「自分だけは大丈夫」と思い込んでいませんか?②後遺症の心配もない?
今回の新型コロナを巡っては幾重にも「正常性バイアス」(=「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込み)が働き、まともな判断を狂わせているようです。
【感染しても自分だけは「後遺症」に苦しまない?】
TNCテレビ西日本の報道では、「後遺症と闘う人は、私たちの想像を超える苦しみを抱えていました」という語りで始まります。

※グラフはTNCテレビ西日本の番組から
もちろん、重い「後遺症」から軽い「後遺症」まで程度は様々で、その期間もまちまちだとは思いますが、最後に登場した40代女性の言葉は重く受け止めてほしいと思います。
「戻りたいです。もう元に戻りたい。こんな苦しい思いを誰にもさせたくない。みんな、もうちょっとちゃんとこの怖さをしっかりわかって行動してほしい。自分はならないとか自分はいいでしょうではなく、本当に気をつけないと人生の破壊になっちゃうから…」--。
【2回のワクチン接種で大丈夫と思い込んでいない?】
猫界においても多くのメンバーが2回のワクチン接種を終えたかと思いますが、それで大丈夫と油断してはいないでしょうか。
ある意味、これも「正常性バイアス」のひとつだと思いますが、しっかりと日々の報道を見聞きすれば、2回のワクチン接種で十分ではなく、3回目の追加接種が必要であり、しかもその際には「交差接種」が望まれることが分かるかと思います。(※「交差接種」=1回目と2回目、あるいは1、2回目と3回目で別の機序やメーカーのワクチン接種をすること)
政府が現在、検討しているのは1回目にアストラゼネカ、2回目にファイザーかモデルナのようですが、世界的にはそれ以外の「交差接種」も行われ始めています。
「交差接種」を巡っては賛否もあり、これで万全と言えるわけでは決してありませんが、「デルタ株」が猛威を振るうなか、少なくとも2回のワクチン接種で十分、あるいは大丈夫とは言えないことを自覚しておく必要があります。
【「災害クラス、医療非常事態です」…】
先週26日(木)に都庁で開催された東京都の定例モニタリング会議では、これまでにない危機感が滲んでいました。
「数週間にわたり、制御不能な状況が続き、さらには多数の感染者が潜在している可能性がある。災害レベルで猛威を振るっている」(専門家)
「自宅療養中に容体が悪化した新型コロナウイルス感染症の患者の救急搬送、入院受け入れが困難になっている。現在の状況が続けば、救える命が救えない事態がさらに悪化する。」(同)
小池百合子都知事からは「災害クラス、医療非常事態です」との言葉も出ました。
【感覚が狂っているのは自分か専門家か?】
こうした状況下においてキャットショーに興じることが果たして正しいことなのかどうか。
「不要不急の外出自粛」要請が出ている中で、「非常事態宣言」地域から別の「非常事態宣言」地域へショー遠征に出かけることが国民のひとりとして許されるかどうか。
まさに猫界ひとりひとりの「常識と倫理」が問われているということになるでしょう。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で29日、新たに1万9308人の感染が確認されました。重症者は17日連続で過去最多を更新して2070人となっています。
◆東京都で29日、新たに3081人の感染が確認されました。前週の日曜日に比べ29.8%減りました。
◆埼玉県で29日、新たに1463人の感染が確認されました。
◆神奈川県で29日、新たに2362人の感染が確認されました。2000人を超えるのは5日連続です。
◆千葉県で29日、新たに1207人の感染が確認されました。1000人を超えるのは18日連続です。
◆大阪府で29日、新たに2359人の感染が確認されました。2000人を超えるのは6日連続です。
◆愛知県で29日、新たに1385人の感染が確認されました。1000人を超えるのは12日連続です。
◆福岡県で29日、新たに957人(うち福岡市352人、北九州市169人)の感染が確認されました。
◆北海道で29日、新たに355人(うち札幌市196人)の感染が確認されました。
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