「自分だけは大丈夫」と思い込んでいませんか?③「自宅療養」でも自分だけは死なない?
「自宅療養中 死亡相次ぐ、1都3県31人」--。きのうの東京新聞1面トップにこんな記事が載りました。
【自分だけは「自宅療養」で死にはしない?】
「不要不急」の枠を自分勝手に大きく広げ、キャットショーも「不要不急」ではない〝必要火急〟のイベント…と考えるメンバーも少なくないようです。
こうしたメンバーは、「自宅療養者」が全国で約12万人もいるなか、「正常性バイアス」が働き「自分だけは大丈夫」と思い込んでいるとしか思えません。
どれだけ遠征しても自分だけは感染しない。
感染しても自分だけは無症状で済み、「自宅療養」なんてことにはならない。
まして「自宅療養」で死ぬなんてことは絶対ない--。
これはまさに常識と倫理に反した考え方であり、「正常性バイアス」の為せる技ということになるでしょう。
【自分だけは「容体急変」はあり得ないと思い込んでる?】
「自宅療養」で怖いのは、たとえ軽い発熱や咳といった軽症でも、容体が急変するリスクがあることです。
東京新聞の記事によると、亡くなった31人の約半数が軽症からの容体急変だったということです。
年代別では50代の6人が最多だったそうですが、30代も2人含まれるとのこと。
猫ブリーダーやJudgeだけ感染しない、「自宅療養」を強いられることもない、まして死ぬこともない…と思い込んでいるなら怖ろしいのひと言に尽きます。
【基礎疾患がなくても死亡するケースも】
もうひとつ恐いのは、これまでは基礎疾患などがあると重症化リスクも高まるとされ、逆に基礎疾患さえなければ安心…と考える人もいましたが、最近の報道を見聞きすると、基礎疾患がなくても重症化し、命を落とすケースも目立つようになりました。
遠征までしてショーに参加するメンバーは、もしかすると自分に基礎疾患がないということで安心しているのかもしれませんが、「デルタ株」の猛威もあり、一概にそうは言い切れないことを認識しておく必要があります。
特に主催クラブ/ショーコミッティー/Judgeは、参加者全員の安全・安心を担っていることを忘れることなく、「正常性バイアス」によってリスク感覚が狂っていないかどうかを常に自らに問いかけてほしいと思います。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で30日、新たに1万3636人の感染が確認されました。重症者は18日連続で最多を更新し2075人となっています。
◆東京都で30日、新たに1915人の感染が確認されました。前週の月曜日に比べ21.7%減りました。
◆埼玉県で30日、新たに1106人の感染が確認されました。これで累計10万人を超えました。
◆神奈川県で30日、新たに1719人の感染が確認されました。1500人を超えるのは26日連続です。
◆千葉県で30日、新たに1030人の感染が確認されました。1000人を超えるのは19日連続ドです。
◆大阪府で30日、新たに1605人の感染が確認されました。月曜日としては過去最多です。
◆愛知県で30日、新たに1509人の感染が確認されました。1000人を超えるのは13日連続です。
◆福岡県で30日、新たに626人(うち福岡市186人、北九州市72人)の感染が確認されました。
◆北海道で30日、新たに266人(うち札幌市134人)の感染が確認されました。
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