いじめを解決、キーパーソンは〝傍観者〟㊤
報道の見出しをそのままこのブログのタイトルに使わせてもらいましたが、「科学的根拠を用いていじめを予防することを目指し」た研究の中で、このような特徴が得られたとのことです。
【どうすれば「10秒以内に約6割のいじめが止まる?」】
報道を引用すると・・・
「和久田さんは、2001年に発表されたD・リン・ホーキンス氏らの論文を紹介してくれた。この論文は、カナダ・トロントの2つの小学校にカメラを設置し、『いじめにおける傍観者の介入』について長期間自然観察した研究である。
そこに書いてあったのは・・・『傍観者』がいじめを止める行動を起こすと約6割のいじめが10秒以内に止まる。
いじめと聞くと『被害者』『加害者』にスポットがあてられがちだが、いじめを防ぐうえで重要な役割を果たすのは『傍観者』だと和久田さんは話す」--
(注)和久田さんとは、静岡県浜松市に拠点を置く「公益社団法人子どもの発達科学研究所」の主席研究員で、「20年以上特別支援の教師として学校現場に携わった後、現在はいじめや不登校など、子どもたちの脳の機能や発達、環境などに着目した研究を行っている」と紹介されていました。
【小さな趣味の世界も大多数が見て見ぬふりの〝傍観者〟】
いまさら指摘するまでもなく、小さな趣味の世界でもいじめ・嫌がらせ・ハラスメントは行われ、大多数が見て見ぬふりする〝傍観者〟であることは、このブログでもたびたび強調してきたところです。
和久田さんは「科学的根拠を用いていじめを予防することを目指している」そうで、「いじめと聞くと『被害者』『加害者』にスポットがあてられがちだが、いじめを防ぐうえで重要な役割を果たすのは『傍観者』だ」との指摘が書いてありました。
学校の教育現場だけでなく、大人の趣味の世界の集まりでも非常に大切な視点を与えてくれるだろうことは論を待ちません。
【大人であっても知識やスキルを提供する教育は必要】
和久田さんは次のように話していました。
「悪いことだと分かっていても、例えば『みんなもやっていたから』『遊びだと思っていた』など、自分の行動がいじめだと理解していないケースがある。これらすべてを『シンキングエラー』といって、「考え方の間違い」が起きている。さらに、喧嘩やもめ事が起きた時、解決するスキルがない子どももいる。だからこそ傍観者を含めた全ての子供たちに知識やスキルを提供する必要があると思っている」--
小さな趣味の世界が子どもや孫のいる世代を含む大人の集まりであったとしても、「自分の行動がいじめだと理解していない」まま大人になってしまった人もいるし、「喧嘩やもめ事が起きた時、解決するスキルがない」大人もいるわけです。
それをどうにかしていかないと、小さな趣味の世界における大人のいじめ問題も解決には向かいません。
(続く)
※「歴代Asia Director O氏による『附帯控訴』を検証する」は休みました。
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