「コロナに打ち勝った証」としてショーを開催?
西村康稔経済再生相が10日、「帰省をして家族で集まるのは絶対に避けていただきたい」と求め、田村憲久厚労相も同日、「感染が拡大している。帰省はできるだけ控えていただきたい」と呼びかけたそうですが、ネット上では菅義偉首相の言葉をもじって「コロナに打ち勝った証として帰省する」とするメッセージが拡散しているそうです。
まさかTICA Asia East Region(日本)で同じような感覚の人がいるとは思いたくありませんが、これまでの〝黒歴史〟を振り返ると「コロナに打ち勝った証としてショーを開く」と堂々と〝宣言〟しかねないとも思えてしまいます。
【大阪府は過去最多の新規感染者数!】
大阪府の状況は東京都の状況に比べて2~3週遅れて追いかけている--とも言われているようですが、ついに11日の新規感染者数は1490人になりました。
大阪府だけではなく、京都府、滋賀県、奈良県でも過去最多、兵庫県も過去2番目の多さでした。
こうした中、関西圏でショーを開こうとするTICAメンバーなら、菅首相の言葉をもじって
「中止の考えはない。強い警戒感を持ってショーに臨む」
「バブル方式でショーする。感染拡大の恐れはないと認識している」
「ショーを中止することは一番簡単なこと、楽なことだ。ショーに挑戦するのがTICAメンバーの役割だ」
「安心安全なショーに向けて全力で取り組む」--。
と言い換えて話したとしても、首相が「東京五輪」を強行開催したわけですから何をか言わんや…といったところかもしれません。
【長野県も過去2番目に多く、県全域に「医療警報」発令中】
このブログのか【注目ニュース】でフォローしていませんが、長野県では11日、過去2番目に多い73人の新規感染が確認されました。
松本市17人、上田市9人、長野市7人、飯田市5人、県外在住5人などで、20代(13人)、30代(14人)、40代(14人)、50代(11人)が2ケタとなっています。
長野県は全域に「医療警報」を発令中で、感染対策の徹底を求めるとともに「県内への帰省、県外との往来はできるだけ控えてほしい」と呼び掛けているとのことです。
夏休みやお盆の時期における日本全国の人流の動向次第で、秋以降、感染状況がさらに拡大していくか、収束に転じるかが明らかになることでしょう。
【用心していても感染するリスクが高い恐ろしさ】
ある地方紙で、東京出張後に発症した男性の話が載っていました。
この男性は出張中、都内で外食はせず、ホテルで〝コンビニ飯〟をとるなど「用心していた」そうで、「どこでもらったのか分からず、事故に遭ったようなもの」と振り返っていました。
もう少し詳しく行動を辿ると、人がいるところでマスクを外したのは帰りの新幹線乗車前の客のまばらなファストフード店(店内でコーヒーを1杯飲んだ)と、新幹線の車内の喫煙コーナー(定員2人)ぐらいだったそうです。
地方のショーに遠征する場合、「事故に遭っても仕方ない」「自宅療養で急変して万が一の事態を招いても本望」ぐらいの覚悟が必要と言えるのかもしれません。
※「東京地裁『尋問』、〝セカンドハラスメント〟の場ではない」「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
====================================
【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で11日、新たに過去最多となる1万5813人の感染が確認されました。1万人を超えるのは9日連続です。
◆東京都で11日、新たに4200人の感染が確認されました。前週の水曜日に比べ0.8%増え、水曜日としては最多を更新しました。
また重症者数(197人)、自宅療養者(1万9396人)とも過去最多を更新しました。
◆埼玉県で11日、新たに1227人の感染が確認されました。1000人を超えるのは9日連続です。
◆神奈川県で11日、新たに1565人の感染が確認されました。1500人を超えるのは7日連続です。
◆千葉県で11日、新たに955人の感染が確認されました。
◆大阪府で11日、新たに過去最多となる1490人の感染が確認されました。
◆愛知県で11日、新たに516人の感染が確認されました。500人を超えるのは81日ぶりです。
◆福岡県で11日、新たに737人(うち福岡市310人、北九州市123人)の感染が確認されました。
◆北海道で11日、新たに351人(うち札幌市208人)の感染が確認されました。300人を超えるのは5日連続です。
« 東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない㉔ | トップページ | 東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない㉕ »