「メンバーシップ・バロット日本語版」の杜撰な翻訳は見過ごせない④
◆TICAメンバー投票◆Proposal 1~11は全て賛成多数で可決しました。
「メンバーシップ・バロット日本語版」には、Asia East Region DirectorとしてのTICAに対する根本認識を疑わせる翻訳もあり、問題の多いものと言えるでしょう。
【Showは「競技会」? Show Rulesは「競技規則」?】
TICAのProposal原文には「competition」や「show」という単語が登場しますが、「メンバーシップ・バロット日本語版」は区別することなく、「競技」と訳しています。
Asia East Region Directorにとっては、いわゆる「Show(ショー)」は「競技会」であり、TICAの「Show Rules」は「競技規則」であるとの認識がうかがえます。
もちろん「競技」的な側面が全くないとは言いませんが、私の認識とは大きな隔たりがあることも事実です。
特に「Show Rules」を「競技規則」と訳すことには大きな違和感があり、TICAという団体の理念や使命、ショーの実態に照らせば、「競技」性はかなり薄いと思わざるを得ません。
「競技」性に興奮し、そこに楽しみを見い出すとしても、TICA Asia East Region公式サイトにアップする訳としては相応しくないでしょう。
【TICAのBy-Lawsは「細則」と訳するが適切で相応しいか?】
TICAにはBy-Lawsを筆頭に、Show RulesやRegistration Rulesなどがあり、さらにStanding Rulesが整えられています。
「メンバーシップ・バロット日本語版」において、 Asia East Region Directorは「By-Laws」を「細則」と訳していますが、その訳は適切で相応しいものと言えるでしょうか。
私は適切ではなく、相応しくない訳語だと思っています。
確かに「By-Laws」にはいろいろな訳があり、その中に「細則」があることも事実です。
しかし、数ある訳し方の中で最も適切さから遠く、相応しくないのが「細則」だと私は考えています。
なぜAsia East Region Directorは、「規約」や「規則」「内規」といった訳語を選ばず「細則」としたのでしょうか。
「思考停止」に陥ることなく、本当に自分で調べ、自分でしっかり考え、判断した上で「細則」という訳語を選んだのでしょうか。
もし、機械翻訳したら「細則」と出てきた…という理由だけで「細則」を使ったなら、余りに杜撰でいい加減、お粗末と言わざるを得ません。
企業であれば「定款」と訳すべきところ、TICAという協会の団体性を踏まえれば「協会規約」「団体規約」と訳すべきと考えるが社会常識的な感覚でしょう。
Asia East Region Directorの認識としては「細則」に過ぎないということかもしれませんが、Regionメンバーの認識として植え付けてもらっては困ります。
【Standing Rulesは「常設規則」と言えるのか?】
「メンバーシップ・バロット日本語版」を読むと、「Standing Rules」を「常設規則」と翻訳していますが、正しいでしょうか。
確かに「standing committee」と言えば、「常設委員会」や「常任委員会」と訳しますし、中国人民代表大会で「Standing Committee」と言えば「常務委員会」を意味します。
しかし、だからと言って「Standing Rules」を右から左に倣えで「常設規則」と訳していいかというと、それは間違いでしょう。
「Standing Rule」にはもともと「現行規定」という訳もあるわけですから、こちらの方がTICA Standing Rulesの実態を表しているはずです。
ルールのヒエラルキー(階層)、そしてTICAにおいてStanding Rulesはメンバー投票を経ずBoard決議によってすぐに変更できることからも「常設規則」より「現行規定」と訳すべきですが、Asia East Region Directorが何を根拠に「常設規則」と訳してアップしているのか全く理解に苦しみます。(続く)
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
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◆東京都で19日、新たに16人の感染が確認されました。前週の金曜日に比べ27.3%減りました。
◆埼玉県で19日、新たに12人の感染が確認されました。
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◆愛知県で19日、新たに7人の感染が確認されました。
◆福岡県で19日、新たに9人(うち福岡市3人、北九州市3人)の感染が確認されました。
◆北海道で19日、新たに17人(うち札幌市9人)の感染が確認されました。
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