TICA Judgeとして/TICAメンバーとしての「マイパーパス」
「パーパス経営」において、その成否を決めるのは、いかに「パーパス」「バリュー」「ミッション」を社員に浸透させるか--に尽きるわけですが、小さな趣味の世界においても企業ほどではないとしても、それなりにメンバーに浸透していなければ〝絵に描いた餅〟になってしまいます。
【メンバーひとりひとりにとっての「マイパーパス」】
浸透策のひとつとして、組織の構成員ひとりひとりが「マイパーパス」を持ち、それを組織全体としての「パーパス」「バリュー」「ミッション」と連動させる方法がありますが、小さな趣味の世界の組織でも有効でしょう。
もう少し細かく言えば、猫界においてはJudgeはJudgeとしての「マイパーパス」、ブリーダーはブリーダーとしての「マイパーパス」、出陳者は出陳者としての「マイパーパス」を思い描き、TICAメンバーはTICAメンバーとしての「マイパーパス」が欠かせないということになります。
私がTICAショーに的を絞った「パーパス」「バリュー」「ミッション」を私案(試案)として提案したのは、こうした「マイパーパス」を思い描く上で考えやすくなるだろうと考えたからです。
【ショーも多様性の時代に入り問われる“TICAらしさ”】
猫界、キャットショーも多様化しつつあり、そのことはイベント色/興業色を意識したショーから、「スポーツマンシップ」が話題に上るような競技色の強いショー、教育的視点を重視したショーまで多岐にわたる中で、TICAらしさ、TICAのショーならでは…を打ち出していかない限り、発展しないどころか衰退の道を辿らざるを得ないという危機感が根底にあります。
「明るく楽しく」を標榜するショーはイベント色を強める方に軸足があり、そうであるからこそルール軽視、Standards軽視の審査につながるわけですが、果たしてそれでこの先、本当にやっていけるのでしょうか。
私の私案(試案)は、真逆の視点に立っていることはその中身を見れば自ずと明らかかと思います。
【「明るく楽しく」は目的ではなく結果として実現する】
とは言え、私が「明るく楽しく」を全否定しているわけではありません。
「鶏が先か卵が先か」の議論になってしまいそうですが、私はTICAショーにおける「パーパス」「バリュー」「ミッション」の上に、「明るく楽しく」が自然と表れるものであって、「明るく楽しい」活動からスタートすると、どうしてもルールやStandardsの勉強が後回しになり、依怙贔屓や差別、情実審査の入り込む隙が出てきてしまいます。
そのことはTICA Asia(現TICA Asia East)Regionの実情を見れば一目瞭然かと思います。
※「Savannah(SV)セミナーおさらい」「TICA Standards 分析」は休みました。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。
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