当初、期待していた効果は得られなかった」としているわけですが、どうデータを分析し、どこに判断材料を見い出すべきか話し合うことは有益であると私は思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月11日 (火)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑫理想的なカウントのショーは?

Proposal 8が可決すると、〝机上の空論〟ではありますが、理想的なカウントのショーの形態が浮かび上がります。

【全てのクラスでLH=5頭、SH=5頭のエントリーだと…】

HHP(キツン含む)やANB等を除き、キツン、キャッツ、アルターの3つのクラスに絞って考えますが、それぞれにおいてLH=5頭、SH=5頭のエントリーがあったとすると、ABリング、SPリング問わず全てのリングで全ての猫がファイナル表彰を受けられるようになるのです。

エントリー総数はこの3つのクラス合計でちょうど30頭、これにHHPとHHPキツンがプラスされると40頭前後のショーということになります。

ルール的な制約や制限がなければ、こうした方向に集約されていくのが〝市場原理〟とも考えられますが、実際にそうなることはありません。

【Show Rulesで建前上、恣意的〝操作〟できないが…】

一番大きなルール的な制約はShow Rule 23.6.7と29.2.1で、ショコミッティーメンバーやClerkの資格を持つメンバーで知らない人はいないはずですが、これらがある限り、ショー主催クラブやエントリークラークが恣意的にエントリー数を〝操作〟することはできないようになっています。

ただ、一方で〝建前〟的なルール(あるいは形骸化されたルール)となっている側面もあり、厳密に守られているかというとそうでもない実態があります。

なぜなら、エントリーする側から見て透明性に欠ける部分があるからです。

【恣意的なエントリー数の〝操作〟を助長しかねない恐れも】

今回のProposal 8の改正案は、これまで一部において密かに行われていた恣意的なエントリー数の〝操作〟をほぼ全てのクラスに拡大させてしまいかねない(あるいは助長しかねない)危うさを持つものであることも押さえておかねばなりません。

性善説に立つか、性悪説に立つかで判断や評価は大きく違ってくるとおもいますが、この点もみなさんと意見交換してみたいところです。

差別や依怙贔屓は、それによって得をする側と損をする側に分かれ、得をする側は「明るく楽しい」ショーになるでしょうが、損をする側は「暗く怒り渦巻く」ショーになってしまうことをもっと全てのメンバーが認識すべきであろうと思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月10日 (月)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑪SPリングの意味と意義は?

きょうは、SPリングの意味と意義について考えてみたいと思います。

【SPリングの魅力は失われることにならない?】

Proposal 8が可決すると、HHP(キツン含む)やANB等を除く全てのクラスのABリングでカウント10頭までは〝漏れなくファイナル〟、それ以降はカウントにかかわりなくトップ10ファイナルになります。

そうなると、稼げるポイントも考えると断然、SPリングよりABリングの方が有利になるような気がしますが、みなさんはどうでしょうか。

私自身、かなりショーから遠ざかっていて感覚が鈍っているのですが、出陳者にとってのSPリングの魅力は失われることはないでしょうか。

【SPリングの方が競争が激しくなるという〝逆転現象〟】

例えば、Proposal 8が可決すると、ABリングでカウント20頭でもトップ10ファイナルになりますが、このカウントだとSPリングは従来通り、トップ5ファイナルです。

本来、ABリングの方が競争が激しいはずなのに、SPリングの方が競争が激しくなるという〝逆転現象〟が起きるのはどうなのでしょうか。

この辺のところはアルタークラスを〝主戦場〟にしている出陳者のみなさんの意見を聞きたいところです。

気になりますか、それほど気になりませんか、全く気になりませんか--。

【SPリングは依然〝ベスト待ち〟の猫にとっては魅力?】

もちろん、いわゆる〝ベスト待ち〟の猫にとっては余り関係ないかもしれません。

BESTを狙うわけですから、ファイナルに残る投数が多少変わろうが関係なく、ABリングに比べればSPリングの方が競争は総じて緩やかであることは間違いないでしょう。

SPリングのアブセントが増えれば、SPリングの方が競争が激しいという〝逆転現象〟は起きないかもしれませんが、Proposal 8の改正案がSPリングの意味や意義に大きな影響を与えるであろう点を忘れてはならないでしょう。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 9日 (日)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑩この8年の評価を踏まえて判断を

きょうはProposal 7における2016年の投票結果と2024年の投票結果を比べてみたいと思います。

【奇しくも賛否の比率はほぼ同じになっている不思議】

アルタークラスのABリングにおける「ファイナル要件緩和」の一般メンバー投票は賛成735票(64.9%)、反対397票(35.1%)で可決しました。(HHPは除外して論じています)

ほぼ3人に2人が賛成、3人に1人が反対したことになります。

そして8年が経過して、元に戻すべきだというProposal 7が提案されたわけですが、結果は賛成507票(63.6%)、反対290票(36.4%)で可決となりました。

【アルターABファイナルに対する意識に変化は?】

この2つの結果から何か分かることはないかしら?と思ったわけですが、正直言って確かなことは分かりません。

「ファイナル要件緩和」に関し、常にほぼ3人に2人が賛成、3人に1人が反対するという一般的な傾向があるのか?

それとも、この件に限って言えば、この8年で賛否がほぼ逆転したということが読み取れるのかどうか?

このデータだけからはなかなか判断しずらいと言えます。

【実際にこの8年でどう変わった?変わらなかった??】

そこで2月23日のTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催「CATalk」の出番になるわけです。

この8年の流れをJudgeやショー主催クラブ側はどう捉えているか?

アルター出陳者はどう見ているか?

アルター以外の出陳者はどうか?

2016年のルール改正を振り返り、その後の8年をしっかり評価しない限り、今回のルール改正案を正しく判断することはできないことを、みなさんとの共通認識にしたいと思っています。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 8日 (土)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑨「明るく楽しい」ショーの先に何が見えるか?

今回のProposal 8の改正案をひとことで言えば「ファイナル要件の緩和」ですが、もう少し的確に言えば、「本来、表彰されることのない下位の猫が表彰される」、あるいは「これまでファイナルインできなかった猫が表彰される」点にもっと注目すべきかもしれません。

【ファイナルに残したい猫が多いとき/少ないとき】

Judgeはファイナル審査において、2つの感情のどちらかを抱くケースがあります。

1つはファイナルに残したい猫が多いのに表彰数に限りがあって全て表彰できない…

もう1つはファイナルに残したい猫がいないのに無理にファイナル表彰数に合わせて残さなければならない…

今回のProposal 8は、後者のようなケースが起きるのを避けるために、Judgeの自主裁量でファイナル表彰数を選べるようにしてあります。

【TICAの猫の価値向上につながるか否かも考える】

しかし、実際問題としてそうした審査姿勢が貫けるかどうかは極めて微妙であり、そのことはこれまでのブログでも論じてきたとおりです。

そうなると、Proposal 8の改正案が端的にもたらすものは、「本来、表彰されることのない下位の猫が表彰される」、あるいは「これまでファイナルインできなかった猫が表彰される」ことであり、この是非はもっと論じられていいでしょう。

それがTICAのブリーダーのブリーディングスキルの向上につながり、TICAの猫の価値向上(よりStandardに沿った猫)につながり、そしてTICA全体の信用と評判につながるかどうかという点です。

【「明るく楽しい」ショーのその先に何が見えるか??】

カウント10で、〝漏れなくファイナル〟なら出陳者は嬉しいでしょう。

カウント20でトップ5だったのがトップ10表彰なら、やはり出陳者は嬉しいでしょう。

こう考えれば小さなショーであればあるほど、その恩恵を受け、その時は「明るく楽しい」ショーになるかもしれませんが、その先に何が見えるでしょうか。

5年後、10年後を見据えた時に、TICAの猫の価値、TICA全体の信用と評判、そしてブリーダーのブリーディングスキルは目に見えて向上しているでしょうか…
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全国の1月27日~2月2日の感染報告者数は1医療機関当たり6.06人でした。前の週と同じでした

東京都の1月27日~2月2日の感染報告者数は1医療機関当た3.70人で前の週に比べ5.7%増えています。

2025年2月 7日 (金)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑧ タイトルや称号の「価値」低下

Judgeにとって「どうして私の猫はファイナルに残らないの?」としつこく詰め寄られるのは(実際にショー会場でショーの円滑な進行を妨げるようなことは禁じられていますが…)、極力避けたいところでしょう。

【「明るく楽しい」ショーにするために必要なことは?】

「明るく楽しい」ショーにするために、Judgeは多くの猫をファイナルに残して表彰したいし、出陳者もできるだけ多くファイナルに残り表彰されたいと思うことは当然です。

その意味で、Proposal 8は願ったり叶ったりで、「明るく楽しい」ショーに役立つ効果が見込めるかもしれません。

「明るく楽しい」ショーの実現を公約に掲げてとうせんした現TICA Asia East DirectorがProposal 8の共同提案者であることも納得できます。

【タイトルや称号の「価値」低下という悪影響】

きのうはStandardとの関連で、ブリーディング努力への悪影響を取り上げましたが、TICAにおけるタイトルや称号の「価値」低下という悪影響も考えなければならないはずです。

それは国際団体・国内団体を問わず各種団体がある中、TICAはどういう団体であって欲しいか、またどういう団体のメンバーでありたいと願うかということと密接な関係があります。

猫を高く売るためにTICAという〝看板〟を利用できればいいとか、生活費の足しや小遣い稼ぎのためにTICAの〝看板〟を掲げたショーが開ければいいメンバーもいるかもしれませんが、そうしたメンバーばかりではないでしょう。

【高い「価値」を持つタイトルや称号に挑戦してこそ】

目先の利益だけを考えて「明るく楽しい」ショーにするのもいいかもしれませんが、それによってブリーディング努力に対する意欲が失われ、タイトルや称号の「価値」まで低下するとなると考えものではないでしょうか。

本当の意味での「明るく楽しい」ショーというのは、ブリーディング努力が報われ、高い「価値」を持つタイトルや称号を獲得することをお互いに褒め称えることによって紡ぎ出されるものだろと私は思っています。

TICAという団体の意味、猫界における存在意義もそこにあると思うのですが、2月23日の「ざっくばらんにCATalk」ではその辺のところも意見交換してみたいと思っています。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

大阪府の1月27日~2月2日の感染報告者数は1医療機関当たり4.30で前の週に比べ12.3%増えています。

名古屋市の1月27日~2月2日の感染報告者数は1医療機関当たり7.71で前の週に比べ8.4%増えています。

福岡市の1月27日~2月2日の感染報告者数は医療機関当たり6.75人で前の週に比べ23.0%増えています。

北海道の1月27日~2月2日の感染報告者数は1医療機関当たり6.33人で前の週に比べ3.4%りました。

2025年2月 6日 (木)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑦「ファイナルに残らない」ことの意味を考えることの重要性

きのう、おとといと、この連載を休載し、Standard変更に伴う話題を取り上げましたが、「ファイナルのあり方」と全く無縁でないことはすでにお気付きかと思います。

【TICAの「ファイナルのあり方」を大きく変える転機?】

今回のProposal 8はTICAの「ファイナルのあり方」を大きく変えるものであり、Proposal 7も元に戻す点において、ある意味でやはり「ファイナルのあり方」を変えるものであると言えます。

私はProposal 8について「ファイナル要件の緩和」と理解しているところですが、この認識こそStandaradと密接な関わりを持ち、ブリーダーであるみなさんにも大きな関心事であってほしいと願うところになります。

それはどういう点かと言えば次にようになります。

【「ファイナルに残らない」ことの意味を考えることの重要性】

「ファイナルに残らない」ことの意味を考えることは極めて重要だということ。

そして安易に「ファイナルに残る」ようになれば、「ファイナルに残らない」ことの意味を考える機会が少なくなるということ。

「ファイナルに残らない」ことの意味を考える機会が少なくなれば、Standardと向き合う機会も減り、結果としてブリーディングにおける改善努力が後退しかねないということにつながるだろうという懸念に他なりません。

【Standardに沿った猫を創ろうとする意欲を削ぎかねない】

まあ、「売れればいいのよ」とか「とにかくファイナルにたくさん残ってタイトルや称号をもらえればいいのよ」とか考える、いわゆる〝売専〟ブリーダーには理解できない発想かもしれません。

しかし、良識を持ってその猫種の改善努力をしてきたブリーダーであれば、「ファイナルに残り」「ファイナルで上位に入る」=Standardに沿った猫を意味し、逆に「ファイナルに残らない」「ファイナルで上位に入らない」なら、もっと改善努力が必要だと自覚することかと思います。

そうした視点で見た場合、今回のProposal 8をどう評価すべきか、TICA Asia East Regionメンバーの心あるブリーダーは真剣に考えてほしいと思っています。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 5日 (水)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑥ルール改正による〝悪影響〟を詳細に予測する

いつものように、私がどれだけ指摘しても「重箱の隅をつつく」とか「枝葉末節に拘る」とか「些細なことを掘り返す」とか様々なバッシングの声が出ていることかと思いますが、ルール改正による〝悪影響〟を詳細に予測することはBoard Memberにとって極めて重要な役割であるはずです。

【プラス面を差し引いても大きなマイナス面残る】

ところが、このProposal 7 & 8に限ったことではないのですが、ルール改正による〝悪影響〟を詳細に予測することが「おざなり」かつ「なおざり」になっているとしか思えません。

特にProposal 8に関しては考えれば考えるほど課題や問題が多く、プラス面を差し引いても、かなり大きなマイナス面が残るのではないかという懸念を私は抱いています。

2月3日(日)のTICA Japan TDA主催の「ざっくばらんにCATalk」では、マイナス面をみなさんがどのように考えるのかを聞いてみて、またみなさんで話し合ってもらえればと思っています。

【プラス面の背後に隠れたマイナス面を知る必要】

私は(というかこのブログでは)、プラス面は特段触れるつもりはありません。

なぜならプラス面はかなり前面に打ち出されていますし、そもそも提案者においてはプラス面が大きいと思ったからこそ改正案を提案したと考えられるからです。

それよりも、プラス面の良さの背後に隠れたマイナス面や、プラス面に引き摺られて見えなくなっているマイナス面を詳細に分析し、本当に問題なく杞憂に過ぎないかどうかを考える必要性を感じるのです。

【〝改悪〟にならないか慎重に見極め判断を】

本来はそれぞれのRegionで、Regionメンバーとコミュニケーションを図り、対話して理解を深め、疑問を解消していくことが求められますが、少なくともTICA Asia East Regionでは全く行われませんでした。(アクトに声がかからなかっただけかもしれませんが…)

その意味で、昨冬の一般メンバー投票は、奇しくも改めてメンバー間の対話の時間をもたらしてくれたと受け止めたいと思います。

Proposalそのものの理解もさることながら、改正が実現すると何かわ起こるのか、〝改悪〟にならないかを慎重に判断していただければと願ってやみません。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 4日 (火)

Standard変更について考える:忘れてはならない大前提

きのう「PS/H I/ES」と「SB」のStandard変更のBreed Sectionの投票結果を紹介しました。

これらに対するものではありませんが、Standard変更について、とても大切な、そして決して忘れてはならない大前提となりますので、このブログを通じてTICA Asia East Regionメンバーのみなさんと共有させていただきます。
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※「Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと」は休載しました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 3日 (月)

【速報】TICA Standard 変更のBreed Section 投票結果:PS/HI/ESは可決、SBは否決

「PS/HI/ES」と「SB」のStandard変更は、先のWinter Board Meetingで、Breed Sectionでの投票結果待ちという条件でいずれも可決しましたが、下記のような投票結果となったことがTICAにより発表されました。

◎可決◎ PS/HI/ESのStandard変更は可決

×否決×  SBのStandard変更は否決

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【参考】
◎1月6日ブログ:【重要】PS/HI/ESのStandardが変更になりそうです!
◎1月7日ブログ:【重要】SBのStandardが変更になりそうです!

※「Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと」は休載しました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 2日 (日)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと⑤主催クラブにとって悩ましい問題?

きょうの論点はJudgeというより、ショー主催クラブ関係者やエントリークラークにとって悩ましい問題であり、別のルール違反の誘惑に駆られかねない危険をProposal 8が内包している点を改めて指摘しておきます。

【11頭目、12頭目のエントリーが入ってきたら?】

主に小さなショーで往々にして起きる可能性がありますが、ABリングで例えばエントリーが10頭ちょうどなら、「〝漏れなくファイナル〟になるわね…」(正確にはJudgeの自由裁量でそうできるということに過ぎないわけですが…)、とショー主催クラブ関係者やエントリークラークは喜ぶところかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。

ショーフライヤーに記載した締切日(締切時間)にたまたまちょうどエントリーが10頭になったならいいですが、そうでなくてもし、11頭目のエントリーが入って来たら…。

【「断ってしまえば〝漏れなくファイナル〟なら】

「最悪、1頭だけファイナルから漏れるけど仕方ないわね」と考えられるでしょうか?(※ルール上は考えられるも何も受け付けなければなりません)

もし、そこで〝悪魔の囁き〟が聞こえてくるようなショー主催クラブ関係者やエントリークラークがいたら、「受け付けなければ〝漏れなくファイナル〟になるし、誰にも分からないから断ってしまっちゃえ…」となってしまわないとも限りません。

特にその11頭目のエントリーが、クラブ員の猫のライバル猫だったなら…、ショー主催クラブと反りが合わないブリーダーの猫だったなら…そうしてしまうケースがないとは言い切れないでしょう。

【実際にいつ締め切られたか不明なケースも】

ショーフライヤーにエントリーの締切日が書いてはありますが、実際のところエントリーがいつどのように、本当に締め切られるか(締め切られたか)、一般の出陳者には〝ブラックボックス〟です。

実は締切延長になっていたり、締切延長がいつの間にか終わっていたり、あるいは「キャンセル待ち」扱いになっていたり…

まだエントリー受付期間中であっても、エントリーしてみたら「そのクラスはもう締切ましたよ」なんてこともあるわけで、Proposal 8が通ればアルターのABリングだけでなく、キツンとキャッツのABリングでも起きる可能性があることを出陳者は頭にいれておかねばならないということになります。(※ルール上、どれかのクラスだけエントリーを締め切ることはできません)
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2025年2月 1日 (土)

Proposal 7 & 8の再投票を前に考えておきたいこと④〝悪用〟される恐れも

きょうの論点も、このブログで取り上げてきたことの繰り返しになりますが、Proposal 8は心ないJudge(性善説に立たないと仮定して)によって〝悪用〟される恐れがあり、あらかじめそれがわかっている(想定される)なら、今の改正案をそのまま通すわけにはいかないということです。

【Judgeひとりひとりの心の内まで読めない…】

例えばカウントが10頭の場合(ABリングだけです)、Proposal 8の改正案が通れば〝漏れなくファイナル〟が可能になります。

ここでみなさんが注意しなければならないのは、「可能になる」ということであり、「〝漏れなくファイナル〟になる」のではない点です。

では、誰が決めるかというと、そのリングのJudgeであり、「自由裁量」で決められるーーとなっています。

【6〜10位は〝自由裁量〟で悪用される恐れあり】

今は物事を単純化して考えるため、カウント10頭としているわけですが、全てのJudgeが〝漏れなくファイナル〟で1〜10位まで表彰すれば、ある意味、問題は顕在化しませんが、もし、Judgeの心の内に「クラブ員の猫/そうでない猫」「懇意にしているブリーダーの猫/ライバルの猫」といった〝差別意識〟があったら(意識・無意識問わず)、何が起きるでしょうか?

「クラブ員の猫」「懇意にしているブリーダーの猫」が6〜10位に含まれていて、それ以外の4頭は「クラブ員の猫でない猫」「懇意にしているブリーダーのライバルの猫」だったら…

Judgeによっては、「きょうはトップ6を表彰します」と言って、6位に「クラブ員の猫」「懇意にしているブリーダーの猫」を入れて、残りは軒並み落としてもProposal 8の改正案はルール上、何の問題もありません。

【意に沿わないブリーダーの猫は排除し放題?】

裏を返せば、気に入らないブリーダー、意に沿わないブリーダー、反抗的・批判的なブリーダーの猫はJudgeの「自由裁量」の名のもとで排除し放題になることを意味します。

先のカウント10頭の場合、「クラブ員の猫」「懇意にしているブリーダーの猫」が5頭、そうでない猫が5頭だったとしたら、「きょうはトップ5の表彰にします」とできますそ、10頭全てが「クラブ員の猫」「懇意にしているブリーダーの猫」であることがわかれば「きょうは〝漏れなくファイナル〟にしましょう」ということが可能になるのです。

「それこそまさに私たちがJudgeに期待していることなのよ!」というメンバーがいるかもしれませんが、それが本当に正しいTICAのキャットショーのあり方なんでしょうか。

2月23日(日)19:00〜の「ざっくばらんにCATalk」で、みなさんから忌憚なきご意見をお聞きしたいと思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の1月20~26日の感染報告者数は1医療機関当たり6.06人でした。前の週に比べ7.8%増えています。

東京都の1月20~26日の感染報告者数は1医療機関当た3.50人で前の週に比べ21.1%増えています。

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