Toyger(TG)ブリードセミナーParrt 1フォローアップ講座①
TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TICA Japan TDA)主催で11月5日(日)に行ったToyger(TG)ブリードセミナーで出た質問や意見等についてフォローアップし、次回Part 2(11月18日)につなげたいと思います。
【Toygerにおける「Glitter」の日本語訳は?】
TGにおいて「Glitter」は必須(※GlitterがなければPENALIZEの対象になります)であり、5日(日)のセミナーでも説明がありましたが、StandardにおいてCOATの中に「Texture/Density」と並んでわざわざ「Glitter」という項目を立てているわけですから、重要であるとの基本認識が欠かせません。
最適な和訳があればいいのですが、ないのでカタカナ表記で「グリッター」としますが、COATの「光沢」とは違いますので注意してください。
そのことは「光沢」の英訳を調べてみても「Glitter」が出て来ないことからも分かります。
「Glitter」には確かに「光を反射してキラキラ輝く」という意味がありますが、「複数あるいは多数の反射された光の点が集まって輝く」という背景を持ちます。
身近なファッションの例で言えば、スパンコールで装飾された衣装やバッグ等に対して「光沢があって綺麗ですね」と表現しないのと同じです。(※英語も同様に、Spangles on the model’s dress glittered under the spotlightsいった具合に使います)
【ShowにおいてMale/Neuterの方が有利?】
TGに限ったことではありませんが、Male/Neuterの方が有利か否かという疑問は誰しも持つかと思います。
しかし、基本を踏まえるという大原則からスタートすれば、Male/Neuterの方が有利であることはないということになります。
TICAのStandardを詳細に読めば、多くの猫種においてどこかに(冒頭の前文、本文、GENERAL DESCRIPTION、ALLOWANCES)のどこかに、Male/Neuterの方が一方的に有利にならないような配慮の記載がされており、TGで言えば「ALLOWANCES」のところに「Females may be somewhat smaller and less muscular than males and may exhibit no head ruff」と書いてあるわけです。
ですから、FemaleやSpayにおいて大きさや筋肉質の面で劣るという理由でMale/Neuterの方が有利になることはなく、もしこの「ALLOWANCES」を無視した審査が行われたのであれば(その疑いがあるのであれば)、出陳者(ブリーダー/オーナー)はしっかりと声を上げる(確認する)べきということになります。
【裏付け根拠のない主張や噂に惑わされないために】
もしかすると、メンバーの誰かが「Male/Neuterの方が有利なようにできているのよ」とか「FemaleやSpayは不利だから出すのはやめなさい」と物知り顔で言うかもしれません。
実際問題としてそういう傾向が全くないとは言いませんが、TICAのStandardを良く読めば、(猫種によって書き方や記載場所は異なりますが)、Male/NeuterとFemale/Spayで審査上の不当な差別が起きないよう配慮されていることが分かります。
裏付け根拠のない主張や噂に惑わされないためにも、出陳者はTICAのRulesや自分の猫種以外も含めてStandardsを勉強し〝知的武装〟をしなければならないのです。
※「TICA Standards 分析:EAR Size」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
◆全国の10月30~11月5日の感染報告者数は1医療機関当たり2.44人でした。前の週に比べ14.7%減り、5月に「5類移行」してから最少となりました。
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