続・東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない⑪
「批判は真摯に受け止めたい」--。
政治の世界では使い古された感がありますが、民主主義国や民主主義的組織のトップにおいて当然持つべき認識のひとつでしょう。
しかし、小さな趣味の世界では、こうしたリーダーシップの基本中の基本が認識されず、蔑ろにされてきたと言っても過言ではありません。
東京地裁における歴代アジアディレクターT氏に対する「尋問」ではこの点も取り上げられました。
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原告代理人:「ただ、TICAっていうのは、猫団体っていうんですかね、血統管理団体として、世界的な団体であって、公平に運用されなければならないってことは、そうですよね」
T氏:「そうです」
原告代理人:「そうであれば、その運用に対して、意見が出てくるのは当然じゃないですか」
T氏:「それは当然ですね」
原告代理人:「それについては、それを受け止めるというお考えは余りないってことですか」
T氏:「・・・、いや、受け止めますけど」
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【「諫言耳に逆らう」とか「忠言耳に逆らう」とか言いますが…】
トップであれば「耳に痛い」ことを正面から真摯に受け止めなければならないことは言うまでもありません。
組織運営や運用について出てくる様々なメンバーの意見や苦情に耳を傾け、反省材料とし、改善・是正していくことで、組織全体の健全度が上がっていくという好循環を生むわけです。
しかし、トップが積極的に受け止めようとせず、依怙贔屓して仲間内の甘言にだけ耳を傾け、「耳に逆らう」ような諫言や忠言に耳を貸さないようになると、組織は腐敗の道を辿ります。
【諫言/忠言を敵対視し、〝悪〟と決め付ける組織風土】
アクトに対する「活動停止」提案から「出陳拒否」に至る過程を俯瞰的に振り返ると、諫言や忠言を敵対視し〝悪〟と決め付ける組織風土が見て取れます。
物事の真実/事実を自分の頭で見極めようとせず思考停止に陥って、誰かが煽り立てた「裁判を起こした方が悪い」という〝裁判悪玉論〟が根付いたのも、こうした組織風土があったからと言えます。
それが高じると、要は〝口封じ〟した上で、〝村八分〟にし、組織から叩き出すという行動につながるというわけです。
【TICAという団体の公益性と公共性を肯定するか否定するか】
日本のTICAメンバーの中には、所詮、小さな趣味の世界であって、仲間内だけがエンジョイできればそれでいい…とでもいったような偏った考え方を持つ人がいて、TICAという国際団体の公益性と公共性の妨げになっていることは否めません。
もし、TICAという団体の公益性と公共性を肯定し、メンバーそれぞれがその自覚のもとに活動し、Directorにおいてもその自覚を持って運営にあたるのであれば、「異論/反論/オブジェクションは大歓迎」となるはずです。
多種多様な意見を尊重する重要性は「ダイバーシティ」という言葉が世界的に普及してきたなかで、ますます重みを増しており、もはや軽んじたり、無視したりできるものではありません。
「耳に逆らう」ような諫言/忠言をしっかり受け止められるようなメンバーでなければ、Region Directorをする資格はないのです。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で20日、新たに3757人の感染が確認されました。
◆東京都で20日、新たに1387人の感染が確認されました。前週の火曜日に比べ67.1%増え、31日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。火曜日としては過去最多です。
◆埼玉県で20日、新たに314人の感染が確認されました。
◆神奈川県で20日、新たに433人の感染が確認されました。
◆千葉県で20日、新たに199人の感染が確認されました。
◆大阪府で20日、新たに313人の感染が確認されました。
◆愛知県で20日、新たに93人の感染が確認されました。
◆福岡県で20日、新たに91人(うち福岡市54人、北九州市11人)の感染が確認されました。
◆北海道で20日、新たに104人(うち札幌市74人)の感染が確認されました。