猫界もJudgeの育て方の〝手腕〟が問われる
那須川天心選手(※最新ランキングでWBAバンタム級7位)を巡っては、私も素人ながら早くも井上尚弥選手との対戦を夢想したり、アクトクラブ員はその前に武居由樹選手都の対戦を期待したりしているわけですが、どうしても選手自身がどうなっていくかを追ってしまいがちになります。
しかし、業界通は那須川天心選手自身と同時に、所属ジムとジム会長の「手腕」にも注視しています。
【潰さず台無しにせずいかに育てるか、育て上げるか】
猫界も同じであり、誰が次のJudgeになるかや誰を次のJudgeにするのかに関心が集まりがちになりますが、実はそれよりも誰が次のJudgeを見い出し育てるか、誰がそれまでのノウハウの蓄積を駆使して〝超一流〟Judgeを育て上げるか--にこそ注目すべきと言えるでしょう。
せっかくの逸材も育て方次第で潰れたり、台無しになったりしてしまいます。
那須川天心選手のジムもジム会長も現時点のマッチメイクを見る限り、その点をしっかり踏まえているように見えます。
【基礎をみっちり叩き込み積み上げる育成こそ】
那須川天心選手のコメントを見聞きする限り、本人も基礎をしっかり積み上げ、地道に着実に歩むことに納得しているようです。
猫界で言えば、単に資格を得るための形式的なステップを上がってJudgeになるのではなく、その時点その時点で求められる「知識」「能力」「スキル」を完璧に身に付ける(要は「基礎」をみっちり身に付ける)、TICAでいうならその全ての基礎はRules、Programs、Standardsを熟知し精通することに他なりません。
「やりながら学ぶ/身に付ける」という方法もないわけではないですが、那須川天心選手も井上尚弥選手も基礎を疎かにするようなやり方には同意しないでしょう。
【クラーク実務を熟知・精通したJudgeはいつ誕生?】
TICAの場合、Judgeはクラーク資格も兼ねていますから、クラークの「知識」「能力」「スキル」を持たないスポンサーのもとではそれらに欠けるJudgeが〝再生産〟されかねない危うさが付いて回ります。
もちろん〝超一流〟クラークが別にいて、クラークのノウハウは別途、教えるということであれば別ですが、現状のTICAのProgramはそうはなっていません。
いつも言うことですが「If the blind lead the blind, both shall fall into the ditch」になりかねず、Judgeもクラークも〝粗製濫造〟という最悪の事態へとつながっていってはならないことだけは確かです。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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