TICAルール改正案、一般メンバーの判断に委ねるはいいとしても…
きのうTICAルール改正案の発表を転載しましたが、Proposal 7 &8を巡る問題はある意味、ガバナンス上、あるいは組織運営上の大きな〝教訓〟となり得るものだったと言えます。
Board Memberにおいて「一般メンバーの判断に委ねる」という判断自体は良かったとしても、ただ委ねるだけでは今回のような問題が起こり得たことを想定する必要もあったということになります。
【Board Meeting Minutesだけでは不十分だった可能性】
Board Memberの基本認識としては、AgendaもMinutesも公表しているわけで、一般メンバーにおいても読んでいるだろう、理解しているだろうということが認識の根底にあったと思います。
しかし、TICA Asia East Regionで考えても分かるように、一体何人のRegionメンバーがAgendaが出るごとに、Minutesが出るごとにしっかり読み、内容を理解しようと努めているでしょうか。
10人いればいい方で、もしかすると1ケタ、もしかすると片手で十分な人数かもしれません。
【Proposal 7 & 8は慎重に投票すべきとの注意喚起欠かせず】
そうであるなら、Boardとして全メンバーに対し、Proposal 7 & 8は真逆の改正案となるものであり、慎重に判断して投票すべきであるという注意喚起が必要だったのではないでしょうか。
特に会長、副会長においてはこうした点を事前に察知して混乱を回避する何らかの手を打つ必要があったと言えます。
会長や副会長、あるいはBoardの指示を受けて、それぞれのRegion Directorも注意喚起に動いていれば、今回のような事態は避けられたような気がしてなりません。
【4つの投票パターンの意味を理解した上で投票すべきだった】
11月20日(木)のブログ「TICAルール改正案、結果を見る際の注目点は?」でも書きましたが、一般メンバーにおいてProposal 7 & 8の投票に関しては4つのパターンがあること、それぞれが意味することを知った上で投票する必要がありました。
①Proposal 7 は「YES」/Proposal 8は「NO」=元の状態に戻す派
②Proposal 7 は「NO」/Proposal 8は「YES」=さらに進める派
③Proposal 7 は「NO」/Proposal 8も「NO」=現状維持派
④Proposal 7 は「YES」/Proposal 8も「YES」=何も考えずに投票した〝困った〟人たち?
そのことをもっと強調しておけば良かった…と私も反省しているところです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
◆全国の11月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり1.47人でした。前の週に比べ6.4%増えています。
◆東京都の11月11~17日の感染報告者数は1医療機関当た1.03人で前の週に比べ5.5%増えています。
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