「真実もウソも 権力を持つ者にねじ伏せられる」・・・
韓国ドラマ続きで申し訳ありませんが、「無法弁護士~最高のパートナー」(2018年)も、TICA Asia East Regionメンバーでも観た人は少数波だと思います。
被告人の代理弁護士を務める主人公の男性弁護士が法廷で、傍聴人席に向かって声を上げます。
「真実もウソも 権力を持つ者にねじ伏せられる」--。
【小さな趣味の世界でも同じことの繰り返し】
これは韓国のドラマの世界に限らず、どこの国・地域の社会、企業から小さな趣味の団体・組織に至るまで同じであることは誰もが納得するところでしょう。
ドラマは韓国南部の綺城市という小さな市を舞台に、その市を長年にわたり〝牛耳る〟裁判官父娘に、同じ綺城市出身の若い男女の弁護士が挑む物語ですが、ある種の〝閉鎖社会〟であるところがポイントです。
どれだけ小さな趣味の世界でも、それが〝閉鎖社会〟的であり、「権力を持つ者」が存在し、依怙贔屓や細別、いじめ・嫌がらせを通じて組織を〝牛耳る〟限り、「真実」は捻じ伏せられ、「権力を持つ者」の意に沿わなければ〝罪〟を着せられ排除されようとしてしまうというわけです。
【「権力を持つ者」と「甘い汁を吸う者」がグルになる構図】
お定まりと言えばそれまでですが、「権力を持つ者」だけで〝牛耳れる〟わけではありません。
「権力を持つ者」と「甘い汁を吸う者」がグルになり、多くの市民を〝同調者〟として巻き込んで初めて成立します。
こうした構図もまた、小さな趣味の世界でも日々、目にする光景です。
【「言うべき時に黙るのは負けも同じよ」・・・】
良識と常識を併せ持つ市民が「甘い汁」にあずかろうとすることなく、しっかり声を上げるときに上げて「自浄作用」を働かせられれば問題ありませんが、時に「自浄作用」の必要性を口にしながらやっていることは同調圧力に屈して「権力を持つ者」の顔色を窺ったり、傍観者を決め込んで黙り込んだりするようでは社会・組織の腐敗は進む一方です。
ドラマではもう1人の主人公である女性弁護士が「言うべき時に黙るのは負けも同じよ」と相方の男性弁護士を鼓舞しますが、「言うべき時に黙る」ことが「権力を持つ者」に屈することを意味するのは、小さな趣味の世界も同じでしょう。
どれだけ「負け」ても、どれだけ組織が腐敗して「権力を持つ者」が「真実」を捻じ伏せようが、わずかばかりの「甘い汁」のおこぼれにあずかろうとする人達がいる限り、この悲しい組織の〝構図〟〝構造〟から抜け出ることはできません。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
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◆東京都で26日、新たに7440人の感染が確認されました。前週比0.1%減りました。
◆埼玉県で26日、新たに4129人の感染が確認されました。前週比21.4%増えています。
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◆福岡県で26日、新たに2277人(うち福岡市731人、北九州市436人)の感染が確認されました。前週比15.6%増えています。
◆北海道で26日、新たに1701人(うち札幌市889人)の感染が確認されました。前週比7.3%増えています。
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