猫にも新型コロナワクチンを接種する時代
TICA Standing Rule 209.1.1.6.1にはショーフライヤーに記載しなければならない項目を定めており、その中に「Health Rquirements」があってアクトのショーのフライヤーでは「出陳猫は必ずワクチン接種を済ませてください」と記載しています。
今後、もしかするとこの中に、猫に対する新型コロナのワクチンが含まれるようになるかもしれません。
【猫のワクチン接種と言えば「狂犬病」や「3種混合」だが…】
猫のワクチン接種というと、常識的には「3種/4種/5種混合ワクチン」や「狂犬病ワクチン」を指しますが、新型コロナに対する有効な治療薬が開発されていない現状を踏まえると、「新型コロナワクチン」も念頭に置かねばならない可能性もあります。
動物用と言うと、首をひねられるメンバーがいるかもしれませんが、ロシアでは既に動物用の新型コロナワクチン「Carnivac-Cov」が開発され、臨床試験で犬や猫、キツネ、ミンクに抗体の生成が確認されたといいます。
一方、CNNの報道によると、米国でも動物医薬品会社ゾエティスが開発した動物用新型コロナワクチンについて、動物園や野生生物保護施設にいる動物向けに接種を開始したそうです。
猫も新型コロナに感染し、飼い主から飼い猫に感染すること(その逆は不明)を考えれば、ショーを開くにあたって猫に対してもワクチン接種しておく方が望ましいと言えるでしょう。
【風邪症状のある猫にはこれまで以上に注意が必要?】
猫にもアレルギーがあり、その他いわゆる〝猫風邪〟に感染していれば、くしゃみや咳をしたり、鼻水が出ることは往々にしてあります。
ただ、新型コロナの症状と、アレルギーやいわゆる〝猫風邪〟の症状は容易に見分けることは難しく、そうであるならこれまで以上にショー会場内でくしゃみや咳、鼻水が出ている猫には注意が必要になってくると言えます。
ショーコミッティーはそうした状態の猫が出てきた場合や出陳者から指摘を受けた場合、どのように対応すべきか、クラブオーナー/代表、Judgeと事前に綿密に相談しておく必要があるでしょう。
もちろん、動物用新型コロナワクチンを接種していればいいわけですが、現実問題として日本では入手困難なわけですから、ショー参加の条件に加えることは当面、難しいかと思います。
【もともとは毛皮用ミンク向けに開発された】
動物用新型コロナワクチンは、もともと毛皮用のミンク向けに開発されたようで、ロシア政府は今春、新型コロナの動物向けワクチンを世界で初めて承認したと発表しています。
当局によると、実験で接種を受けた動物の100%に抗体ができたそうですが、感染予防効果は「少なくとも半年は続く」とのことですので、年間を通じてショーに出るなら、年2回接種しなければならないことになります。
従来の「3種/4種/5種混合ワクチン」に新型コロナ向けも加われば、飼い主や猫の負担も軽く済むわけですが、果たしてそこまで開発が進むまでにはかなりの時間がかかりそうです。
※「東京地裁『尋問』、〝セカンドハラスメント〟の場ではない」「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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