(和訳)Sphynx (SX) Standard変更とその理由及びTICA Rules Committeeの見解
5月23日(木)のブログではSphynx(SX)の Standard変更を簡単に紹介しましたが、変更理由や変更プロセスを含め、SX以外のブリーダーや一般のTICAメンバーにとっても今後の参考になる部分があり、改めて取り上げます。
変更をテキストスタイルで改めて確認すると、SXの従来のDQは「Any evidence of depilation, plucking, shaving or clipping or any other means of hair removal. Inability to handle(脱毛や毛をむしり取ったり、剃毛したり、トリミングしたり、またはその他の手段による脱毛の証拠。ハンドリングできない)」というものでしたが、これに新たに「The appearance of any form of structural mutation, including, but not limited to, curled ears, folded ears, any form of bobtail, short legs (achondroplasia), polydactal(耳のカール、折れ耳、あらゆる形態のボブテール、短足(軟骨無形成症)、多指症などを含むがこれらに限定されない、あらゆる形態の構造的突然変異)」が加えられました。
提案理由(和訳)は以下のようなものでした。
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新しい出陳者、ブリーダー、一般の人々はいくつかの構造的変異(structural mutations)を持つこれらの混合猫種(mixed breed)が TICA のチャンピオンシップクラスに出陳できないことを知らないことがよくあります。こうした混乱はしばしばTICA が登録機関(Registry)であり、あらゆるペアリング(の猫)を登録するという事実によって引き起こされます。それは複雑な問題(complex issue)であり、一般の人たちは理解するのに苦労しています。今回の変更により、これらの変異のミックス(these mutation mixes)はSXにおいてチャンピオンシップクラスでは認められないということがが明確(explicitly clear)になります。
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これに対するTICA Rules Commiitteeの見解(和訳)は以下です。(抜粋)
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Rules Commiitteeの一部のメンバーはこれらは既にTICAのルールにおいてカバーされており、こうした変更は冗長(redundant)であると感じました。しかしながら、これを以て変更を拒否するには十分とは考えられませんでした。 Breed Committeeの提案理由はこの(変更内容)をStandardに加えることでSX Breed Committeeの立場が明確になり、ルールに慣れていない人にも簡単に説明できるというものでした。また、TICA に馴染みのない人はこのテーマに関するルールを調べるより、むしろStandardを参照する可能性が高くなります。(というのも) "Structural Mutations"(構造突然変異)の仕組みを理解するのは(一般の人々にとって)簡単ではないからです。
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※なお、人に関する遺伝学用語は先般改訂されており、これを機に改めて紹介しておきます。
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