恥をかかない為にも「学び」を大切に㊤「機械翻訳」に依存しない
無料の「機械翻訳」の精度が急速に高まっているとはいえ、「機械翻訳」に頼り切ることに対してはこのブログで再三再四にわたり警鐘を鳴らし続けてきました。
【翻訳エンジンは「ロケット」の英訳を「rocket」としがち】
例えば「ロケット」と書いたものを「機械翻訳」にかけると、ほぼ全ての翻訳エンジンが「rocket」と英訳してしまいます。
なぜなら、翻訳エンジンが猫界の思考を持ち得るはずもなく、キャットショーにおいてPENALIZE対象になることもある「Locket」と認識することなど決してあり得ないからです。
AIが本当に進歩して、Standardsも含めて猫用語を理解する翻訳エンジンが開発されれば別ですが、そうでない現状において「機械翻訳」に頼り切る、あるいは依存するというのは極めて危険であり、常に恥をかく/恥をさらすリスクを抱えていることに留意すべきでしょう。
【Standardの和訳では特に細心の注意が欠かせず】
18日(土)にTICA JAPAN Members’ Training & Development Acatdemy(TICA Japan TDA)主催で「5月からこう変わる」セミナーを開きますが、ここでは3つのBreed GroupのStandard変更を取り上げる予定にしています。
例えば、SR/SRLのStandardには「awn hairs」と全Standardsの中で唯一、このBreed GroupのStandardでだけ使われる英語が出てきますが、これを「アウンヘア」などと杜撰でいい加減なカタカナ表記で、何の説明もなく和訳しても、全く意味がないわけです。
機械翻訳にかけると「芒毛」 と表示される翻訳エンジンもありますが、訳者がしっかりと「awn(オーン)」の意味を理解した上で、Standardとして理解しやすいよう、補足説明も含めて丁寧に訳さなければならないと言えます。
【文法に忠実に、一方で語感も大切にした和訳が重要】
語感を大切にすることも欠かせないわけですが、語感は総じて翻訳エンジンが〝苦手〟とするところです。
SR/SRLのStandardには「Color」のところで「Clear, intense colors preferred」と書いてありますが、「intense」は「強烈な/激しい/非常に強い」といった意味合いがあり、単に「はっきりとした」などという訳ではStandardの解釈を間違い、審査に影響しかねません。
助動詞(must/should/may)の訳し方も丁寧さが欠かせず、例えば「may」を使っているにもかかわらず、そうでなければならないかのような日本語は不適切でしょう。(例:Whiskers may be curly or broken.→「~することがある/可能性がある/あり得る」であって「~カール又は折れている」ではありません)
※「猫界の出来事から人生訓を学ぶ」「Online SR/SRLセミナー」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
◆全国の4月29日~5月5日の感染報告者数は1医療機関当たり2.27人でした。前の週に比べ29.5%減りました。13週連続で減っています。
◆東京都の4月29日~5月5日の感染報告者数は1医療機関当たり1.48人で前の週に比べ38.1%減りました。
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