関係ない〝擁護〟の声にかき消される「問題の本質」
芸能界ネタが続いて恐縮ですが、「他山の石」にすべきことというか、「自戒の念」を込めるべきことというか、今回のあるお笑い芸人を巡る週刊誌報道は、小さな趣味の世界に身を置く私にとって実に勉強になります。
【「関係ない」ことを「関連付け」て論点をズラす人】
一連の週刊誌報道を巡っては、同じお笑い界からも数々のコメントが出されているようで、それらに対して西川のりおさんがラジオ番組で次のように話したということです。
「『昔、お世話になった』『尊敬していた』とかのコメント入れますよね。僕は悪いけど入れない方がいい。『お世話になった』とかっていうのは、その本人との問題。(本件とは)関係ないことですよね。今、直面してる事例のことを話さなければ意味がないですよね」--。
実は猫界も全く同じで、ベテランクラブ代表やベテランJudgeが何をしようが、どんな問題を起こそうが、必ず「お世話になった」とかの声が沸き上がり、問題の本質から目を逸らされてきました。
【多種多様な〝擁護〟の声にかき消されると…】
そういう声を上げるメンバーが意図的に論点ズラしを狙って語っているのか、単に素直な心情を吐露しただけなのか、良く分かりませんが、いずれにしても問題の原因を探り、改めるべきは改めて再発防止を目指す方向になかなか向かないことだけは事実です。
TICA Asia Region時代を経て、TICA Asia East Regionになってなお、ベタランクラークのミスが起こり、ジャッジによる審査記録の〝改竄未遂〟事件が起き、審査のあり方や審査結果に疑問の声が上がるわけですから〝自浄作用〟が働いていない証左と言えるでしょう。
「お世話になった」といった声だけでなく、「根は悪い人ではない」とか「一生懸命頑張っている」とか「性格だから仕方ない」とか、多種多様な〝擁護〟の声にかき消されて問題の本質が見えなくなってしまっているのは厳然たる事実です。
【傷の舐め合い庇い合いから「自浄作用」は生まれない】
身内や仲間内を庇いたい気持ちは分からないではありませんが、それは本人がしっかり反省し、更生してこそであって、周囲の〝擁護〟の声を隠れ蓑に無反省でいるなら意味がないばかりか、禍根を残す結果になりかねません。
親ブリーダーであっても、クラブ代表であっても、Judgeであっても、Directorであっても、クラークであっても、傷を舐め合うような庇い合いは必ず腐敗につながります。
そして、そうした中からは決して〝自浄作用〟が生まれも働きもしないことを肝に銘じてほしいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は2023年5月8日(月)が最後となり、その後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
◆東京都の1月29日~2月4日の感染報告者数は1医療機関当たり11.38人で前の週に比べ0.1%増えています。
◆大阪府の1月29日~2月4日の感染報告者数は1医療機関当たり9.36人で前の週に比べ5.4%増えています。
◆名古屋市の1月29日~2月4日の感染報告者数は1医療機関当たり18.17人で前の週に比べ3.2%増えています。
◆福岡市の1月29日~2月4日の感染報告者数は医療機関当たり13.76人で前の週に比べ23.5%増えています。
◆北海道の1月29日~2月4日の感染報告者数は1医療機関当たり15.40人で前の週に比べ12.1%増えています。
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