こんな訳し方で「言語の壁」を乗り越えられる?⑥
新Directorに就いたT氏が言うところの「言語の壁」を乗り越えるためには、Directorが乗り越えるだけではなく、Region Officeのスタッフ、そしてRegionメンバーもまた乗り越えていかねばならないでしょう。
したがってこのシリーズでは、英語を学び「言語の壁」を乗り越えようと努める全Regionメンバーに向けて書いています。
【「である調」と「ですます調」の使い分けは一般常識】
学生であっても社会人であっても、手紙や文章を書く際に「である調」と「ですます調」を使い分けるのは一般社会常識の範囲であるはずです。
翻訳だからといってごちゃ混ぜにしても構わないと習うことは、私の経験上ありません。
私の場合、ルールや改正案・追加案等の和訳は「である調」、メンバーがBoardやCommittee向けに提出した提案理由などは「ですます調」にするといった感じで使い分けています。
【混在させる合理的理由があるか?ないか?】
しかし、TICA Asia East Region公式サイトの「2023/Jan Meeting Agenda」全訳は、ルールの翻訳文部分で「である調」と「ですます調」が混在しています。
例えば、Standing Rule 2017.1の翻訳は、「~しなければならない」と書いたり「~に提出します」と書いたり「~する必要がある」と書いたりしています。
Judging Programの各規定の翻訳は多くが「である調」になっていますが、410.1.4や410.2.2、412.7は「負うものとします」「解除されます」「ことができます」というように「ですます調」です。
【機械翻訳の責任?翻訳者の責任?それともRDの責任?】
どのようなプロセスで翻訳し、Region公式サイトに掲載しているか分かりませんが、仮に機械翻訳や翻訳者が「である調」と「ですます調」をごっちゃにして翻訳してしまったのであれば、掲載前にRegion Directorがチェックしてどちらかに統一すべきでした。
機械翻訳に頼っている場合、翻訳エンジンに注意なんてできませんが、何人かの翻訳者で手分けしているなら翻訳者に注意喚起し、こうした間違いをしないよう促すか、不慣れな翻訳者を変更すべきでしょう。
いずれにしても小さな趣味の組織であるとはいえ、TICAという国際団体の看板を掲げたサイトにアップするわけですから、社会常識を疑われるような訳し方をすべきではなく、Region Directorの責任が厳しく問われると言えます。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で25日、新たに7万8795人の感染が確認されました。前週比36.3%減りました。
◆東京都で25日、新たに5934人の感染が確認されました。前週比35.4%減りました。
◆埼玉県で25日、新たに3511人の感染が確認されました。前週比37.3%減りました。
◆神奈川県で2日、新たに4278人の感染が確認されました。前週比34.1%減りました。
◆千葉県で25日、新たに3458人の感染が確認されました。前週比34.3%減りました。
◆大阪府で25日、新たに5583人の感染が確認されました。前週比32.2%減りました。
◆愛知県で25日、新たに5123人の感染が確認されました。前週比40.2%減りました。
◆福岡県で25日、新たに3606人(うち福岡市817人、北九州市622人)の感染が確認されました。前週比44.3%減りました。
◆北海道で25日、新たに1853人(うち札幌市635人)の感染が確認されました。前週比29.9%減りました。
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