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2024年3月

2024年3月31日 (日)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座㉒Judge/ブリーダーの誠実さ

ここまでの連載で、もしかするとTICAメンバーの間から「そうは言っても…」という声が上げっているかもしれません。

「そうは言ってもStandardは変わりますよね」とか、「DQ、WW、PENALIZEだって変更になるかもしれませんよね」とか…

【PENALIZEもStandard変更に伴い変わる可能性】

確かにその通りでBG/BGLやSV、TGなどの「Locket」のPENALIZEも、将来、ALLOWANCEになるかもしれません。(※TICAではありませんが、CFAではBGのTail FaultのStandard上の規定が変わり、「Clearly visible tail kink or tail deformity」だけがDQの対象になります)

「Locket」に関して言えば、3月8日のセミナーでも紹介したように、20を超えるBreed Groupで現状、ALLOWANCEになっているわけです。

少し前にはMC/MCPのStandard変更でPENALIZEの対象が増えましたし、最近もSR/SRLではPENALIZEの項目がなかったのにいきなり6項目も追加されたり、DQもなかったのに一挙に5項目も加えられたりしたわけです。

【Standardに沿った猫の出陳はブリーダーの誠実さの証】

将来のことは誰にも分かりませんが、JudgeにしろJudgeを目指すメンバーにしろショーキャットブリーダーにしろ、その時々のStandardを尊重し、忠実にその規定に沿った猫の創出に取り組むことが大切であり、それはそのメンバーの誠実さの証とも言えるでしょう。

BGに関して言えば、「Locket」はTICAではPENALIZE、CFAではDQであることも考えれば、「Locket」のないBGの創出に取り組むのが誠実なショーキャットブリーダーということになります。

同様に、たとえ一般消費者向けBGブリーダーであっても、誠実なブリーダーであればStandardにできるだけ沿ったBGをTICAのショーに出すようにすることでしょう。

【記録としても記憶としても残ることを考えれば…】

3月8日の「Locket」セミナーは、「Locket」の正しい判定能力を多くのメンバーに持ってもらうことを通じて、公平・公正・中立な審査実現と、「Locket」がDQ/WW/PENALIZEになっている猫種のブリーダーにおいては「Locket」をなくすブリーディング努力を促すものであって、PENALIZE対象の「Locket」のある猫を出陳しやすくするためでも、ファイナルBESTの理論武装を〝入れ知恵〟するためのものでもありません。

何年か後に、仮にBGやSV、TGで「Locket」がPENALIZEから外れたとしても、「Locket」がPENALIZEと規定されていた時代に「Locket」のある猫を出陳していた記録は残り、誰がどのぐらいの順位でファイナルインさせていたかも記録として残るわけです。(※「Locket」の有無まで記録に残るわけではありませんが、その事情を知る人とっては「あの時のあのブリーダー/オーナーのあのBG」と記憶に残るでしょう)

恥をかかないためにも「学び」と「気づき」を大切にしてほしいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月30日 (土)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座㉑TICAとCFAの違い

勉強熱心とまで言わずとも、それなりに誠実にBGと向き合っているShow Cat BGブリーダーであれば、TICA向きのBGとCFA向きのBGは区別している(できている)はずです。

【TICAとCFAで異なる「Locket」の定義と扱い】

3月8日の「Locket」セミナーで説明した通り、そしてこのフォローアップセミナーでも改めて強調してきましたが、TICAでは「Locket」の定義が詳細に定められています。

しかし、CFAでは「Locket」の定義に関し、TICAほど詳細な定義を定めていませんから、TICAではその猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないPENALIZE対象の「Locket」があるBGでも、CFAではDQにならず、Awardを走れる可能性があります。

もちろん「TICAのJudgeに見抜けるわけがないし、どうせ見逃すでしょう」とか「うちのBGは特別にLocketがあっても見て見ぬふりをしてもらえるから……」とか考えてTICAのショーで走らせることも、理屈上は可能(※ルール違反ではないため)ですが、それが矜持を持つまともなBGブリーダー/オーナーかと言うと極めて疑問です。

【CFAではロケットペンダント形状の「White Spot」だけ】

CFAにおけるBGの「Locket」について調べてみたところ、分かったのは次のことです。
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喉元のロケットペンダント形状の「White Spot」でない限り、CFAのJudgeはDQとして扱わないであろうことが強く推認されます。

【TICAのJudgeであればTICAのルールに基づいて】

CFAのJudgeにしてみれば「LocketはLocketであって他に何か必要かしら?」ということになり、脳裏に描くのは人が身に着けるロケットペンダント形状の「White Spot」でしょう。

そうであるとすると、TICAのJudgeにおいて、もし人が身に着けるロケットペンダント形状の「White Spot」だけしかイメージしない(できない)のであれば、それはCFAのJudgeであってTICAのJudgeではないということになります。

TICAにおいては折角しっかりした定義付けがされているのに、それを指摘されても無視したり見て見ぬふりしたりし続けるのは本当に恥ずかしいというか、浅はかで愚かしい限りと言わざるを得ません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の3月18~24日の感染報告者数は1医療機関当たり5.21人でした。前の週に比べ15.3%減りました。7週連続で減っています。

2024年3月29日 (金)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑳BG「Locket」を見分けられてこそ

当然ながら、TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy(TICA Japan TDA)主催の「Locket」セミナーのためではないと思いますが、典型的なBGの「Locket」(下記画像左側)がネット広告に使われていたので紹介しておきます。(※広告として使われてはならないとか、不適切であるという趣旨では全くありません)

BGであれば…という前提ですが、左側は最も典型的かつ代表的な「Locket」であり、「誰でも分かる…」と言っても過言ではないかと思いますが、一方でTICAのJudgeやBGブリーダーであるにもかかわらず、こうした「Locket」しか分からない/見分けが付かない/判別できない--ようでは困りモノです。

Locketペンダントのように円形や楕円形でない「Locekt」もありますし、TICAにおいてはTabby Divisionの猫で「First necklace」より下に広がる白い部分も「Locket」とみなされるというルールがあるわけです。(※右側の画像はBGとして紹介されていましたからBGであることに間違いはありません)

特にBGの場合、「Locket」は重大/深刻な欠点であり、将来的にその猫種において取り除かれなければならないPENALIZEとして規定されているわけですから、そうしたBGがファイナル上位に入ったり、ましてBESTなんてことがあり得ていいわけがないわけです。(※理屈上、あり得るかもしれませんが、その例外性についてはこのブログで解説してきた通りです)

TICAのJudge、TICAのShow Cat BG Breeder/Ownerであると矜持が少しでもあるなら、しっかりとTICAのルールや規定を頭に叩き込み、見逃したり見過ごしたり見て見ぬふりをしたりしないようにしてもらわなければと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の3月18~24日の感染報告者数は1医療機関当たり3.06人で前の週に比べ17.3%減りました。

大阪府の3月18~24日の感染報告者数は1医療機関当たり3.59人で前の週に比べ6.8%減りました。

名古屋市の3月18~24日の感染報告者数は1医療機関当たり5.83人で前の週に比べ13.8%減りました。

福岡市の3月18~24日の感染報告者数は医療機関当たり5.06人で前の週に比べ5.1%減りました。

北海道の3月18~24日の感染報告者数は1医療機関当たり4.50人で前の週に比べ9.6%減りました。

2024年3月28日 (木)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑲PENALIZEを無視するRegion風土㊦

「Locket」の話とは離れますが、きのう取り上げたあるJudgeは犬界についてもそれなりに詳しい(詳しかった?)ようのことをアクトクラブ員から聞いたことがあります。

要は、猫界で依怙贔屓だ、忖度だ、出来レースだ、不正だとなんだかんだいうメンバーがいるが、犬界に比べれば可愛いもんだ…といったものです。

【猫界の〝浄化〟に背を向け〝風見鶏〟に徹する?】

ここで人としての対応は分かれるわけですが、私なら「せめて猫界はそうしたことがないようにしたいわ」と思うところ、このJudgeは「(犬界に比べれば)可愛いもんなんだからガタガタ言うなよ」ということなのかもしれません。

そう考えると、〝風見鶏〟である理由も、〝ダブルスタンダード〟である理由も、特定の猫やブリーダー/オーナーに対する〝依怙贔屓〟批判をどこ吹く風で聞き流す理由も、なんとなく分かるような気がします。

「Locket」のPENALIZEも然りであり、「そんなことでガタガタ言うなよ!」ということであり、「Judgeの審査結果にいちいちイチャモンつけるなよ!」ということなのかもしれないと映ってしまうわけです。

【Judgeに対する「敬意」を持てるようなJudgeに…】

あまりJudgeに就いて言及すると、「Judgeに対する敬意が足りない!」とか「欠けている!」といったお叱りの声があるかと思いますが、一般のいちTICAメンバー、いち出陳者の立場から言えば、「そうであるなら敬意を持って接するに値するJudgeでいてください」というひと言に尽きます。

知識、能力、スキル、愛情はもとより、仮に間違っていても「過ちは過ちとすぐに認めてすぐに改める」態度を持ち得てこそであり、そうでないJudgeに対してまで「敬意」を求めるのは無理があるように思えてなりません。

アクトクラブ員がよく「這っても黒豆」なんてことを言いますが、BGにはっきりした「Locket」があっても「ない」と言い張ったり、「Lokett」と認めても「理屈上、BOBにもなれるし、ファイナルBESTだって可能」と屁理屈を捏ねたりされては「敬意」も失せるというものです。

【PENALIZE「Locket」の無視がもたらす悪影響】

その猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないPENALIZEを見付けられない、見付けられてもPENALIZEがその猫種において重大/深刻な欠点であるという知識に疎い、また人として「過ちて改めざる。これを過ちという」という人生訓とは無縁に生きるーー。

こうした審査のあり方をスポンサーからトレイニー時代に引き継いでしまったJudgeがいたとしたら、そのまた先の時代までそのRegionは閉ざされた世界になってしまいます。

何が「Locket」か分からないJudge、「Locket」がPENALIZEである場合、それがその猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないものであるという知識に欠けるJudge、「Locket如きでガタガタ言うな!」とか「Judgeの審査結果にいちいちイチャモンつけるな!」なんていうJudgeを増やしてしまったらーー。

今回のBGの「Locket」を巡る問題はJudgeとしての資質を問う〝踏み絵〟というか〝試金石〟のようなもので、良識あるメンバーは真剣に考えていただきたいと思います。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月27日 (水)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑱PENALIZEを無視するRegion風土㊤

アクトクラブ員に聞いた話では、(直接的にBGの「Locket」についてだったか、Standard上のPENALIZEについてだったか忘れましたとのことでしたが)、かなり以前、あるAllbreed JudgeとBGの「Locket」やPENALIZEの減点のあり方などについて確認したことがあったそうです。

【「PENALIZE」と「Penalty」の区別をしない?】

PENALIZEがその猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないということも
その時の〝結論〟は、簡潔にまとめれば「BGにLocketがあってもBOBになれし、ファイナルインも可能」というものであり、最近のショーでもその当時に言った通りのことをしてますから、認識は何ひとつかわっていないことが分かります。

同時に何ひとつ変わっていないことの中に、このJudgeにおいて「PENALIZEがその猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならない」という認識がなく、「PENALIZE」と「Penalty(Standardに沿っていない/要求水準に達していない/満たしていない)」の違いという認識もなかったことも含まれます。

当時も今も、「PENALIZE」と「Penalty」の区別の付かない(もしかすると特定の猫やブリーダー/オーナーにだけ敢えて区別しないで審査している)ことだけは確かであり、それはまさにRegionの審査風土にまでなっている恐ろしさがあります。

【ダブルスタンダードで区別したりしなかったり??】

アクトクラブ員がいうには、もし当時においてこのJudgeが「PENALIZE」と「Penalty」の区別を明確に付けていたなら、その説明をした上で、「『PENALIZE』対象の猫が〝理屈上〟はBOBやファイナルインできても、実際上はあり得ないし、あってはならない」といった〝結論〟を述べるはずだ…と当時を振り返りつつ話していました。

私もこの話を聞いて妙に納得したものです。

とは言え、このJudgeはいわゆる〝ダブルスタンダード〟で有名なので、海外のショーでは「PENALIZE」と「Penalty」の区別して審査をし、日本では文字通り〝風見鶏〟さながらに特定の猫やブリーダー/オーナーにだけ敢えて区別しないで審査している可能性も否定できません。

【「Locketもみんなで無視すれば怖くない」状態か】

件のお笑い芸人の週刊誌報道に端を発した問題で、AV監督の村西とおる氏が自身のX(旧ツイッター)サブアカウントを更新し、人気セクシー女優がその一部内容を否定したことに関するテレビメディアの報道姿勢について下記のような苦言を呈したとの報道がありました。

「もはや社会現象といってもいい注目度だがTVメディアはこの事実を報じない。『赤信号、皆で渡れば怖くない』と渡った結果の一大事なのに、これもまた『皆で無視すれば怖くない』の破廉恥」ーー。

猫界で起きている「Locket」というPENALIZE対象を持つBGの審査でも「『皆で無視すれば怖くない』の破廉恥」が罷り通ってしまっているのは同じ猫界の片隅に身を置く者として慚愧の念に堪えません。
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2024年3月26日 (火)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑰〝悪用〟される恐ろしさ

「理屈上」可能であるということが、悪意ある人によって都合良く〝悪用〟されてしまうーー。

杞憂に過ぎなければいいのですが、それが一番怖いと言わざるを得ません。

【〝悪用〟され開き直られるのが一番怖く恐ろしい…】

特定のブリーダー/オーナーがPENALIZE対象の「Locket」猫を出し、それを特定の一部のJudgeがBOBを付け、ファイナルインさせたりファイナルBESTを与えても、「『Locket』セミナーでも説明があったように、PENALIZE対象でもファイナルインしてもいいし、BESTだってもらえますから…」なんてコメントされたらどうしようかと思ってしまいます。

あるいは、ある特定の猫の「Locket」を見逃してファイナルに入れていたJudgeが、ある時「Locket」に気付いたものの、知らん顔してこれまでの成績通りの成績を付けた際も、「だってPENALIZE対象の猫でもBOBを付けられるし、ファイナルインだって可能なんだから、これまで通りでいいわよね」なんて、セミナーの内容を楯に取り、自分自身に言い聞かせるようなことがあれば…。

同じようなケースで、Judgeがその猫種において重大/深刻な欠点となるPENALIZE対象の「Locket」に気付き、BOBにせずファイナルからも外した時に、出陳者が「『Locket』セミナーでPENALIZE対象だってBOBになれるし、ファイナルBESTだってあり得るって解説していたではないですか!」「どうして手の平を返したように悪い成績にするんですか!」なんて強硬にクレームを付ける事態が起きたら…。

【猫の成績のためならモラルなく〝悪用〟も厭わない?】

自分の猫の成績のためなら何だってするようなブリーダー/オーナーが、「理屈上」可能であるということを逆手に取って〝悪用〟することがまかり通ってしまうのは私の希望とは真逆です。

アクトクラブ員も、こうした「理屈上」の可能性を逆手に取って〝悪用〟するようなメンバーがいることを想定していないために、セミナーでは「理屈上」として付け加え、さらっと説明したのだと思います。

Judgeにしても出陳者にしても、「しめしめ…あのセミナーではいいことを聞いたわ」なんてことだけはないことを祈ります。

【〝忖度〟〝出来レース〟疑惑を払拭する意味でも】

改めて強調しておきますが、「理屈上」可能であっても、本来のStandard及びPENALIZEの趣旨と目的に鑑みれば、PENALIZE対象となる重大/深刻な欠点はないに越したことはなく(=あってはならず)、それでもBOBやファイナルインさせるのであれば、相当な根拠を以てその正当性と合理性が説明できなければならないと言えます。

そうでなければ、常に「(特定のブリーダー/オーナーに対する)忖度があるのではないか」とか、「やはり出来レースなのね…」といった憶測や噂が付き纏うことになりかねないからです。

〝悪用〟しない/させないためにも、多くの良識あるメンバーが正しい知識を身に付け、チェック機能を充実・強化していかなければならないということになります。
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2024年3月25日 (月)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑯TICA有資格者の出陳は許されるか?

Clerking Seminarの領域にも入ってしまいますが、Clerkがその猫種において重大/深刻な欠点となるPENALIZE対象の猫を出陳することは許されるか?について考えたいと思います。

はじめにはっきりさせておきますが、Clerkがルール上、「(その猫種において重大/深刻な欠点となるPENALIZE対象の猫を)出陳してはならない」なんて規定はありません。

【TICAのルールを熟知し精通しているClerkなら】

このブログではOnline Clerking Seminarも連載してきましたので、その時のことを思い起こしてもらいたいのですが、ポイントは2つあります。

1つ目はTICAのClerking Programにおいて、Clerkは「Familiarity with the current TICA Show Rules, By-Laws, accepted breeds, Championship Advancement Classes (Preliminary New Breeds, Advanced New Breeds, and New Traits) colors and competitive divisions is essential」と規定されているという点です。

ここにはTICA Standard Guideline PacketやStandardsそのものについて列挙はされていませんが、ClerkであるならStnadardにおけるPENALIZEがその猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないということも知っておかねばならないでしょう。

【Clerkとしての良識と常識が疑われないようにする】

そうであればRing Clerk、Master Clerkを問わず、 その猫種において重大/深刻な欠点となるPENALIZE対象の猫のエントリーは避けるべきと言えます。(※Judgeを目指すClerkにおいて〝厳禁〟であることはきのうのブログでも指摘しました)

少なくとも、その猫種において重大/深刻な欠点となるPENALIZE対象の猫を堂々と出陳し、Judgeが見逃したり大目に見たりするのをいいことに、Awardレースを走ることなどあってはならないということになります。

PENALIZE対象となるようなその猫種において重大/深刻な欠点を持っていても、「理屈上」BOBになれるとか、ファイナルインできることを主張するなら、Clerkとしての良識と常識が疑われても仕方ないでしょう。

【ビギナー出陳者から聞かれたらClerkはどう答える?】

もうひとつ、もしビギナー出陳者から「PENALIZE対象となる重大/深刻な欠点のある猫をエントリーしても問題ないでしょうか?」と聞かれた時、そのClerkはどう答えるでしょうか?

これは「TICAの正式な資格を持つClerkとしてどう答えるべきか?」と言い換えてもいいかもしれません。

「PENALIZE対象の猫だってSGCにもなれるし、IW、RWも取れますから問題ないですよ…」と答えるでしょうか。

そう答えることがTICAの正規な資格を持つClerkとして適切であると言えるでしょうか。

Regionの組織風土を健全に発展させるために相応しい答え方であると胸を張れるでしょうか。
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2024年3月24日 (日)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑮出陳してもいい人そうでない人

きょうの論点も、8日の「Locket」セミナーでは直接的には触れられていなかった点です。

おそらく「Locket」セミナーであって「Judge育成」セミナーではないということで、アクトクラブ員も踏み込まなかったのだと思いますが、その猫種にとって重大な/深刻な欠点となるPENALIZE対象の猫を出す(あるいはAwardを走る)出陳者の是非を、もう少し突っ込んで考えたいと思います。

【〝売り専〟ブリーダー以外で問題視されるケース】

簡単に言えば、PENALIZE対象の猫をエントリーして(あるいはAwardを走って)も構わない出陳者と、そうではない出陳者がいるということです。

セミナーではショーキャットブリーダーとそれ以外(特に〝売り専〟ブリーダー)という分け方をしていましたが、それだけではありません。

例えばJudgeが重大な/深刻な欠点のあるPENALIZE対象の猫をエントリーしたらどうでしょうか。

【Judgeとして「不適切にもほどがある」と言われる?】

その猫種において重大/深刻な欠点であるPENALIZE対象の猫かどうか判別つかなかったなんてことはJudgeとしては論外ですから、PENALIZEの対象箇所があると分かっていてエントリーしたことになります。

そうなってくると、Judgeとして果たして相応しいかどうか疑問に感じるメンバーがいてもおかしくありません。

「Judgeとして不適切にもほどがある」なんて言い出すメンバーがいたとしても、そう言うあなたの方こそJudgeに対する敬意に欠け「不適切にもほどがある」なんてことは言われないのではないでしょうか。

【Judgeを目指すメンバーにおいて許されるか?】

では、Judgeを目指すメンバーの場合はどうでしょう。

まだJudging Programに参加していないから重大/深刻な欠点であるPENALIZE対象の猫を出陳したり、SGC/SGCAを取ったり、Awardを走ったりしても許されるでしょうか。

その猫種において重大/深刻な欠点であるPENALIZE対象の猫を出陳し、Awardを走り「IW」「RW」「BW」ランキング上位に入った場合、PENALIZE対象猫であっても過去の〝栄光〟として誇れるでしょうか。

そのRegionのメンバーはPENALIZE対象の猫を出陳しAwardを走ってきたメンバーを、「PENALIZE対象の猫まで走らせるなんて素晴らしいブリーダーよね」と言って、「ぜひともJudgeとして活躍してほしいわ」と歓迎するでしょうか。
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2024年3月23日 (土)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑭Chin strapとFirst necklaceを踏まえBG「Locket」を再確認 

一昨日、昨日と「Chin strap」及び「First necklace」について理解を深めていただけたと思いますので、改めて画像をもとに(※あくまで画像で判断する限り)BGにおいて重大/深刻な欠点(serious faults)としてPENALIZE対象となる「Locket」を確認していきたいと思います。

「Chin strap」があるのはBGだけであり、「First necklace」がポイントになるのはBGがTabby Patternの猫であるところもいま一度、押さえておいてください。

また猫の「Locket」の形状や大きさも、人が身に着けるLocketペンダントのイメージ(円形や楕円形)にとらわれことのないようにしていただきたいと思います。

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全国の3月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり6.15人でした。前の週に比べ5.8%減りました。6週連続で減っています。

東京都の3月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり3.70人で前の週に比べ12.9%減りました。

大阪府の3月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり3.85人で前の週に比べ11.3%減りました。

名古屋市の3月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり6.76人で前の週に比べ2.9%増えています。

福岡市の3月11~17日の感染報告者数は医療機関当たり5.33人で前の週に比べ8.4%減りました。 

北海道の3月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり4.98人で前の週に比べ13.5%減りました。

2024年3月22日 (金)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑬Chin strap解説㊦

きょうは「Locket」のないBGを紹介しますが、その判断理由・根拠は以下となり、下記画像全てにおいて共通するのは次の項目です。

■「Chin strap」より上の部分(口に近い部分)は白くても「Locket」ではありません。
■「Chin strap」と「First necklace」の間の部分が白くても「Locket」ではありません。
■「First necklace」より下の部分が白ければ「Locket」とみなされます。
 ※「necklace」は途切れていても「necklace」です。
   ※「First necklace」の位置は個体差があり、喉元近くにあるBGもいれば、かなり胸の下の方にあるBGもいます。}
   ※体の内側全体が白い(いわゆる「ホワイトタミー」タイプや「カウンターシェイドパターン」のBGは喉元の白い部分が「First necklace」の下まで広がっていても「Locket」とはみなされません。
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2024年3月21日 (木)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑫Chin strap解説㊤

BGにおける「Chin strap」が良く分からない…という声を、BG以外の猫種のブリーダーの方々からいただきますので、きょうと明日の2日にわたって解説します。

BGの「Locket」を判別する上での重要な基礎知識ともなります。
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一番上の画像で「1G」とあるのは昔の「F1」と理解してください。

BGブリーダー界では「F」は使わず、「Generation」の「G」を取って「1G」「2G」「3G」(あるいは「G1」「G2」「G3」)と呼びます。

明日は正面から見た際の「Chin strap」と「First necklace」についてさらに詳しく図示していきます。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月20日 (水)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑪積み重ねてきた審査の質が問われる

TICA Asia East Regionには「世界の〇〇」とも称される(自称?)Judgeがいるそうで、StandardのことやPENALIZEについて何を指摘しても「あなたとは猫を見てきた(審査してきた)数が全然違う」と言って相手にされない…との話を、ある出陳者から聞いたことがあります。

まぁ30年、40年とJudgeをしていれば、審査した猫の延べ頭数はかなりの数に上ることでしょう。

【猫の審査経験において区別したい〝量と質〟の問題】

そんなに自慢できるほど膨大な数の猫を世界中で審査しているなら、当然、膨大な数のBGも審査しているはずであり、その膨大な数のBGにおいて「desirable」とされる「Chin strap」が「Strong」で「Bold」であるかしっかり見て来たことでしょう。

それだけ膨大な数の猫を審査してきたのであれば、これまた膨大な数の「Locket」も見てきたはずであり、いまさら「これが『Locket』かどうか?」なんて分からないはずがないですし、見逃したり見誤ったり見過ごしたりすることもないはずです。

それとも海外では「Locket」のあるBGは全くエントリーされず、日本でしかお目にかかれないから極めて特殊で珍しいということなのでしょうか。(※確かに日本では「Locket」の基礎知識に欠け、特にBGにおいて「Locket」に疎いブリーダーがあまりに多いことに驚かされます)

【どれだけ中身の濃い審査をしてきたかが問われる】

BGの「Locket」に関して言えば、「Chin strap」があって、その下に「First Necklace」(つながっていても切れていてもNeclace)があって、その「First Necklace」の下に白いエリアが広がっている「Locket」なんて、いわば代表的で典型的な「Locket」の〝見本〟であって、「見ている(審査している)猫の数が全然違う」なら断じて見落とすはずがありません。

医者の世界も同じですが、診てきた患者数、手術してきた患者数が全てなら、全ての高齢医師は〝超一流〟ということになってしまいます。

Judgeについて言えば、審査してきた猫の数もモノを言うことは確かであり、その苦労に対してはもちろん敬意を払いますが、それ以上にどんな中身の濃い審査をしてきたかが問われると言えるでしょう。

【「経験を積む」ことで瞬時に判別できるようになる】

どんな分野の何事においてもそうですが、分かりづらいこと/判別しづらいことも中身の濃い「経験」を積むことで、瞬時に判別できるようになるものです。

BGブリーダーにおける「Locket」の判別や判断、判定も然りで、どれが「Chin strap」でどれが「First Necklace」で、どこにどうあるのが「Locket」か--の判別はさほど難しいものではなく、ルールや定義がしっかり頭に入っていれば単にそれらに当てはめて行くだけの単純作業に過ぎません。

そうした手順や理解を妨げるのは、心の奥底に巣食う変なプライドや、特定のクラブ員やブリーダー/オーナーを依怙贔屓したいという邪な心であって、そうした心が審査の「質」を蝕んでいると言えなくもないでしょう。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月19日 (火)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑩「屁理屈」を捏ねず自らの倫理と良心に従う

8日の「Locket」セミナーにおいて、アクトクラブ員が「理屈上」なんていう分かりにくい言い回しをするから参加者をミスリードしたのではないか?と詰め寄ったところ、以下のような答えが返ってきました。

【「理屈の上では…」と言われた時の常識ある受け止め方】

アクトクラブ員によると、会社などでの話し合いの際、相手側から「理屈の上では…」と言われたら一般常識としてどう理解すべきかが大切であるとのことでした。

「理屈」には①物事の筋道や道理という意味と、②無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論--という2つの意味があり、社会常識として後者の意味を忘れてはならないということです。

つまり、相手側から「あなたの主張は〝屁理屈〟みたいなもので、無理につじつまを合わせた論理。こじつけの理論ですよ」ということを婉曲に言われたと受け止めるべきであるということです。

相手側から「理屈の上では…」と言われたら、まともな社会人であれば「屁理屈を捏ねないでやめておきます」「控えます」--となるわけです。

【「社会の常識=猫界の非常識」が「Locket」問題でも噴出?】

このブログでもたびたび指摘していることに「社会の常識=猫界の非常識」がありますが、猫界では「理屈上」と書いているにもかかわらず、「屁理屈を捏ねる」ことがあたかも当然であるかの如く、その猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないPENALIZE対象の猫でもBOBにしファイナル表彰するわけです。

アクトクラブ員にしてみれば「ここまで一般常識というか社会常識が通用しない世界なのか…」と呆れ果てたであろうことは想像に難くありません。

しかも、公平・公正・平等に審査すべきJudgeであり、国際団体でもあるTICAのJudgeでこうなのですから、この趣味の世界というのはとてつもなく恐ろしい世界であることが分かります。

【PENALIZE猫をファイナル表彰するJudgeの倫理観と良心】

私も、アクトクラブ員が「理屈」あるいは「理屈上」という言葉を使った時点で、「世間には社会常識/一般常識に欠けている人もいるかもしれないから、ミスリードしないよう、『理屈』が意味するところを徹底的に解説する必要がある」と厳しく指摘しておくべきだったと反省しています。

アクトクラブ員は職業柄、「社会常識があればそこまで言わなくても分かるだろう」とか、「行間を読んでもらえるだろう」とか思ってしまう悪い癖があり、残念ながら今回のセミナーではその悪い面が如実に出た感じです。

その猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないPENALIZE対象の猫であっても、あくまで「理屈上」(=屁理屈を捏ねたり、無理につじつまを合わせたり、こじつけたりすれば)、BOBにしファイナル表彰することも可能であるということに過ぎないことを、私から改めて強調しておきます。

ただし、そうした「理屈上」可能であるということとは別に、その猫種において重大/深刻な欠点であり、最終的には取り除かれていかねばならないPENALIZE対象の猫をファイナル表彰しても構わないかというJudgeの倫理観や良心の問題も存在することも指摘しておきたいと思います。
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2024年3月18日 (月)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑨Chin strapへの関心の薄さとBGブリーダーの勉強不足

BGにおけるPENALIZEとしての「Locket」の無理解と、Chin strapに対する関心の薄さは比例しているようです。

【近年、BGブリーダーの勉強不足も著しい??】

BGブリーダーにおいては近年、総じて勉強不足が著しいと言わざるを得ず、アクトクラブ員によれば、恥ずかしながらその傾向は年々、顕著になってきているとのことです。

ショーキャットブリーダーであれば「DQ」「WW」「PENALIZE」はもとより、Standardに記載されている「Preferable(好ましい)」や「desirable(望ましい)」に注目しないわけはないのですが、〝売り専〟ブリーダーにとっては関係ないだけに、年々、ショーキャットブリーダーが減り、〝売り専〟ブリーダーが増加している影響と言えるのかもしれません。

いずれにしてもBGブリーダー界で「Strong bold chin strap」が「desirable(望ましい)」であることを知らない(あるいは知らなかった)メンバーが多く、そうであるなら当然、「Locket」に疎いBGブリーダーが数多くいても不思議ではないということになります。

【BGブリーダーにとって「Locket」は基本中の基本】

「水は低きに流れ、人は易きに流れる」とはよく言ったもので、ブリーダーの学ぼうとしない風潮は組織全体を蝕みます。

まともなBGブリーダーにとって「Locket」は基本中の基本であり、「Chin strap」を理解していなければ「Locket」の判断も的確にできないわけですから、「Chin strap」もBGブリーダーにとって基本中の基本と言えます。

自分のBGに「Chin strap」があるかないか、ある場合にそれが「Strong bold」であるかどうかを確認しなければ、「Chin strap」との関係で喉元から胸にかけての「Locket」のわからない…という恥ずかしい事態を招きます。

【勉強熱心なBGブリーダー同士の「知の交流」あってこそ】

BGブリーダーにおける「勉強不足」が悪影響を及ぼす帰結として現在の「Locket」に対する無知/無理解が生じていると思わざるを得ません。

勉強熱心なBGブリーダー同士が対話を通じて「Chin strap」を蔑ろにしなければ、「Locket」のあるBGの譲渡がブリーダー同士で行われるはずもなかったはずです。

繰り返しになりますが、「Chin strap」が分からなければ、どれが「First necklace」か判断が付かず、「First necklace」の判断が付かなければ「Locket」も分からないということになり、その意味でも勉強熱心なBGブリーダー同士の「知の交流」が欠かせません。
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2024年3月17日 (日)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑧BG「Locket」㊦Chin strapがない場合

BGはStandardにおいて「Strong bold chin strap」が「desirable(望ましい)」と規定されていますが、「desirable」となっていることからも分かるように、Chin strapがないBGもそれなりにいます。

「Chin strap」がなければ、「Strong bold chin strap」があるBGより評価は劣るわけで、さらに「Locket」があればかなり成績は下がりそうです。

ちなみに「Strong bold chin strap」が「desirable(望ましい)」と規定されているのはCFAも同じです。

■1■Chin areaにあって初めてChin strapであり、Neck areaにあるFrst necklaceをChin strapとは言いません。Neck areaにあるFirst necklaceより下にある白い部分が「Locket」であり、BGにおいては重大/深刻な欠点であるPENALIZEの対象となります。(※CFAはDQ)
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■2■Chin strapがなくて、First necklaceがかなり胸の下の方に出てくるケースの場合、顎下からFirst necklaceまでかなり白い部分が広がっていても「Locket」ではなく、あくまでFirst necklaceより下に広がる白いエリアが「Locket」ということになります。
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いずれにしても、ルールとStandardで決められているわけで、あるRegionではJudgeが規定通りに審査して「Locket」をBGにおける重大/深刻な欠点であるPENALIZEとし、別のRegionのJudgeはこれらの規定を無視してたとえ「Locket」に該当してもPENALIZE対応しないのであれば、不公平で不適切であるわけですから、First necklaceの下に広がる白い部分は「Locket」とみなす規定を削除するルール改正をすべきでしょう。

どこのRegionのJudgeも同じ基準で審査するようにするか、それができないのであればルールを変えるしか、公平なショーの実現はおぼつきません。

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2024年3月16日 (土)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑦BG「Locket」㊤Chin strapがある場合

TICAにおいてBGが1991年にChampionshipに昇格して30年以上にもなるのに、いまだにBGにおける「Locket」を正しく判別できないTICAメンバーがなんと多いことか、そして間違いを間違いと認めないメンバーが多いことか--。

8日にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(TICA Japan TDA)主催で「Locket」セミナーを開催しましたが、いまなお十分に理解されていないようなので、改めてBGにおいて重大/深刻な欠点であるPENALIZEとなっている「Locket」について解説します。

BGの場合、「Chin strap」が絡んでくるので余計、理解しずらい面があるようでしたので、まずは「Chin strap」があるBG(※ちなみにBGのStandardでは「Strong bold chin strap」が「desirable」と規定されています)について図解します。

■1■Chin strapとFirst necklaceの間が白くても「Locket」ではありません。First necklaceより下が白ければBGに「Locket」であり、BGにおいては重大/深刻な欠点であるPENALIZEの対象となります。(※CFAはDQ)
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■2■Chin strapのすぐ下にFirst necklaceがある場合もあり、つながっていようがきれていようがnecklaceであり、First necklaceより下に広がる白いエリアは「Locket」であり、BGにおいては重大/深刻な欠点であるPENALIZEの対象となります。(同上)
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■3■Chin strapとFirst necklaceがかなり離れている場合(First necklaceが喉元というよりかなり胸の部分にある場合)もあり、そのケースでは「Locket」ではないエリアが広くなり、「Locket」となるのはFirst necklaceの下の場合です。
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明日はChin strapがない場合を取り上げます。

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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

◆全国の3月4~10日の感染報告者数は1医療機関当たり6.53人でした。前の週に比べ6.6%減りました。5週連続で減っています。

2024年3月15日 (金)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑥PNALIZE対象のない猫の創出を

「理屈上あり得る」ということと、「理想や理念としてあるべき」ことは全く別であり、明確に区別されなければなりません。

【PENALIZE対象のない猫の創出を追求すべき】

BG/BGLにとって「Serious Faults」となるPENALIZE対象の「Locket」を持つ猫が、BOBやファイナルインすること、またファイナル上位やBESTを取ることは、これまで論じてきたように、あくまで「理屈上」あり得るだけであり、常態化していいものではなく、「理想や理念としてあるべき」こと(=PENALIZE対象のない猫を創出すること)こそ追求されなければならないはずです。

TICAのショーは開かれたものでありショーキャットブリーダーだけのものではないわけですが、Standardがあり Standardに基づいた審査が行われている以上、やはり基本は「Serious Faults」となるPENALIZE対象のない猫を創出することであり、その理念や理想を捨てたり無視したりしてはならないでしょう。

特にJudgeにおいてはStandardにおけるPENALIZEの重みを踏まえ、いかにすればPENALIZE対象のない猫の創出を促し誘導できるかを考えるべきと言えます。

【「理屈上」あり得るというルールの限界に挑戦?】

その猫種において重大/深刻な欠点であるPENALIZE対象の猫を敢えて出陳し続けることは、ある意味「理屈上」あり得るというルールの限界に挑戦する、あるいはルールを逆手に取るようなものであり、歓迎できるものではなく、良心やモラルの問題と言えます。

8日の「Locket」セミナーでは、その辺りのところがややぼやけていたように私自身としては感じており、参加者のみなさんをミスリードしなければよかったけれど…と案じている次第です。

仮に良い成績を収めたとしても〝徒花〟のようなものであり、単に〝徒花〟で終わればいいですが、「Locket」が遺伝する点も含め、Judgeもブリーダーも蔑ろにしてはならないでしょう。

【重大で深刻な欠点・欠陥のある猫をファイナル表彰?】

ブリードの一般審査とファイナル審査では〝レベル〟が微妙に異なる点も留意が必要です。

この点も8日のセミナーではあまり明確にしませんでしたが、その猫種において重大/深刻な欠点となる「Serious Faults」のPENALIZE対象の猫が、「理屈上」BOBになれる可能性があることと、ファイナルインあるいはファイナル上位で好成績を得ることは同列には論じられません。(※厳格に理想を追求するJudgeにおいてはBOBでさえ許し難いと感じるかもしれません)

Standardの本来の趣旨と目的に鑑みれば、「PENALIZE対象を持つ猫など断じてファイナルインさせてはならない」という理念と信念を持つJudgeがいても不思議はなく、むしろそちらの方が健全な心の持ち主と思えなくもありません。

良識あるTICAメンバーのみなさんはどうお考えになるでしょうか。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の3月4~10日の感染報告者数は1医療機関当たり4.25人で前の週に比べ8.8%減りました。

大阪府の3月4~10日の感染報告者数は1医療機関当たり4.34人で前の週に比べ9.4%減りました。

名古屋市の3月4~10日の感染報告者数は1医療機関当たり6.57人で前の週に比べ15.7%減りました。

福岡市の3月4~10日の感染報告者数は医療機関当たり5.82人で前の週に比べ16.4%増えています。 

北海道の3月4~10日の感染報告者数は1医療機関当たり5.76人で前の週に比べ20.4%減りました。

2024年3月14日 (木)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座⑤PENALIZEの趣旨と目的を無視してはならない

きのうは「PENALIZE」セミナーのような内容になってしまいましたので、きのうの内容を踏まえ、PENALISE対象としての「Locket」についてフォローアップしておきます。

【BGでコントラストが今ひとつの場合の減点幅は?】

今回の「Locket」セミナーに則して考えるなら、BG/BGLの場合、Colorにおける10点がその対象になるわけです。

その対象は「Contrast with ground color must be extreme, giving distinct pattern and sharp edges」であるというものであり、この記載通りで初めて10点満点であり、「ちょっとコントラストが弱いわね」ということあればそれなりに減点になりますし、「sharp edgeというにはちょっと物足りない」ということであればやはりそれなりに減点ということになります。

これらのStandardに沿っていない(要求水準に達していない/満たしていない)場合の減点幅が(程度にもよりますが…)、仮に例えば1~2点であったとして「Serious Faults(重大で深刻な欠点・欠陥)」であるPENALIZE対象の「Locket」も1~2点の減点で適切と言えるでしょうか。

【大きなLocketと小さなLocketで減点幅は異なるか?】

8日のセミナーでは尾の先、股間、喉元~胸にかけてなど様々な「Locket」のケースをご覧いただきましたが、大小様々でした。

そうなると次に、大きな「Locket」と小さな「Locket」で減点幅は変わるか?(変えるべきか?)という疑問がわいてきます。

しかし、小さな(=面積が小さい)「Locket」だからと言って1~2点の減点にしてしまうと、Standardに沿っていない(要求水準に達していない/満たしていない)場合の減点幅と変わらなくなってきてしまいます。

【そもそものPENALIZEの趣旨から外れてはならない】

きのうも触れましたが、なぜ敢えてPENALIZEという項目建てがあるのか?をしっかり考え、踏まえる必要があります。

もしPENALIZE対象を極めて軽い減点幅で済ませることがあったとすれば、PENALIZEの趣旨と目的を外れてしまうことになるわけです。

8日の「Locket」セミナーで、仮にPENALIZE対象の「Locket」があったとしても「BOBになることも可能だし、ファイナルインし、さらにファイナルでBEST Catになることも可能」としたのが、あくまで「理屈上」のことであって、TICA Standard Guideline Packetに照らせば実際問題としてはほとんどあり得ないですし、あってはならないということが分かっていたただけかと思います。Penalize2
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月13日 (水)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座④PNALIZE減点の重み

8日のセミナーは「Locket」に焦点を絞ったものであって、「PENALIZE」セミナーではなかったので、アクトクラブ員もあまり詳細に論じませんでしたが、PENALIZEにおける減点幅の問題は単純ではない点(極めて重要である)も踏まえておく必要があります。

【PENALAIZEの減点とStandardに沿ってない減点】

特にJudgeにおいて、PENALIZEの減点と、Standardの記載に沿っていない(要求水準に達していない/満たしていない)ことによる減点は明確に区別されて然るべきだということです。

その点において、8日のセミナーでも紹介したShow Rule 21.58は主として後者の説明であり、それを援用してPENALIZEの減点幅の説明としても使いました。

しかし、根本に立ち返れば、PENALIZEは単にStandardに沿っていない(要求水準に達していない/満たしていない)よりも重い〝罰〟(DQやWWほどではないとしても)であって、いわば減点幅における〝厳罰〟と言ってもいいかもしれません。

【「PENALIZE」=「Serious Fauls」である重要性】

TICA Standard Guideline Packetには「PENALIZE」の項目の説明として以下のような記載があります。

「Penalize: Do not use this section to state the opposite of feature’s description. Use this for serious faults that are currently being seen in the breed to indicate that the cat should not get a final. This will help eliminate the fault in the breed. To allow quick, easy reference, do not list all penalties in one long paragraph. Instead list the feature, then the penalty」--。

つまり、PENALIZEの対象となっているものは「serious(重大な/深刻な) faults」であり、単純にStnadardの記載に沿っていないことよりも重視すべきであり、その分、減点幅は大きくなるだろうということになります。

【その猫種において最終的になくされるべき欠点/欠陥】

もうひとつ重要なのはPENALIZE対象項目は「the cat should not get a final」(その猫種の猫において最終的に獲得されるべきではない)ものであるという点であり、StandardにおけるPENALIZEの目的は「This will help eliminate the fault in the breed」(その猫種において欠点/欠陥をなくす手助けになる)」ということなわけです。

「理屈上」、BOBになることもファイナルインすることもファイナルBESTになることもあり得るとは言え、「serious(重大な/深刻な) faults」があり、そのPEANLIZE対象は「the cat should not get a final」(その猫種の猫において最終的に獲得されるべきではない)ものであり、最終的にはなくすべものである点を踏まえてなお、BOBになること/ファイナルインすること/ファイナルBESTになること--が望ましいと言えるでしょうか。

この問題はJudgeの基本知識の不足だけで終わらせててはならず、TICAメンバーひとりひとりが真剣に考えなければならないと私は思っています。

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2024年3月12日 (火)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座③あくまで「理屈上」可能になる

実は、先日の「Locket」セミナーの説明の中で「誤解されなければいいのだけど…」という危惧を感じたところがあったので、このフォローアップ講座で取り上げます。

それはPENALIZEを巡り、「BOBになることも可能だし、ファイナルインし、さらにファイナルでBEST Catになることも可能」とした部分です。

【「可能だし…」の部分が〝独り歩き〟してしまう危惧】

「可能だし…」のところだけ〝独り歩き〟してしまって、出陳者が「PENALIZEなんて恐るるに足らず」なんて思ってしまったり、「PENALIZEがあるからといってファイナルから外されるのはおかしい」と思い込んだりしてしまわないか…と心配になりました。

「理屈上」というのは「理論上」と言い換えてもいいですし、「机上の計算上」と言ってもいいかと思いますが、要は実際には「なかなかあり得ないけれど…」という意味合いが込められているわけです。

そこのところを履き違えてしまうと〝百害あって一利なし〟のセミナーになってしまいかねません。

【あくまで「理屈上」であることの意味を押さえる】

「可能」となるのは2つの前提というか条件があって、1つはJudgeによる減点幅が極めて小さい場合であること、もう1つはあくまで「理屈上」ということです。

今回は「Locket」セミナーであって「PENALIZE」セミナーではないので、アクトクラブ員も余り深く突っ込んだ解説はしなかったようですが、PENALIZEの重みを過小評価したり、「PENALIZEがあってもBOBになれるしBESTだって取れるんだから怖くないわ」と思ってもらっては困ります。

私もアクトクラブ員もPENALIZEのある猫のエントリーを推奨しているわけでも後押ししているわけでもありません。

【Standardの本来の趣旨と目的を踏まえれば…】

みなさんにしっかり考えていただきたいのは、そもそもStandardにおいてなんでPENALIZEという項目が設けられているか?ということです。

理屈上、「BOBになることも可能だし、ファイナルインし、さらにファイナルでBEST Catになることも可能」だからと言って、PENALIZEの本来の趣旨と目的が変わるわけではありません。

PENALIZEは、(改めて取り上げますが…)「Serious Faults(重大な/深刻な欠点/欠陥)」であり、「PENALIZE対象のない猫を創出する」--というStandardの趣旨と目的を見失ってしまっては、まさに目先の「タイトルと賞」目的の理念なきブリーダーになってしまうのです。
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2024年3月11日 (月)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座②〝Locketペンダント〟のイメージを捨てる

先入観や思い込みを排することを改めて強調しておきたいと思います。

【〝Locketペンダント〟のイメージを捨てる】

人が身に着ける〝Locketペンダント〟でないことは、「TICA UCD Glossary of Terms」において「A small distinct spot of white usually found in the chest, abdomen (belly), groin, or armpit areas」と書いてあることからも明らかです。

「abdomen (belly)」や「groin(股間)」「armpit(脇の下)」に〝Locketペンダント〟を着ける人がいないことからも分かるはずです。

「TICA UCD Glossary of Terms」で挙げられた場所はあくまで「例示列挙」であり、その場所だけに限った「限定列挙」ではないことを押さえていただきたいと思います。
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【「usually」の和訳も先入観と思い込みを排する必要】

8日のセミナーでアクトクラブ員は言及しませんでしたが、さりげなく使われている「usually」も見落とさないようにしてください。

これを「いつも」みたいに、先入観や思い込みで訳してしまうと、「abdomen (belly)」や「groin(股間)」「armpit(脇の下)」以外の場所にあるものは「Locket」でないかのように判断するという間違いを犯します。

このような副詞として「usually」が使われる場合、「いつも」ではなく「一般的に」「多くは」という意味であり、その他の場所を排除しているわけではありません。

【「Spot」だけでなく「area」という概念も重要】

8日のセミナーでアクトクラブ員は「area」について「TICA UCD Glossary of Terms」の2)の説明のところで強調していましたが、1)の中でも「area」という言葉が使われていることを見落とさないようにしてください。

ペンダントのような「Spot」形状だけでなく「area」も含まれるということは、1)でも「areas」と書いてあることからも理解できなければならないということになります。

そのことは8日にご紹介した参考資料集の「Locket」を思い出していただければと思いますが、「groin(股間)」の3つのケースは全て「Spot」ではなく「area」としての「Locket」でした。

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2024年3月10日 (日)

「Locket」セミナー:フォローアップ講座①「Locket」と「White Spot」

8日にTICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)主催で開催した「Locket」セミナーについてフォローアップしておきたいと思います。

「Locket」の扱いに関するBreed Group一覧のところで、SR/SRLのStandard変更に伴うALLOWANCESについてアクトクラブ員の説明が曖昧だったかと思います。

Standard改正において「White lockets are acceptable」を削除し、「Random white spots are acceptable」と変更したわけですが、これはいわゆるUCDで定義されている「Locket」(※UCDでは「usually found in the chest, abdomen (belly), groin, or armpit areas」と記載)だけがALLOWANCESの対象ではなく、それ以外の場所に「Locket」のような「white spots」があったとしてもALLOWANCESの対象にすると理解していただくのがいいかと思います。

BG/BGLのPENALIZEにおける「Locket」の記載(※「Any distinct locket on the neck, chest, abdomen or any other area」)を思い出していただきたいのですが、どちらのBreed Groupも全身を対象にしたものであることを明記している点で共通します。

8日のセミナーでアクトクラブ員は触れませんでしたが、SVの記載はBG/BGLとほぼ同じ(※「Any distinct locket on the neck, chest, abdomen or any other area not provided for in the standard」)ですが、TGは「Lockets」とだけしか書いていないという違いがあることもJudgeや当該ブリーダー/オーナーさんは留意していただければと思います。
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2024年3月 9日 (土)

「Locket」セミナーへのご参加、ありがとうございました!

昨夜はお忙しいなか、TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)主催の「Locket」セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。

これまで以上に参加者が多く、それだけ関心の高いテーマであったことに事務局としても驚きました。

依怙贔屓も忖度もない公平・公正・中立なショーは、参加されるみなさんの努力(特に今回は正しい情報・知識を身に付ける努力)なくして実現しません。

もちろん、解釈が入り込む余地はあり、Judgeの自由裁量に委ねられる部分も多々あるわけですが、正しい情報・知識に基づいて正しく解釈・判断できねばならないわけで、それを促し支えるためにもブリーダー・オーナーら出陳者全員が「学ぶ」姿勢を大切にし、学び続けなければならないでしょう。

それがTICA Japan TDA発足の趣旨と目的であり、何かご要望・ご提案があればお気軽に事務局へお問い合わせいただければ幸いです。

なお、私の方からもいくつか付け足したいと思う点がありますので、明日から「Locket」セミナーフォローアップ講座を始めたいと思っています。
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全国の2月26~3月3日の感染報告者数は1医療機関当たり6.99人でした。前の週に比べ11.7%減りました。4週連続で減っています。

2024年3月 8日 (金)

18時まで参加申込受付、本日の「Locket」セミナー

本日20時より、TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)主催で「『Locket』セミナー〜Locketを疑われないために/Locketを見逃さないために」を開催しますが、18時まで参加申し込みを受け付けますので、「ちょうど予定が空いたわ」というメンバーの方がいれば参加されてはいかがでしょうか。

特段、奇抜な〝解釈〟や〝屁理屈〟をお伝えするものではなく、基本に忠実に学ぶセミナーですので、TICAのあらゆるRulesやStandardsが頭に入っている(暗記していなくても常にRulesやStandardsを紐解いている)メンバーにとっては常識の範囲内ということになるかもしれません。

一方で、時間が許せば「Locket」であるかないか、「PENALIZE」であるかないかの主張の仕方や議論のマナー等についてもお伝えできればと考えています。

平日夜という時間帯で恐縮ですが、ご興味があればご参加いただければ幸いです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の2月26日~3月3日の感染報告者数は1医療機関当たり4.66人で前の週に比べ12.1%減りました。

大阪府の2月26日~3月3日の感染報告者数は1医療機関当たり4.79人で前の週に比べ4.6%減りました。

名古屋市の2月26日~3月3日の感染報告者数は1医療機関当たり7.79人で前の週に比べ10.8%減りました。

福岡市の2月2月26日~3月3日の感染報告者数は医療機関当たり5.00人で前の週に比べ30.0%減りました。 

北海道の2月26日~3月3日の感染報告者数は1医療機関当たり7.26人で前の週に比べ13.4%減りました。

2024年3月 7日 (木)

個別ケースは扱いません:明日の「Locket」セミナー

明日8日(金)20時からの「『Locket』セミナー〜Locketを疑われないために/Locketを見逃さないために」には、平日夜の開催にもかかわらず、多くの方から参加申し込みをいただき感謝しております。

ただ、予めひとつだけお伝えしておきますと、これまでのTICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)主催のセミナー同様、「誰の」「どの猫」といった個別ケースは取り上げませんので、ご承知おきいただければ幸いです。

セミナーの主旨はあくまで、TICAのJudge、ブリーダー、オーナーら(※このセミナーはTICAメンバー限定ではありません)に対し、正しい知識・情報・解釈の仕方をお伝えすることを通じ、公平・公正・中立なショーの実現を後押しし、TICA全体の信用と信頼を高めることを目的としたものです。

特定の「誰か」、特定の「どの猫」を取り上げ、貶めたり排除したりすることを目的としたのではありません。

趣味の世界でもあり、Judgeにしろブリーダーにしろオーナーにしろ、全ては「自己責任」であり、全ての言動は誰かが強いるものではなく、正しい知識・情報・解釈の仕方に基づき、本人が決めることです。

ひとりひとりのメンバーがそれを心に刻み、貫けば、自然といじめや嫌がらせもなくなると私は思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月 6日 (水)

「Locket」を〝他人事〟と思っていませんか?

ABT/ABS AC/ACL BI CR DR DSK JB/JBL KB/KBL LP/LPS LY MNT/MNL MK/MKL PB/PBL SF/SFL/SCS/SCL NF PD SB SN SX TA SR/SRL MX/CY

【「Locket」が問題でないなら知る必要もない??】

冒頭に挙げたBreed Groupのブリーダー/オーナーのみなさんは「Locketなんて知ったこっちゃないわ!」と〝他人事〟のように思っているかもしれません。

なぜなら、これらのBreed Groupの猫は「Locket」が問題視されないからです。(※Standardにおいて「DQ」でも「WW」でも「PENALIZE」でもありません)

しかし、本当に「知ったこっちゃないわ!」と言い切れるでしょうか??

【「Locket」のある猫がファイナルインしていたら?】

「Locket」が「DQ」や「WW」「PENALIZE」の対象になっている猫がもし、ファイナルに入っていたら?

その猫がSPリングでもABリングでも「Best」になったら?

「Locketなんて知ったこっちゃないわ!」と〝他人事〟のように思っていると、こうしたことがあった際、見抜くことも違和感を感じることもないということになります。

【なぜ?どうして??と気付き、それを質すことも可能に】

もちろん、全員のJudgeが同じ〝見抜く目〟〝見逃さない目〟を持ち、的確に正しく判定・判断できれば問題ありませんが、股間の「Locket」など見逃すおそれが比較的高いと言えます。

「Locket」が「PENALIZE」の対象である猫種であれば、仮に「Locket」があっても減点幅が小さければBOC/BOD/BOBになれますし、ファイナルでBestになることだって可能です。

出陳者として「Locket」の正しい知識を持ち、的確に見抜ければ、「Locket」が「DQ」「WW」「PENALIZE」の対象である猫がファイナルインしていたら、少なくとも「どうしてかしら?」と疑問を持てますし、場合によったらショーの後で「あのPENALIZE対象のLocketはどのくらいの減点だったんですか?」

「どうしてそのような減点幅だったんですか?」と聞くことだってできるわけです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月 5日 (火)

ルール改正案に反対する理由は果たして何か?㊦

きのうの続きになりますが、「動議26」には現Asia East Region Directorをはじめ5人のDirectorが賛成し、1人が棄権しました。(※結果は否決)

「動議27」は現Asia East Region Directorをはじめ5人のDirectorが反対し、1人が棄権しました。(※結果は可決)

【この5人の改正反対理由は果たしてどちらなのか?】

そもそもルールに「Single cage」と書いてあったとしても、それは常識的に考えて「Single cage」スペースを意味するものであって、改正する理由などない--という理由であれば、私も分からないではありません。

ただ、その場合でも現実問題として「『Wケージ』もひとつのケージに変わりないから、『Wケージ』に子猫を3頭、成猫2頭を入れることは許されない」と出張するDirectorが居たらしいことは事実であり、何とかすべきであると言えました。

Director間で事前に意見調整がされたかどうか定かではありませんが、AgendaにはTICA Rules Committeeのコメントも記載されていましたから、それを踏まえてなお、強い意志を持って改正に反対したことがうかがわれます。

【この改正案の決議に当たっては意見付与すべき】

TICAのMinutesを読み慣れているメンバーなら分かると思いますが、これに限らず「動議」に対する賛否の理由について議事録に意見付与することはできることになっています。

しかし、「決議26」「決議27」に関して、改正反対派のDirectorによる意見付与はされていません。

現Asia East Region Directorが反対であれば、そもそもこの改正案を出すに至った〝張本人〟のひとりでもあるわけですから、はっきり意見付与すべきだったと言えます。(※実際のBoard Meetingで反対理由の主張を口頭でしたかもしれませんが、私は傍聴していなかったので不明です)

【改正案が一般メンバー投票を通ったらどうする?】

今回の改正案はMinutesにも書いてある通り、今年末の一般メンバー投票に諮られます。

もし一般メンバー投票でも可決したら、現Asia East Region Directorはどうするでしょうか?

世界中のTICAメンバーの総意だから仕方ない…と諦めるか、それとも「やはり納得できない」「『Wケージ』もひとつのケージに変わりないから、『Wケージ』に子猫を3頭、成猫2頭を入れることは許されない」と主張して、このルールを元に戻す改正案を提出するでしょうか?
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月 4日 (月)

ルール改正案に反対する理由は果たして何か?㊤

「Clerking School基礎講座:名ばかり〝ペーパーClerk〟にならない為に」は2月27日で一旦終わりましたが、Winter Board Meetingでの決議内容を引き続き取り上げます。

特に決議だけ(あるいはMinutesだけ)からは分からない部分を解説します。

【控えケージに複数の猫を入れる場合のルールの改正は?】

「Single cage」には子猫2頭まで、成猫は1頭までしか入れられないわけですが、では「Wケージ」に子猫を3頭、成猫2頭を入れられるか?--というテーマです。

前Asia East Region Directorと現Asia East Region Directorは「『Wケージ』もひとつのケージに変わりないからダメ」と主張していたとされていたことから、私はルール改正案を出したわけです。

こんな非常識な解釈がまかり通るのであれば、ルールを明確にするしかないという思いが根底にありました。

【決議26と決議27から読み取れないこと】

Minutesの「決議26」と「決議27」は私のこのルール改正案に対するものですが、「決議26」に関しては「Take No Action(=改正しない)」という動議が提出され、現Asia East Region Directorが賛成に回ったものの、多数決で否決されました。

次に「決議27」において「改正案を受け入れる」との動議が提出され、現Asia East Region Directorが反対に回ったものの、多数決で可決したというわけです。

しかし、いずれの決議を見ても分かるように、「動議26」の提出理由や賛成理由、「動議27」に対する反対理由は記されていません。

【改正案に対する「反対」に相反する2つの理由】

ここで結論を先取りすれば、私の改正案に対する反対理由は2つ考えられ、その2つは理論的に対立するものであり、はっきりさせるべきものであるという点です。

1つは、そもそもルールに「Single cage」と書いてあったとしても、それは常識的に考えて「Single cage」スペースを意味するものであって、改正する理由などない--というものです。

もう1つは、前Asia East Region Directorと現Asia East Region Directorが強いていたとされる、「『Wケージ』もひとつのケージに変わりないから、『Wケージ』に子猫を3頭、成猫2頭を入れることは許されないから改正には反対するというものです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月 3日 (日)

「Locket」の定義は猫種によって、またDivisionによって異なります

Judgeのみなさんからは「何をいまさら…」と厳しいお叱りを受けるかもしれませんが、TICAメンバーのみなさんに幅広く基礎知識として押さえておいてもらいたいのが「Locket」であり、TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy(TICA Japan TDA)において8日(金)20時より開催することにしたわけです。

セミナーに参加されるかどうかは別にして、一般のTICAメンバーのみなさんに知っておいていただきたいのは、

■その1■ 猫種によって問題になる「Locket」は異なる

「Locket」とひとくちに言っても、猫種によって問題になる「Locket」は異なります。

単に「Locket」全般が問題になる場合もあれば、特別な「Locket」だけ問題になる猫種もあり、それぞれの猫種のブリーダー/オーナーはどのような「Locket」が問題になるのかしっかり把握しておいてほしいと思います。

■その2■ Divisionによって「Locket」の定義は異なる

例えばRBはSolidです。一方、BGとなるとメインはTabby Divisionですから、それぞれのStandardに「Locket」と記載があっても、その定義は微妙に異なってきます。

Tabby Divisionの猫のブリーダー&オーナーは「Locket」において〝上乗せ〟定義がありますので、特に注意していただきたいと思います。

■その3■Tabby以外でも猫種によっては特定のDivisionだけ問題となる場合も

上記「その2」は猫種を超えてTabby Division全般についてでしたが、全てのDivisionが認められている猫種においてはTabby Division以外の特定のDivisionにおいてだけ問題とされるケースがありますので注意したいところです。

「Locket」をALLOWANCEとしている猫種以外のブリーダー&オーナーのみなさんはぜひこの機会に「Locket」の正しい知識を身に付け、「Locket」を的確に判定できる目を養っていただければ幸いです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2024年3月 2日 (土)

【緊急告知】8日(金)20時~、「Locket」セミナーを開催へ

【緊急告知】8日(金)20時~、「Locket」セミナーを開催へ

本当にショートノーティスで申し訳ありませんが、TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)において、「Locket」セミナーを8日(金)20時より開催することとしました。(※申し込みフォームはこちら)

「Locket」がないのに「Locket」を疑われてファイナルインできなかったり、逆に「Locket」がありながらジャッジがそれを見逃しファイナルインさせたりといったことが本来、あってはなりません。

そうしたことが頻繁に起こるようだと、「ジャッジは(特定のブリーダー/オーナーの猫に)忖度しているのではないか?」とか、「StandardsやRulesはあっても結局、〝出来レース〟なのね…」と思われかねず、最終的にTICAの信用と信頼を堕とすことにつながりかねません。

こうした事態を避けるためには、出陳者/ブリーダー、ジャッジ全員が正しい知識を持って正しく「Locket」であるかないかを的確に判定できなければならず、そうした一助になればと思い開催することといたしました。

■開催概要■
「Locket」セミナー〜Locketを疑われないために/Locketを見逃さないために
日 時:3月8日(金)20時より1時間半程度
内 容:「Locket」は幅広い猫種において、DQやWW、PENALIZEの対象になっていますが、正確な知識によって的確に判定できるメンバーは少ないのが実情です。出陳者にとって「Locket」を疑われたためにファイナルインできなかったり、逆に大きな目立つ「Locket」がありながらファイナルインしたりすることがあってはならず、TICA全体の信頼と信用を毀損しかねない重要な問題であると言えます。これまでAsia Region時代を含めて「Locket」に焦点を縛ったセミナーがなかったことから、TICA Ring & School InstructorのTOMONARIさんのご協力を得て開催することとしました。
方 式:Zoomによるオンライン
主 催:TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TDA)
参加費:無料
申込先:ticatda◎gmail.com(※実際にメールを送られる際はアドレス内の◎を@に換えてお送りください)
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の2月19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり7.92人でした。前の週に比べ21.6%減りました。3週連続で減っています。

2024年3月 1日 (金)

Judgeを「先生」と呼ぶ、そんな日常の積み重ねから…

きょうは文春オンラインで配信された書評から、猫界に身を置く者として何が学べるかを考えたいと思います。

実は評者のことを知らなければ、評される作品を読んでもおらず、評者にも作品にもその作品の筆者にも失礼に当たるであろうという自覚を持ちつつ綴ります。

記事のタイトルは「自分の夫を『主人』と呼ぶ、相手の夫を『ご主人』と呼ぶ」そんな日常の積み重ねから“性加害”は生まれる 額賀澪が『ジェンダー・クライム』(天童荒太 著)を読む」

【当たり前のように「先生」と呼び呼ばれる組織風土】

評者である作家の額賀澪さんはこう書いています。

「性犯罪がいかに『日常の積み重ね』から生まれるかということだ。日々の生活の中で〈当たり前〉として受け入れていた男女間の不平等や役割の押しつけ、差別の延長に性犯罪がある」ーー。

毎週末のショーにおいても、「〈当たり前〉として受け入れていた」Judgeと出陳者間の「不平等や役割の押しつけ、差別の延長」を見るのは私だけでしょうか?

審査結果に対するさまざまな疑問や不満が吹き出している背景に、こうした精神構造があるように思えてなりません。

【呼び方の裏にある「上下関係」「主従関係」という精神構造】

額賀澪さんはこうも書いています。

「そのことをよく表しているのが、作中で描かれた夫の呼称問題だ。自分の夫を『主人』と呼ぶ、話し相手の夫を『ご主人』と呼ぶ。当たり前に使っている呼称も、漢字を見てみたらご主人様の主人である。夫婦とは対等な関係であるはずなのに、呼称の中に当然という顔で上下関係――いや、主従関係がある」ーー。

猫界でも、Judgeに対して「先生」と、当たり前のように聞こえてきます。

本来、Judgeも出陳者もブリーダーも、ルールとStandardsを理解した上で参加する「対等な関係であるはずなのに、呼称の中に当然という顔で上下関係――いや、主従関係がある」と思えてしまうのは私だけでしょうか?

【「先生」と呼ばれることに胡座をかいていませんか?】

どうしてStandardsやRulesを学ぶ姿勢の欠如が生じてしまうのでしょうか。

ブリーダーから真摯に学ぶ姿勢があれば、PENALIZEの対象を見逃すような事態は起きないのではないでしょうか。

全ては、「先生」と呼ばれることに胡座をかいているのではないかという1点に収斂してしまうように思えてなりません。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の2月19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり5.30人で前の週に比べ26.2%減りました。

大阪府の2月19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり5.02人で前の週に比べ21.3%減りました。

名古屋市の2月19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり8.73人で前の週に比べ22.5%減りました。

福岡市の2月19~25日の感染報告者数は医療機関当たり7.14人で前の週に比べ20.1%減りました。 

北海道の2月19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり8.38人で前の週に比べ18.7%減りました。

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