「ワクチン接種」しても〝すれ違い〟感染にご用心
猫のブリーダーであれば、いわゆる「ワクチン」については一般の人より知識は豊富でしょうし、「新型コロナ」というウイルスに関しても猫では「FIP」があるのでやはり基礎知識という面ではそれなりの土台があるかと思います。
ですから、もしかすると〝釈迦に説法〟になってしまうかもしれませんが、ここ最近、次々と新型コロナに関する注目すべき情報が出ていますので、紹介しておきます。
【〝すれ違い〟感染に用心すべきデルタ変異株】
インドで確認された感染力の強い変異株(デルタ株)は、数秒間すれ違っただけで感染すると見られています。
オーストラリアの最大都市シドニー中心部で6月26日、13カ月ぶりに「ロックダウン(都市封鎖)」が敷かれたのも、デルタ株の感染拡大を懸念してのことでした。
主な「変異株」はイギリス型「アルファ株」、南アフリカ型「ベータ株」、インド型「デルタ株」があり、感染力はアルファ株が従来型より1.32倍、ベータ株が1.5倍、デルタ株が1.95倍、それぞれ強いとされています。
「ワクチン接種」していれば感染しないわけでないことは当然の基礎知識であり、感染してそれなりに発症すれば後遺症のリスクも出てくることから、警戒感を緩めることはできないということになります。
仮にショーを再開するとして、2回のワクチン接種を済ませていてもショー会場内での〝すれ違い〟感染には最大の注意を払う必要があるでしょう。
【「デルタ・プラス株」はワクチンが効きにくい?】
上記に加えて、最近、話題になっているのが「デルタ・プラス株」です。
インドでは「懸念される変異株」と認識されていて、デルタ株と同等の感染力を持つだけでなく、「ワクチンが効きにくい」とも言われています。
既に日本にも入っており、加藤勝信官房長官は6月25日の会見で「日本では37例確認されている」と話しました。
【最強の変異? ペルー発の「ラムダ株」】
「デルタ・プラス株」を上回る脅威になるかもしれないとして最大の警戒感を持たれているのが、ペルーで猛威を振るう「ラムダ株」です。
日本にはまだ入ってきていないようですが、ワクチンの効力を5分の1にしてしまうともいわれています。
水際対策は不十分と指摘される日本ですから、いつ入ってきてもおかしくありません。
ワクチンを2回接種していたとしても安心するのは早いということになります。
【欧州では〝混合接種〟の取り組みも始まる】
こうした状況を踏まえ、欧州では1回目と2回目に異なる種類のワクチンを接種する「混合接種」の取り組みも始まっています。
例えば、1回目は英アストラゼネカ製で、2回目は米ファイザー製といった感じです。
報道によると、独メルケル首相は1回目に英アストラゼネカ製、2回目は米モデルナ製で、伊ドラギ首相は1回目に英アストラゼネカ製、2回目は米ファイザー製だったとのことです。
もちろん、現状においては1回目と2回目に同じ種類を使うのが原則ですが、異なる種類(例えばmRNAタイプとウイルスベクタータイプ)のワクチンを組み合わせることで強い免疫反応を得られる可能性もあるというわけです。
TICA Asia East Region Directorは新型コロナの感染状況やワクチン/治療薬の動向に無関心なようですが、Regionメンバーに対する情報発信の意味合いからも、Region公式サイトに特設ページを設けて情報提供すべきだと思うのですが、どうして何もしないのか不思議でなりません。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で3日、新たに人の感染が確認されました。
◆東京都で3日、新たに716人の感染が確認されました。前週の土曜日に比べ34%増え、13日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
◆埼玉県で3日、新たに116人の感染が確認されました。
◆神奈川県で3日、新たに254人の感染が確認されました。
◆千葉県で3日、新たに157人の感染が確認されました。
◆大阪府で3日、新たに148人の感染が確認されました。
◆愛知県で3日、新たに45人の感染が確認されました。
◆福岡県で3日、新たに36人(うち福岡市16人、北九州市10人)の感染が確認されました。
◆北海道で3日、新たに30人(うち札幌市19人)の感染が確認されました。