こんな訳し方で「言語の壁」を乗り越えられる?⑦
和訳における日本語表現の使い分けという意味で言えば、TICAという国際的な愛猫の団体であることを踏まえ、「breed」の訳し方には特に注意すべきでしょう。
【「品種」と訳したり「猫種」と訳したり、なぜごちゃ混ぜ?】
「breed」を機械翻訳にかけて「犬種」という和訳が表示されたからと言って、TICA Asia East Region公式サイトにそのまま掲載するのはもっての外ですが、同じ翻訳物(例えば2023 Winter Meeting Agenda)の中で、「品種」と「猫種」を混在させるのもあってはならないはずです。
「猫種」と訳す認識があるのであれば、たとえ機械翻訳が「品種」と訳しても「猫種」と言い換えて掲載するのがTICA Board Member/Region Directorとしての常識であり、最低限の責務でしょう。
敢えて「品種」と訳す、あるいは「猫種」と使い分ける必要があるならその理由をしっかり説明する必要もあると言えます。
【機械翻訳は「breed」を「猫種」と訳すことはない…】
機械翻訳は「breed」を「猫種」と訳すことはないですから、翻訳エンジンに頼り切ってしまってはならない象徴的ケースと言えるかもしれません。
もちろん、一般的には猫の「品種」という言い方もしますから、猫のオーナーさんに言う場合やペットショップでお客さんに使う場合は仕方ないとも言えますが、TICAという国際団体のルールを扱う文章で敢えて「品種」で統一するというのは理解に苦しみます。
「品種」で統一するより「猫種」で統一するのがTICAメンバーの常識ではないでしょうか。
【Junior Exhibitor Programの翻訳で頻発の懸念】
もうひとつの懸念は、「breed」を「猫種」と訳さず「品種」と訳すケースが「Junior Exhibitor Program」の翻訳で数多く見られることです。
TICA Board Member/Region Directorとして18歳以下を対象とする「Junior Exhibitor Program」の重要性に鑑みれば、言葉の使い方や言い回しには特に細心の注意を払うべきであると言えます。
次世代のTICAを担い支える人たちにはぜひとも「breed」を「品種」ではなく「猫種」と訳してほしいと私は思っています。
※TICA Asia East Region公式サイトの「2023/Jan Meeting Agenda」全訳はこちら
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◆埼玉県で26日、新たに2614人の感染が確認されました。前週比41.2%減りました。
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◆福岡県で26日、新たに2492人(うち福岡市658人、北九州市444人)の感染が確認されました。前週比43.3%減りました。
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