Judgeの意識改革と出陳者の意識改革は同時に一体で進める
日本の政界では今、「政治とカネ」の問題がクローズアップされ、様々な改革案が出ているようですが、政治改革だけ進めても意味ありません。
この問題を取り上げたある報道は「選挙にカネがかかることを受け入れてしまっている国民の意識の問題もあるだろう」と指摘し、「政治改革は政治サイドだけではなく、国民の意識改革と一体で進めていく必要がある」と論じていました。
【出陳者も〝忖度〟を期待せず〝出来レース〟に頼らない】
猫界における審査や成績の〝忖度〟や〝出来レース〟疑惑の問題も同じであり、Judgeにおける「中立・公平・公正」の徹底という意識改革だけでは空回りしかねず、出陳者においても〝忖度〟を期待せず、〝出来レース〟に頼らないで済むような猫のブリーディングをするという意識改革を同時に、かつ一体で進める必要があると言えます。
「にわとりと卵」ではないですが、どちらが先かという問題が付いて回るのは「贈収賄事件」と同じです。
贈賄側と収賄側の双方が罰せられるのと同様、双方の側が意識を変え、依存関係を脱する努力をしていくしかありません。
【「楽をしたい」という甘い考えを断つ必要】
精神的というか、心の問題としてあるのは「楽をしたい」という愚かしい安易な考えでしょう。
JudgeにしてみればRulesもStandardsも勉強する必要がなく、クラブ員や懇意なブリーダーの猫に良い成績を付けていればいいわけです。
ブリーダーの方もStandardsに基づくブリーディングという険しい道を歩まずとも良い成績を得られるわけで、双方が「楽をしたい」という甘えを断つ覚悟が必要になります。
【「説明責任」を果たさぬ姿勢が付け入る隙を生む】
もう一つ重要な点は、Judgeにおける「説明責任」を果たさぬ姿勢が、〝忖度〟や〝出来レース〟の付け入る隙を生むとも言えます。
別の言い方をすれば、Judgeにおける「説明責任」を果たさぬ姿勢と、〝忖度〟や〝出来レース〟は表裏一体であるとも言えるでしょう。
JudgeがStandardsに基づく「説明責任」を果たす姿勢を徹底し、出陳者側もStandardsをよく勉強してJudgeの「説明」をしっかりできるようになれば〝忖度〟や〝出来レース〟は影を潜めるはずですが、やはり双方が同時に、かつ一体となってそうした姿勢に取り組む必要があることは言うまでもありません。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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