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2023年5月

2023年5月31日 (水)

欠けているのは「良識と常識」とバッサリ

事実上更迭された岸田文雄総理の長男・翔太郎秘書官について、政治アナリストがTVで「欠けているのは良識と常識かな…」とコメントしていたのが印象的でした。

「良識と常識」はこのブログでもたびたび指摘し、その重要性を強調していますが、小さな趣味の世界を見ても分かるようになかなか身に付かず、そもそも「良識と常識」に欠ける人に何を言っても届かないようです。

【次から次へと起きるミスやトラブル〝不祥事〟を辿ると】

それにしても今年に入ってTICA Asia East Regionで次々に起きるミスやトラブル、〝不祥事〟のいずれにも特定のメンバーが関わって おり、それがTICA Board MemberでRegion Directorだというのですから嘆かわしい限りです。

2度目の当選で〝驕り〟〝昂ぶり〟があるわけでもないでしょうが、つい最近もRegion Directorのクラブのショーのフライヤーで「問い合わせ連絡先」電話番号が間違って掲載されるというミスが起きたのは、(クラブ員による単純なケアレスミスであったとしても)全くの偶然とは言い切れないのではないでしょうか。

思い起こすのが「ハインリッヒの法則」であり、「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件の怪我に至らない事故がある」というものです。

【TICA Asia時代には別のRDがオーナーのクラブで…】

多くのRegionメンバーが忘れてしまったかもしれませんが、TICA Asia時代には別のクラブで、間違ったエントリーフォームのFAX送信先番号がフライヤーに掲載される〝不祥事〟がありました。

間違えられた人にとってみれば大迷惑な話であったわけですが、振り返るとこの時も当時のTICA Board MemberでRegion Directorがオーナーのクラブでした、

小さな趣味の世界だから許されるものの、ビジネスの場なら「始末書」や「顚末書」モノでしょう。

【RDとしてJudgeとしてクラブとしての「良識と常識」】

出陳者の理解と納得を得られるように努力することはJudgeの「良識と常識」であり、審査結果を正確にJudge Bookに記載し、ショー終了後も〝改竄〟未遂を疑われないようにするのもJudgeの「良識と常識」の範囲内でしょう。

人に見せても恥ずかしくないメール文書を書くのもビジネスマナー上の「良識と常識」であり、本来であれば組織のトップに就く人物が注意を促し警鐘を鳴らし、率先垂範して手本となるべきなのに、これではまるで〝○○の百貨店〟とか〝□□の総合商社〟などと言われても仕方ないありさまです。

間違えてFAXを送ってしまったり(個人情報が記載されていただけに今だったら実に深刻な問題を引き起こしてしました)、間違えた問い合わせ先に連絡してしまって恥ずかしい思いをするのは一般の出陳者であることを思えば、一般出陳者/一般メンバーに寄り添い、第一に考えるという「出陳者ファースト」の自覚と緊張感に欠けていたことは否めないでしょう。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年5月30日 (火)

「政界」も「小さな趣味の世界」も〝問題の根〟は全く同じ?

「全くいい歳をして…」と呆れるか、「『官邸』ではなく『公邸』だからいいのでは?」と思うか、「どうでもいいわ…」と無関心か--。

岸田文雄首相の長男、翔太郎首相秘書官が6月1日付で辞職すると発表されましたが、猫界における受け止め方も様々かもしれません。

しかし、問題点や疑問点を探っていくと全く他人事ではなく、むしろ同じ問題の根をこの小さな趣味の世界も持っていることが分かります。

【大の大人が「なぜ」「どうして」そんな発想をするの?】

長男が何歳か知りませんが、首相秘書官をしているぐらいですから子どもや学生でないことは確かです。それなりの学識もなければ首相秘書官の役割は果たせないでしょう。

そう考えると、「首相公邸で忘年会を開く:という発想(考え方)自体が全く理解できません。

「全くいい歳をして…」と呆れ果てるばかりですが、小さな趣味の世界で起きていることも子どもや孫もいるような大の大人が…という点はまさに同じというわけです。

【参加者全員が誰も疑問を持たないという〝異常性〟?】

報道によると、「岸田家の親戚10人以上が集まり…」ということでしたが、これも全く理解できません。

集まった親戚らの中で「『公邸』で忘年会は指すがにまずいでしょう…」とか「別のところで開いた方がいいのではないですか?」と指摘する人はいなかったのでしょうか。

この点も、小さな趣味の世界で起きたこと/起きていることは全く同じで、誰も疑問を差し挟まず、疑問を持たず、言い出した誰かの尻馬に乗って実行していまうのです。(※もしかしたら報道に出ていないだけで、親戚の誰かが「それはやめましょう」とか「公邸で開くなら私は参加しません」と言った可能性もあります)

【何か起きると〝拗ねる〟まるで駄々っ子のような大人】

辞職に当たっては「翔太郎首相秘書官が『もう辞める!』と言ってきかなかった」という報道もありました。

私から見れば、判断ミスをしたことや周囲に迷惑をかけたことなどに対する根本的な反省もなく、単に拗ねているだけのようにしか見えませんが、「もう引き受けません」といった同じような光景はつい最近も小さな趣味の世界で聞き及んだ記憶があります。

反省すべきは反省し、お詫びすべきはお詫びし、知らん顔せず改めるべきは改めるということがどうしてできないのでしょうか。

【自分たちだけ「明るく楽しく」過ごした顛末を見るよう】

岸田家の忘年会は参加者にしてみれば「明るく楽しく」過ごせたのでしょう。

メディアでは「岸田首相のおい、つまり翔太郎氏のいとこが、赤じゅうたんの上に寝そべっている写真などを、翔太郎氏が悪ノリで撮影に興じていたことが発覚し」たと報じられましたが、今回の顛末はまさに自分たちだけ「明るく楽しく」過ごして〝なれの果て〟と言えるかもしれません。

こうして見てくれば何から何までそっくりであることが分かり、小さな趣味の世界のメンバーも一概に〝他人事〟とは思えないのではないでしょうか。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年5月29日 (月)

〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟は?

音楽シーンもこの10年余りで私たちの想像以上に多様化し、例えば女性4人組のダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」はその中でも特にユニークな存在と言えるのではないでしょうか。(※上記リンクはYouTubeの「恋文」、下記画像のリンクは「オトナブルー」)
Otona
本人たちによれば「個性や自由ではみ出していく」(THE FIRST TAKEでのコメント)のがこのユニットだそうですが、TICA Asia East Regionと全く関係のない話ではありません。

この小さな趣味の世界ももっと個性と自由を尊重し、従来の枠をはみ出すぐらいのメンバーをも温かく迎えるぐらいであってほしいですし、そうしたブリーダー/オーナーらの間からそろそろ〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟が現れてもいいでしょう…と思うのは私だけではないはずです。

【ユニークな「人財」を虐めない/潰さない】

はっきり言って、現状の依怙贔屓や出来レース紛いのやり方にどっぷり浸かった仲良しこよしから〝新しいリーダーズ〟が出てくることはないでしょう。

これまでがそうであったように、依怙贔屓や出来レース紛いのやり方を疑問視し、それでは「明るく」も「楽しく」もない…と思うメンバーが声を上げようものなら、たちまちいじめ/嫌がらせの対象となり、出陳〝妨害〟みたいなことをされるわけです。

す私たちがTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)を立ち上げた狙いには、せっかくの〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟になり得る「人財」を潰させないことも含まれるのです。

【〝新しいリーダーズ〟を育成するために】

もうひとつのTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)はもはや言わずもがなですが、〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟になり得る「人財」を育てる役割を担わせています。https://tda.localinfo.jp/

「明るく楽しく」と〝空念仏〟のように唱えても所詮は仲間内だけが表面的に「明るく楽しく」活動しているに過ぎず、〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟になり得る人たちを育てなければ、1人のメンバーも取り残すことなく、真の意味で「明るく楽しい」Regionは実現しません。

真摯に学んでこそ、その先に「明るく楽しい」活動が広がり、知的好奇心を満たさずして心から「明るく」も「楽しく」もなり得ないのです。

【ボロを出しメッキが剥がれる前に「学び」を】

「新しい学校のリーダーズ」の4人がどうしてこのようなユニット名にしたのか、影の仕掛人がいるのか、詳しく調べてはいませんが、「新しい学校」の必要性、そしてその「新しい学校」における「リーダー」としての自負のようなものを感じてしまいます。

旧態依然たる組織風土に疑問を持たず、うまく渡り歩くことを以って「リーダー」を窺おうというメンバーもいますが、所詮はメッキに過ぎず、何かをきっかけにボロを出し、メッキが剥がれることは間違いありません。

TICA Japan TDAは〝新しいTICA Asia East Regionのリーダーズ〟ためだけのものではなく、心を入れ替え「学ぶ」大切さを取り戻し、一から学び直そうというメンバーの為のものでもあるのです。

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2023年5月28日 (日)

TR/TRSの「Coat Texture」を他の猫種と比べると…

きのう紹介したTennessee Rex(TR/TRS)のStandardを読むと、「Coat Texture」にひとつの大きな特徴を見ることができます。

Judgeにとっては「釈迦に説法」になってしまいますが、他の猫種の「Coat Texture」と比べてどうなのかを改めて考えてみたいと思います。

【「Satin」系Coat Textureへの配点はずば抜けて大きい】

Satin(あるいはSatiny)」という表現は全Breedの中でも極一部に使われます。

TR/TRS以外だと、BU/BOにおいて「satin-like」「KT」において「satiny」と使われるぐらいです。

「Coat Texture」に対する配点は、TR/TRSの場合、「Texture/Curl」として11点、このほか「Satin」という独立項目として12点が配点されていますから、Satin系Coat Textureへの配点としてはずば抜けて高いと言えます。

【「Glitter」を上回るきらめきや輝き、光沢を放つか?】

Coatのきらめきや輝きというと「Glitter」が有名であり、UCDに「The natural deep glow, shine or sparkle created by a clear layer or bubbles within the hair shaft which reflects light readily. Often seen in Bengals and Toygers」と書いてある通り、BGとTGだけが持つ特徴です。

現状のUCDに「「Satin(あるいはSatiny)」は載っていませんが、TR/TRSのChampionship昇格とともに載るようになれば、きらめきや輝き、光沢といった面で「Glitter」を上回るような表現や言い回しになるかもしれません。(※TR/TRSのStandardでは初めて「shine」「shiny」「sparkle」「sparkly」が使われています)

言い回しや表現は同じであってもCoatあるいは毛の質や光の反射構造は異なるので同じ次元で比べるのは無理があるかもしれませんが、もしかすると「Glitter」を上回る魅力で多くの猫愛好家の関心を惹き付ける可能性はあるでしょう。

【「Silky」を上回るTextureとしての「Satin」?】

布地素材にたとえる言い方に「Silky」がありますが、Textureへの配点が10点以上で「Silky」が入っている猫種は「AC/ACL」「BG」「KB/KBL」「RB」「BA/OL」があり、Textureへの配点が10点未満で「Silky」が入っている猫種も10前後あります。

素材の商品価値としては「Silk」の方が上ですが、猫の「Coat Texture」という視点で見ると「Satin」の方が上かもしれません。

ただ、定性的な言い回しですが、Textureにゴージャスさ(luxurious)も加味すると、事情はやや異なります。

なぜなら、TICAのStandardsにおいて「luxurious」が使われているのはBG(Texture: Dense and luxurious, close-lying, unusually soft and silky to the touch)TG(Texture/Density: Fur is thick, luxurious and unusually soft, plush but resilient)だけだからです。

TR/TRSの登場で、極上の「Coat Texture」を誇るBreedランキングに変化があるでしょうか--。

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2023年5月27日 (土)

Tennessee Rex(TR/TRS)Standardのアクト式和訳

来シーズン(2024年5月1日~)からChampionship Classに登場するTennessee Rex(TR/TRS)のStandardについて、アクト式和訳をアップしますので興味のあるメンバーは参考にしてください。

なお、Tennessee Rex Breed CommitteeがBoardに提出した「Breed Plan」には次のような記載がありますので念頭におく必要があるでしょう。(※一部を抜粋)

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We have seen improvements in Satin and Rexing. Rexing continues to be less curly and more tousled, and we have yet to produce a super curl specimen. We want to permit allowances for straight hair on the back and upper torso and molting on the backs of the ears.. The Satin does seem to have a cumulative expression. We have seen some very sparkly black Tabbies now. Tabbies frequently express Satin better than solids. Reds, Creams, Fawns, and Cinnamon tabbies show the Satin better than blues and blacks. We however have had some exceptionally sparkly Black tabbies.
(和訳)SatinとRex系コートに改良が見られる。Rex系コートはカールが少なく(less curly)、(かき乱して)くしゃくしゃした感じ(tousled)であることが多く、Super Curlと言えるような個体はまだ生まれていない。背中や上半身の直毛状態(straight hair)や耳の裏の換毛状(molting)は許容したい。Satinは表現や言い回しを累積していった方がいい気がする。現時点でとてもキラキラした(very sparkly) Black Tabbyが何頭かいる。Tabbyの場合、SolidよりもSatinらしさが出る。Red、Creamm、Fawn、CinnamonのTabbyはBlueやBlackよりもSatinらしさがよく出ている。しかし、私たちは、特別な輝きを放つ(some exceptionally sparkly) Black Tabbyを何頭か有している。
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また、「Annual Report」では次のようにも書いた部分がありますので、こちらも念頭に入れながらStandardを適切に解釈してもらえればと思います。(※一部を抜粋)

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The total points for Coat and Head place one point higher in the total coats count . We understand we are a breed based on a coat mutation, but we still want to ensure we place the cat before the coat. Our goals are to be a healthy breed with a unique look and exceptional temperament. We want to recognize a Tennessee Rex across the room with or without the coat. We want to select for an exceptional temperament and would still place points there if it were permitted.
(和訳)COAT(37点)とHEAD(36点)ではCOATの方が1点高くなっている。私たちはCoat(遺伝子の)突然変異に基づく猫種であることを理解しているが、それでも私たちはCOATより猫自体(のタイプ)を優先させたいと考えている。私たちの目標はユニークな外見と優れた性格を持つ健康な猫種であることである。私たちはCoatの(特徴に)頼らずに、部屋の向こうにいるこの猫種を見分けたいと考えている。私たちは卓越した性格を選択し、許されならやはりそこにポイントを置きたいと思っている。

Our head and look are as essential to us as our featured mutation Satin rex. We are concerned that when Curl or Satin improvements occur, they will be embraced above all else with or without points attached and the cat under the coat could be compromised. We hold that a coat dripping in Satin and curls could prove so irresistible to judges, breeders, and pet owners alike it doesn't need to be awarded considerably more total points than the head. 
(和訳)私たちにとってHeadと見た目の外観(look)は特徴的な突然変異であるSatin rexと同じくらい重要である。私たちはCurlやSatinの改良が行われた場合、ポイントのあるなしにかかわらず、それが何よりも優先されてしまい、Coatをまとう猫(自体の価値)が損なわれる恐れがあることを懸念している。私たちはSatinやCurlのCoatはジャッジやブリーダー、オーナーにとって魅力的で惹き付けてやまないことを示し得るとは言っても、HEADよりも高い配点を与える必要はないと考えている。
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Tr1
Tr2
Tr3
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の15~21日の感染報告者数は1医療機関当たり3.56人でした。前の週に比べ35.4%増えています。

2023年5月26日 (金)

TICA Clerkのみなさんへ、「Clerking Manual」でご連絡

新シーズンに入り、今年度もTICA Ckerk資格の更新テストがありますが、それに関連したお知らせです。

米TICA本部サイトにアップされている「Clerking Program Version A 1-Sep-2022」を機械翻訳にかけて和訳を得ようとするCkerkのみなさんもいたかと思いますが、これまでは英文をコピペしようとしても簡単にできませんでした。

他のTICA RulesやStandardsのPDFはできるのに、これだけ出来ないのはおかしいでしょう…ということで、米TICA本部に他の文書同様、簡単にコピペできるようにしてほしいと要望したところ対応してくれることになりました。

遅くとも更新テストをする時までにはコピペ対応可能になっているかと思いますので、しばらくお待ちください。

とは言え、機械翻訳を推奨しているわけではありません。

以下の〝3原則〟をしっかり守ることで、資格だけあって知識・能力・スキルに欠ける〝名ばかり〟Clerkにならないよう留意してください。

①機械翻訳を真に受けない
②機械翻訳を鵜呑みにしない
③機械翻訳を無批判に受け入れない

実はもうひとつお知らせがあって、もしかするとお気付きのClerkもいるかと思いますが、現状54.1.7と54.1.8が全く同じ文章になっています。

54.1.8は不要なので削除する必要があり、そうするとその後に続く54.1.9〜54.1.10のナンバリングも自動的に変わりますので注意していただければと思います。

Clerking Administratorには伝えてあり、Boardにも連絡が入って修正される見通しです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の15~21日の感染報告者数は1医療機関当たり3.53人でした。前の週に比べ47.1%増えています。

大阪府の15~21日の感染報告者数は1医療機関当たり2.37人でした。前の週に比べ32.4%増えています。

名古屋市の15~21日の感染報告者数は1医療機関当たり5.39人で、前の週に比べ49.3%増えています。

北海道の15~21日の感染報告者数は1医療機関当たり5.44人でした。前の週に比べ24.8%増えています。

2023年5月25日 (木)

ベンガル(BG)に対する「無知」とルール「無知」の果て?

「無知」と書いたり言ったりすると、すぐ過剰反応して「誹謗中傷だわ!」「名誉毀損よ!」などと騒ぎ立てたり囃し立てたりする人がいるのは本当に困ったものです。

ソクラテスが「無知の知」において喝破しているように、「無知」自体が悪いのではなく、自分が「無知」であるという自覚に欠け、調べたり学んだりする努力を怠り、邪推と憶測で物事を恣意的に判断して恥じることのない傲慢不遜さが問題なわけです。

【「無知」が引き起こする様々な意地悪や〝妨害〟行為】

長年にわたりベンガル(BG)を出陳して分かるのは、BGに対する「無知」が起因すると思われる様々な〝妨害〟行為や嫌がらせです。

BG特有の筋肉質を維持するためには運動が欠かせず、外で遊ばせることも往々にしてあるわけです。

というか、BGブリーダーなら海外のBGブリーダーの多くが外で遊ばせていることを知っていますが、そうした国内外のBGブリーダーの実情に疎かったり「無知」であったりすると、「外に出すような猫をショーに出してくるなんて…」という誹謗中傷まがいのレッテル貼りをするわけです。

【さらにルール「無知」も加わることで嫌がらせに発展も】

それが10年前、20年前ならいざ知らず、最近になってもあるということですから、時代錯誤では済まされない恐ろしさがあります。

TICAのShow Ruleを見れば明らかですが、「Article Three - Eligibility for Entry」には次のように書いてあるわけです。

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23.6.2 Show date is during 21-day prohibitive period.

23.6.2.1 Any cat or kitten from a house or cattery where there has been fungus or any infectious or contagious illness within 21 days prior to the opening date of the show is ineligible for entry and/or exhibition.
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外で運動させていようがいまいが、そんなことは関係ないわけで、外で散歩や運動をさせていることを以て問題があるというのは、BGに対する「無知」の前に、TICAのルールに疎いか「無知」と言わざるを得ません。

【ルールを熟知し精通していれば何の問題もないことが・・・】

クラブオーナー/代表にしろ、ショーコミッティーメンバーにしろ、Judgeにしろ、ルールを熟知し精通していれば何の問題もないことが、恰も問題があるかのようになってしまい、それを吹聴/喧伝し、出陳させないように陰に陽に同調圧力をかけるというのは異常を通り越して〝病的〟です。

社会常識も知識もマナーも分からない子どもや学生ならまだしも、子や孫がいるような大人や高齢者が〝首謀者〟の尻馬に乗って、こうした嫌がらせまがいの言動に同調したり協力したりするのは、同じTICAメンバーとして聞くのも見るのも恥ずかしい限りです。

ちなみに10年前みたいに簡単に「出陳拒否」をできないようになっていますから、クラブオーナー/代表、ショーコミッティーメンバーはよく注意してください。

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23.6.5 Prior conduct of the entry and/or exhibitor is detrimental to the best interest of the association or the welfare of cats or the club and/or its show.

23.6.5.1 The show committee shall give notice to the exhibitor in writing when applying 23.6.5.

23.6.5.2 The show committee shall disclose to the exhibitor the details of the detrimental prior conduct, if there is a request for information disclosure.

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2023年5月24日 (水)

小さな趣味の世界だから「命を削る」努力はしない?

Netflixを契約していながらまだ観ていないのですが、放送作家の鈴木おさむさんがドラマ「サンクチュアリ-聖域-」についてなかなか良いことを書いていたので取り上げます。

その部分を引用すると・・・
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主演の一ノ瀬ワタルさん。この映画、撮影開始からきっと2年以上向き合っていると思うんですけど、多分、撮影中、とんでもなく辛かったはずです。それが何年も続く。そのくらい命を削っているんです。

最近、よく思うことがあって、この業界で働いてる人で何人が自分の命を削って挑んでいるのか?ということ。とあるグループのライブを見に行った時に、その一人のパフォーマーのダンスを見て「これは命削ってやってるなー」と感じて。自分も含めて命を削って何かを作り出している人。

この「サンクチュアリ」には一ノ瀬さんを筆頭に、沢山の削った命が詰まっている。
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【真剣さに欠けても許されるという甘えが蔓延】

翻って小さな趣味の世界では、(「小さな趣味の世界だからこそ…」という人もいるかと思いますが…)、「命を削っている」人なんて皆無です。

別に言葉通りに「命を削る」必要はありませんが、真剣さに欠け過ぎていないでしょうか。

依怙贔屓も差別もいじめ・嫌がらせも、「真剣さに欠けても許される…」という甘えが根底にあり、だからこそルールに疎くても何とも思わずに平然としてミスを犯し、そのミスをそのままにして知らん顔ができてしまうと思わざるを得ません。

【「明るく楽しく」はないかもしれないが「学び」はあるはず】

Netflixのドラマ「サンクチュアリ-聖域-」が本当に面白く感動モノの作品かどうかは分かりません。

しかし、鈴木さんが書いたように「沢山の削った命が詰まっている」のだとしたら観る価値はあるでしょう。

「明るく楽しく」はないかもしれませんが、小さな趣味の世界でも役立つ何かしらの「学び」は得られるはずです。

【「明るく楽しく」活動してもらうために何をすべきか】

小さな趣味の世界も、ある程度の真剣さは欠かせず、真剣さを蔑ろにするから邪な心が忍び込む隙を作ってしまうのです。

「明るく楽しく」活動してもらうためには、誰かが自らを犠牲にしながら地道に勉強と努力を重ね、その土台というか基礎を築かなければならないのは改めて指摘するまでもないでしょう。

本来はそれなりの地位や役職、立場に就く人やベテランメンバーが〝人柱〟になる覚悟で身を捧げるものですが、自分たちが甘い汁に群がり、責任を取らずに「明るく楽しく」過ごそうとするところに根源的な根深い問題があると思わざるを得ません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年5月23日 (火)

小さな趣味の世界でさえ〝膿〟を出し切るのはひと苦労

今、ネット上では「JKTの闇を暴け!」とか「膿を出せ!」といった声が上がっているようです。

「JKT」とは何か?までこのブログで紹介することはしませんが、よくよく考えると身近な小さな趣味の世界も、特定の一部〝首謀者〟メンバーが実に様々なトラブルや〝事件〟を巻き起こしてきました。

【〝膿〟を出し切るのは本当に時間がかかり難しい】

「TKO」と言えば、Director及びDirector経験者の頭文字であり、「出陳拒否」や勉強会の「告知掲載拒否」、クラブ員の承諾を取らずに勝手にクラブ員名簿を共同申立人に仕立て上げて「プロテスト」をするなど、特定のクラブ及びTICAメンバーを対象にいじめ・嫌がらせを繰り広げてきました。

裁判を通じてだいたいの〝闇〟は暴かれてきましたが、組織全体として見た場合、まだまだ〝膿〟を出し切ったとは言えず、別のメンバーによるいじめ・嫌がらせが形を変えて今なお続いているわけですから、〝膿〟を出し切るというのは本当に難しいと実感します。

〝首謀者〟だけでなく、依怙贔屓の甘い汁を吸う同調者や〝やじ馬〟みたいな傍観者も含めて改心してもらわなければならないわけですから・・・

【謙虚に「学ぶ」という姿勢を蔑ろにしてきた結果?】

これまで表立ってはいじめ・嫌がらせには加わって来なかった別の「K」や「H」も最近になって馬脚を現し、ひとつのトラブルを巡って「TKH+A」が顔を揃えたのは皮肉のひと言に尽きます。

これら4人とも、ベテランといっていいメンバーであり、それなりの資格を持ち、それなりの役割を担っているにもかかわらず、まるで初心者さながらの判断ミスや初動ミス、事後対応ミスを重ねたのですから、この組織全体の信用と信頼、評判を地の底に突き落としたと言っても過言ではないでしょう。

ひとりひとりが謙虚に「学ぶ」という姿勢を大切にし、地道にルールの勉強をしていれば起こるはずがないことが起きたわけですから、特定の一部の仲良しこよしだけ「明るく楽しく」ショーをできればいいという考えを優先させた結果としか思えません。

【小さな趣味の世界も時代の流れと無縁ではいられない】

もしかすると、これまでの長年にわたる〝成功体験〟がそうさせているのかもしれませんが、「J」にしろ「K」にしろ「T」にしろもはや昔のようには行かないということが現実のものとなってきたわけです。

当然ながら、小さな趣味の世界だけ、こうした時代の流れと無縁でいられるはずがありません。

小さな趣味の世界も杜撰でいい加減な気持ちで「明るく楽しく」していられるはずがなく、真摯に謙虚に愚直に「学び」を積み重ねた果てにようやく見えてくるものだということを、歳を重ねたいい大人なのですからそろそろ気付いてほしいと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年5月22日 (月)

【速報】TICA Spring Board Meetingの主な決議

5月18~20日に開催されたTICA Board Meetingの主な決議内容を紹介します。

◆AlternativeショーでのJudge回数制限のルール削除

Show Rule 29.3.4の削除が決議されました。今冬の一般メンバー投票にかけられ、賛成多数で可決されれば実施されます。
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29.3.4 In non-isolated areas a judge may not judge more than two Alternative Format shows on the same weekend, except in cases of emergency whereby a contracted judge has canceled and a new (i.e., different) judge cannot be contracted.(See 22.3.)
(対訳)Show Rule 29.3.4 Isolated Areaではない国・地域でのAlternative Formatのショーにおいて、ジャッジは同じ週末に2回を超えて(=3回以上)、Alternative Formatのショーで審査してはならない。ただし(当初予定していた/契約していた)ジャッジがキャンセルし、新たな(異なる)ジャッジを手配できない緊急事態を除く(Show Rule 22.3を参照)。※TICA Asia East Regionで日本はnon-isolated area、韓国はIsolated areaです。
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ただし、下記のShow Rules及びStanding Rulesによって1人のJudgeが2日間で審査できる回数は3回までと決まっていますので、29.3.4が削除されたからといっても最大3回までで、4回以上審査できるわけではないので注意してください。
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202.3 The maximum number of times a judge may judge any single cat on a show weekend is as follows:
202.3.1 Two times in 1 day.
202.3.2 Three times in 2 days.
202.3.3 Four times in 3 days.
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29.3.2 No club may contract any judge to judge any cat or cats more than twice in 1 day, three times in 2 days or four times in 3 days, including congresses except in cases of emergency whereby a contracted judge has canceled, and a new (i.e. different) judge cannot be contracted. (See Show Rule 29.3.1.)
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◆Tennessee Rex(TR/TRS)がChampionship昇格

TR/TRはStandardの変更が認められ、その変更後のStandardに基づき、2024年5月1日の新シーズンからチャンピオンシップクラスになります。

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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

2023年5月21日 (日)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ⑥

〜ひとりの問題ではなくみんなの問題として〜

小さな趣味の世界で「いじめ・嫌がらせ」を受けた人たちのほとんどは、排除され〝泣き寝入り〟して終わって来ました。

もちろん全員が全員、強引に叩き出されたわけではなく、中には嫌気が差して主体的に出て行った人もいます。

しかし、「いじめ・嫌がらせ」〝首謀者〟の戦略から見るなら、嫌気が差すように仕向けることも含まれており、どこまで本当に被害者側が主体性を持ち得るかは微妙でしょう。

小さな趣味の世界における〝泣き寝入り〟の実情は、たった一つの集団に過ぎないとは言え、TICA Asia Region(現TICA Asia East Region)の20年余りを振り返れば典型的なケースが幾つも見当たります。

一方で、〝泣き寝入り〟することなく、TICA Japanという小さな趣味の世界で声を上げ、歯向い、抗い、10年近くの歳月をかけて徹底抗戦し続けたのが私たちであり、TICA Japan Members’ Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)を立ち上げたことからも分かるように、その〝闘い〟は今も続いています。

その根底にあるのは、「いじめ・嫌がらせ」を受けて悩み苦しむひとりひとりの問題に終わらせず、組織全体の問題(特に様々な構造的な問題)としても捉え、同じような思いをする人を出さないようにすること、同じような出来事が形を変えて現れた時に迅速に対応し、被害を最小限に抑えることーーでもありました。

小さな趣味の世界で起こる「いじめ・嫌がらせ」への理解を深めることも、「みんなの問題」であることを自覚してもらう重要なプロセスの一環であり、そのためには「いじめ・嫌がらせ」が不幸にして起きてしまっても〝泣き寝入り〟しないしないで済むよう、「いじめ・嫌がらせ」被害の経験者が寄り添い、助け、その輪を広げていくことしかありません。

この小さな趣味の世界で、「いじめ・嫌がらせ」が構造的問題であり、根深いタチの悪いものである--等々、「知れば知るほど関わりたくない…」と思ってしまうかもしれませんが、そう思ってしまったら加害者側の〝思う壺〟です。

もし少しでも心の負担が軽くなり、悩みや苦しみ辛さが和らいぐようであれば、気持ちを新たに心機一転、「みんなの問題」として組織風土を改善する側に回ってはどうでしょうか。

悪いのはあなたではなく、悪いのは「いじめ・嫌がらせ」をする側であり、悪いのは自分の利害のためだけに加害者側に付いたり、容易に同調圧力に屈したり、責任逃れと自分可愛さに我関せずを貫く傍観者であったりするわけですから、被害者であるあなたには、世界や組織を正す正当な権利を持つということにも気づいてほしいと願ってやみません。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしてあります。
Bhcpp
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2023年5月20日 (土)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ⑤

〜問題の根源的本質を辿ると〜

ここまで読んで来られたなら、もう一歩先に踏み出し、「いじめ・嫌がらせ」問題の根源的本質に思いを至らせてみてもいいでしょう。

生物学的というか動物行動学的というか、「いじめ・嫌がらせ」の根源は異質なものを排除するという行動原理に基づくものであり、ヒトが動物として持つ組織防衛的な機能とも考えられます。

特に小さな趣味の世界は、とても緩い「趣味」で繋がっているだけであって、その他に繋がる要素はほぼ皆無です。

故に小さな趣味の世界では、「仲良しこよし」の組織を維持し、仲間内の結束力を高めるための仕組みや原動力が欠かせません。

具体例としてTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)を例に挙げれば、あらゆるところに持ちつ持たれつ(「ギブ・アンド・テイク」とも言いますが…)の関係が張り巡らされ、この関係に入るか否かを問われ、強いられます。

「依怙贔屓」や「差別」は重要な関係維持・強化のツールのひとつであり、この恩恵に浴した仲間内だけが「明るく楽しい」ショーに興じることができます。

ひとつの小さな趣味の世界は、ひとつの生物の生命圏(要は「井の中の蛙」)と同じようなものですから、この秩序やルールを外れるようなことをすれば、生命圏を破壊する異質な人物として排除されます。

人類史は今、ようやく多様性の時代に入ろうとしており、本来であれば小さな趣味の世界ほど多様性に満ち、多様性を尊重し、みんなが明るく楽しめるはずなのですが、例に挙げた猫界は〝歴史的遺産〟さながらの古い精神構造が温存され根付いています。

「いじめ・嫌がらせ」とひと口に言っても、学校や職場とは違った難しい側面があり、一筋縄では解決できないことが分かるかと思います。

私たちが普段、学校や職場を舞台に見聞きするのとは異なる「いじめ・嫌がらせ」問題の地平があり、それは容易に解決できないことを理解することはとても大切であると私たちは感じています。

それを知ることで少しは苦しさや辛さも紛れるのではないかと私たちは願っています。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしています。
Bhcpp

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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

全国の8~14日の感染報告者数は1医療機関当たり2.63人でした。1~7日は1.80人で46%増えています。

2023年5月19日 (金)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ④

〜相談は急がず慎重に見極めを〜

学校などで「いじめ・嫌がらせ」を受けた子どもたちへのアドバイスとして、「すぐに相談すること」を挙げるケースが多いかと思いますが、小さな趣味の世界における、子どもや孫を持つような歳の大人による「いじめ・嫌がらせ」に関しては、「相談することを急がない」ほうがいいというのが私たちの考えです。

小さな趣味の世界はいわば「井の中」であり、「井の中」に居るほとんどの人たちが、多少の温度差はあれど〝仲間〟であり、仲間でないとしても〝同調者〟だからです。

〝グル〟というと響きが悪いかもしれませんが、どんなに柔和で優しそうで話易い雰囲気を醸し出していたとしても(八方美人的な振る舞いを含めて)、所詮は「大海を知らない井の中の蛙」に過ぎず、〝グル〟である可能性が非常に高いのです。

相談する相手をよく見極めずに相談しようものなら、話は一夜にして〝仲良しこよし〟の仲間内を駆け巡り、加害者を擁護する円陣が組まれ、格好の排除対象の標的にされ、2次被害も避けられなくなります。

具体例としてTICA Asia Region(現TICA Asia East Region)を例に挙げれば、全員ではないとしてもクラブ員はもとより、クラブオーナー・代表、Judge、Region Directorに至るまでほとんどが程度の差はあれ〝グル〟になってTICAのルールを〝悪用〟した「出陳拒否」などを重ねて来ました。

TICA Board MemberであるRegion Director(あるいは経験者)やクラブオーナーが「いじめ・嫌がらせ」の〝首謀者〟であったことからも、クラブオーナー・代表であるからといって、TICA Board MemberであるRegion Directorであるからといって、あるいはJudgeであるからといって、頼りになるとは限らない(それどころかこうした人たちに相談したら最後、火に油を注ぎかねない)ことが分かるでしょう。

人生訓のひとつに「天使の顔をした悪魔と、悪魔の顔をした天使」の話がありますが、「天使の顔をした悪魔」に相談してしまわないためにも、相談は急がず慎重に見極めすることが欠かせません。

直接的に相談を持ち掛けずワンクッション入れるやり方に、「いじめや嫌がらせみたいなことについて誰に相談するのが一番いいかしら?」と聞いてみる手法も有効でしょう。

さらにもうワンクッション入れて、「ある人から『いじめや嫌がらせを受けて困っている』と相談を受けているけれど、誰を紹介したらいいかしら?」という聞き方もあります。

こうした質問を繰り返しながら、そもそも相談するに値する人がいるのかいないのか? いるといたらそれは誰で、なぜ相談するに値するかまでよくよく考えてみる必要があります。

小さな趣味の世界の自分の知らない〝構造〟や背後関係を探る上でとても有効であり、そうしたプロセスを経ることで見えなかったものも見えて来て、多少なりとも心の中の混乱が収まり、気持ちが落ち着くことと思います。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしています。
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わりました。

東京都の8~14日の感染報告者数は1医療機関当たり2.40人でした。1~7日は1.14人で、70%増えています。

大阪市の8~14日の感染報告者数は1医療機関当たり2.28人でした。

名古屋市の8~14日の感染報告者数は1医療機関当たり3.61人でした。

北海道の8~14日の感染報告者数は1医療機関当たり4.36人でした。1~7日は3.32人で、31%増えています。

2023年5月18日 (木)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ③

~趣味の世界での大人のいじめのタチの悪さ~

小さな趣味の世界では、子どもや孫を持つ大人、独身でも50代〜70代の高齢者が「いじめ・嫌がらせ」に精を出し、そうした大人が易々と「同調圧力」に屈し、平然と見て見ぬふりをするわけですから、子どもの世界の「いじめ・嫌がらせ」とは、ある意味で違うことを理解することも欠かせません。

「論語」によると孔子は、50歳「知命」(=天命を知る)」、60歳「耳順」(=人の言うことに逆らわず素直に聴けるようになる)、70歳「従心」(=心の欲する所に従いて矩を踰えない)と言っていたそうですが、小さな趣味の世界で「いじめ・嫌がらせ」をする人たちとは、同じ人間とは思えないほどの格差があることが分かるでしょう。

こうした人たちに、自分たちのしている言動が「いじめ・嫌がらせ」であることを認識させることは至難の技であり、普通のやり方が通用するはずがありません。

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをしているみなさんにお勧めはしませんが、こうした人たちに半ば強制的に自分と向き合わせる方法としては民事訴訟を起こす手段があり、何回にも及ぶ期日、弁護士とのやり取り、裁判官との話し合い、答弁書や陳述書の執筆など、さらに一審判決で終わらせず控訴・上告を通じた長い期間を通じて自分たちのしたことと向き合わせることができます。

これには副次的な効果もあり、同調者や仲間たちに対しても陰に陽に影響を及ぼすことができる点は見逃せません。

はじめは熱り立っていた同調者や仲良しこよしの仲間も「いじめ・嫌がらせ」加害者のしてきたことを冷静に見つめるようになり、1人2人と離れていきます。

そこまでの時間と費用、苦労をかけるかどうかは措くとして、小さな趣味の世界の大人による「いじめ・嫌がらせ」が極めてタチの悪いことを理解するだけでも多少の負担軽減にはなるはずです。

構造問題に加えて、タチの悪さを理解するメンバーがいることを知るのも、心の混乱を抑え、鎮めることに役立つのではないか…と私たちは思っています。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしています。
Bhcpp
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わります。「定点把握」による最初の発表は5月19日(金)になる予定です。

2023年5月17日 (水)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ②

〜「どうして?」の一端が分かるだけでも〜

いじめや嫌がらせを受けて、このサイトにアクセスされた方の多くの心の中ではいろいろな「どうして?」が渦巻いていることかと思います。

「どうして私がいじめや嫌がらせを受けなければならないのか?」

「どうしてあの人たちは私にいじめや嫌がらせをするのか?」

「いじめや嫌がらせを何とか止めさせる方法はないのか?」ーーなど

心の中の混乱が辛さや痛み、苦しさを増幅させるため、とりあえず心の混乱を鎮めることが大切です。(〝対症療法〟になってしまいますが…)

それには「どうして?」の理由を自分なりに明らかにし、理解することが重要になります。

小さな趣味の世界はまさに「井の中」であり、そこで活動している人たちは「井の中の蛙」です。

こうした人たちと話をしてみて分かるかと思いますが、大きな社会との関わりというものがほとんどなく、文字通り「大海」を知りません。

「井の中」に「大海」の出来事や考えを持ち込んではならず、「『井の中』が嫌なら出て行きなさい!」という狭量な〝理屈〟が支配します。

小さな趣味の世界こそがこうした人たちに生きている実感を与え、いじめや嫌がらせをすることで高揚感を得るとともに、結束することを通じて自らの存在感を得ていると言ってもいいでしょう。

「井の中」にいる自分たちだけが「明るく楽しく」過ごすことしか頭になく、それ以外の人たち(疑問を抱いたり異を唱えたりする人を含めて)を排除することで求心力を強めており、「いじめ・嫌がらせ」はこうした人たちの行動原理そのものと言っても過言ではありません。

小さな趣味の世界の「精神構造」と、そこで活動する個々人に根深く巣食った「心理構造」によるものであることを理解するだけでも少しは心が軽くなるのではないでしょうか。

「あなたは何も悪くない」、悪いのは(意図してかどうかを問わず)いじめや嫌がらせをする側であるとの論理的根拠でもあると言えるかと思います。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしています。
Bhcpp
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◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わります。「定点把握」による最初の発表は5月19日(金)になる予定です。

2023年5月16日 (火)

「いじめ・嫌がらせ」を受けて辛い思いをされているみなさんへ①

~独りで悩み苦しむことはありません~

いじめや嫌がらせを受けて、このサイトにアクセスされたあなたに何よりお伝えしたいのは、「あなたは何も悪くない」ということであり、悪いのは(意図してかどうかを問わず)いじめや嫌がらせをする側であり、依怙贔屓したり差別したり、正当な理由も根拠もなく一方の主張を鵜呑みにして肩入れしたり、被害者側があたかも悪いかのように喧伝したりする人たちであるということです。

もしかすると、あなたの目には周囲の多くの人たちが見て見ぬふりをして冷たく傍観したり、「知らなかったわ」と他人事を装い決して自ら動こうとしなかったり、「仕方がないわ…」と陰に陽に〝泣き寝入り〟を促しているように映るかもしれません。

子どもや孫のいるいい歳の大人であるにもかかわらず、何が正しいことで、何をすべきかを考えることなく加害者側に同調する人もいることでしょう。

しかし、100人に1人か2人ぐらいは、このサイトを開設した私たちのように、良き理解者として守ってあげられれば…、解決のお手伝いができれば…と思う人がいることを忘れないでいてもらえればと思います。

小さな趣味の世界とは言え、いじめや嫌がらせに遭えば、不安や困惑、苦しみや辛さ、悔しさや怒りまで様々な感情が複雑に絡み合いながら押し寄せることでしょう。

心を切り裂くような痛みに耐えながら、心身ともに疲れ果て、心が折れそうになることもあるでしょう。

そんな折れそうになる心を少しでも癒し、倒れそうになる身体を陰ながら支えることができれば…というのが私たちのささやかな願いです。

誰かが分かってくれている/誰かが応援してくれているーー。

あなたのちょっとした勇気と希望になり、心の負担を軽くできればと思って綴ります。

※TICAにおいて何らかのいじめや嫌がらせを受けて辛い思いをされているメンバーのみなさんへのメッセージを何回かに分けて綴ります。

このメッセージはTICA Japan Members' Bullying & Harassment Countermeasures Promotion Program(略称BHCPP)の「メッセージ」にもアップしています。
Bhcpp
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2023年5月15日 (月)

先取り「Clerking School」㊦:〝1点の重み〟を肝に銘じる

「キャットカウント」の重要性はどれだけ強調しても強調し過ぎることはないでしょう。

「Award Point」の1点差に泣いた経験のあるオーナーさんやブリーダーさんであればなおさらかと思います。

【「キャットカウント」はClerkの重要な責務であること】

ベテランClerkの中にも、今なお「キャットカウントの最終責任はJudgeにある」と勘違いしている人がいるように感じる場面に出くわすことがあります。

それは「ClerkはJudgeを補佐する、あくまで補助的な仕事」と思い込んでいるClerkに多く、そうした思い違いを引き摺ったままMaster Clerkになっている人がいないとも限りません。

しかし、TICA Clerking Manualを再確認してもらえれば分かりますが、そこには次のように明記されているのを忘れてはならないでしょう。
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Article FOUR - Clerking in the Ring
54.2.5 Present and Competing.
54.2.5.1 At the end of each class, the clerk must count the cats present and competing and write this information in the indicated place on the finals pages in the catalog. The clerk must also give the number of cats present and competing to the Judge. The Judge must place this number on his/her finals sheets. This information is essential in determining the number of final awards given.

Article FIVE - Master Clerk Duties and Procedures
55.2.4 Verify the official cat count in each class (LH Kittens, SH Kittens, etc.) after each ring and note “the count” in the appropriate places on the finals pages. It can be helpful to keep extra copies of the official TICA finals pages with your clerking materials. Some catalogs try to crowd all finals onto one page which leaves little room to write. If you have extra finals pages, you will be better able to neatly and accurately note final awards and cat counts.
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【「キャットカウント」に関わることは念には念を入れ慎重に】

「キャットカウント」はTICA Clerking Manualに書いてある単なるひとつの項目と捉えるのではなく、そのショーでファイナルに入った全ての猫、そのライバル猫、さらにRegionだけの問題にとどまらず全世界のRankingに影響する大きな問題(=責務)であるとの認識を常に持っておくことが欠かせません。

Clerkにおいてこの「1点の重み」を肌感覚というか心で理解するためには、どれだけ真剣にAwardレースを走り続けたかが影響することは間違いなく、その意味で年間を通じて〝猫を走らせる〟ことは、TICA Clerking Manualに書いてはいない「心構え」を養う上で役立つと言えるでしょう。

「キャットカウント」は数え方の問題(足し算の単純なミス)というよりは、「キャットカウント」に含めるか/含めないかという直接的なルール及びルール解釈に関わることがあり、それだけに念には念を入れて慎重に考えなければなりません。

【資格だけ持つ名ばかりClerkにならないために】

Clerk歴が10年以上に及ぶRegionメンバーであれば、Clerk更新テストの量が年々減り、その中身も薄いものになってしまっていることを実感しているかと思います。

新型コロナの「パンデミック」の3年余りは、本来であればショーも少なかったわけですから、更新テストを充実させるべきでしたが、現実は真逆になってしまったというのが実情です。

自らに勉強を課す姿勢がないと、いざという時の対応力が衰え、恥ずかしいミスやトラブルを招くことにつながりかねません。

自分自身を、資格だけ持ち、資格に見合った実力のない〝名ばかり〟Clerkにしてしまわないためにも、日ごろから地道に学ぶ姿勢を失わないことがとても大切になります。

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2023年5月14日 (日)

先取り「Clerking School」㊥:しっかりした「心構え」が必要

Clerkの仕事をやってみたい! Clerkになりたい!! 

こうした「やる気」はとても大切ですが、その「やる気」を最大限活かすためにも、しっかりとした「心構え」を持つことが大切になります。

【「正しいカタログを作りたい」という「気持ち」の重要性】

Judgeは審査をし、その結果をJudge Bookに記録するわけですが、Judgeも人ですから間違えることもあります。

それを身近でチェックするのがRing Clerkであり、Ring Clerkがチェックした全ての審査結果を改めてチェックし、間違いのない「マークドカタログ」を作るのがMaster Clerkということになります。

この時、Clerkの心根として「正しい審査結果を記録したい。正しいカタログを作りたい」という「気持ち」がなければ、「やる気」だけ空回りすることにもなりかねません。

【「正しいことをしなければならない」という「正義感」】

きのうのブログとの関連で言えば、「正しいことをしなければならない」という「正義感」というか「義務感」のようなものが心の中になければならないと言えます。

「正しいことをしたい」「正しいことをしなければならない」という「正義感」や「義務感」がないと、Judgeの指示に従うだけになったり、Judgeの間違いを確認することなく追認するだけになったりしてしまうわけです。

「やる気」だけでなく、しっかりした「心構え」というか「気持ち」があれば、間違いやミスをそのまま放ったらかしにして知らん顔するなんてこともあり得ません。

【「正しい審査記録を残し伝えたい」という「責任感」】

「歴史」まで持ち出すと余りに大上段に構えたものになってしまいますが、正しい「記録」の重要性は小さな趣味の世界と言えども軽視していいわけがなく、その意義と重要性を強調しすぎることはないはずです。

正しい審査結果の「記録」を残し、いつでも検証できるようにしておくという「責任感」がClerkには欠かせないのです。

TICA Clerking ManualはどちらかというとClerk資格の取り方やそれぞれの資格に応じた仕事の手順といった最低限の実務に重点があり、あまり多くは「精神論」を語っていませんが、このブログでこうして綴っている「心構え」や「気持ち」が前提にあることを踏まえて学ばないと、単に資格だけ持っている〝名ばかり〟Clerkで終わりかねません。

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2023年5月13日 (土)

先取り「Clerking School」㊤:Clerkの仕事の本質を考える

いつどのような形で「Clerking School」を開催するかまだ具体的には決めていませんが、その中で大切な内容を先取りしてブログで綴っておきます。

「これからTICAのClerkになろうかな/なりたいわ」と思うメンバー、さらにClerkになって間もないメンバーのみなさんはぜひ参考にしていただければと思います。

【「Clerkの仕事の本質は何か」をしっかり考える重要性】

Clerking Schoolは主にTICA Clerking Manualに基づいて行われますが、このブログではその前段の〝心構え〟といったものについて指摘したいと思います。

「ClerkはJudgeを補佐する、あくまで補助的な仕事」と思っているなら、それはある面で正しいとも言えますが、別の視点から見ると大きな間違いです。

別の視点から…という意味は、Judgeを補佐する補助的な仕事だから「Judgeの指示に従っていればいいのよね…」と勘違いしてはならないということです。

【Judgeが間違えないよう助言し、ミスは指摘する】

Clerkの仕事の「補佐する」の中には①Judgeが間違いやミスをしないようにアドバイスし、②間違えやミスがあれば指摘し、③正しく導くーーという役割も入っていますが、(正式な資格を持っているかにかかわらず)どうもこの点を考えない、あるいは勘違いしているClerkが多いように感じます。

「そのリボンは間違えて掛けています」
「このJudge Bookの記載の仕方はおかしいです」
「TICAのルールではこうするように書いてありますからそのように直してください」など

Clerkの役割は多岐にわたりますが、ビギナーのClerkだと「審査結果を書き入れたカタログを作る仕事」と思い込んでしまっているメンバーも多いのではないでしょうか。

【Judge以上にルールに精通し熟知しておく必要性】

Clerkの仕事が、Judgeが間違えないようアドバイスし、ミスがあれば指摘し、正しく導くという役割を担うとすれば、Clerkには何が求められるでしょうか。

Judge以上にTICAのルールに精通し熟知していなければならないということになります。

もちろんアシスタントリングクラークの時から「ルールを完璧に熟知する」ということを言っているわけではありません。

ヘッドリングクラークやエントリークラーク、マスタークラークと資格の階段を上がっていくに従って完璧にしていけばいいのです。(※エントリークラークは現在、資格としてはなくなり、エントリークラークという役割/仕事があるだけとなっています)

ただし、資格を得ても単に資格があるだけに終わってしまい、真の実力が伴わなければ全く意味がないことも肝に銘じておく必要があります。

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2023年5月12日 (金)

「告知」掲載拒否しないだけいいのかもしれませんが…

きのうもお伝えしたように、6月25日(日)にTICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催により「サバンナ(SV)ブリードセミナー〜他のSpotted猫種との比較も含めて〜」を開く予定で、その「告知」はTICA Asia East Region公式サイトにも掲載していただきました。

とは言え、「告知」掲載のやり取りを巡るTICA Asia East Region Directorの対応は、お世辞にも一般的な社会常識というかビジネスマナーを踏まえたものとは言い難いものであり、私としては困惑を隠しきれません。

【「掲載しさえすれば〝文句〟ないでしょ!」と言わんばかり?】

今回のブリードセミナーの「告知」掲載依頼は5月3日(祝)夜にRegion Directorにメール送信しましたが、現時点でなお、一切の返信はありません。

私からのメールが届いていたことは、その後、Region公式サイトに「告知」が掲載されましたから間違いなく、返信だけ怠ったことは確かでしょう。

社会常識的にはこうした場合、「『告知』掲載依頼を拝受しました」とか「すぐに掲載するようにします」とか返信するものですが、今回は〝無視〟したようです。

【「かしこまりました」と返信されても困りますが…】

実は、前回のブリードセミナーの際は「かしこまりました」という返信が来たのですが、これはこれで苦笑するしかありませんでした。

なぜなら「かしこまりました」は「わかりました」の謙譲語であり、通常、目上の人に対して使う言葉だからです。

私より年上で、しかもRegion Directorであるわけですから、そうした地位と立場の人が私に対して「かしこまりました」は、普通であればあり得ません。(※痛烈な皮肉を込めてということえであればあり得るかもしれませんが…)

【趣味の世界であっても最低限のビジネスマナーは守るべき】

この人物が前回Region Directorに就いていた時には、アクトの勉強会のRegion公式サイトへの「告知」掲載を拒絶されたことがありましたから、Regionメンバーによっては「掲載してもらえるだけありがたいと思いなさいよ!」「掲載されたんだから返信がないぐらいで文句言うことないでしょう!」ということなのかもしれません。

しかし、勉強会の主催者側からすれば、特定の〝仲良しこよし〟の仲間内だけで「明るく楽しく」学ぶものでない以上、広く「告知」する義務が当然あるわけで、そうした主催者側の「義務」の履行に対する敬意を特段示さずとも、一般的な社会常識に則って最低限のビジネスマナーは守るべきだと思うのです。

話は少し飛びますが、組織のトップが一般的な社会常識に則って最低限のビジネスマナーを守り、組織風土もそうであれば「いじめ・嫌がらせ」など起きず、一般的な社会常識に則って最低限のビジネスマナーを守らない(あるいは守れない)トップが居て、それを何とも思わない組織風土があるから「いじめ・嫌がらせ」の土壌が醸成されるということも肝に銘じてほしいと思います。

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2023年5月11日 (木)

TICA Japan TDA、6月25日(日)サバンナ(SV)ブリードセミナー開催

TICA Asia East Region公式サイトでも告知を掲載させていただいていますが、6月25日(日)19:00から、TICA Japan Members’ Training & Development Acatdemy(略称:TICA Japan TDA)主催で「サバンナ(SV)ブリードセミナー〜他のSpotted猫種との比較も含めて〜」を開きます。

サバンナ(SV)はベンガル(BG)同様、野生猫(BGは「アジアンレオパードキャット」、SVは「サーバルキャット」)を祖先として新たに創出された猫であり、私自身、チャンピオンシップ昇格以前から海外のショーでは目にしてわけですが、正直言ってあまり詳しくは勉強してきませんでした。

そこで今回、TICA Japan TDAを通じてサバンナ(SV)を〝徹底解剖〟できるようなブリードセミナーを提供できればと考えています。

サバンナ(SV)のStandardはもとより、SVに関する理解をより深めるため、同じSpotted猫種のベンガル(BG)やエジプシャンマウ(EM)、オシキャット(OC)との比較も試みてみたいと思っています。

【開催概要】
■タイトル:サバンナ(SV)ブリードセミナー〜他のSpotted猫種との比較も含めて〜
■日 時:6月25日(日)19:00〜20:30前後まで
■内 容:サバンナ(SV)の特徴やスタンダードの読み解き方、審査のポイントなどについて、ベンガル(BG)/エジプシャンマウ(EM)/オシキャット(OC)といった他のSpottedの猫種との比較も交えながらTICA Ring & School InstructorのTOMONARIさんが解説するほか、ブリーダーさんから様々な情報をお伝えいただく予定です。
■方 式:Zoomによるオンライン
■主 催:TICA Japan Members' Training & Development Acatdemy (TDA)
■参加費:無料
■定 員:なし
■申込先:ticatda◎gmail.com(※実際にメールを送られる際はアドレス内の◎を@に換えてお送りください)
Tda_20230508113101
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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わります。「定点把握」による最初の発表は5月19日(金)になる予定です。

2023年5月10日 (水)

MC/MCPのスタンダード変更⑪:GENERAL DESCRIPTION

【全般的な説明の変更】
これまではStandard前文で「This Breed Group is comprised of the Maine Coon (MC) and the Maine Coon Polydactyl (MCP)」とあり、PERMISSIBLE OUTCROSSESとHEADの説明の間に「Overall balance and proportion are essential to the Maine Coon and no one feature should dominate the eye's attention over any other」と書いてありました。

変更後は後者の後半部分、「no one feature should dominate the eye's attention over any other(1つの特徴が他のいかなる特徴よりも目を引く/目を奪うものであってはならない)」が、「no one feature should dominate the appearance of the cat(1つの特徴がその猫の外観/見た目を特色付けてはならない)」に変更されています。

MC/MCPにおいて重要なのは「Overall balance and proportion(全体的なバランスとプロポーション)」が「essential(絶対不可欠)」である点であり、「essential」という英単語は「絶対必要な」「絶対不可欠な」「欠くことのできない」「必須の」「最も重要な」という極めて強い意味合いを持つことを理解しておく必要があります。

「no one feature should dominate the appearance of the cat」は「Overall balance and proportion are essential」を言い換えたものであり、「dominate」が「支配する」という意味合いを含むことも合わせ、意図してバランスを強調していることが分かります。

なお、この「Overall balance and proportion」に基づいて、配点が変えられているとともに、各パーツの記述も細かく変更が施されています。

【GENERAL DESCRIPTIONの変更】
これまでは以下のようになっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
The Maine Coon is America's native longhaired cat. The breed, with its essentially amiable disposition, developed through a natural selection process where only the fittest survived. It should always be remembered that the Maine Coon developed basically as a "working cat" able to fend for itself in rough, woody terrain and under extreme climatic conditions. The Maine Coon is a large breed with big ears, broad chest, substantial boning, a long, hard-muscled, rectangular body and a long, flowing tail, and large feet with tufts.
メインクーンはアメリカ原産の長毛猫である。この猫種は本来的に人懐っこい性格で、適者生存という自然淘汰のプロセスを経て進化した。メインクーンは基本的に荒れた森林地帯や極端な気候条件のもとで自力で生きられる「ワーキングキャット」として進化したことを常に念頭に置く必要がある。メインクーンは大きな耳、広い胸、頑丈な骨格、長く硬い筋肉の付いた長方形のボディ、長くふさふさした尾、飾り毛ののある大きな足を持つ大型猫種である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↓ ↓ ↓
変更後の「GENERAL DESCRIPTION」(前半の段落)は次のようになりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Maine Coons originated in the Northeastern part of the United States and are generally regarded as native to the state of Maine. The breed, with its essentially amiable disposition, developed through a natural selection process where only the fittest survived. It should always be remembered that Maine Coons developed as "working cats", able to fend for themselves in a harsh climate of rough and woody terrain. The Maine Coon is a large breed with substantial boning, a broad chest, and a long, hardmuscled, rectangular body. The tail is long and flowing. Whether polydactyl or regular, the paws are large and well-tufted. The Maine Coon reaches full maturity at four to five years of age.
米国北東部を原産とするメインクーンは一般にメイン州の原産とされている。人懐っこい性格のこの猫種は適者生存という自然淘汰のプロセスを経て進化してきた。メインクーンは荒れた森林地帯の厳しい気候の中で自力で生きられる「ワーキングキャット」として進化したことを常に念頭に置く必要がある。メインクーンは骨格がしっかりして頑丈、胸幅が広く、長くて硬い筋肉質の長方形のボディをしている大型猫種である。尾は長くふさふさしており、前足は多指であろうとなかろうと、大きく十分な飾り毛がある。メインクーンは4~5歳で完全に成熟する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
変更後は、単に「The Maine Coon is America's native longhaired cat」となっていた説明が「Maine Coons originated in the Northeastern part of the United States and are generally regarded as native to the state of Maine」と詳しくなりました。

「disposition(気質/性質/心性)の説明は「essentially amiable」で変更ありませんが、「essentially」は「本質的に」「本来」「元来」、「amiable」は「愛想の良い」「人当たりの良い」「好感の持てる」を意味し、「amiable」という表現が使われている猫種はこの他に「DONSKOY(DSK)」だけですから、MC/MCPの性格を特色付ける重要なキーワードと考えていいでしょう。

メインクーンが生きてきた自然環境の説明はこれまで「in rough, woody terrain and under extreme climatic conditions」となっていましたが、「extreme climatic conditions」の表現をより具体的に「harsh climate」と言い換え、「厳しい気候環境」をより強調する表現に変えています。

身体的特徴の説明部分の最大の変更は「with big ears」が削除された点です。また、身体的特徴はこれまで1つの文章で記述していましたが、変更後は「The tail is long and flowing」「Whether polydactyl or regular, the paws are large and well-tufted」といったように独立する書き方に変えています。

前半の段落の最後には成熟時期について「The Maine Coon reaches full maturity at four to five years of age」を加えている点にも注目すべきでしょう。

なお、2023 Special Board meetingの「Agenda」によると、GENERAL DESCRIPTIONには上記の変更に加え、次のような新たな段落が付け加えられています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Legend has it that Maine Coon cats likely originated from domestic cats in New England that were descendants of cats that came on merchant and colonizing ships from western Europe. Over the years, those cats' descendants evolved to survive the hostile New England winters by developing keen hunting skills valuable for vermin control, strong muscular bodies, shaggy coats, and tufting on ears and feet. Polydactyl paws were common in the original Maine Coon population although it is unknown whether the trait was introduced from overseas or developed in North America. First recorded in cat literature in 1861 with a mention of a black and white cat named “Captain Jinks of the Horse Marines,” Maine Coons were popular competitors at early cat shows in Boston and New York. A brown tabby female named “Cosie” won Best Cat at the 1895 Madison Square Garden Show. The Maine Coon was accepted for championship status in TICA when the Association was established in 1979. In 2015, polydactyl Maine Coons were assigned their own breed name (MCP) and accepted for Championship in a separate class from non-polydactyl MCs. The MC Breed Section then became the MC/MCP Breed Group.
メインクーンの起源は、西ヨーロッパからの商船や入植のための船に乗ってやってきた猫の子孫がニューイングランドで飼われていた猫であったと言われている。その子孫たちは、ニューイングランドの厳しい冬を乗り切るため、害獣駆除に役立つ鋭い狩猟技術、筋肉質な体、シャギーコート、耳と足の飾り毛を身に付け、長い年月をかけて進化してきた。ポリダクタル(多指)はメインクーンの原種によく見られたが、その遺伝的形質が海外から持ち込まれたのか、北米で発達したのかは不明である。1861年に「Captain Jinks of the Horse Marines」という名前の黒と白の猫が猫の文献に初めて記録され、メインクーンはボストンとニューヨークの初期のキャットショーで人気だった。1895年のマディソン・スクエア・ガーデンのショーでは、ブラウン・タビーのメス「コージー」がベスト・キャットを獲得している。メインクーンは1979年にTICAが創設されたときに、TICAのチャンピオンシップのステータスとして認められた。2015年、多指のメインクーンに独自の猫種名(MCP)が定められ、多指でないMCとは別のクラスでチャンピオンシップに認められた。その後、MCブリードセクションはMC/MCPブリードグループとなった。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

◆新型コロナウイルス感染症の「5類移行」に伴い、これまでの「全数把握」による毎日の感染者数の発表は5月8日(月)が最後となり、今後は全国5000の医療機関からの報告をもとに公表する「定点把握」に変わります。「定点把握」による最初の発表は5月19日(金)になる予定です。

2023年5月 9日 (火)

MC/MCPのスタンダード変更⑩:PENALIZE/DISQUALIFICATIONS (DQ)

【PENALIZE】
これまでは以下のようになっていました。
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Eyes: Slanted, almond-shaped Flat tops on openings.
(和訳)斜視、アーモンド型で見開いた時に上まぶたが平らになる。
Ears: Very close, set straight up. Narrow bases. Wide-set, flared.
(和訳)両耳が非常に近く、まっすぐに立っている。耳の基部が狭い。両耳の間隔が広く、広がっている。
Chin: Weak or receding, narrow, lack of depth.
(和訳) 弱い、後退している、狭い、深さに欠ける。
Muzzle: Prominent whisker pads.
(和訳)張り出したウィスカーパッド。
Profile: Straight. Roman nose. Pronounced bump.
(和訳)ストレート。ローマンノーズ。目立つバンプ
Torso: Narrow.
(和訳)狭い(細い)
Tail: Short tail.
(和訳)短い
Feet: Toes (excluding dewclaws) not touching the table.
(和訳)足の指(爪は除く)がテーブルに触れない。
Coat: Lack of slight undercoat or belly shag . Overall even coat.
(和訳)わずかなアンダーコートや腹の毛がない。全体的に均一な被毛。
Color: Obvious lockets.
(和訳)明らかなロケットがある。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになっています。
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Eyes: Overly rounded. Almond shaped. Flattened upper lid (hooded). Protruding. Small or deep-set. Excessive angle/slant (Oriental set) or level. Excessive size.
(和訳)とても(過度に)丸い。アーモンド型。上まぶたが平らになっている(フード状)。突出している。小さいか奥深い位置に付いている。過剰な角度/斜め(いわゆる「オリエンタルセット」)または水平。過剰な大きさ。

Ears: Overly rounded/without taper. Small. Flared. Lacking furnishings or lynx tips. Lynx tips that detract from the set and shape of the ear.
(和訳)とても(過度に)過度に丸みを帯びている/テーパーがない。小さい。フレア状になっている。飾り毛やリンクスティップを欠いている。耳の位置や形状を損なうようなリンクスティップ。

Chin: Narrow, not full. Diamond or triangular rather than square shape. Pronounced or receding. Excessive depth (50% of the profile or more).
(和訳)狭く、充分とは言えない。四角ではなく、菱形または三角形。顕著に出ているまたは後退している。過剰な深さ(横顔の50%以上)。

Muzzle: Narrow and/or triangular shape. Prominent whisker pads. Rounded nose tip.
(和訳)狭い、または三角形。ウィスカーパッドが目立つ。鼻先が丸い。

Profile: Straight from brow line to nose-tip. Break, stop or Roman nose. Pronounced bump.
(和訳) 眉毛のラインから鼻先までが直線的である。ブレイク、ストップ、ローマンノーズ。顕著なバンプ。

Torso: Tubular, narrow or foreign body. Short body. Overweight. Excessive length(sway backed).
(和訳)チューブ状、細長い、またはフォーリン。短い。過体重。長すぎる(スウェイバック)。

Tail: Too short to balance body length.
(和訳)体長とバランスを取るには短か過ぎる。

Feet: Toes not touching floor. Untufted paws.
(和訳)つま先が床に触れていない。前足はタフトがない。

Coat Length: Equal overall, without shag. Short. Too close-lying.
(和訳)全体的に均等で、シャギーがない。短い。密着し過ぎている。

Coat Texture: Wooly or cottony.
(和訳)ウール状あるいはコットン状の手触り

Coat Color: Lockets. Shaded with heavy tabby markings on body. Silver series with heavy tarnishing.
(和訳)ロケット。ボディに重いタビー・マーキングを持つShaded。ターニッシュが多いシルバー。

◎追加◎Head: Round, narrow, or unmodified wedge shape. Muzzle length disproportionate to head.
(和訳)丸い、狭い、または修正くさび型でない。マズルの長さが頭部と不釣り合い。

◎追加◎Neck: Too short or too long.
(和訳)短か過ぎるか、長過ぎる。

◎追加◎Legs: Cow hocked or toed-out.
(和訳)カウホック、その逆のトーアウト。
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どの項目も詳しくなるとともに、バランスを欠くものについては積極的に「PENALIZE」で取り上げられています。

「Coat」はこれまで「Coat」と「Color」だけでしたが、「Coat Length」「Coat Texture」「Coat Color」に細分化されるとともに、「Lockets」については「Obvious」が削除され、「Lockets」だけになりました。

「Coat Color」では「heavy」という形容詞を付けているものの、「Shaded with heavy tabby markings on body」と「Silver series with heavy tarnishing」が減点対象となっています。

ターニッシュに関しては全猫種を通じてStandardに明記されているのは今回のMC/MCPを含めて4猫種となります。

釈迦に説法になりますが、ABT/ABSにおいては「Tarnishing on silvers not penalized」、BM, BMLは「PENALIZE」として「tarnishing in coat」、HG/HGSは「ALLOWANCES」として「Tarnishing in silvers」と扱いが分かれています。

今回のStandard変更で「Head」「Neck」「Legs」の項目が「PENALIZE」に追加されている点も留意する必要があります。

◎新設【DISQUALIFICATIONS (DQ)】
次のようになっています。
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◎Non permissible Colors(和訳)認められていないカラー
◎Blue or odd-eyes in any colored cat other than solid white or with white (和訳)ソリッドホワイト/アンドホワイト以外のカラーでブルーまたはオッドアイ
◎Fine boning(和訳)細い骨格
◎Cobby body(和訳)コビー体型
◎Tail fault(和訳)テールフォルト
◎Tail length significantly out of balance with body(和訳)尾の長さが体とのバランスを著しく欠いている。
◎Significantly too small for age or gender(和訳)年齢や性別に対して著しく小さ過ぎる。
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上2つとTail faultは当然としても、それ以外はバランスに関係した項目である点に注意が必要です。全猫種のStandardで見てもかなり多い部類に入ります。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で8日、新たに9310人の感染が確認されました。前週比85.0%増えています。

東京都で8日、新たに1331人の感染が確認されました。前週比59.9%増えています。

埼玉県で8日、新たに350人の感染が確認されました。前週比25.4%増えています。

神奈川県で8日、新たに567人の感染が確認されました。前週比22.7%増えています。

千葉県で8日新たに354人の感染が確認されました。前週比51.9%増えています。

大阪府で8日、新たに552人の感染が確認されました。前週比59.5%増えています。

愛知県で8日、新たに425人の感染が確認されました。前週比2.41倍になっています。

福岡県で8日、新たに289人(うち福岡市97人、北九州市88人)の感染が確認されました。前週比2.68倍になっています。

北海道で8日、新たに577(うち札幌市162人)の感染が確認されました。前週比70.2%増えています。

2023年5月 8日 (月)

MC/MCPのスタンダード変更⑨:ALLOWANCES/WITHHOLD AWARDS (WW)

【ALLOWANCES】
これまでは以下のようになっていました。
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ALLOWANCES: Standard favors the male. Allowance MUST be made for a significant size difference between the male and the female. Type should not be sacrificed for size. Breed is slow to mature. Allow for tight ear set in kittens and wider ear set in mature adults. Polydactyly is a trait with variable expression and may produce anything from a single extra dew claw to extra toes on each foot. Any of these expressions are acceptable and there is no preference for more rather than fewer additional toes. Polydactyl mitten paws may appear to toe out.
(和訳)Standardはオスが有利になっている。オスとメスの間に大きな体格差がある場合はそれを考慮しなければならない。サイズのためにタイプを犠牲にしてはならない。この猫種は成熟が遅い。子猫はタイトなイヤーセット、成熟した成猫はワイドなイヤーセットを許容する。多指は表現形態が多様な遺伝的形質であり、1本の余分な手の内側の指(狼爪)を含めて両足の余分なつま先まで、あらゆるものを生み出すことができる。どのような表現形態も許容され、指の数が多いか少ないかは問わない。多指の大きな「ミトン」の足がつま先立ちに見えることもある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↓ ↓ ↓
変更後は次のようになっています。
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ALLOWANCES:
• Standard favors the male. Allowance MUST be made for significant size difference between male and female. Type should not be sacrificed for size. Breed is slow to mature.
• Slightly larger and/or tighter-set ears in kittens. Lower ear set in heavily jowled, fully mature males. Wider ear set in fully mature adults.
• Polydactyly is a trait with variable expression, from a single extra dewclaw to extra toes on each foot. All expressions are acceptable, without preference for more rather than fewer additional toes (up to the allowed maximum). Polydactyl mitten paws may appear to toe out.
• Ghost markings in smoke and solid-colored kittens and adults less than 18 months.
- Standardはオスが有利になっている。オスとメスで大きな体格差がある場合はそれを考慮しなければならない、大きさのためにタイプを犠牲にしてはならない。この猫種は成熟するのが遅い。
- 子猫の耳はやや大きいか、または耳と耳の間隔が狭い。成熟したオスの耳は垂れた顎の肉の中の低い位置に付いている。成熟した成猫は耳と耳の間隔が広くなる。
- 多指は、手の内側の指(狼爪)を含めて1本余るものから両足の指が余るものまで、様々な形態を持つ遺伝形質であり、全ての表現が許容され、追加される指の数は少ないよりも多い方が好ましい(許容される最大数まで)ということはない。多指の大きなミトンの足がつま先立ちに見えることもある。
- スモークとソリッドカラーの子猫と、18ヶ月未満の成猫にゴーストマーキングがある。
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大きく変わったのは、最後に「Ghost markings 〜」のくだりが入ったことです。Solid-coloredの子猫と、1歳半までの成猫が対象となります。

成熟した猫のEar setについては「Lower ear set in heavily jowled, fully mature males. Wider ear set in fully mature adults」と詳しい説明になりました。

またMCPにおける指の数を巡る優劣は「no preference」から「without preference」に変更され、否定の意味合いを弱めています。それに併せ和訳も「~を問わない」から「~が好ましいということはない」に変えています。

◎新設【WITHHOLD AWARDS(WW)】
次のようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Head: Heavy, massive muzzle out of balance with the rest of the head. Heavy brow detracting from the open expression of the eye.
(和訳)重く、他のヘッドの部位とバランスが取れないような巨大なマズル。目の開いた表情を損なうような重い眉毛(Heavy brow)

Eyes: Small, beady, or deep-set.
(和訳)小さく、ビーズのような、または奥深い位置にある。

Ears: Narrow-base / upright set with parallel appearance.
(和訳)耳と耳の間隔が狭い、あるいは直立してい2つの耳が平行に立っているような外観
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一般的に「WW」の位置付けは「PENALIZE」より重く、「DISQUALIFICATIONS (DQ)」ほど重くないということになりますので、「DQ」に次ぐ重い「減点」対象と言えるかと思います。

そこに「HEAD」「Eyes」「Ears」が入っているわけですから、重要な審査ポイントであることは確かであり、今回の変更の中で「WW」として明記された意義も大きいことを踏まえる必要があります。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で7日、新たに1万4436人の感染が確認されました。前週比2.14倍になっています。

東京都で7日、新たに2345人の感染が確認されました。前週比2.40倍になっています。

埼玉県で7日、新たに774人の感染が確認されました。前週比2.97倍になっています。

神奈川県で7日、新たに886人の感染が確認されました。前週比56.3%増えています。

千葉県で7日新たに709人の感染が確認されました。前週比2.49倍になっています。

大阪府で7日、新たに1098人の感染が確認されました。前週比2.39倍になっています。

愛知県で7日、新たに863人の感染が確認されました。前週比4.19倍になっています。

福岡県で7日、新たに687人(うち福岡市297人、北九州市52人)の感染が確認されました。前週比3.67倍になっています。

北海道で7日、新たに658(うち札幌市204人)の感染が確認されました。前週比51.3%増えています。

2023年5月 7日 (日)

MC/MCPのスタンダード変更⑧:BALANCEの配点

今回、新たに「HEAD」「BODY」「COAT/COLOR/PATTERN」と並ぶ大分類として「BALANCE」が設けられ、10点が配点されました。

◎BALANCE・・・・・・・・10(+10)新規

Judgeには「釈迦に説法」になってしまいますが、TICAのStandardにおいて「BALANCE」という項目が立てられ、配点されている猫種は「AC/ACL」「AS/AW」「BI」「BU/BO」「CR」「HB」「LP/LPS」「MX/CY」「PS/HI/ES」「SF/SFL/SCS/SCL」「SR/SRL」「SB」「SN」「TO」「TA」で、このうち10点を配している猫種は「AC/ACL」だけであり、今回のStandard変更で新たにMC/MCPも最高点を配する猫種に加わることになります。

ちなみに「AC/ACL」は「Balance」について詳細な説明をしています。

(AC)Proportionate in all physical aspects with a graceful, slender appearance. The combination of the long body, legs and tail, with neck, head and ears, should look like they fit together and give an impression of gentle motion.
(和訳)すべての身体的側面においてプロポーションが良く、優雅でスレンダーな外観であること。長い胴体、脚、尾と、首、頭、耳との組み合わせは、互いにフィットしているように見え、穏やかな動きを印象づける。

(ACL)Proportionate in all physical aspects with a graceful, slender appearance. The combination of the long body, legs and tail, with neck, head and ears should look like they fit together and given an impression of gentle flowing motion
(和訳)あらゆる面で均整がとれており、優雅でスレンダーな外見であること。長い胴体、脚、尾、そして首、頭、耳の組み合わせは、それらが調和しているように見え、緩やかな流れるような印象を与える。

これに対し、MC/MCPは「Balance」に関して詳細な説明をしていませんが、Standard全体を通してBalanceを〝要求〟していると見ていいかもしれません。

「PENALTIES」「WW」「DQ」を一部先取りして紹介すると、MC/MCPはこれらいずれについても「Balance」が関係しており、こうした猫種はMC/MCPだけであり、どれだけ「Balance」を重視しているかが見て取れるとも言えます。

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PENALTIES Tail: Too short to balance body length.

(和訳)ボディの長さとのバランスとして尾が短かすぎる。

WITHHOLD AWARDS (WW):Head: Heavy, massive muzzle out of balance with the rest of the head.

(和訳)ヘッド:重く、他のヘッドの部位とバランスが取れないような巨大なマズル。

DISQUALIFICATIONS (DQ) :Tail length significantly out of balance with body.
(和訳)尾の長さが体とのバランスを著しく欠いている。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で6日、新たに6229人の感染が確認されました。前週比52.4%減りました。

東京都で6日、新たに1062人の感染が確認されました。前週比44.8%減りました。

埼玉県で6日、新たに272人の感染が確認されました。前週比64.9%減りました。

神奈川県で6日、新たに433人の感染が確認されました。前週比56.0%減りました。

千葉県で6日新たに255人の感染が確認されました。前週比62.0%減りました。

大阪府で6日、新たに430人の感染が確認されました。前週比56.2%減りました。

愛知県で6日、新たに282人の感染が確認されました。前週比50.4%減りました。

福岡県で6日、新たに202人(うち福岡市52人、北九州市45人)の感染が確認されました。前週比54.7%減りました。

北海道で6日、新たに446(うち札幌市156人)の感染が確認されました。前週比50.4%減りました。

2023年5月 6日 (土)

MC/MCPのスタンダード変更⑦:COAT/COLOR/PATTERNの配点

COAT/COLOR/PATTERNの配点が変更されました。(▼はマイナス)

▼COAT/COLOR/PATTERN・・・25  →  20(-5)20%DOWN
    (Length・・・・・・・・・・・・・・・・・・  10)
    (Texture・・・・・・・・・・・・・・・・・     5)
  ▼Length & Texture・・・・・・・・            12(-3)20%DOWN
    (Color・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   5)
    (Pattern・・・・・・・・・・・・・・・・・・    5)
  ▼Color & Pattern・・・・・・・・・・              8(-2)20%DOWN

COAT/COLOR/PATTERNの配点はこれまでの25点から20点に引き下げられました。

内訳は「Length」と「Texture」の合計が15点から12点、「Color」と「Pattern」の合計が10点から8点であり、後述しますが、「HEAD」の引き下げ分(5点)とこの「COAT/COLOR/PATTERN」の引き下げ分(5点)で、新たに組み込んだ「BALANCE」の10点分を捻出した形となっています。

【Length & Texture】合わせて12点(-3点)20%DOWN
これまでは以下のようになっていました。
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Length: Uneven; shorter on shoulders, gradually lengthening down the back and sides. Long, full, shaggy belly fur and britches. Tail fur long, full, flowing. Frontal ruff becomes more developed with age.
(和訳)不揃い。肩は短く、背中や脇は徐々に長くなっている。腹部のシャギーなお腹の毛とブリッチ(=ニッカボッカ)。尾の毛は長く、豊かで、流れるよう。フロントのラフは年齢とともに発達していく。
Texture: All-weather coat. A slight undercoat gives the coat body but coat still falls smoothly. Not cottony.
(和訳)全天候型。アンダーコートが少し入っているため、コートにコシがあるが、それでもコートはスムーズに落ちる。綿毛状ではない。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになっています。
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Length:Uneven; shorter on shoulders, gradually lengthening down back and sides. Frontal ruff, belly shag and britches (more apparent with age). Tail fur long, full, flowing.
(和訳)不揃いで、肩は短く、背中や脇は徐々に長くなっている。フロントのラフ、お腹のシャグ、ブリッチ(=ニッカボッカ)は年齢とともに顕著になる。尾の毛は長く、豊かで、流れるよう。
Texture: All-weather coat often with silky texture. Slight undercoat provides body, but coat falls smoothly.
(和訳)全天候型の被毛で、シルクのような質感を持つことが多い。わずかなアンダーコートがボディにみられるが、被毛はスムーズに落ちる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ブリッチ(=ニッカボッカ)の説明でカッコ書きながら「more apparent with age」が加えられる一方、「Frontal ruff」のところにあった「becomes more developed with age」は削除されました。

「Texture」では「silky texture」が加えられ、「Not cottony」は削除されました。

【Color & Pattern】 8点(-2点)20%DOWN
これまでは以下のようになっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Color:Particolors must have some white on all four feet.
(和訳)パルティカラーは、四肢全てに白い部分がなければならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↓ ↓ ↓
変更後は次のようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Color & Pattern: Clear pattern and color, as described in the UCD. Acceptable patterns are ticked, classic, spotted, mackerel, and shaded/chinchilla. Some white on all four feet of cats with white.
(和訳)UCDに記載されているように、パターンとカラーがはっきりしている。許容されるパターンは「Ticked」「Classic」「Spotted」「Mackerel」「Shaded/Chinchill」。アンドホワイトの猫は、四肢全てに白い部分がなければならない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これまで「Pattern」には5点が配点されていましたが、Standardの項目別記載として「Pattern」はありませんでした。

今回の変更で「Pattern」は「Ticked」「Classic」「Spotted」「Mackerel」「Shaded / Chinchilla」に限定されました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で5日、新たに5807人の感染が確認されました。前週比49.3%減りました。

東京都で5日、新たに906人の感染が確認されました。前週比43.8%減りました。

埼玉県で5日、新たに241人の感染が確認されました。前週比57.5%減りました。

神奈川県で5日、新たに542人の感染が確認されました。前週比31.2%減りました。

千葉県で5日新たに194人の感染が確認されました。前週比63.4%減りました。

大阪府で5日、新たに442人の感染が確認されました。前週比42.7%減りました。

愛知県で5日、新たに252人の感染が確認されました。前週比51.9%減りました。

福岡県で5日、新たに206人(うち福岡市43人、北九州市17人)の感染が確認されました。前週比%減りました。

北海道で5日、新たに354(うち札幌市101人)の感染が確認されました。前週比60.0%減りました。

2023年5月 5日 (金)

MC/MCPのスタンダード変更⑥:Boning & Musculature/Legs & Feet/Tail

【Boning & Musculature】合計17点 → 15点(-2点)12%DOWN
これまでは以下のようになっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Boning: Substantial.
Musculature: Substantial, powerful.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Boning & Musculature:Substantial boning adequate to support structure and size of the cat. Firm musculature, without flab. Allowance for females and immaturity.
(和訳)猫の骨格と体格を支えるのに十分ながっしりした骨格。しっかりした筋肉で贅肉がない。メスであること、未成熟であることを考慮する。
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これまでBoningは7点、Musculatureは10点が配点されていましたが、変更後は合わせて15点となりました。

合計の配点が引き下げられる一方で、記載は詳細かつ強調されるものとなっており、「Boning」に関しては「adequate to support structure and size of the cat」が加えられました。これもバランス重視の言い回しと言えるでしょう。

「flab」は「贅肉」を意味し、これに関連した表現が出てくるのは、AB/SOで「Condition: Flabbiness of body」、AS/AWで「Musculature: Well-knit, firm muscle tone, hard, not soft or flabby」、SF/SFL/SCS/SCLで「Musculature: The Scottish should have a firm, muscular body, no sign of softness or flabbiness should be present」と限られていますが、これに今回、MC/MCPも加わることになります。

【Legs & Feet】3点 → 4点(+1点) 33%UP
これまでは以下のようになっていました。
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Legs: Medium length to form a rectangle with the body.
(和訳)ボディと長方形になる中ぐらいの長さ。

Feet:
 MC: Large, round and well-tufted.
(和訳)大きく、丸く、充分なタフトがある。

 MCP: Large, well-tufted. Additional toes allowed on either fore or hind paws or both. Paws may be mitten or patty foot. Symmetrical expression preferred. Maximum of 7 toes on any one foot.
(和訳)大きく、充分なタフトがある。前足、後足のいずれか、または両方で足の指が多い。(大きな手の平の)「mitten」、(橈骨低形成の)「patty foot」でもよい。左右対称が好ましい。1本の足の指は最大7本まで。

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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Legs:Substantial, medium length, in proportion to body to complete a rectangle. All legs straight without cow hocking or toeing-out.

(和訳)がっしりして長さはミディアム、長方形を完成させるためにボディと均整が取れている。すべての脚はまっすぐで、カウホックや(その逆の)トーアウトがない。


Feet: All toes, excluding dewclaws, touch the floor. Tufts start between the toes and are visible beneath the pads where they extend outwards.

(和訳)出ている爪を除き全てのtoesが床に接する。タフトは足の指の間から始まり、パッドの下に見え、外側に伸びる。

 MC: Large, rounded and well-tufted.
(和訳)大きく、丸く、充分なタフトがある)

 MCP: Large and well-tufted. Additional toes allowed on either fore or hind paws or both. Mitten or patty foot acceptable. Symmetrical expression preferred. Maximum 7 toes per foot.
(和訳)大きく、充分なタフトがある。前足、後足のどちらか、または両方で足の指が多い。(大きな手の平の)「mitten」、(橈骨低形成の)「patty foot」でもよい。左右対称が好ましい。1本の足の指は最大7本まで。

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「Legs」は「Substantial」が加えられ、「in proportion to body to complete a rectangle」と、ボディバランスを大切にする表現も加わりました。

「All legs straight without cow hocking or toeing-out」と明記されたことも重要です。

また、「Feet」のところはMCとMCPの共通の文章(=All toes, excluding dewclaws, touch the floor. Tufts start between the toes and are visible beneath the pads where they extend outwards)が加えられたことにも留意する必要があります。

【Tail】5点→ 6点(+1点) 20%UP
これまでは以下のようになっていました。
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Tail: At least as long as the body. Wide at base and tapering to tip with full, flowing fur.
(和訳)少なくとも体長と同じ長さ。基部は広く、先端に向かって細くなり、毛並みがよく、流れるような毛並みである。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Tail: Tail as long as body (from tail-base to shoulder blades). Wide base tapers to tip with full flowing fur.
(和訳)尾は胴体と同じ長さ(尾の付け根から肩甲骨まで)。幅の広い基部は先端に向かって細くなり、毛並みがよく流れる。
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長さは厳格に定義付けされ、「At least」が削除されるとともに、どこからどこまでを「body」の長さととらえるかについても「from tail-base to shoulder blades」とより明確になりました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で4日、新たに7343人の感染が確認されました。前週比38.1%減りました。

東京都で4日、新たに994人の感染が確認されました。前週比40.2%減りました。

埼玉県で4日、新たに236人の感染が確認されました。前週比63.1%減りました。

神奈川県で4日、新たに591人の感染が確認されました。前週比29.1%減りました。

千葉県で4日新たに234人の感染が確認されました。前週比52.0%減りました。

大阪府で4日、新たに500人の感染が確認されました。前週比42.7%減りました。

愛知県で4日、新たに221人の感染が確認されました。前週比58.0%減りました。

福岡県で4日、新たに189人(うち福岡市49人、北九州市29人)の感染が確認されました。前週比51.2%減りました。

北海道で4日、新たに474(うち札幌市121人)の感染が確認されました。前週比45.2%減りました。

2023年5月 4日 (木)

MC/MCPのスタンダード変更⑤:BODYの配点/Torso

BODYの配点が変更されました。(▼はマイナス、プラス

▼BODY ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35  →  35 (0) -
  Torso・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  10  → 10 (0) -
 △Legs and Feet ・・・・・・・・・・   3  →   4(+1) 33%UP
 △Tail ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5  →   6(+1) 20%UP
   (Boning・・・・・・・・・・・・・・・・   7)
   (Musculature・・・・・・・・・・   10)
 ▼Boning & Musculature・・             15(-2)12%DOWN

BODYの配点は35点で変わりませんが、内訳はTorso(10点)を除いて増減がありました。

これまで3点、5点と低めだった「Legs and Feet」と「Tail」の配点が引き上げられ、7点、10点と高めだった「Boning」「Musculature」が合わせて15点と引き下げられたことは、項目別の点差を縮小していることから、やはりバランスを重視した変更と言えるかと思います。

【Torso】10点で変更なし
これまでは以下のようになっていました。
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Torso : Large, long, substantial, rectangular, equal in breadth from shoulders to hips. Broad chest. Level back. Females may be noticeably smaller than males.
(和訳)大きく、長く、がっしりし、長方形で、肩から腰にかけての幅は等しい。胸幅は広い。平らな(水平な)背中。メスはオスより明らかに小さい場合がある。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Torso : Large, substantial, muscular, and rectangular. Females generally smaller than males. Body is relatively long with all parts in proportion, to create the appearance of a well-balanced rectangle. Broad, deep chest. Equal width from shoulders to hips, with depth of body. Allowance for slow maturation. Breed is considered “large” in size, but balance and proportion are of equal importance.
(和訳)大きく、がっしりし、筋肉質で、長方形である。メスは一般的にオスより小さい。体は比較的長く、すべての部位と均整が取れ、バランスのとれた長方形の外観をつくる。胸幅は広く、深い。肩から腰までの幅が均等で、体の深さがある。成熟が遅いことを容認する。この猫種はサイズが「大きい」とされるが、バランスとプロポーションは同じくらい重要である。
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「Torso」は冒頭で「Large」の後に出てくる「long」が削除され、「muscular」が加えられました。

オスメスの比較ではこれまで「Females may be noticeably smaller than males」となっていましたが、「noticeably」は「目に見えて/著しく」という意味であり、人によっては「noticeably smaller」でも許容すると読み取られないことから、これを一般論的な表現「Females generally smaller than males」に変えています。これも表現上のバランスを重視した言い回し上の変更と言えるでしょう。

「long」はその後に出てきて、「Body is relatively long with all parts in proportion, to create the appearance of a well-balanced rectangle」と、文字通りバランスを重視した表現に変えられました。

「relatively long with all parts in proportion」「well-balanced rectangle」と、これでもかというぐらい「バランス」を強調する言い回しになっています。

最後に加えられた「Breed is considered “large” in size, but balance and proportion are of equal importance」もバランスを強調する表現であり、強く意識したいところです。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で3日、新たに1万6631人の感染が確認されました。前週比25.5%増えています。

東京都で3日、新たに2187人の感染が確認されました。前週比25.3%増えています。

埼玉県で3日、新たに830人の感染が確認されました。前週比17.2%増えています。

神奈川県で3日、新たに975人の感染が確認されました。前週比20.5%増えています。

千葉県で3日新たに700人の感染が確認されました。前週比21.5%増えています。

大阪府で3日、新たに1282人の感染が確認されました。前週比31.2%増えています。

愛知県で3日、新たに805人の感染が確認されました。前週比39.5%増えています。

福岡県で3日、新たに650人(うち福岡市272人、北九州市83人)の感染が確認されました。前週比69.3%増えています。

北海道で3日、新たに1188(うち札幌市301人)の感染が確認されました。前週比16.4%増えています。

2023年5月 3日 (水)

MC/MCPのスタンダード変更④:Muzzle and Chin/Profile

【Muzzle & Chin】10点 → 6点(-4点) 40%DOWN
「Chin」に関する変更はなく、記載の最後に(see Profile)が入りました。
↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Chin : Wide and deep enough to complete square look of muzzle. Firm, in line with upper lip.(see Profile)
(和訳)四角く見えるマズルの外観を完成させるのに十分な幅と深さがある。しっかり(頑丈)しており、上唇と一直線に並ぶ。(Profileの項を参照)
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Muzzleはこれまで「Square」とだけ書いてありました。
↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Muzzle: Well-defined, square, with a definite box. Viewed from above, left and right edges are parallel, with muzzle size in balance with the rest of the head. Distinct transition between muzzle and cheek bones.
(和訳)輪郭がはっきりしていて、四角い、明確な箱形状をしている。上から見ると、左右のエッジは平行で、マズルの大きさは頭の他の部分とバランスがとれている。マズルと頬骨の境界がはっきりしている。
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「Muzzle」はかなり具体的かつ詳細な記載になり、ここでも「muzzle size in balance with the rest of the head」とバランスが強調されています。

「Distinct transition」という言い回しは全猫種のStandardでこれまで使われたことはなく、今回MC/MCPにおいて初めて登場したものです。

【Profile】7点→ 6点(-1点) 14%DOWN
これまでは以下のようになっていました。
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Profile : Gently curving forehead. Gentle concave curve at bridge of nose flowing into a smooth nose line. Slight nose bump allowed in kittens.
(和訳)緩やかなカーブを描く額。鼻筋は緩やかな凹状カーブで滑らかに流れる。子猫のわずかな鼻筋のnose bumpは許容される。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Profile : In profile view of entire head structure (back of head to tip of nose), balance is critical. Gently curving forehead flows into a slight concave curve at the bridge of the nose and continues into a smooth nose-line free of humps and/or bumps. Straight, vertical line extends from the tip of nose, through upper lip to bottom of chin. Depth of chin is approximately 1/3 of overall depth of the muzzle.
(和訳)後頭部から鼻先まで、ヘッドの構造全体を横から見たとき、バランスが非常に重要となる。緩やかなカーブを描く額はわずかに凹状カーブを描き、凹凸のない滑らかな鼻筋へと続く。鼻先から上唇を通り、顎の下までまっすぐな垂直線が伸びる。顎の深さは、マズルの深さの約1/3である。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「balance is critical」という表現が加えられており、バランス重視がここでも見て取れます。

特に「critical」は「非常に(極めて)重要(重大)な」という形容詞であり、「critical」が使われるのは全猫種のStandardで今回が初めてです。

「バランス」を強調する文脈で使われた意義は非常に大きいものがあると理解すべきでしょう。

Profileを定める文章量は従来の3倍弱に増えており、具体的かつ詳細になっています。「Depth of chin is approximately 1/3 of overall depth of the muzzle」はその象徴と言えるかと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で2日、新たに1万7349人の感染が確認されました。前週比35.1%増えています。

東京都で2日、新たに2604人の感染が確認されました。前週比36.4%増えています。

埼玉県で2日、新たに946人の感染が確認されました。前週比36.3%増ています。

神奈川県で2日、新たに1179人の感染が確認されました。前週比42.2%増えています。

千葉県で2日新たに795人の感染が確認されました。前週比64.6%増えています。

大阪府で2日、新たに1352人の感染が確認されました。前週比42.2%増えています。1000人を超えたのは2月28日以来です。

愛知県で2日、新たに846人の感染が確認されました。前週比31.4%増えています。

福岡県で2日、新たに600人(うち福岡市248人、北九州市64人)の感染が確認されました。前週比57.5%増えています。

北海道で2日、新たに1239(うち札幌市328人)の感染が確認されました。前週比8.7%増えています。

2023年5月 2日 (火)

MC/MCPのスタンダード変更③:Shape/Eyes/Ears

【Shape】 8点 → 10点(+2点) 25%UP
これまでは以下のようになっていました。
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Shape: Broad, modified wedge. Size in proportion to body. Slightly longer than wide. Distinct muzzle break can be seen under high prominent cheekbones.
(和訳)幅広く、修正くさび形。ボディに比例したサイズ。幅より長さがやや長い。高い頬骨の下に特徴的なマズルブレイクが見える。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Shape: Slightly longer than wide, as measured from back of head to tip of muzzle, while still in proportion to body. Viewed from the front, a square muzzle under high and broad cheek bones give the appearance of an overall broad modified wedge-shaped head.
(和訳)後頭部からマズルの先端までを測ると幅よりも長さの方がやや長いが、その一方でボディとのプロポーションはそれ相応に整っている。正面から見ると高い頬骨の下に四角いマズルがあり、全体的に幅の広い修正くさび形(modified wedge-shaped)のヘッドをしているように見える。
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基本的により詳しい記述にしてありますが、ここでの特徴的な変更点は「Distinct muzzle break can be seen under high prominent cheekbones」を、「a square muzzle under high and broad cheek bones」とし、新たに「square muzzle」と明確にした点でしょう。

そしてこれによって「the appearance of an overall broad modified wedge-shaped head」と書いているように、それぞれの項目の関係性が分かるようにた言い回し点がこれまでと違うところです。

【Eyes】 5点 → 6点(+1点) 20%UP
これまでは以下のようになっていました。
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Eyes: Large, slightly oval, appear round when wide open. Outer corner of eye points toward outer base of ear. Wide-set. Color: Any shade of green and/or gold. No relation to coat color. Blue and odd-eyes accepted in whites and particolors.
(和訳)大きく、やや楕円形で、大きく見開くと丸く見える。目尻は耳の外側の付け根の方を向いている。目幅は広い。色:グリーンからゴールドの色合い。コートカラーとの関係はない。ブルーとオッドアイはホワイトやparticolorでも認められる。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Eyes: Large and oval. Appear almost round when wide open. Slight oblique set where outer corner of eye points toward outer base of ear. Distance between the eyes is approximately one eye-width apart. Color: Any shade of green and/or gold. No relation to coat color. Blue and odd eyes accepted only in white and with white.
(和訳)大きく、楕円形。大きく見開くとほぼ丸く見える。目尻が耳の外側の付け根を指す感じでわずかに斜めにセットされている。目と目の間の距離はおよそ1つの目幅分ある。色:グリーンからゴールドの色合い。毛色とは関係ない。ブルーとオッドアイは、ホワイト及びアンドホワイトにおいてのみ認められる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

目の形はこれまでの「slightly oval」から「slightly(少し/わずかに/やや)」が削除され「oval」と明示されました。

目の間隔はこれまで「Wide-set」と定性的な表現でしたが、「Distance between the eyes is approximately one eye-width apart」となり、「approximately」は付いているものの、「one eye-width apart」と具体的で定量的な言い回しになりました。

「Blue and odd eyes」のところは「only」を加えて「only in white and with white」と限定される点を強調しています。

【Ears】10点 → 6点(-4点) 40%DOWN
これまでは以下のようになっていました。
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Ears: Large, wide at base with outer base set just slightly farther back than inner base. Outer base just above the level of the top of the eye. Outside edges have a very slight outward tilt that is not past eleven and one o'clock. Set fairly high on head with inner edge of bases no more than one ear's width apart. Taller than the width at base but still in balance with head length. Moderately pointed ears appear taller due to lynx tips. Furnishings extend beyond outer edge of ear.
(和訳)大きく、付け根の基部は広く、外側の付け根は内側の付け根よりわずかに後ろに位置する。外側の付け根はちょうど目の上の高さの上にある。外縁部は11時と1時を過ぎない程度に、ごくわずかに外側に傾いている。頭の上のかなり高い位置で、ベースとベースの内縁部は耳の幅よりも離れない。高さは付け根基部の幅より高いが、頭の長さとのバランスは取れている。適度に尖った耳はリンクスティップがあるため高く見える。耳の外縁部からFurnishingsが伸びて出る。
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↓ ↓ ↓
変更後は次のようになりました。
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Ears: Large, well furnished, wide at base, tapering to appear pointed by the enhancement of lynx tips. Taller than the width at base but still in balance with head length. Outer base just above the level of the top of the eye. Outside edges have a very slight outward tilt, not past 11 and 1 o’clock. Distance between inner ear edges is approximately one ear's width apart and forms a rectangle with outer edge of the muzzle. Furnishings extend beyond outer ear edge. Lynx tips maintain the balance of the ear without excessive heaviness or droop.
(和訳)大きく、良く整い、付け根基部は広く、リンクスティップが強調されることで先細り形状となり尖ったように見える。付け根基部の幅より高さがあるが、頭の長さとのバランスは保たれている。外側の付け根基部は目の上の高さのすぐ上にある。外縁部はごくわずかに外側に傾いており、11時と1時を超えない。内側の耳の縁の間の距離はおよそ耳幅1つ分で、マズルの外側の縁と長方形を形成する。Furnishingsが外の外側に伸びて出る。リンクスティップは過度に重くなったり垂れたりすることなく耳のバランスを保つ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「well furnished」(あるいは「furnished」)という表現は全猫種のStandardでこれまで使われたことはなく、今回MC/MCPにおいて初めて登場しました。

一般的に「整った」「充分に備わっている」といった意味合いがあり、「Large」と「wide at base」の間に入れて使われていることから、大きいからと言って不安定さやアンバランスさを感じさせることなく、しっかり備え付けられていることを言いたいのだと思います。

その意味ではこの部分も「バランス」を強調するための変更と言えるでしょう。

また、「Taller than the width at base but still in balance with head length」「Lynx tips maintain the balance of the ear」というように随所に直接的に「balance」という単語が配していることにも留意したいところです。

最後の「without excessive heaviness or droop」に出てくる「heaviness」と「droop」の2つの単語も全猫種のStandardでこれまで使われたことはなく、今回MC/MCPにおいて初めて登場したものです。

「Lynx tips maintain the balance of the ear」に続く修飾句の中で使われていることから、「balance」の意味をより具体的かつイメージしやすくするために加えたと理解するのがいいでしょう。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で1日、新たに5039人の感染が確認されました。前週比24.7%増えています。

東京都で1日、新たに837人の感染が確認されました。前週比46.6%増えています。

埼玉県で1日、新たに279人の感染が確認されました。前週比26.2%増えています。

神奈川県で1日、新たに462人の感染が確認されました。前週比24.2%増えています。

千葉県で1日新たに233人の感染が確認されました。前週比30.2%増えています。

大阪府で1日、新たに344人の感染が確認されました。前週比43.3%増えています。

愛知県で1日、新たに176人の感染が確認されました。前週比54.4%増えています。

福岡県で1日、新たに108人(うち福岡市36人、北九州市23人)の感染が確認されました。前週比63.6%増えています。

北海道で1日、新たに339(うち札幌市122人)の感染が確認されました。前週比47.8%増えています。

2023年5月 1日 (月)

MC/MCPのスタンダード変更②:Headの配点

HEADの配点が大幅に変更されました。(はマイナスプラス新規

▼HEAD ・・・・・・・・・・・・・・  40 →  35(-5) 13%DOWN
 △Shape ・・・・・・・・・・・    8  →  10(+2) 25%UP
 △Eyes ・・・・・・・・・・・・・    5  →   6(+1) 20%UP
 ▼Ears・・・・・・・・・・・・・・  10  →   6(-4) 40%DOWN
 ▼Muzzle and Chin      10  →   6(-4) 40%DOWN
 ▼Profile・・・・・・・・・・・・   7  →   6(-1) 14%DOWN
 ◎Neck・・・・・・・・・・・・・・           1 (+1)  新規

配点だけ見れば、これまで最大となる40点を配してきた「HEAD」の配点を35点に下げ、「BODY」と同じ比重にしたことは大きな変更でしょう。

あとで指摘しますが、今回のStandard変更では全体を通して「Balance」を極めて重視しており、配点の上でも「HEAD」と「BODY」の配点バランスを取ったとみることもできそうです。

特にMC/MCPを特徴付けてきた「Ears」と「Muzzle and Chin」の配点がこれまでの合わせて20点から12点へと大幅に減ったことは特筆に値します。

変更後は「Eyes」「Ears」「Muzzle and Chin」「Profile」が6点で並びましたが、これもバランス重視の表れとみるべきでしょう。

おそらく一般審査の順位、ファイナルの順位にも大きな影響を与え、前シーズン以前から走っていて、今シーズンIWを獲ってLAを狙っていたMC/MCP、前シーズンにこれまでのStandardに基づいてKittenで好成績を収めてきたMC/MCPにおいては大きな影響が出そうです。

当然、今後のBreeding戦略にも大きな影響を与えることは間違いありません。

新規で追加された「Neck」(1点)のStandardを先に紹介しておきますが、次にように定めています。

【Neck】 新規1点
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Neck: Medium long, substantially thicker in mature males as compared to adolescent males and/or females.
(和訳)中くらいの長さで、青年期のオスやメスと比較した場合、成熟したオスではかなり太い。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「adolescent」は「青年期/思春期」の意味ですが、Standardにおいて使われているのはこれまで「KORAT(KT)」だけでした。今回のStandard変更でMC/MCPにも使われることになったわけです。

「substantially thicker」のところは「かなり太い」と訳しましたが、「substantially」には「相当」といった意味合いもあり、「相当太い」と読み換えてもいいかと思います。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で30日、新たに6462人の感染が確認されました。前週比23.8%減りました。

東京都で30日、新たに976人の感染が確認されました。前週比14.2%減りました。

埼玉県で30日、新たに261人の感染が確認されました。前週比40.7%減りました。

神奈川県で30日、新たに567人の感染が確認されました。前週比7.5%減りました。

千葉県で30日新たに282人の感染が確認されました。前週比31.1%減りました。

大阪府で30日、新たに455人の感染が確認されました。前週比28.9%減りました。

愛知県で30日、新たに206人の感染が確認されました。前週比45.6%減りました。

福岡県で30日、新たに185人(うち福岡市38人、北九州市44人)の感染が確認されました。前週比30.7%減りました。

北海道で30日、新たに435(うち札幌市121人)の感染が確認されました。前週比14.2%減りました。

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