Toyger(TG)ブリードセミナーParrt 2フォローアップ講座㊥
きのうに続き、Toyger(TG)ブリードセミナー(Part 2)で出た話題についてフォローアップ情報をアップします。
【「Locket」の定義をしっかり理解しているか?】
20~30年来のベテランブリーダーでも「Locket」の定義を理解していないように見えるメンバーがいます。
「Locket」の定義はUCDに掲載されているわけですが、2種類あり、特にTabby Divisionにおける「Locket」を知らないメンバーが多いような気がします。(※Tabby Divisionの猫の繁殖をしていないブリーダーなら知らなくても仕方ないかもしれませんが…)
喉元の下に広がる白い部分が「first necklace」より下に広がっている場合はそれも「Locket」であり、「first necklace」が切れていようと切れていまいと関係ありません。
なお、ここで使われる「Necklace」という単語ですが、もしかすると「切れていたら『Necklace』ではないでしょう」と言うメンバーがいるかもしれませんが、TICA UCDは「Necklace」の定義もしており、「broken」であっても「unbroken」であっても「Necklace」と定義しています。
【「Modified」が意味することは?その語源を理解する】
TICAのStandardsでは多くの猫種において「Modified」という単語が使われています。
一昨日のTGセミナーでは「Modified tabby markings」「Modified mackerel tabby」「Modified dorsal」が出てきましたが、全猫種のStandardsを見渡すとこの他にも「Modified wedge」のように多くのバラエティが見られます。
「modified」自体は「修正/変更された」を意味しますが、その背景としては「改良するために部分的に修正/変更された」という意味合いを持ちます。
もともとの「Modify」自体が「(改良するために部分的に)修正/変更する」という意味ですから、英語のこうした言葉が持つ背景も理解しなければならないということになります。
【最も「Musculature」な猫種はどれ?】
一昨日のTGセミナーでは「Musculature」も話題のひとつとして講師の方からも指摘がありました。
TGは「Musculature: Very muscular and athletic looking, especially in young males」、BGは「Musculature: Very muscular, especially in the males, one of the most distinguishing features」となっていますが、配点はいずれも6点に過ぎません。
これに対してBU/BOは「Musculature: Firmly muscled. Surprising weight for its size」となっており、配点はTGやBGの2倍の12点で、全猫種中、最高点が配分されています。
これに「Boning」を加えてみると配点はTGで13点、BGで12点、BU/BOは20点となり、BU/BOにおいては100点満点中、2割が「Musculature」と「Boning」に当てられているのです。
Judgeもブリーダーも、それぞれの項目における記載内容と配点の両方をよく考えなければならないことが分かります。
※「TICA Standards 分析」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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