〝時代遅れ〟に胡座をかくBreeder、Clerk、Judgeにならない為に③厳しさを増す時代の要請に応えられるJudgeの育成
つい最近、人気女性ジョッキーが調整ルームの居室内にスマートフォンを持ち込み、外部と通信していた問題で「騎乗停止処分」を受け、電撃引退するという出来事がありました。
【キャットショーの審査も「公平・公正」が命のはず】
ある報道によると、「JRAでは近年、若手騎手のスマホ持ち込みが次々と発覚している」そうで、「昨年5月に調整ルーム内で使用していたことが発覚し、男女6人が30日間の騎乗停止処分を受けた」とのこと。
「その後も若手騎手のスマホ不正使用に対する認識は甘く、今年5月には、悪質な偽装工作による持ち込みも発覚。9カ月間の騎乗停止処分が言い渡され、「さらに10月に入って2人がスマホの不正使用により騎乗停止となった」ということでした。
海外との比較やルールが時代に付いていっていないなど様々な角度・視点から様々な意見が飛び交っていますが、私が注目するのは「競馬」は「公営ギャンブル」であり、メディアでも指摘されていましたが、「公正さが命」であるという点です。
【依怙贔屓や出来レースの闇は深く〝罪〟は大きい】
解説記事によると、「競馬法ではスマホの持ち込みを禁止することが明記されているわけではない。競馬施行規程第147条19号による『競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者』の解釈に、スマホの不正利用が適用されているということだ」と書いてありました。
そして、このジョッキーに関し、「こんな形でムチを置くのは不本意だろう。しかし、公平公正が原則の公営ギャンブルにとって、外部との通信が可能となるスマホを持ち込んだというルール違反を隠れて犯していた“罪”は大きい」との指摘もありました。
小さな趣味の世界とは言え、RulesとStandardsが決まっていて、出陳者からお金を取って審査している以上、「公平・公正な審査」を蔑ろにしていいわけがありません。
【厳しさを増す時代の要請に応えることの重要性】
TICA Asia East Regionメンバーの中からは「キャットショーと競馬を一緒にしないでよ!」という激しい非難が出そうですが、今回の件も時代が変わり、時代の要請が厳しさを増す中で起きたと考えれば、強ちキャットショーと全く無縁とは言えないのではないでしょうか。
英語もろくにできないのに加え、TICAのRulesやStandardsに疎く、テストも誰かに代わってやってもらったり、カネの力で丸写しにして資格だけ取ればいいかのようなJudgeでは、これまでは生き延びられても、これからは自滅するだけでしょう。
「神輿は軽くて◯◯がいい」と言わんばかりに、「軽くて◯◯」なJudgeを育成しても、「百害あって一利なし」なのは改めていうまでもありません。
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