「猫の性格を論い、出陳者を不快にさせる発言は慎むべきだ」…
先週のことになりますが、岸田文雄首相は、2日の参院本会議の答弁で、上川陽子外相の容姿をあげつらった麻生太郎・自民党副総裁の発言を巡り、「性別や立場を問わず、年齢や容姿を揶揄し、相手を不快にさせる発言は慎むべきだ」と話したそうですが、猫界に当て嵌め、教訓とすることもできるでしょう。
「猫の性格を揶揄し、出陳者を不快にさせる発言は慎むべきだ」--
【小さな趣味の世界も時代の大きな流れと無縁ではない】
岸田首相が答弁した、「性別や立場を問わず、年齢や容姿を揶揄し、相手を不快にさせる発言は慎むべきだ」という言葉は、大きな時代の流れを背景にしたものであり、小さな趣味の世界だからと言って決して無縁というわけにはいきません。
たとえ小さな趣味の世界にどっぷり浸かって政治・経済・社会の動向に無関心でも、出陳者の多くは普通に暮らす社会人であり、大きな時代の流れの中で生きています。
些細なこと、重箱の隅をつつくようなこと、枝葉末節に見えること/聞こえることでも、問題になりかねないという自覚が欠かせません。
【「差別用語」だけでなく「不快用語」にも敏感になる必要】
私が猫界に入った20年以上前と比べ、世の中の常識は大きく変わりました。
以前なら使えた言葉も「差別用語」として使えなくなり、今では「不快用語」というジャンルもできて、慎重に言葉を選ばねばならなくなっています。
小さな趣味の世界のイベントだから、「差別用語」や「不快用語」がこれまで同様、使えるということなどあり得ないのです。
【猫に対しても言葉を選び、出陳者を不快にさせない配慮】
猫は人間の言葉が分からないからと言って、「差別用語」「不快用語」で話しかけていいわけはありません。
猫を尊重し、猫に対し真に深い愛情を持つなら、そもそも猫に対して「差別用語」や「不快用語」を使うことはないはずですが、それ以上に出陳者に対する配慮を巡ってもこれまで以上に心を砕かねばならないと言えます。
愛猫に対する出陳者(オーナーやブリーダー)の思いを理解していれば、自ずと不適切な言葉を使うことなく、適切な言い換えの言葉がすらすら出てくるはずですし、猫を審査する立場であればそうでなければならないでしょう。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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