Toyger(TG)ブリードセミナーParrt 1フォローアップ講座②
きょうのテーマはStandardsにおける「PENALIZE」についてです。
出陳者はまず、以下のことを理解し、その上で様々な疑問をJudgeに聞いたり確かめたりするといいでしょう。
【Show Ruleにおける審査の際の「PENALIZE」(減点)の定義】
Show Rule 21.58は次のように規定しています。
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21.58 Penalty - The deduction of a portion, or all, of the points allotted in the standard for failure of the exhibit to conform to the standard in one or more respects. There may be only one 1st, 2nd, 3rd, 4th and 5th Best of Color in a color class. However, a judge is not required to hang all five color ribbons.
(和訳)21.58 ペナルティ - 出陳(猫)がひとつ以上の点でスタンダードに適合しなかった場合、スタンダードにおいて割り当てられたポイントの一部または全部が減点される。1つのカラークラスには1位、2位、3位、4位及び5位のベスト・オブ・カラーがそれぞれ1つだけ存在するが、ジャッジは5色のリボン全てを吊るす必要はない。
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ここで重要なのは「ポイントの一部または全部が減点される」というところであり、何点減点するか、全部減点するかはJudgeの自由裁量に任されています。(※TICAのルールにおいてJudgeの自由裁量に任されているとの記載はありませんが、文理解釈上、自明であるといえるかと思います)
【Standardsにおける「PENALIZE」の意味を理解する必要】
しかし、Standardsにおける「PENALIZE」を本当の意味で理解するためには、「TICA Standard Guidelines」を紐解く必要があります。
「TICA Standard Guidelines」には「PENALIZE」を設定するにあたっての注意事項として次のように書いてあります。
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Penalize: Do not use this section to state the opposite of feature’s description. Use this for serious faults that are currently being seen in the breed to indicate that the cat should not get a final. This will help eliminate the fault in the breed. To allow quick, easy reference, do not list all penalties in one long paragraph. Instead list the feature, then the penalty.
(和訳)ペナルティ: このセクションを、機能の説明と反対のことを述べることには使わない。現在、その猫種で見られる深刻な欠陥/欠点(serious fault)に対してこれセクションを使い、その猫が最終的に獲得すべきではないことを示すものとする。これは猫種の欠陥・欠点(fault)を取り除くのに役立つ。素早く簡単に参照できるようにするため、全ての減点対象(penalties)を1つの長い段落にまとめず、代わりに特徴を列挙し、次にペナルティを列挙する。
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ここで見落としてならないのは「その猫種で見られる深刻な欠陥/欠点(serious fault)に対してこれセクションを使い…」という部分です。
Judgeも出陳者(ブリーダー/オーナー)もこれらの点をしっかり押さえ、その上で自分なりの主張を組み立てていかなければ、建設的な議論にはなりません。
※「TICA Standards 分析:EAR Size」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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