新型コロナ感染者と同居猫の6割が陽性?
ニューズウィーク日本版に、猫のブリーダーにとって気になる記事が掲載されていました。
私はネット版で読みましたが、「知らぬ間に進むペットのコロナ感染 感染者と同居の猫6割、犬4割が陽性」「ペットへの感染の多くは無症状で気づきにくく、放置で重症化に注意」というもので、まだ読んでいない人でも「読んでみよう」と思うのではないでしょうか。
【飼い猫のことを考えても感染するわけにはいかない】
新型コロナの問題が起きて以来、私がこのブログでペットへの感染を巡る情報を積極的に紹介しているのも、飼い主が感染してしまったら、飼い猫はどうなるかを考えればのことです。
見出しは猫で「6割」となっていますが、記事を読むと、「カナダ東部・オンタリオ州のゲルフ大学の研究チームが48匹の飼い猫を検査したところ67%が陽性反応(抗体検査)を示す結果となった」としており、「3分の2」あるいは「約7割」と考えた方が正確かもしれません。
ブリーダーの場合、仮に10頭飼っているとすれば6~7頭、20頭なら13頭、30頭なら20頭が感染してしまう計算になります。
飼い主が入院という事態になったら…と考えたら、感染するわけにはいかないと思うのは当然でしょう。
【多くは「無症状」でも放置による重症化に注意】
調査によると、感染したペットの大半は無症状であり、陽性だったペットのうち何らかの症状を示していた比率は猫で27%だったそうです。
猫の場合、症状としては鼻水と呼吸困難だそうですが、いわゆる「猫風邪」と勘違いしてしまうこともありそうです。
動物病院に連れて行っても果たして「猫風邪」と「新型コロナ」をしっかり区別できるかどうか微妙でしょう。
先の調査では陽性だった32頭のうち3頭で重症化していたとのことです。
【愛猫に愛情を注ぎ接する機会が多いと感染率もアップ】
今回の調査では犬の陽性率と猫の陽性率で差がありますが、日常生活で犬よりも猫の方が飼い主との接触機会が多いことが一因と考えられています。
この率を「動物保護施設」で見ると、猫と犬の合算ながら9%であり、野良猫や野良犬では3%と1ケタ台の低い感染率となっていることからも、感染者との同居が原因であり、接触機会の多寡と大きな相関関係があることが読み取れます。
飼い主の方は「ワクチン接種」したとしても、ウイルスを完全にシャットアウトするわけではありません。
家に持ち込んでしまって飼い猫に感染させてしまうリスクもあることを考えると、用心には用心を重ねたいところです。
※「続・東京地裁『尋問』、〝セカンドハラスメント〟の場ではない」「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
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◆東京都で22日、新たに1979人の感染が確認されました。前週の木曜日に比べ51.3%増え、33日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
◆埼玉県で22日、新たに510人の感染が確認されました。500人を超えるのは1月16日以来です。
◆神奈川県で22日、新たに631人の感染が確認されました。600人を超えるのは1月22日以来、半年ぶりです。
◆千葉県で22日、新たに343人の感染が確認されました。
◆大阪府で22日、新たに461人の感染が確認されました。
◆愛知県で22日、新たに146人の感染が確認されました。
◆福岡県で22日、新たに139人(うち福岡市75人、北九州市24人)の感染が確認されました。
◆北海道で22日、新たに140人(うち札幌市96人)の感染が確認されました。
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