続・Bengal(BG)審査における「Pattern」と「Color」の評価:CFAとの対比㊥
12月3日のブログで書きましたが、TICAにおけるBGのStandardは「バランス重視」の配点構造です。
【そもそも配点構造が大きく異なるTICAとCFA】
TICAのBG Standardは、HEAD=35点、BODY=30点、COAT/COLOR/PATTERN=35点であり、最高点となる40点を配した項目はなく、3つの項目の点差は5点しかないからです。
しかし、CFAは、HEADがTICAより5点少ない30点、BODYは10点少ない20点で、TICAでいうところのCOAT/COLOR/PATTERNは15点多い50点となっており、「COAT/COLOR/PATTERN重視」となっています。(※Eye Colorの5点を差し引いても45点で、TICAより10点多い)
Judgeやベテランブリーダーの中には「『HEAD+BODY=タイプ』と言うのだから、CFAの方がタイプ(CFAでは「structure」と表現)とCOAT/COLOR/PATTERNはちょうどバランスが取れている…」という人がいるかもしれませんが、その議論はひとまず置いておきます。
【Patternに対する配点の違いが最も大きい】
特に、TICAとCFAではPatternに対する配点の違いが最も大きく、TICAは15点ですが、CFAは25点としており、この中にContrastとして10点を含めています。
項目立ても、TICAの場合は「Spotted」ですが、CFAは「ROSETTED/SPOTTED TABBY PATTERN」であり、CFAのStandardではRosettedに関してTICAのStandardにあるような「but not required」という〝但し書き〟はありません。
TICAのショーではRosettesがない(あるいは少ない)単純なSpottedのBGがResettesのあるBGと対等に戦えても、CFAのショーでは圧倒的に不利ということになります。
【Glitterの評価でもStandard上で違いがある】
「Glitter」についても、TICAでは「The coat may be glittered or not glittered, with neither type to be given preference」としているのに対し、CFAは「May be glittered」としています。
TICAはStandardで「neither type to be given preference」としているわけですから、「Glitter」があろうとなかろうと評価の対象にならないはずですが、CFAでは評価対象になり得る記載のあり方といえます。
こうしてTICAとCFAのBGのStandardの違いを詳細に比較してみると、「日本のTICAのJudgeの中には、あたかもCFAのJudgeであるかのような審査・評価をする人がいて…」ということの具体的な中身が分かるかと思います。
※「TICA Standard 分析:Consideration for Female」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
◆全国の12月11~17日の感染報告者数は1医療機関当たり4.15人でした。前の週に比べ17.9%増え、4週連続で増加しています。
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