「自分だけは大丈夫」と思い込んでいませんか?⑦次々現れる変異株も怖くない?
今は「デルタ株」が猛威を振るっていますが、ここに来て続々と新たな変異株の報道や報告が出ています。
「不要不急」の外出自粛要請を無視してショー遠征に出かける人たちは「正常性バイアス」の働きで「どんな変異株が現れても自分だけは大丈夫」と思い込んでいるのかもしれません。
【コロンビア由来の「ミュー株」が空港検疫で確認される】
厚生労働省の発表によると、6月と7月に2人から確認されたとのことで、日本では初めてです。
「ミュー株」はコロンビア以外の南米諸国と欧州でも確認されており、なぜ警戒すべきかといえば、世界保健機関(WHO)が「注目すべき変異株(VOI)」に分類したからに他なりません。
報道によると、WHOは「ミュー株」について「ワクチン耐性を持つ恐れのある変異があり、さらなる研究によって理解を深める必要がある」と強調しているとのことです。
【〝日本株〟と呼ばれる新たな「デルタ株」も登場】
自分の目の前に映る日常風景だけに気を取られると「正常性バイアス」が働きやすくなることは言うまでもありません。
誰かの指示に唯々諾々と従い、自分の頭で考えない「思考停止」状態の人も同じです。
「デルタ株」とひとくちに言っても、最近では「デルタ株」に特徴的な変異に加え、英国由来の「アルファ株」に類似した変異を併せ持つ新たなタイプの「デルタ株」も国内で初めて確認されており、この変異が日本国内で起きた可能性が極めて高いことから、海外メディアの間では〝日本株〟と呼ぶところもあります。
それでも「デルタ株」が猛威を振るう中に遠征に行くことが常識と倫理に反していないかどうか立ち止まって考える必要があるでしょう。
【南アフリカでも新たな変異株が見つかる】
南アフリカでは、他の変異株に見られる感染力の高まりや中和抗体に対する感受性の低下に関連する変異パターンが多く含まれているといわれる新たな変異株が見つかっています。
5月に初めて見つかり、今では南アフリカ国内のほとんどの州やその他アフリカ7カ国、欧州、アジア、オセアニアに広がっているとされ、日本に入っていない保証はありません。
研究者のひとりは「『デルタ株』より免疫を回避する力が高い可能性がある」とし、研究結果についてWHOに報告したそうです。
こうした次々と出現する変異株についてある研究者は「ウイルスが感染力を高める方法を依然として模索していることを示している」と指摘しており、それでも「自分だけは大丈夫」と思い込んでいるとしたら、もしかすると「正常性バイアス」の働きの問題ではないかもしれないことを疑わざるを得ません。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
====================================
【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で3日、新たに1万6736人の感染が確認されました。重症者は2日連続で過去最多を更新し2221人となっています。
◆東京都で3日、新たに2539人の感染が確認されました。前週の金曜日に比べ39.9%減りました。
◆埼玉県で3日、新たに925人の感染が確認されました。
◆神奈川県で3日、新たに1869人の感染が確認されました。1500人を超えるのは30日連続です。
◆千葉県で3日、新たに1163人の感染が確認されました。1000人を超えるのは23日連続です。
。
◆大阪府で3日、新たに2305人の感染が確認されました。
◆愛知県で3日、新たに1720人の感染が確認されました。1500人を超えるのは5日連続、1000人を超えるのは17日連続です。
◆福岡県で3日、新たに732人(うち福岡市237人、北九州市101人)の感染が確認されました。
◆北海道で3日、新たに251人(うち札幌市147人)の感染が確認されました。
« 「自分だけは大丈夫」と思い込んでいませんか?⑥「3密」でなければ構わない? | トップページ | 「自分だけは大丈夫」と思い込んでいませんか?⑧自分だけ苦しみとは無縁? »