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2023年6月

2023年6月30日 (金)

「何度、扉が閉ざされても、私は前進しました」…

韓ドラならぬ印ドラをAmazonプライムで観ました。(※ネタばれあり)

「ダハード ~叫び~ 」は女性警部補を主人公にした犯罪捜査ドラマで、犯人がサイコパスということもあり、米「クリミナル・マインド」的な作りとなっています。(※インド映画特有の歌や踊りは出て来ません)

【「何度、扉が閉ざされても、私は前進しました」…】

タイトルにも掲げたこの言葉は主人公の女性警部補アンジャリ・バーティが語ったものです。

インドで女性警察官がどれくらいいるのか分かりませんが、先進国に比べれば少ないのではないでしょうか。

しかもそれだけではなく、彼女は下層カースト出身であり、その〝出自〟を隠すため、名前を「メグワル」(皮革や製靴、機織りを正業とする〝メグバル〟あるいは〝メグワル〟カーストいう人たちが存在し、名前でカーストの階層が分かるそうです)から「バーティ」に改名した過去を持つという設定であることが、この言葉が持つ「覚悟」を端的に言い表していると言えるでしょう。

【犯人逮捕による一件落着で終わらない奥深いテーマ性】

犯人は、下層カースト出身の女性を狙い30人近くも暴行・殺害した、いわゆるサイコパス(職業は文学を教える教師、結婚して子どももいる)で、主人公は見事、逮捕にこぎ着けます。

しかし、最終話で牢屋に入れられた犯人がこの主人公に次のように言い放ちました。

「警官がそんなに偉いのか。制服じゃ出自は隠せない。誰もが素性を知っているぞ」--。

【敢えて下層カーストの名前に戻す主人公の決断と覚悟】

ドラマの最後で主人公が向かったのは名前を変更するための役所。そこで彼女は再び元の名前に戻ることを決意しました。

12年間役所勤めをしているという役人も「『バーティ』から『メグワル』へに改名は初めてです」と驚きました。

それがどれだけ重い決断であり覚悟であったか、私の想像を遙かに超えたものであったろうと思います。

小さな趣味の世界も、いじめや嫌がらせ、依怙贔屓や差別などいろいろなことがあるかと思いますが、「何度、扉が閉ざされても」「前進」することの大切さを学び、身に付けてもらえればと願ってやみません。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり6.22人でした。前の週に比べ6.3%増えています。

大阪府の19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり5.16人でした。前の週に比べ13.4%増えています。

名古屋市の19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり7.94人で、前の週に比べ9.2%増えています。

福岡市の19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり7.47人でした。前の週に比べ4.7%減りました。

北海道の19~25日の感染報告者数は1医療機関当たり5.23人でした。前の週に比べ8.4%減りました。

2023年6月29日 (木)

「無知を露呈」してはならないのは当然!!

きのう、ワシントン発共同通信電で、「『ウイグルって何?』 スアレス市長、無知を露呈」というニュースが流れました。

記事を引用すると次のようになります。
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2024年米大統領選の共和党候補指名争いに名乗りを上げたフロリダ州マイアミのスアレス市長(45)が27日のラジオ番組で、人権状況が懸念される中国の新疆ウイグル自治区の人々について選挙戦で語るのかと問われ「ウイグル人って何?」と返答し、この問題で無知を露呈した。
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【Region Directorが「無知を露呈」してはならない】

逆に言えば、米大統領候補の指名争いに名乗りを上げている人でも「無知を露呈」して構わないなら、小さな趣味の組織であればどれだけ無知でも許されてしまうのかもしれません。

ですが、本当にそれでいいのでしょうか?

例えば、TICA Board Memberであり、 Region Directorでもあるメンバーがルールに疎く、たびたび「無知を露呈」したなら、それはもう〝失格〟でしょう。

【Judgeが「無知を露呈」してはならない】

Judgeにおいても同様であり、ルールやスタンダードに疎く「無知を露呈」するようなら、審査の公平性や公正性は揺らぎ、「依怙贔屓しているのではないか」「スタンダードに沿って審査していないのではないか」といった疑念を生じさせることは論を俟ちません。

審査記録の〝改竄未遂〟など言語道断ですが、その一方で「無知を露呈」しないよう、他のJudgeがどうしたかをこそこそ聞いてマネするのは〝愚の骨頂〟というものです。

ルールとスタンダードを日頃から勉強していないことの裏返しでもあると思いますが、恥ずかしい限りと言わざるを得ません。

【ショーマネジャーが「無知を露呈」してはならない】

ひとつひとつのショーの要であるショーマネもまた同じです。

ルールに疎く、勝手に恣意的なルール解釈をして出陳者の正当な権利を侵害することは断じてあってはなりませんが、往々にして起きます。

もし、ショーマネがJudgeでRegion Directorでもあるような人がルールに疎く、たびたび「無知を露呈」したら???

それはもう、目の前がパーと真っ白になり、お先真っ暗になることは間違いありません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月28日 (水)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑪「confident」と「pride」を併せ持つ

きのうのTICA Clerking Manual 51.1の和訳で、「confident」のところは「自信に満ち」とサラッと訳しましたが、Ckerkになろうというメンバー、Ckerkとしての勉強をしっかりしよう思うメンバーはこの英単語を、サラっと読み流してほしくはありません。

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ONE - General Information
51.1 Purpose. The purpose of The International Cat Association's Clerking Program is to provide training to all interested and qualified individuals which will result in confident, competent, efficient and experienced licensed clerks.
(和訳)1 - 一般事項
51.1 目的。TICA Clerking Programの目的は、自信に満ち(confident)、(目的を果たすための)能力が十分に備わり(competent)、(仕事を効率よくこなす)能力を持ち(efficient)、ライセンスを有した経験豊富なClerkになれる、(このプログラムに)関心を持ち(知識/能力/実力といった)資格のある個人に対してトレーニングを提供することである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【「confident」に留まらず「pride」も併せ持つように】

TICA Clerking Manualに「pride」という言葉は出て来ませんが、「confident(あるいはconfidence)」と密接な関係を持ち、TICA Asia East Regionで Ckerkの勉強をするメンバーにはぜひとも「confident」に留まらず、「pride」を持てるようになっていただきたいと思います。

なぜなら、「confident」であるためには「pride(プライド/誇り/矜持)」を持つ必要があり、「pride」なき「confident」は弱く脆いものだからです。

しっかりとした「pride」を持てれば自然に「confident」になれることは間違いありません。

【TICA CkerkとしてのPRIDEを持つことが重要】

ルールを地道に勉強するのも「pride」があってこそであり、「正しく記録し、正しい記録を残す」のも「pride」があればこそであって、誰かが「そのままでいいわよ」と言ったとしても、間違った記録をそのままにして知らん顔することなど「TICA Ckerkとしての私のプライドが許さない」となるわけです。

「pride」なき「confident」は「カラ元気」ならぬ〝カラ自信〟であって、自分がパーフェクトだと思い込む単なる自惚れに過ぎないということになります。

TICA Clerking Manualに出てくる「confident」を、「Take pride in your work」と解釈して読み取ることが、大きなミスやトラブルを起こして他のクラブやJudgeに迷惑をかけないClerkになる道です。

【変なプライドが邪魔をしないよう自らを厳しく律する】

ただし、変なプライドを持ってもらっては困ります。

正すべきものを正さない、やり直すべきものを直さない…というのは変なプライドが邪魔をしていることが往々にしてあります。

たとえTICA本部が「これで構わない」「もう出し直さなくていい」と言って来たとしても、「TICA Ckerkとしての私のプライドが許さない」と言えてこそ、TICA Clerking Manualに出てくる「confident」を体現したと言えるのです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月27日 (火)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑩「目的」をしっかり押さえる

TICA Clerking Manualの「INTRODUCTION」のついでというわけではないですが、一番最初の51.1だけ「INTRODUCTION」との関連で解説を加えておきます。

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ONE - General Information
51.1 Purpose. The purpose of The International Cat Association's Clerking Program is to provide training to all interested and qualified individuals which will result in confident, competent, efficient and experienced licensed clerks.
(和訳)1 - 一般事項
51.1 目的。TICA Clerking Programの目的は、自信に満ち、(目的を果たすための)能力が十分に備わり(competent)、(仕事を効率よくこなす)能力を持ち(efficient)、ライセンスを有した経験豊富なClerkになれる、(このプログラムに)関心を持ち(知識/能力/実力といった)資格のある個人に対してトレーニングを提供することである。
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【「qualified」「competent」「efficient」をしっかり理解】

日本語にすると少しややこしい文章になってしまいますが、中身はかなり奥深いものがあります。

「qualified」はこれまで指摘した通りですので敢えて繰り返しませんが、TICA Asia East Regionでは 「qualified」をほとんど無視してきたと言ってもいいでしょう。

「competent」「efficient」も、最適な日本語に訳しづらい英単語であり、素通りしてしまう日本人のClerkがほとんどでしょう。

【「interested」だけでクラークを養成してきた悪弊】

TICA Asia East Regionでは、長年にわたり「qualified individuals」であるかどうかを十分に問わず、 「competent」も「efficient」も考えず(読み飛ばして)、「interested」だけで考えてきた悪弊があると言わざるを得ません。

TICA Asia East Regionで最近起きたJudge、Clerkを巻き込んだカラートランスファーを巡る大規模なミス/トラブルはその〝ツケ〟が一気に吹き出し表面化した象徴的事例と言えるでしょう。

何のためにTICA Clerking Manualがあるのか、何のために51.1として「目的」が規定されているのか、Region Directorをはじめ真剣に省みる必要があります。

【杜撰でいい加減な養成を放置してきたRDの責任は重い】

「勉強会」は開けばいいものではなく、何を教え、何を学んでもらうのかが重要であり、中身のない「勉強会」を100回、200回重ねても、本当に有能なメンバーは育成されません。

それはTICA Asia East RegionのClerkの実態を見れば明らかであり、TICA Clerking Manualに忠実に則った知識/能力/実力を有するClerkは片手で数えるほどでしょう。

「明るく楽しい」ショーは、真の意味での「Good Judge」と「Good Clerk」が存在しない限り実現しないことを肝に銘じ、ルールに疎いが故に恥ずかしいミスを犯したり、審査記録の〝改竄未遂〟したりしないためにも心を入れ替えてClerk養成に取り組んでほしいと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月26日 (月)

Savannah(SV)ブリードセミナーを終えて…

昨夜、TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催で「Savannah(SV)ブリードセミナー」を開催しました。

比較的新しい猫種ということもあり、気楽に構えていましたが、最終的に準備した資料はスライドベースで100ページを超える量になってしまいました。

おそらくこれは、従来のTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)の「勉強会」が「知る」ことを目的としたものであったのに対して、TICA Japan TDAが「識る」ことに重点を置いたからだと思っています。

大量の資料にもかかわらず講師の方にはポイントを分かりやすく解説していただくとともに時間内にうまくまとめていただき、またSVブリーダーの方からは貴重な体験談や繁殖の難しさなどざっくばらんにお話をしていただき感謝しております。

TICA Japan TDAのサイトでどのようにアップするか、まだ決めていませんが、復習する際の資料には不自由しないと思いますので、〝消化不良〟気味のみなさんは時間がある時にもう一度おさらいしていただければ幸いです。

このブログでも機会を見て資料をアップしていければと思っています。

なお、最後の質問の際にいくつか〝宿題〟も出ましたが、これについては情報が入り次第、お伝えいたします。
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(上記画像はTICA SVセミナーの表紙/昨夜のセミナーでは全訳を資料としてお示ししました)

※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月25日 (日)

全てのメンバーが「信念を貫き通せる」趣味の世界に!

本日も夕方ぐらいまで、19:00スタート予定の「Savannah(SV)ブリードセミナー」の受け付けをしています。

「参加費無料」「資格制限なし」「定員なし」ですのでお気軽にお申し込みください。

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韓流ファンが多いとは言ってもTICA Asia East Regionメンバーの大半が、韓ドラ「梨泰院クラス」(日本版の「六本木クラス」も)を観ていないことと思います。

なぜなら、主人公は「信念を持って生きる」人であり、「信念を持って行動し責任も取る」人であり、「信念を貫き通せる人生」を目標としているからです。

いい年の大人になってなお思考停止に陥って善悪の判断ができず、誰かの指示に唯々諾々と従って恥じることのない人生を送る人にとっては、あまりに自分が恥ずかしくなって観ていられないことでしょう。

【いじめを見過ごさず、「信念」を持ち殴ってでも止める】

第1話から「信念」がこれでもか!というほど前面に出ていて圧巻でした。

パク・ソジュン演じる主人公のパク・セロイは、同じクラスの同級生をいじめていた加害者(セロイの父親が勤める会社の会長の長男)を殴って退学処分になるのでが、会長からいじめ加害者の長男に謝罪しろと言われても拒否し、「人は信念を持って生きろとも言われました。それが僕の信念で、父の教えなので、一生貫くつもりです」と語りました。

隣に並んで立っていた父親がそれを制するかと思いきや、「私の子とは思えないほど…」と話してひと呼吸置き、「カッコいいです」と言った後、自身が勤める会社の会長に「退職します」と告げた姿は印象的でした。(※父親は私の好きな俳優ソン・ヒョンジュ氏)

【〝依怙贔屓〟や〝情実審査〟を繰り返すうち人は変わる】

名言のオンパレードで、ネット上では名言が溢れていますが、この小さな趣味の世界でも胸に刻まねばならないのは次の台詞でしょう。

「いま1回、最後に1回、もう1回…その一瞬は楽になるだろう。だけど繰り返すうちに人は変わる」--。

依怙贔屓や〝出来レース〟まがい情実審査を繰り返すうちに、変わり果てたJudgeの姿を何人も思い浮かべることができるRegionメンバーは少なくないのではないでしょうか。

【「ダイヤ」になれるJudge、クラブ代表、Directorの育成こそ】

極め付きは、キム・ダミ演じるチョ・イソが手に取った詩集「I'm the Diamond」に出てくる詩の言葉でしょう。

炎で焼いてもびくともしない石ころ、強く叩いても頑強な石ころ、暗闇に閉じ込めても1人輝く石ころ、砕けて灰になり腐りゆく自然の摂理すら跳ね返す石ころ…

「私はダイヤだ」--。

依怙贔屓をしても〝出来レース〟まがいの審査をしても恥じることなく平然といじめや嫌がらせを首謀したり、見て見ぬふりをしたりするメンバーを減らし、「ダイヤ」になれるようなJudge、クラブ代表、Board Member/Region Directorの育成こそ急務であることを痛感します。
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※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月24日 (土)

「SVブリードセミナー」、TICA Asia East Regionにおける「勉強会」の進化形㊦

TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)が開催する明日の「Savannah(SV)ブリードセミナー」では、TICA Asia East Regionにおける「勉強会」の進化形の一端をお見せできればと思っています。

【これまでと違う?中身が濃くレベルが高い「勉強会」とは??】

TICA Asia時代のブリードセミナーに参加していたメンバーは、その違いを実感してもらえると思います。

もちろん時代が変わり、Zoomを使ったオンライン会議方式のセミナーなんて以前では考えられなかったかもしれませんが、私が強調したいのはそうしたシステム面ではありません。

参加したメンバーはもちろんのこと、参加できなかったメンバーも自己学習できるように資料を整えた点に大きな違いがあります。

【一般TICAメンバーからJudgeまで誰にとっても〝気付き〟を】

もうひとつの大きな特徴は、一般TICAメンバーからJudgeまで誰もにとっても何かしらの〝気付き〟や〝学び〟を得られるように資料を工夫した点にあります。

学べば学ぶほど調べれば調べるほど、新たな〝気付き〟があり、今回のセミナーをきっかけに自ら「学ぶ」姿勢を身に付けてもらえればとも思っています。

他のクラブで「勉強会」や「セミナー」を企画する際には、「こう準備することで勉強会の中身を濃くでき、レベルを上がられるのね…」と思ってもらえれば幸いです。

【超一流Judgeを目指すにあたって必要な勉強材料を提供】

今回はSavannah(SV)という発展途上の猫種をテーマにしましたが、発展途上だからなのか、思いのほか「気付かねばならない点」や「学ぶべき点」が多いことに気付きました。

今回のセミナーの内容を全て自分のモノにしてこそ超一流Judgeと言える…ぐらいに豊富な資料を整えました。

ベテランJudgeにおいては「これも知ってる」「あれも知ってる」「当然よね…」となるかもしれませんが、Judgeを目指すRegionメンバーもこのセミナーに参加すればそうなれるぐらいの知識を身に付けられるはずです。
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※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の12~18日の感染報告者数は1医療機関当たり5.60人でした。前の週に比べ9.6%増えています。

2023年6月23日 (金)

「SVブリードセミナー」、TICA Asia East Regionにおける「勉強会」の進化形㊤

TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)で予定している25日(日)19:00からの「Savannah(SV)ブリードセミナー」は、前回同様、参加費無料」「資格制限なし」「定員なしで実施します。

Savannah(SV)という、まだ発展段階の猫種を取り上げるので興味の湧かない人もそれなりにいるかと思いますが、知れば知るほどなかなか奥の深い猫種であり、今回のセミナーを機にその〝全貌〟の一端を知ってもらえればと思っています。

TICAのみならず、かなりのベテランメンバーにとって、SV自体の「勉強」というよりも、新しい猫種の発展段階における、猫種そのものの進化とStandardの進化のプロセスも学べるかと思います。

良い「進化」を遂げていると評価するか、あまり良いとは言えない「進化」にとどまっているか--。セミナーを通じてご自身で確認するのも面白いかもしれません。

ちなみにSVはTICAにおいて、2001年に登録ができるようになり、その後、Standardの変更を経て2012年にチャンピオンシップに昇格しました。

登録からチャンピオンシップ昇格まで10年余り、そしてチャンピオンシップ昇格から10年ちょっとが経過したわけですが、みなさんの目にはこの猫種の進化・発展がどう映るでしょうか。

さまざまな視点・視座で「学べる」ようにするのも、TICA Asia East Regionにおける「勉強会」の進化形と考えています。

25日(日)夜に時間が空いていればぜひ参加してみてください。
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※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の12~18日の感染報告者数は1医療機関当たり5.85人でした。前の週に比べ2.3%減りました。

大阪府の12~18日の感染報告者数は1医療機関当たり4.55人でした。前の週に比べ5.1%増えています。

名古屋市の12~18日の感染報告者数は1医療機関当たり7.27人で、前の週に比べ0.8%増えています。

北海道の12~18日の感染報告者数は1医療機関当たり5.71人でした。前の週に比べ11.7%減りました。

2023年6月22日 (木)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑨クラークの「パフォーマンス」

TICA Clerking Manual「INTRODUCTION」第3段落の真ん中の文章も、Clerking Schoolでは省いてしまうか、右から左に流してしまうところかもしれません。

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Clerks may answer questions from spectators and novice exhibitors, but at no time can the clerk's performance suffer.
(和訳)クラークは見学者や初めての出陳者からの質問に答えることは構わないが、決してクラークのパフォーマンスを損なってはならない。
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【ルールそのものの意味を理解するだけで終わらない】

なぜ、読み飛ばしたり読み流してしまうかといえば、文章そのものの意味と、その文章が意味するところを区別せず、そのものの意味だけを理解するだけで終わってしまうからです。

これまでのTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)の勉強会は、この文書の和訳をなぞって終わりでした。

しかし、この文章が何を意味しているかまで解釈を拡張して理解するのが本当の「学ぶ」ということであり、「勉強会」のレベルを決めます。

【知識と能力、実力を兼ね備えれば無限の可能性が広がる】

何が言いたいかというと、「クラークのパフォーマンスを損なわない」のであれば、いくらでも「クラークは見学者や初めての出陳者からの質問に答える」ことができることになり、いわば可能性は無限に広がるということです。

知識と能力、実力を兼ね備えたクラークなら、見学者や出陳者の質問にしっかり、そして丁寧に答えることができ、逆にそうでないとなにひとつ答えられないということになりかねません。

正式な資格を持ち、毎年の更新テストを通ることはあくまで最低限あって、下を見ればきりがなく、これらを以て「クラークとしてパーフェクト」などと思い込んでいると躓き恥ずかしい思いをすることになります。

【努力して「知識」を積み上げ、「能力」を磨き続ける必要性】

確かにクラークが見学者や出陳者からの質問に気を取られてしまうと、クラークの仕事が疎かになったり、ジャッジに不必要な心配をさせかねません。

気を取られないようにするためには、豊富な知識と経験に基づき、見学者や出陳者からの質問に短時間で的確に答える必要があり、そうすることでリング全体の雰囲気に変な違和感や緊張感を与えることはなく、猫も安心することができるでしょう。

「クラークのパフォーマンス」と口で言うのは簡単ですが、真の意味で「パーフェクト」なパフォーマンスを発揮するためには、それなりの努力を傾けて知識を蓄積し、能力を磨く必要があるというわけです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月21日 (水)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑧ルールの熟知/精通は絶対不可欠

TICA Clerking Manual「INTRODUCTION」第3段落も、Clerking Schoolでは省いてしまうか、取り上げたとしても多くの受講メンバーが「ふむふむ、そういうことなのね」と、なんとなく分かったつもりで読み飛ばして終わってしまうことでしょう。

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Familiarity with the current TICA Show Rules, By-Laws, accepted breeds, Championship Advancement Classes (Preliminary New Breeds, Advanced New Breeds, and New Traits) colors and competitive divisions is essential. Clerks may answer questions from spectators and novice exhibitors, but at no time can the clerk's performance suffer. In essence, the Head Ring Clerk's primary responsibility is to serve as the executive assistant to the Judge.
(和訳)現行のTICAショールール、会則(By-Laws)、認められている猫種、チャンピオンシップ・アドバンスメント・クラス(プレリミナリー・ニュー・ブリード、アドバンスト・ニュー・ブリード、ニュー・トレイツ)のカラー、競合ディビジョンを熟知し精通していることが絶対不可欠です。クラークは見学者や初めての出陳者からの質問に答えることは構わないが、決してクラークのパフォーマンスを損なってはならない。本質的にヘッド・リング・クラークの第一義的な責務はジャッジの補佐役(エグゼクティブ・アシスタント)として尽くすことにある。
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【ルールを熟知/精通することが「絶対不可欠」なのに…】

TICA Asia East Regionでは、ベテランMaster Clerkであっても、TICA Show RulesやTICA By-Laws熟知し精通しているメンバーはほとんどいあのではないでしょうか。

逆に言うと、TICA Show RulesやTICA By-Laws熟知し精通していないにもかかわらず、ライセンスを持つことを以て満足し、「パーフェクト」と称してクラークをこなしているところに大きな落とし穴があることは、TICA Asia East Regionで起きた最近の事例を見れば明らかでしょう。

「essential」という英単語は「絶対必要な」「絶対不可欠な」「必須の」という意味があることは以前も指摘しましたが、熟知/精通することが「essential」であるにもかかわらず、全文読んだこともないClerkが溢れているわけです。

【クラークはジャッジの「executive assistant」であること】

おそらく多くの日本のClerkが「executive assistant」と聞いてもピンと来ないと思います。

ここでは「補佐役」と訳しましたが、その意味は閣僚の秘書官や、いわゆる重役秘書などを意味し、TICAのClerkとしては仰々しい使い方かもしれません。

ただ、ここまで詳細に見てきたように、単にJudgeの仕事を補助するものではなく、その役割の具体的な中身と責任の重さは小さな趣味の世界とはいえ、極めて大きいことを理解する必要があります。

【「executive assistant」を持つに相応しいジャッジ?】

一方、裏を返せば、Clerkに「executive assistant」の役割を担わせている以上、Judgeも「executive assistant」を持つに相応しい人物でなければならないということになります。

公平・公正・中立な審査を考えず、依怙贔屓に精を出すようなJudgeのもとでは「executive assistant」の名に恥じないClerkが育つはずがありません。

TICA Asia East Regionで起きた最近のミス、トラブルは結局のところ、JudgeもJudgeならClerkもClerkであり、誰ひとりとしてTICAのRulesを熟知も精通もしていなかったところに全ての要因があったことは情けないというか恥ずかしい限りということでしょう。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月20日 (火)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑦責任逃れはできない

TICA Clerking Manual「INTRODUCTION」第2段落はClerkの自覚として極めて重要です。

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A clerk must be accurate and neat because wins awarded by the Judge and recorded by the clerk are the official show records. Initialing of a Judge's slip by the Head Ring Clerk is certification of accuracy. If there are errors in the posted results, they are the clerk's errors, even if the errors originated elsewhere.
(和訳)クラークは正確できちんとして(身だしなみも含めて)いなければならない。なぜならジャッジによって与えられ、クラークによって記録された成績が公式なショーの記録になるからである。ヘッド・リング・クラークがジャッジ・スリップに記載したイニシャル(サイン)が正確さの証明となる。もし実際の審査結果(掛けられたリボン等)に誤りがあり、それが何か他の理由に起因するにしても、それらはクラークのミスである。
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【「責任逃れ」が許されない規定を理解する必要】

中島みゆきの曲に「誰のせいでもない雨が」というのがありますが、この「INTRODUCTION」におけるClerkに対する責任規定も「誰のせいでもない」、Clerkであるあなた自身に責任があるということを明記しています。

何度かClerkをやっていると、Head Ring Clerkは何の気もなくルーティーンのように渡されたジャッジ・スリップに下にサインをしてMaster Clerkに回し、そのサインが「certification of accuracy」であることを忘れがちになります。

Master Clerkも、それぞれのスリップのサインがHead Ring Clerkによる「certification of accuracy」であることを気にせず、単にサインがあることを確認するだけに終わってしまいがちになりますが、それではいつか大きなミスやトラブルを招きかねないことは最近起きた事例を振り返れば分かるでしょう。

【MasterとHead Ring Clerkの適度な緊張関係が重要】

ジャッジ・スリップに間違いがあるにもかかわらず、そこにHead Ring Clerkのサインがあったなら、そのHead Ring Clerkは「certification of accuracy」を怠ったことになります。

ベテランMaster Clerkであるなら、Head Ring Clerkに対して厳しく指摘し直させるべきですが、馴れ合いでなあなあの関係だとTICA Clerking Manualは骨抜きになり機能しません。

お互いにルールに疎かったり無知であったりすることで共感し合ってしようものなら適度な緊張関係を維持するのは極めて困難になります。

【「even if the errors originated elsewhere」でもClerkに全責任】

この段落の最後の文章「If there are errors in the posted results, they are the clerk's errors, even if the errors originated elsewhere」は強調し過ぎることはないぐらいです。

TICA Asia East Regionで最近起きたマークド・カタログを巡るミスとトラブルは、要因分析すればいくらでも理由らしき事情は見つかります。

しかし、どこにどんな理由があろうと(見いだすことができようと)、「they are the clerk's errors, even if the errors originated elsewhere」であり、全責任はHead Ring ClerkとMaster Clerkにあるのです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月19日 (月)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑥JudgeとClerkは〝一心同体〟

きのう取り上げた「Conversely, an incompetent or unqualified clerk can be a liability, adversely affecting the performance of the Judge and the smooth running of the entire show」の文章は入れなくてもManualとしては成り立ちますから、敢えて入れたということなのでしょう。

【Judgeのパフォーマンスとショー全体に悪影響】

「adversely affect ~」は「~に悪影響を与える/及ぼす、~にマイナスとなる」というイディオムであり、無能で(資格要件を満たす知識、能力、実力のない)「unqualified」なClerkはJudgeの「performance」に悪影響を及ぼす、と注意喚起しています。

その後に続く、「the smooth running of the entire show」も同様であり、無能で(資格要件を満たす知識、能力、実力のない)「unqualified」なClerkはショー全体のスムーズな進行に悪影響を与える、と警鐘を鳴らしています。

TICA Asia East Regionで起きた最近の事例を踏まえれば、ショー最中だけでなく、ショー後にも悪影響を及ぼす可能性があることを忘れてはなりません。

【ある意味でJudgeとClerkは〝一心同体〟の側面も】

TICA Clerking Manualには「adversely affecting the performance of the Judge」としか書いてありませんが、Clerkがしっかりしていれば(=competentでqualifiedであれば)、Judgeが仮に恥ずかしいミスを犯してもそれをカバーでき、Judgeの信用と評判を落とすことを未然に防げます。

「Judge Bookにこんな記載をしていたのね…」なんてことが晒されることもありませんし、「Allbreed Judgeでありながらこんなことを確認してきて、こんな〝記録改竄〟みたいなことをしようとしていたなんて…」なんて経緯が明らかになってしまうこともないのです。

Judgeの信用と評判を落とすも落とさないも、competentでqualifiedなHead Ring Clerkが配置されているか、competentでqualifiedなMaster Clerkが就いているか否かによるというわけです。

【他団体のClerkと比較されるという自覚を持つ必要】

ここで敢えてTICA Clerking Manualには書いていないことを参考まで敢えて追記しておけば、日本には2つの大きな国際団体がショーを開催しており、Judge同様、TICAのClerkであればもう一方の団体のショーのClerkと比べられるということです。

もう一方の団体であれば起こり得ないミスやトラブルが起きれば、それはJudgeのミスであってもClerkのミスであっても、TICA全体の信用と評判を落としかねません。

「an incompetent or unqualified clerk can be a liability」で使われている「liability」はそうしたレピュテーションリスクも含めて解釈する必要があります。
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2023年6月18日 (日)

「Ocelli」って一体全体、何のこと?どんなもの??

先週11日(日)のブログでも取り上げましたが、「Ocelli」はTICAのStandardにおいて「ABT/ABS」と「SV」にだけ出てきて、UCDにもその定義が載っています。

机上の知識としてはこれだけで十分かもしれませんが、JudgeをはじめRegionメンバーが真の猫愛好家を標榜する上で、果たしてこ机上の知識だけで本当に十分と言えるでしょうか。

【「Ocelli」と聞いて「あの模様ね…」とすぐ思い浮かぶ?】

Judgeは別として、ベテランTICA Asia East Regionメンバーの何人が「Ocelli」と聞いて「あの模様のことね…」とパッと思い浮かべることができるでしょうか?

「Ocelli」が複数形で、単数形が「ocellus」であることは先週のブログでも書きましたが、そもそも「オセライ/オセラス」と発音できるRegionメンバーは数えるほどでしょう。

これまでのTICA Asia Regionの「勉強会」というと、「Ocelli」はTICAのStandardにおいて「ABT/ABS」と「SV」にだけ出てくる--といった机上の知識だけにとどまっていたはずで、これでは真の意味で「勉強会」とは言えません。

【“night eyes”? "eyespots"? "Thumbprints"?】

TICAのUCDには「Light colored horizontal bar on back of ear encircled by a band of another (darker) color; often referred to as “night eyes”.」と書いてあるわけですが、 “night eyes”とは何でしょうか?

WCFのSavannah(SV)のSandardには「"eyespots"」と出てきますが、「Ocelli」=「eyespots」と考えていいでしょうか?

ここでも「そもそも論」になりますが、そもそも「eyespots」って何のことであり、「○○○○における△△△△のことですよ」と説明できるJudgeが何人いるでしょうか?

【机上の知識にとどまらず幅広い視野で考える重要性】

TICA Clerkの資格更新テストもそうですが、単にクリアするだけ、単に机上の知識を頭に入れるだけでは〝名ばかり〟から抜け出ることはできません。

幅広い視野で調べ、深く掘り下げる努力なくして真の能力にはなり得ないのです。

6月25日(日)にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)で予定している「Savannah(SV)ブリードセミナー」でも「Ocelli」の話は出てくるかと思いますが、机上の知識にとどまらない幅広い視野で考えることの重要性を身に付けてもらいたいと思います。
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※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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2023年6月17日 (土)

猫のマズルは目立つ方が猫らしい?それとも??

猫好きな人の中には猫のマズル(Muzzle)にことのほか惹かれる人も多いのではないでしょうか。

もちろん、いろいろな形や形状があるわけですが、目立たないというか先細りのマズル(Muzzle)を特徴とする猫種がいたら、みなさんはどう思われるでしょうか?

【Savannah(SV)のマズル(Muzzle)の特徴は?】

Judgeであればスラスラ出てくるかと思いますが、Savannah(SV)のマズル(Muzzle)はある意味においてとても特徴的です。

詳しくは6月25日(日)にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)で予定している「Savannah(SV)ブリードセミナー」に譲るとして、誤解を恐れずにひとくちで言ってしまえば、目立たず特徴として際立っていないことが特徴だからです。

もちろんHEAD全体のStandardの定義とも密接に関連し、マズル(Muzzle)が目立たず特徴として際立っていないことが、SVのHEAD全体としてみた時にSVとしての特徴を浮き上がらせるということになります。

【マズル(Muzzle)が目立つ/際立つ猫種と言うと…】

人によって大きく違うかもしれませんが、マズル(Muzzle)が目立つ/際立つ猫種と言うとどの猫種を思い浮かべるでしょうか。

例えば代表的な短毛種を見ると、BSだと「Heavy muzzle with great width and smooth transition towards the cheekbones」、SXだと「Strong rounded muzzle with distinct whisker break and firm chin」ですから、SVはその対極にあると言えそうです。

代表的な長毛では、MC/MCPが「Well-defined, square, with a definite box」となっていますから、「Whisker pads are not pronounced」と定めているSVとは全く異なります。

【Spottedの猫種で比べても大きく違うマズル(Muzzle)】

Spottedの猫種同士で比べても、例えばBGは「Full and broad, with large prominent whisker pads and high, pronounced cheekbones」、OCは「Well-defined, suggestion of squareness」、AUMは「The muzzle is pronounced」となっていますから、SVとは大きな違いがあることが分かります。

ちなみにBGとの比較で言うと、耳も極めて対照的で、BGは「Medium to small」「relatively short」なのに対して、SVは「remarkably large」「high on the head」です。

もともとの祖先である「Asian Leopard Cat」と「African Serval Cat」の違いによるものですが、今回に限らずどの猫種を勉強するにしても、他の猫種との違いにも視野を広げて学ぶことも大切だと言えるでしょう。
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※「Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に」は休みました。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の5~11日の感染報告者数は1医療機関当たり5.11人でした。前の週に比べ12.3%増えています。

2023年6月16日 (金)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に⑤〝お荷物〟Clerkにならないために

TICA Clerking Manual「INTRODUCTION」第1段落の最後の文章は、全てのClerkが肝に銘じておくべきものですが、TICA Asia East RegionのClerkにおいてはあまり強くは意識されていないかもしれません。
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Conversely, an incompetent or unqualified clerk can be a liability, adversely affecting the performance of the Judge and the smooth running of the entire show.
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もちろん、その第1義的な責任はClerk自身にありますが、Region全体としてみれば、Region Director、クラブオーナー/代表、Judgeもこれまで強調して来なかった責任を免れることはできないでしょう。

【「incompetent」というレッテルを貼られないように】

「incompetent」は医学用語で「機能不全」、法律用語で「無能力」を意味し、ビジネスなどの場面では「competent」の反対語とし「無能な/能力のない/不適任な」という意味で使われます。

こうした強いマイナスイメージの伴う英単語がTICAのManualで使われている点をまずは留意する必要があるでしょう。

全てのClerkは「incompetent」というレッテルを貼られないようにするためにも、常日ごろからRulesやManualを読み込み、勉強しておかねばならないということになります。

【資格要件を満たす知識・能力なき「unqualified」メンバー】

「incompetent」の後に続く「unqualified」 は、「資格のない/無資格の」という意味ですが、ここではライセンスを持っているかいないかではなく、資格要件を満たす知識、能力、実力のない…と解釈すべきでしょう。

Head Ring ClerkやMaster Clerkのライセンスを持っていても、(資格要件を満たす知識、能力、実力のない)「unqualified」メンバーもおり、そうした人を指しています。

もちろん、その逆もあり、Head Ring ClerkやMaster Clerkのライセンスを持っていなくても、(資格要件を満たす知識、能力、実力を持つ)「qualified」メンバーもいるということになり、その典型例は理屈上、Judgeということになっています。

【〝お荷物〟Clerkと言われず/ならないためにすべきこと】

「can be(なり得る)」という言い回しを使っているとは言っても、その後に続く「liability」の使い方を全てのClerkが重く受け止めねばならないでしょう。

「liability」 は一般的に「負債」や「債務」を意味しますが、「不利益」や「重荷」といった語感も含みます。

分かりやすい日本語で言い換えれば〝お荷物〟といったところでしょうか。

〝お荷物〟Clerkと言われないよう、あるいはならないように、Clerkは自らを磨かねばならないということになります。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の5~11日の感染報告者数は1医療機関当たり5.99人でした。前の週に比べ13.2%増えています。

大阪府の5~11日の感染報告者数は1医療機関当たり4.33人でした。前の週に比べ30.0%増えています。

名古屋市の5~11日の感染報告者数は1医療機関当たり7.21人で、前の週に比べ16.5%増えています。

北海道の5~11日の感染報告者数は1医療機関当たり6.47人でした。前の週に比べ3.6%減りました。

2023年6月15日 (木)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に④Judgeのパフォーマンスを上げる役割

きょうは、きのう紹介した2つの文章の下段のほうを解説します。
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A good clerk can enhance the performance of a Judge by helping set or maintain the pace of judging, preventing distractions and insuring accurate record-keeping and judging mechanics.
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【「Judgeの審査の質と能力を高める」という仕事である】

「enhance」も幅広い語感を含む英語であり、直訳しただけではその意味するところを十分に理解することはできません。

一般的には「Judgeのパフォーマンスを向上する」と訳すかもしれませんが、その背後には「質/能力など」の目的性があり、さらに「enhance」自身には「高める/強化する/強める」という意味合いもあることを併せて考える必要があります。

この部分を意訳すれば、「Judgeの審査の質や評価能力を高めさらに良くすることができる」となり、何によって…という部分が「by helping set or maintain the pace of judging, preventing distractions and insuring accurate record-keeping and judging mechanics」ということになります。

【ClerkがJudgeを補佐する3つの具体的な中身とは?】

ここでは具体的に3つ挙げていますが、TICA Asia East RegionのClerkでこの3つについてよくよく考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。

1. helping set or maintain the pace of judging
2. preventing distractions
3. insuring accurate record-keeping and judging mechanics

言葉で言う(書く)のは簡単ですが、「helping set or maintain the pace of judging」はかなり奥が深く難しい内容です。

なぜなら、Judgeひとりひとり個性や癖があり、細かな審査手順も含めて違いがあるからです。

ベテランClerkならJudgeの個性を把握していて、それぞれのJudgeに応じた下準備も入念にできるかと思いますが、資格取りたてだとそう簡単にいかないかもしれません。

特に審査ペースは、Judgeに合わせる部分と、ショー全体のスケジュール感の中で審査をうまく誘導する部分があり、このバランスも難しいと言えます。

【「distraction」とは何を指し、いかに避けるべきか?】

2番目に出てくる「distraction」も定性的で概念的言葉であり、多くの解説が必要なところですが、これまでのTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)のClerking Schoolではあまり重要視されてこなかったのではないでしょうか。

「distraction」は「気を散らすこと/気持ちをそらせること」の総称であり、「心の動揺」も含まれます。

Clerkは、Judgeが「気を散らすこと/気持ちをそらせること」「心の動揺を招くようなこと」を事前に察知し避けねばならないということになります。

そこには当然、出陳者や見学者、猫の動向も含まれ、かなりの注意範囲に及ぶことを踏まえておかねばなりません。

【ルールを熟知し精通してこそ正確な記録を作成できる】

3番目の「insuring accurate record-keeping and judging mechanics」はある意味、基本中の基本ですが、正式な資格を持つMaster Clerkでもおざなりになりがちです。

この部分はあまりに当たり前すぎて、スッと読んで終わりにするClerkが多いかもしれませんが、「insuring accurate record-keeping and judging mechanics」できるためには何が必要であるかまで思いを巡らせて理解する必要があります。

TICAのRulesやManual、Programに疎かったり、無知であってはならない…ということですが、TICA Asia East Regionでは正式な資格を持つMaster Clerkも含め、あまりに無関心で無頓着なメンバーが目立ちます。
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2023年6月14日 (水)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に③求められる「Professional attitude」

TICA Clerking Manualの「INTRODUCTION」は、きのう解説した冒頭の一文の後、「A good clerk」で始まる文章が立て続けに2つ出て来ますが、TICA Asia East RegionのClerkの多くは読み飛ばし、ベテランでも頭の片隅に記録として残っているメンバーはほとんどいないことでしょう。
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A good clerk with a professional attitude is an indispensable asset to a Judge.

A good clerk can enhance the performance of a Judge by helping set or maintain the pace of judging, preventing distractions and insuring accurate record-keeping and judging mechanics.
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【「Professional」意識を蔑ろにしていませんか?】

上の文において、「good clerk」は「professional attitude」を併せ持つことも求めていますが、正式な資格を持つ持たないにかかわらず、TICA Asia East RegionのClerkの何人が「professional attitude」を自覚しているでしょうか?

「professional」が意味するところは人によって微妙に違うかもしれませんが、概ね次にように理解すべきでしょう。

・特定の分野において、専門的な知識を持つこと
・同上 専門的なスキル(技能)を持つこと
・同上 問題解決能力が高いこと

TICA Asia East Regionにおいて、本当に「A good clerk with a professional attitude」がいるなら、ミスやトラブルは未然に防がれ、表面化することはなく、他のJudgeやクラブ、出陳者らに広く影響を与えるような問題は起きないということになります。

【「attitude」の範囲を狭めて限定的に解釈していませんか?】

「attitude」の直訳は「態度」ということになり、もしかすると多くのRegionメンバーClerkが漠然とした日本語の「態度」を思い描いているかもしれませんが、英単語の「attitude」は語感的にもっと広いことを忘れてはなりません。

日本語で言うところの「立ち居振る舞い」も「attitude」であり、「言動」も「attitude」に含まれます。

「professional attitude」を自覚しないまま、資格だけ昇格してMaster ClerkになっているRegionメンバーがいるかもしれませんが、そうした人はどこかで大きなミスを犯すことでしょう。

【JudgeにとってのClerkの重要性を軽んじてはならない】

これまでのTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)のClerking Schoolで、どこまで詳しくその重要性について解説されてきたか分かりませんが、「A good clerk with a professional attitude is an indispensable asset to a Judge」はかなり示唆に富むものです。

「indispensable」は直訳すると、「必須の」「欠くことのできない」「不可欠の」といった意味ですが、その背後には「非常に有用かつ重要である」という前提があります。

「asset」も直訳すれば「資産」「財産」ですが、ここでは「人財」と訳すべきであり、背後には「成功/目的達成/問題解決のために…」という目的性が隠れている点に留意する必要があります。

「A good clerk with a professional attitude」が「indispensable asset to a Judge」であるという言い回しがどれだけ重いものかが分かります。

【Manualが前提とする「Judge」の資質・能力も問われる】

当然ですが、TICA Clerking Manualが暗黙の前提としている「Judge」は依怙贔屓や差別によって杜撰でいい加減な審査など断じてすることのない、公平・公正・中立に審査するJudgeであり、そうしたJudgeにとっての「indispensable asset」として「A good clerk with a professional attitude」が位置付けられています。

逆に言えば、杜撰でいい加減な審査をするようなJudgeにとって「indispensable asset」など必要なく、そうであるなら「A good clerk with a professional attitude」も必要ないということになります。

TICA Asia East Regionにおいて「good clerk」が育たない背景に、「good Judge」がいないのではないかという現実にも目を向ける必要のあることが分かるでしょう。
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2023年6月13日 (火)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に②「能力や技能の点で十分な力がある」

「INTRODUCTION」は「序文」なので、読み飛ばす人が多いと思いますが、実はとても重要なことが書かれています。

【ショーの「成功」を支える重要な役割を担う】

「INTRODUCTION」の冒頭に「The success of any cat show is dependent upon many factors. One of the most important factors, if not the most important, is to have good clerks」と書いてあるわけですが、Clerkがショーの「成功」の可否を決める重要な要件の1つであると明記されています。

この一文で特に重要なのは「good clerks」という部分であって、1人だけ有能では限界があります。

Master Clerkを筆頭に、そのショーに関わるEntry Clerk、Ring Clerk全員が「good clerks」でなければなりません。

【「Good」を日本語で理解する限り真の実力身に付かず】

おそらくこれまでのClerking Schoolで「INTRODUCTION」を取り上げたとしても、「良いクラーク」ということですっと読み進んでしまったかと思います。

しかし、英単語の「Good」の意味は日本人が普通に考えている以上に広く深いことを理解する必要があります。

「Good」には単に「良い」「いい」を超えて、「優れた」「素晴らしい」という意味合いも含まれています。

ショーの「成功」のためには「優れたClerk」「素晴らしいClerk」が求められていることを忘れてはなりません。

【「能力や技能の点で十分な力がある」ことも意味する】

もうひとつ見逃してはならないのは「good」には「能力や技能の点で十分な力がある」という意味合いも含まれ、「good clerks」といった場合、Clerkとしての能力や技能の点で十分な力があるということも意味しているという点です。

ところが、TICA Asia(現TICA Asia East)Regiondではこれまで(今も)、なんとなく漠然とした「良い」「いい」の範疇で捉え、Clerkとしての「能力や技能の点で十分な力がある」かどうかを問うてきませんでした。

資格が〝名ばかり〟で、どれだけ歳月と経験を積んでも真の意味での「good clerk」が出て来ない理由はここにあると言っても過言ではないでしょう。
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2023年6月12日 (月)

Clerking School基礎講座:Clerkの実務を学ぶ前に①「INTRODUCTION」を軽んじない

これまでのTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)のClerking Schoolを振り返るとき、「何をどうする」といった基本的な実務(手順や手続きなど)に重点があったような気がしています。

TICA Clerking Manualを教材とする場合も、「INTRODUCTION」や一番最初に出てくる「51.1 Purpose」を読み飛ばすことが多かったのではないでしょうか。

TICA Asia East Regionで資格を持つベテランClerkにおいて、 「INTRODUCTION」「51.1 Purpose」に何が書いてあり、根本として何が求められているかを思い描ける人はほとんどいないかもしれません。

Judgeは自動的にMaster Clerkの資格も持てるようになっていますが、何人のJudgeがTICA Clerking Manualを真剣に読み、「INTRODUCTION」「51.1 Purpose」に何が書いてあるか思い浮かべられる人がいるでしょうか。

「INTRODUCTION」「51.1 Purpose」で書いてあることを斜め読みして軽んじたり蔑ろにしたりする限り、形式上の資格は持っていても実力が伴わない〝名ばかり〟Clerkにとどまり、恥ずかしい致命的なミスを犯したり、Judge/クラブに迷惑をかけたりしてしまうでしょう。

これからClerkを目指すメンバー、クラークの勉強をやり直そうと思うメンバーはぜひTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)の講座を通じてしっかりした基礎を築いてもらえればと思いますが、その前にこのブログを通じて解説を連載することにします。

ちょうどClerkの資格更新テストもあり、TICA Clerking Manualを紐解くいい機会ですので、いま一度、 「INTRODUCTION」「51.1 Purpose」に目を通してもらい、これから解説する内容通りに理解しているか再確認してもらえればと思います。
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2023年6月11日 (日)

Savannah(SV)にまつわるちょっとしたクイズ

ジャッジにとっては当然の基礎知識であっても、当該猫以外のブリーダーだとなかなか知り得ないことも多いかと思います。

先日もちょっとクイズ形式でSavannah(SV)に関連した問題を紹介しましたが、今回も挑戦してみてもらえればと思います。

【American Bobtail(ABT/ABS)とSVの共通の特徴は?】

日本のショーでABT/ABSが出てくることはないので、日本のTICAメンバーにとっては酷かもしれませんが、ジャッジならすぐ分かるかと思います。

答えは耳の後ろに「ocelli」(これは複数形で、単数形は「Ocellus」)があることです。

UCDの説明によると、「Light colored horizontal bar on back of ear encircled by a band of another (darker) color; often referred to as “night eyes”.」であり、 ABT/ABSとSVにおいては「desirable trait」とされています。

【全猫種で耳が一番大きいのは? SX? SI? それともSV?】

耳が大きな猫種の代表格と言うと「SI」や「SX」といったところでしょう。

では、これにSVを加えて、「SI」VS 「SX」VS 「SV」とした場合、みなさんはどう考えるでしょうか。

Stnadardに基づいて忠実に考えると「SX」は「very large」、「SI」は「strikingly large」、「SV」は「remarkably large」です。

【「strikingly large」と「remarkably large」の違いは?】

ここで問題になってくるのは、「strikingly large」と「remarkably large」の違いであり、どちらがより大きいことを表す表現であると言えるかという点でしょう。

「strikingly」は「際立って/著しく/目立って」、「remarkably」も辞書的には「際立って/目立って」ですからほぼ互角です。

しかし、もう少し語感やニュアンス、その言葉が持つ背景まで踏み込むと、「strikingly」は「印象的/目を引く/目を見張る」であるという意味合いがあり、一方の「remarkably」は「意外で」「珍しく」「並外れた」というニュアンスがありますから、「remarkably large」の方が言い回し上の印象として大きいと言えるかと思います。

6月25日(日)にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)で計画している「Savannah(SV)ブリードセミナー」でも出てくるかと思いますが、ジャッジは別として一般のTICAメンバーにとっては意外な驚きがあるのではないでしょうか。
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2023年6月10日 (土)

「アクト式和訳」とは? ポイントと解説

Tennessee Rex(TR/TRS)、MC/MCPの変更後のStandard、MK/MKLなどをアップしてきましたが、ここで「アクト式和訳」のポイントと解説をしておきます。

TICAだけではないと思いますが、Standardは「そこに書いてあること自体」と「その解釈」の両方が極めて重要ですが、日本語にする際にその両方の重要性が抜け落ちてしまう傾向が顕著です。(※米TICA本部の公式HPにはロシア語とハングルの翻訳が掲載されているようですが、両者において日本語翻訳におけるような問題がクリアできているかどうか定かではありません)

◆1◆英語の正確な意味を理解することの重要性

このブログでも何度か取り上げてきましたが、Standardでは普通に「Large」や「Big」、「nearly」や「almost」などが使われ、日本語では同じ和訳が当てられるケースが多いと思いますが、「Large」と「Big」、「nearly」と「almost」はそもそも英単語として異なるわけですから、違うニュアンスが込められているわけです。

仮に同じ和訳になってしまったとしても微妙なニュアンスの違いまで理解していなければ、本当にStandardを理解したことにはならないわけです。

そこで「アクト式和訳」では和訳に表れない微妙なニュアンスの違いも記載し、日本人にありがちな独善的で恣意的な解釈の余地をできるだけ排除するようにして工夫してあります。

◆2◆「1英単語=1日本語」にこだわらず複数の日本語を併記

機械翻訳の難点として、「1英単語=1日本語」であったり「1英文=1日本文」であったりする点が挙げられます。(※一部の翻訳エンジンは複数の候補を表示する機能も付いていますが…)

「アクト式和訳」は全てではありませんが、その英単語や文章をより正確/的確に理解できるよう、「1英単語=1日本語」にこだわりません。

/で繫いだり、カッコ書きで注記を入れたりしてその英語の持つイメージの全体像まで分かるようにしてあります。

◆3◆「原典こそ重要」であり常に立ち返る〝鉄則〟に沿う

ネイティブレベルの英語に堪能なRegionメンバーであれば問題ありませんが、そうでないなら英語で書いてあるStandard(原典)こそ重要であり、常にこの「原典」に立ち返って学び理解するという〝鉄則〟を忘れてはなりません。

「アクト式和訳」は解釈する上での重要な言葉や表現も含めて、できるだけ英語併記としています。

和訳を鵜呑みにすることなく、かと言っていちいち「原典」を紐解く必要もないように配慮しました。

◆4◆全Standardsを俯瞰しつつ各Standardを理解する

特にJudgeにおいて重要なことですが、全Standardsを俯瞰しつつ個別Standardを理解することが欠かせません。

「アクト式和訳」はそこで使われている言葉や表現、言い回しが、そのBreed固有のものであるかどうかも分かるようにしてあります。

また、そこで使われている言葉や表現、言い回しが、他のどのBreedで共通しているかも把握できるように配慮しました。

◆5◆審査/評価上のポイントにも考慮した和訳を追求

猫の審査においてプラス評価するにしてもマイナス評価するにしても、Standardにおいてどの言葉が選ばれ、どのように書かれているか/表現されているかが重要であり、特にJudgeにおいてはその理解と洞察が欠かせません。

「アクト式和訳」は「preferred」と「desirable」、「must」と「should」など審査/評価上、解釈や判断を間違ってはならない部分について英単語を併記しています。

「好ましい」と「望ましい」の違いや、「すべきである」「しなければならない」「必要となる」等の違いを、曖昧な日本語の語感や概念で独善的・恣意的に判断せず、あくまで英語に則して理解できるようにしてあります。
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審査を巡るクレームやトラブルを防ぎ、Judgeが出陳者の理解と納得を得る審査をし、ブリーダーが真の意味でStandardに沿った猫をブリーディングしていくためにも、英語で書いてあるStandardを正確/的確に理解する必要があり、「アクト式和訳」はこれらの目的に適うものと考えています。

機械翻訳も進化し続けていますが、Judge、ブリーダーにおいては真に受けることなく、自ら調べ、自ら学び、自問自答を繰り返しながら絶えず理解を深めるという不断の努力を怠らないでほしいと願っています。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の5月29日~6月4日の感染報告者数は1医療機関当たり4.55人でした。前の週に比べ25.3%増えています。

2023年6月 9日 (金)

Toybob(TB/TBL)Standardのアクト式和訳

Toybob(TB/TBL)Standardのアクト式和訳を作りましたのでアップします。参考にしてもらえればと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の5月29日~6月4日の感染報告者数は1医療機関当たり5.29人でした。前の週に比べ33.6%増えています。

大阪府の5月29日~6月4日の感染報告者数は1医療機関当たり3.33人でした。前の週に比べ21.1%増えています。

名古屋市の5月29日~6月4日の感染報告者数は1医療機関当たり6.19人で、前の週に比べ9.2%増えています。

北海道の5月29日~6月4日の感染報告者数は1医療機関当たり6.71人でした。前の週に比べ15.5%増えています。

2023年6月 8日 (木)

Minuet(MNT/MNL)Standardのアクト式和訳

Minuet(MNT/MNL)Standardのアクト式和訳を作りましたのでアップします。参考にしていただければ幸いです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月 7日 (水)

Munchikin(MK/MKL)Standardのアクト式和訳

Munchikin(MK/MKL)Standardのアクト式和訳を作りましたのでアップします。参考にしていただければ幸いです。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月 6日 (火)

MC/MCPのStandard変更のアクト式和訳

このブログでは4月30日~5月10日にわたり、MC/MCPのStandar変更に伴う和訳とポイント解説を連載してきましたが、変更後のStandardのアクト式和訳を作りましたのでアップします。参考にしていただければ幸いです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月 5日 (月)

TICA Clerk資格更新テスト、7月末までに回答返信を

先日の「カラートランスファー」を巡るお粗末なトラブルの渦中にいたベテランMaster Clerkの肩を持つわけではありませんが、今回のClerk資格更新テストをやってみて、Clerkのレベル維持・向上に関してはTICA全体としての組織的な問題があることを改めて痛感しました。

【100点取っても知識/能力/スキルの裏付けにならず】

仮に100点満点(正答率100%)を取ったとしても、はっきり言って「Good Clerk」としての知識/能力/スキルの裏付けにはならず、更新テストの合格(正答率90%以上)を以って「自分たちはパーフェクトなClerkよ」と勘違いしてしまうメンバーがいても仕方ないと思いました。

資格更新テストがClerkとしての〝基礎の基礎〟を確認するためのものであるとは言え、これでは先日のカラートランスファーを巡るような対応力はいつまで経っても身に付きません。

応用力を身に付けるためのプログラムやトレーニングが別途、用意されているなら構いませんが、そうでない現状を踏まえると、Clerkのレベルは年々低下するのではないかと深く憂慮します。

【JudgeのClerkとしての知識/能力/スキルは十分?】

TICAにおいてJudgeはMaster Clerkの資格まで持っていることになっていて、Clerking Schoolの講師/インストラクターをすることができますが、日本人Judgeで中身が濃く質の高いSchoolの講師/インストラクターをできるメンバーが何人いるでしょうか。

「Wrong」を「Long」と勘違いして「WC(Wrong Color)」を「LC(Long Color)」とJudge Bookに誤記してしまってもそれは英語の基礎知識なので〝ご愛嬌〟かもしれません。

しかし、ベテランAll Breed Judgeが揃い、 TICA Board Memberまでいながら、誰ひとり正しい「カラートランスファー」の記録の仕方が分からなかったというのは「恥晒しもいいところ…」と思ってしまうRegionメンバーがいても不思議ではないでしょう。

【TICA Japan TDAを自己学習向けに活用を!】

そうであるなら〝自浄作用〟を働かせて〝自助努力〟により、Clerkの知識/能力/スキルの向上を図るしかありません。

TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)はそうした取り組みの一環となるものです。
https://tda.localinfo.jp/

今後、Clerk向け(Ckerk希望者向け)に様々な講座や資料を整えていきますので、自己学習用に活用していただければと思います。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月 4日 (日)

複眼的に比較しながら「学ぶ」ことの大切さ

ウエストランド(M-1グランプリ2022王者)の漫才に「あるなしクイズ」のネタがありましたが、Savannah(SV)とBengal(BG)でもちょっとしたクイズが作れます。

Judgeにとっては当然の基礎知識ではあっても、一般のTICAメンバーにとっては「へぇ〜そうなのね…」と新たな知識になるはずです。

【同じSpottedではあってもどこがどう違うか…】

Q:BGにはあってもいいが、SVにはあってはならないもの…

もしかすると答えは複数あるかもしれませんが、やはり一番気になるところで言うと「Rossetes」でしょう。

ここでは2つの「学び」があり、1つはBGにおいて「Rossetes」は「あってもいい」に過ぎないこと、もう1つの「学び」は(こちらが中心ですが…)、SVにおいて「Rossetes」は「PENALIZE」で減点対象であることです。

【〝似て非なる〟猫種の象徴と言えるかも…】

Q:SVは大きいといいが、BGは大きくてはいけないもの…

これも答えは複数あるかもしれませんが、配点の大きさも踏まえて言えば「Ears」でしょう。

SVは単なる「Large」ではなく「Remarkably Large」で、「Small Ears」は減点対象です。

一方のBGは「Medium to Small」で、BGブリーダーの間ではどちらかと言うと「Small」が好まれます。

【SV vs BG 骨格/筋肉質に対する配点が高いのはどっち?】

TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)が6月25日(日)に計画している「Savannah(SV)ブリードセミナー」はこうした点まで含めて学べるようにしたいと考え、講師の方と調整しています。(※「あるなしクイズ」をするということではありません)

例えば、SVはサーバルキャット、BGはアジアンレオパードキャットをそれぞれ祖先に持ち、筋肉質なBODYが特徴ですが、TICAのStandard上のBoningとMasculatureはどちらが大きくなっているかご存知でしょうか?

Judgeであれば常識でも、一般のTICAメンバーにとっては「どっちかしら?」ということも意外にあります。

「学び」を通して新たな〝発見〟をしてもらえればと思っています。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年6月 3日 (土)

BGに負けるなんて?SVにどうして負ける??

早くにChampionshipクラスに昇格し、Breedとして確立された猫種のブリーダー/オーナーにしてみれば、「(発展途上にある)BGに負けるなんて?」と思ったことがあるかと思います。(今も思っているかもしれませんが…)

ではSavannah(SV)はどうでしょう?

「どうしてSVに負けるのかしら?」と思いますか? それとも「あのSVに負けるなら仕方がない…」と思いますか?

【SVのStandardを本当に理解していますか?】

どう思うかの前提は、SVのStandardを理解しているからということであり、これが分かっていなければ、そもそもJudgeが適切に評価したかどうかも検証できません。

もちろん、一般のブリーダー/オーナーにおいてJudge並みにSVのStandardを理解することまで求めているわけではありませんが、自分を納得させる意味でもそれなりに分かっていなければならないでしょう。

6月25日(日)にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)で計画している「Savannah(SV)ブリードセミナー」はSVブリーダーやJudge向けというわけではなく、他の猫種のブリーダー/オーナーの「?」を少しでも解消する目的も含めています。

【独学でStandardの勉強をするには自ずと限界も】

自分のブリード以外の猫種を勉強する大変さは私自身も良く分かっています。

Standardを読めばそれで身に付くものでないことはみなさんもお分かりでしょう。

しかし、たった1時間半程度の今回の「Savannah(SV)ブリードセミナー」に参加すれば(参加しただけで…)、それなりの〝SV通〟になれることは間違いありません。

【TICA Japan TDAは質とレベルの高いセミナーを追求】

「何を偉そうに…」と言うRegionメンバーも多いかと思いますが、TICA Asiaのこれまでの勉強会やセミナー、スクールではそう言えるかもしれません。

ですが、クラブ主催ではなく、TICA Japan TDA主催というところが大きなポイントであり、中身の濃さ、質とレベルの高さにおいて大きく異なっています。

オンライン開催ですので聞き流すことも可能であり、聞き流すだけでも価値ある内容を提供できればと思っています。

まだTICA Japan TDA主催の勉強会に参加されたことがないRegionメンバーは体験してみてはいかがでしょうか。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の22~28日の感染報告者数は1医療機関当たり3.63人でした。前の週に比べ2.0%増えています。

2023年6月 2日 (金)

TICA Asia Eastに〝TRUE JUDGE〟はいるか?㊦

ドラマ「TRUE DETECTIVE(トゥルー・ディテクティブ)」シーズン2の最後のほうで、主人公のひとりである女性刑事の独白が入るシーンがあります。

「何も変わらないかも…。でも変わるべきよ。よい世界にしなきゃ」ーー。
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【依怙贔屓や〝出来レース〟まがいの審査の疑い】

もし、この小さな趣味の世界に〝TRUE JUDGE〟がいたなら、「何も変わらないかもしれない」けれど、「でも変わるべき」であると考え、「よい(趣味の)世界にしなきゃ」と思うことでしょう。

しかし、現実には依怙贔屓や〝出来レース〟まがいの審査が横行しているとの声が上がり、実際にどうなのかは別にしてそういう疑いを強くするRegionメンバーがあちらこちらにいるのは事実なわけです。

全ては「よい(趣味の)世界にしなきゃ」ではなく、仲良しこよしの仲間だけが「明るく楽しく」活動できればいいと、利己的というか自己中心的に考えるメンバーが大勢を占めているからに他なりません。

【今なお出陳〝妨害〟を裏で画策する動きも】

TICA Asia時代に吹き荒れた「出陳拒否」問題の反省に立つなら、出陳〝妨害〟につながるような言動も極力慎むべきですが、TICA Asia East Regionになった今も形を変えて、特定の出陳者を狙い撃ちにするかのように「どうすれば出陳させないように出来るか」を裏で〝画策〟する動きがあるというのですから、始末に負えません。

まさに〝TRUE JUDGE〟がいない証しであり、「変わるべき」と考えるメンバーが少数派である実情を反映しているようです。

〝闇〟は政界、検察・警察に限ったものではなく、小さな趣味の世界にもそれなりの〝闇〟があり、根が深く果てしない広がりを持っていることが分かります。

【TICA Japan TDAとBHCPPが果たす役割】

TICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)はこうした〝闇〟のメンバーからのいじめ・嫌がらせの〝駆け込み寺〟と〝自警団〟的な役割を担う一方、TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)は〝TRUE JUDGE〟を育成する重要な機能を果たします

「何も変わらないかも…。でも変わるべきよ。よい世界にしなきゃ」と考える〝TRUE TICA Member〟が増えれば〝闇〟は縮小し、本当の意味での「明るく楽しい」Regionになることでしょう。

「TRUE」の意味をひとりひとりのRegionメンバーが真剣に考えれば、いじめ・嫌がらせ、出陳〝妨害〟紛いの動きも消えていくと思いたいところです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の22~28日の感染報告者数は1医療機関当たり3.96人でした。前の週に比べ12.2%増えています。

大阪府の22~28日の感染報告者数は1医療機関当たり2.75人でした。前の週に比べ16.0増えています。

名古屋市の22~28日の感染報告者数は1医療機関当たり5.50人で、前の週に比べ2.0%増えています。

北海道の22~28日の感染報告者数は1医療機関当たり5.72人でした。前の週に比べ5.1%増えています。

2023年6月 1日 (木)

TICA Asia Eastに〝TRUE JUDGE〟はいるか?㊤

刑事モノが好きなRegionメンバーなら観たことがあるかもしれませんが、HBOチャンネルの傑作ドラマ「TRUE DETECTIVE(トゥルー・ディテクティブ)」(現在シーズン3まで配信で視聴可能)はなかなか見応えのある作品で、シーズン4は主演がジョディ・フォスターということで期待が高まります。

もちろんこのブログで取り上げる以上、ドラマ自体の感想を綴るつもりはありません。

【「TRUE DETECTIVE」ならぬ〝TRUE JUDGE〟】

アンソロジー形式のシリーズとなっており、シーズン1はマシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソン、シーズン2はコリン・ファレル、シーズン3はマハーシャラ・アリが主演を務めており、共通テーマはタイトルにある通り「TRUE DETECTIVE」です。

単なる「DETECTIVE」ではなく、何を以て「TRUE DETECTIVE」なのか? 両者を分けるものは何か?ーーが大切になるのは言うまでもありません。

それはTICA Asia East Regionにおいて、単なるJudgeと〝TRUE JUDGE〟の違いと共通することを意味します。

【正しい決断が必ずしも正しい結果をもたらさないが…】

このドラマに出てくる「TRUE DETECTIVE」のような「TRUE」をアタマに付けられる〝TRUE JUDGE〟がいれば、審査を巡って出陳者からクレームが付くような恥ずかしいトラブルが表面化することも、カラートランスファーを巡る次元の低いミスが起きるはずはなく、まして審査記録の〝改竄未遂〟事件など起こることもなく、いじめや嫌がらせ、出陳〝妨害〟まがいの動きなど出てくるはずがないのです。

とは言え、ドラマでは「TRUE DETECTIVE」の活躍が描かれているわけではありません。

シーズン3は、誰かがネットで投稿していましたが「正しい信念に基づく正しい決断が必ずしも正しい結果をもたらすわけではないという社会の容赦のない一面を描いたビターな物語」でもありました。

【国際団体としての誇り/矜持/プライドは?】

それでも地道に学ぼうとせず(地道に証拠を集め容疑者を追わず)、自分たちだけが明るく楽しく活動できればいい(検察・警察組織の対面が保てればいい)と、間違えたことも正さず知らん顔のまま放置し(冤罪になろうと気にすることなく)、依怙贔屓は当たり前(差別も当然)の杜撰でいい加減な審査(捜査)よりは、常に被害者のことを考え、真実を明らかにしようと努力する「TRUE DETECTIVE」姿はどのシーズンも胸を打つものがありました。

それに引き換え、小さな趣味の世界は…と言いたいわけですが、趣味の世界だからこそ「TRUE」は必要ない、〝依怙贔屓〟〝出来レース〟があって当然というメンバーが多いようです。

「TRUE DETECTIVE」たちに多少の違いはあれど「誇り/矜持/プライド」があったように、TICAも国際団体なわけですから、そのメンバーはそれなりの「誇り/矜持/プライド」を持って然るべきでしょう。

「誇り/矜持/プライド」なく、〝依怙贔屓〟〝出来レース〟によって「明るく楽しい」ショーになるなら、それこそもっともっと小さな私的で内輪の趣味の団体を作り、その「井の中」で楽しめばいいのではないかと思えてしまいます。
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

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