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2021年6月25日 (金)

東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない㊻

歴代アジアディレクターのT氏が、TICAの日本のクラブ代表/Judge宛に一斉に送った「意識調査(アンケート)」は次のようなものでした。
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これを巡る東京地裁の「尋問」のやり取りは以下の出だしで始まりました。

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原告代理人:「甲第10号証のアンケート(=意識調査のこと)を、あなたはしたんですけれども、これについて、組織的に不正を疑っているかの疑いの目を向けられたというふうに言われていますけれども、誰からそういうふうに言われたんですか」

T氏:「それはいろんな方から言われております」
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【いじめの常套句でもあるフレーズがここでも】

このブログで何度も取り上げているように、「みんな」とか「いろんな方」というのは非常に便利な言葉です。

「みんな」は「そこにいる人すべて。全員。また、あるもの全部」であり、「いろんな」と言えば少なくとも複数であり、複数でも2、3ではないイメージを持っています。

T氏は「複数の方から言われております」とは言わず、「いろんな方から言われております」と証言していますから、聞き手にとってイメージを膨らませやすい効果を生むことは間違いないでしょう。

【議題は2つの主張で構成されているが…】

2人のTICAアジアメンバーが提案したという「議題」は2つの前提(あるいは根拠)らしき事業で構成されていることが分かるかと思います。

1つは、2013年4月29日のアクトショーが「常識・倫理に反して行われ」たということ、もう1つは「これにより日本が不名誉を被った」ということ。

さらに前者は2つに分けることができ、「常識に反して行われ」たこと、「倫理に反して行われ」たこと--となります。

文章的には「~と判断します」となっていますが、仮に「~と判断します」までを主張に組み込んだとしても、そう判断した根拠が問われる点では同じでしょう。

この「意識調査」は2人のTICAアジアメンバーが提案したとは言え、当時のアジアディレクターT氏が自分の肩書と名前を記載して行っているわけですから、その責任は全面的にT氏が負うのが健全な組織の在り方です。

【判断根拠を示さずに支持/不支持を聞く〝愚行〟】

TICAのルール改正のAgenda(議案)を見ても分かりますが、必ず「理由」(正当な理由や合理的根拠)を付けた上で改正案を提案することになっています。

これはTICAでなくても世界共通のビジネス常識であるわけですが、T氏が行った「意識調査(アンケート)」には、「常識に反して行われ」たこと、「倫理に反して行われ」たこと、「これにより日本が不名誉を被った」とする前提(あるいは根拠)が事実である(あるいは真実である)ことが示されていないわけです。

T氏はもしかすると「~と判断します」の全体を「議題」の前提や根拠らしき事情と勘違いしているのかもしれませんが、「~判断します」自体もまた主張に過ぎず、この「議題」は正当な理由も合理的根拠も示すことなく、主張に主張を重ねただけになっています。

【問われる「前提」の正当性、「根拠」の合理性】

①どういう正当な理由と合理的根拠を以て「常識に反して行われた」と判断(あるいは主張)できるのか?

②どういう正当な理由と合理的根拠を以て「倫理に反して行われた」と判断(あるいは主張)できるのか?

③どういう正当な理由と合理的根拠を以て「日本が不名誉を被った」と判断(あるいは主張)できるのか?

自己弁護や他者批判の取って付けたような不自然なものでは意味を為さず、不合理あるいは非合理的な根拠らしき事情でも意味がありません。

①~③について「正当な理由」と「合理的根拠」を簡潔に示さなければ、単なるいじめ/嫌がらせのための「意識調査(アンケート)」になってしまうのです。

※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で24日、新たに1676人の感染が確認されました。

東京都で24日、新たに570人の感染が確認されました。前週の木曜日に比べ26.1%増え、5日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。

埼玉県で24日、新たに119人の感染が確認されました。

神奈川県で24日、新たに192人の感染が確認されました。

千葉県で24日、新たに129人の感染が確認されました。

大阪府で24日、新たに116人の感染が確認されました。

愛知県で24日、新たに100人の感染が確認されました。

福岡県で24日、新たに36人(うち福岡市7人、北九州市15人)の感染が確認されました。

北海道で24日、新たに26(うち札幌市20人)の感染が確認されました。

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