「都内約100病院が拒否」で搬送に8時間の衝撃
医療が「逼迫」しているかどうか、普通に生活していると全く分からないわけですが、きのうの報道にはさすがに驚きました。
先週、都内の50代の男性が119番通報し、救急車を呼んだにもかかわらず、約100の医療施設に受け入れを断られ、なんと通報から8時間が経過した翌日未明に自宅から50km離れた病院に入院したとのことです。
【今そこにある「医療逼迫」の現実を突き付けられた】
50km離れた場所というと、仮に都心に自宅があったと仮定して、都内だと八王子や青梅市、神奈川県なら横須賀、茅ケ崎、厚着、相模原、埼玉県なら飯能、千葉県なら成田、茂原で、茨城県ならつくば市などになります。
入院できただけラッキーかもしれませんが、これでは家族が入院先を訪れるのも一苦労です。
症状にもよるかと思いますが、とにかく感染しないに越したことはありません。
【搬送先が見つからない事態はもはや常態化か】
消防庁によると、新型コロナの感染が疑われる患者の搬送先が30分以上決まらない「救急搬送困難事案」は7月第4週は698件に上り、前の週の1.6倍に増えているとのこと。
50代の男性のケースはもしかしたら偶然に偶然が重なった結果かもしれませんが、首都圏在住であれば新型コロナ以外でも救急搬送されることのないように健康や体調管理には細心の注意を払う必要がありそうです。
新型コロナに感染しないと分からない数々の怖ろしい現実が隠れていることに思いを至らせる必要があるでしょう。
【「デルタ型」の感染力は水疱瘡並みで重症化リスクも高い】
「水疱瘡」と言われてもピンと来ないメンバーがいるかもしれませんが、従来の新型コロナの株の感染力が1.4~3.5人なのに対し、「デルタ株」は5~9人と言われています。
「水疱瘡」が5~7人なので「水疱瘡」並みと言われるわけですが、インフルエンザが1.4~4人ですからこれよりもかなり感染力が上がっていることが分かります。(※ちなみに「麻疹」は12~18人ですから「麻疹」ほどではありません)
加えて「デルタ株」は重症化リスクも高いとされており、首都圏在住のTICA Asia East Regionメンバーにおかれては呉々も用心していただければと思います。
※「東京地裁『尋問』、〝セカンドハラスメント〟の場ではない」「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆政府は2日、入院対象を重症者や重症化リスクがある人とする方針を決めました。「中等症」は自宅療養を基本とするということになります。また家庭の事情などで自宅療養できない場合に限り宿泊施設を利用してもらう体制に改めます。
◆日本全国で2日、新たに8389人の感染が確認されました。月曜日としては最多です。
◆東京都で2日、新たに2195人の感染が確認されました。前週の月曜日に比べ53.6%増えています。
◆埼玉県で2日、新たに762人の感染が確認されました。1000人を超えるのは6日連続です。
◆神奈川県で2日、新たに過去となる1686人の感染が確認されました。
◆千葉県で2日、新たに過去2番目に多い787人の感染が確認されました。
◆大阪府で2日、新たに448人の感染が確認されました。
◆愛知県で2日、新たに146人の感染が確認されました。
◆福岡県で2日、新たに358人(うち福岡市210人、北九州市24人)の感染が確認されました。
◆北海道で2日、新たに215人(うち札幌市160人)の感染が確認されました。200人を超えるのは6日連続です。
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