歴代Asia Director O氏による「附帯控訴」を検証する㉗
◆3◆〝動物虐待〟まがいのショーは虚偽?〝虐待〟になりようがない?⑮
附帯控訴人でTICA歴代アジアディレクターのO氏は附帯控訴状において、「出陳された猫であるベンガル猫が狭いゲージ(原文ママ、正しくは「ケージ」)に入れられたままだった理由は、ベンガル猫は野性的な一面も持ち合わせており、いつもと違う環境に恐怖心を示したり、逃げようとしたり、大きな声を出す場合や恐怖心から攻撃に転じる可能性もあり、当該猫に初対面の者が猫を審査台に乗せるために抱えて歩こうとすれば攻撃される危険があり、かかる危険を回避することにあった」と主張しましたが、TICA Asia East Regionメンバーのみなさんは違和感を抱くことはなかったでしょうか。
【「初対面の者が猫を審査台に乗せる」???】
私が大いに疑問に感じたのが「初対面の者が猫を審査台に乗せるために…」の部分です。
O氏の主張に忠実に従えば、TICAのショーでは出陳者が「猫を審査台に猫を乗せる」ことになっているかのようです。
もちろん、Judgeが指示すればそれも可能ですが、そうでなければ出陳者は審査ケージに猫を入れるのが大原則であり、TICA Board Memberを通算3期9年務め、TICA Allbreed Judgeが司法の場でする主張としては杜撰でいい加減としか思えません。
【小さなキャリーに押し込めた理由を正当化できず】
O氏は「出陳された猫であるベンガル猫が狭いゲージ(原文ママ、正しくは「ケージ」)に入れられたままだった理由」を主張したわけですから、TICAのキャットショーをルール通りに行おうとすれば、「初対面の者が猫を審査台に乗せるために抱えて歩こうとすれば攻撃される危険があり、かかる危険を回避することにあった」という主張は正当な理由にならないことが分かります。
小さな小動物用キャリーを使うこと自体を否定するものではなく、ショーの開催時間中、ずっと閉じ込め続けること、審査エリアに閉じ込めたままキャリーを床に直置きにして放置したこと、審査ケージに転用し審査の時も閉じ込めたままにしておくこと--が〝動物虐待〟まがいの行為だと言っているのです。
O氏の主張は的外れであるとともに、〝動物虐待〟まがいの行為があったことを否定する正当な理由にも合理的な根拠にもなり得ないことが分かるでしょう。
【ショーの事情に疎い代理人弁護士が勝手に書いた?】
もしかすると、O氏は附帯控訴状は代理人弁護士が書いたものであって、自分が書いたものではなく、そうした主張もした覚えはないと逃げるかもしれません。
しかし、代理人弁護士はあくまで代理人であって、依頼人はO氏であり、附帯控訴状における主張はO氏が責任を持つべきでしょう。
もし、代理人弁護士のせいにするのでれば、それはTICA Board Memberを通算3期9年務め、TICA Allbreed Judgeとして責任感に欠けると言わざるを得ません。
(続く)
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