歴代Asia Director O氏による「附帯控訴」を検証する⑯
◆3◆〝動物虐待〟まがいのショーは虚偽?〝虐待〟になりようがない?④
附帯控訴人でTICA歴代アジアディレクターのO氏の附帯控訴状における主張の検証を続けます。
昨日の再掲となりますが、O氏は附帯控訴状において「出陳された猫であるベンガル猫が狭いゲージ(原文ママ、正しくは「ケージ」)に入れられたままだった理由」らしき事情について、「ベンガル猫は野性的な一面も持ち合わせており、いつもと違う環境に恐怖心を示したり、逃げようとしたり、大きな声を出す場合や恐怖心から攻撃に転じる可能性もあり、当該猫に初対面の者が猫を審査台に乗せるために抱えて歩こうとすれば攻撃される危険があり、かかる危険を回避することにあった」と主張しました。
【O氏の主張は「初対面の者」が出陳することが前提?】
私が疑問に思うのは、この主張全体として「初対面の者」が出陳することを前提としている点にあります。
ブリーダーでもなく、飼い主でもない「初対面の者」が20頭以上のベンガル猫を出陳していたわけですから、そもそもまともな出陳形態ではなかったということになります。
Agent(代理人)によるエントリー/出陳はルール上、認められていますが、20頭以上のベンガル猫の出陳を「初対面の者」にさせるなど、少なくともTICAの常識的な認識からみれば常軌を逸しているとしか思えません。
アクトショーでもアクトクラブ員が数多くエントリーしていたこともありますが、私やアクトクラブ員、子ブリーダー/オーナーが出陳していたのであって、「初対面の者」に出陳させるなんてことはありませんでした。
【審査ケージまで運ぶのと小さなキャリーに押し込めるのは別】
もうひとつ疑問なのは、「控えケージ」から「審査ケージ」まで猫を運ぶのにキャリーでの往復は認められている点です。
〝動物虐待〟まがいのショーであったと問題視されているのは「控えケージ」の状態と「審査台」の上での審査のあり方であって、「当該猫に初対面の者が猫を審査台に乗せるために抱えて歩こうとすれば攻撃される危険があり、かかる危険を回避することにあった」ことと関係はありません。
キャットショーに詳しくない裁判官なら〝騙せる〟と思ったのかどうか分かりませんが、ショーに参加したことのある猫界の人なら、全く理解できない(あり得ない)主張であることは一目瞭然でしょう。
【ショーに不適格な猫を不適切な方法で出陳していた証左】
TICA歴代アジアディレクターのO氏の主張は、小さなキャリーに猫を押し込めた状態にしておいてそのキャリーごと「控えケージ」に入れ、「初対面の者」が猫に触れることなく「審査ケージ」まで運べるようにしたことを正当化するものであり、ショーに不適格な猫を不適切な方法で出陳していた証左となるものです。
主催クラブとショーコミッティー、クラブオーナーであるO氏は、これを容認していた(※実際は積極的に支援・協力していた)ものであり、TICAのキャットショーを〝冒瀆〟したことに他なりません。
そして、それを正当化するために冒頭の主張を司法の場で繰り広げたわけですから、TICA Boardメンバー経験者として、TICAのJudgeとして〝断罪〟に値すると指摘されても仕方ないと言えるでしょう。
(続く)
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