「オミクロン株は後遺症も軽い」と勘違いしてませんか?
オミクロン株を巡っては、感染力は強いものの、重症化リスクは低く症状は軽いと言われていますが、では「後遺症」はどうなのでしょうか。
「まん延防止等重点措置」が全面解除され、「花見だ」「キャットショーだ」と浮かれている人はそう多くはないとは思いますが、「後遺症」についてのしっかりした知識を確認した上で、4~5月の行動を決めたいところです。
【「軽い、なんて全くない」オミクロン株でも深刻な後遺症】
東京新聞に「『軽い、なんて全くない』オミクロン株でも深刻な後遺症 渋谷のクリニック調査、後遺症患者6割が休職に」という見出しの記事が掲載されました。
記事では、「ヒラハタクリニック」(東京・渋谷)の平畑光一院長が「オミクロン株は症状が軽いと言われるが、後遺症については、そんなことは全くない」と指摘していました。
「後遺症は就業にも影響する」そうで、「働いていた患者約2000人への調査では、『後遺症が仕事に影響した』と答えた割合が、昨年末まで(デルタ株以前)は66.2%だったが、オミクロン株では76.2%と10ポイント増えた」そうです。
調査対象の母数がデルタ株以前(1881人)とオミクロン株(151人)で開きがあるため単純比較は難しいですが、「休職した人はデルタ株以前の4割に対し、オミクロン株は6割に上っている。解雇や退職に至った人は、オミクロン株で2人、デルタ株以前では約140人いた」としています。
【新規感染者数は下げ止まりから増加に転じる動きも】
「まん防」が全面解除されたとは言え、足元の新規感染者数は下げ止まり傾向から、都道府県によっては再び増加に転じる動きも見られます。
「第6波」が完全に収束しないまま、「第7波」に入る可能性を指摘する見方もあり、4~5月の状況を見極めるのは極めて難しいと言えるでしょう。
暢気に行楽やイベントの準備にいそしむのはもっとずっと先にするのが賢明です。
【オミクロン亜種「BA.2」と〝デルタクロン株〟に要注意!】
通常のオミクロン株の亜種である「BA.2」は従来より感染力が強いとされ、これまでのオミクロン株に取って代わられていますから、その動向には注意が必要です。
また、重症化リスクが高いデルタ株と感染力が強いオミクロン株の両方の特徴を併せ持つ〝デルタクロン株〟も確認されており、警戒を強める必要があります。
オミクロン株でも深刻な後遺症があること、オミクロン亜種「BA.2」や〝デルタクロン株〟の感染拡大など懸念材料は尽きず、普通の大人としてのまともな常識を持ち併せているなら、お気楽に浮かれている状況でないことぐらい分かるでしょう。
※「歴代Asia Director O氏による『附帯控訴』を検証する」は休みました。
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