東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない㊸
それにしてもT氏の「証拠」なるものは「伝聞」ばかりであって、普通に考えれば有効な「証拠」となり得ないことは分かるようなものですが(少なくとも私はそう思うわけですが…)、T氏は違うようです。
【「いろいろな方」とは一体誰なのか?】
裁判の「尋問」のやり取りは以下に続きます。
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原告代理人:「だから、あなたの根拠はそのメーリングリストだけですね。誰かが書いたメーリングリストということですか」
T氏:「ええ、いろいろな方から聞いております。出陳した方からも証人は出ております」
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原告代理人から「誰かが書いたメーリングリストということですか」と問われると、T氏は「ええ」と肯定し「いろいろな方から聞いております」と証言しました。
「いろいろな方から聞いております」とは言っているものの、その直前に「ええ」と証言していることから、「いろいろな方のメーリングリストを読んでいます」と言い換えてもいいでしょう。
もし、メーリングリストの投稿以外に、T氏が直接、誰かから証言を得て「聞いて」いるのであれば、「いいえ。メーリングリストの投稿以外にもいろいろな方から直接聞いております」と証言したはずですだからです。
【本当に「出陳した方」から「証人」は出ているのか?】
本当に「出陳した方からも証人」が「出て」いるなら、今回の裁判で証人として出廷すればよさそうなものでしたが、被告側は証人申請しませんでした。
誰を以てT氏が「証人」と言っているのか分かりませんが、その「証人」なる人物がどの場に「出て」いるのかも不明です。
TICA Boardの「聴聞会」に「証人」として「出て」いたのでしょうか。それとも米TICA本部に個別に「証人」として呼ばれ「出て」いたのというのでしょうか--。
少なくともT氏は「40頭以上、無料だったという話があります」と証言したわけですから、その証言内容が事実であることを裏付けるような「証人」が「出て」いたということかもしれません。
【40人以上の「証人」が本当に「出て」いた?】
1人の出陳者が1頭をエントリーしていたなら40人以上、仮に出陳者が2頭ずつエントリーしていたなら20人以上、「証人は出ております」ということになります。
しかし、「尋問」では事実調査を「しました」と証言しながら、T氏はどんな「事実調査」をしたのか全く明らかにせず、根拠らしきものは「メーリングリスト」だけだったわけです。
1人や2人、5人、10人が何かの「証人」として「出て」こようとも、それだけでは「40頭以上、無料だった」という裏付け証拠になり得ないことは論証の基礎を持ち出すまでもなく明らかでしょう。
「いろいろな方」というのも「みんな」と同じ匿名性のある便利な言葉です。
「いろいろな方」があなたのことを悪いと言っている--
「いろいろな方」があなたを嫌っている--
「いろいろな方」があなたは不正を働いたと言っている--
T氏の「証言」における言葉の使い方そのものが、いじめや嫌がらせの際によく見られる常套句で包まれていると言っても過言ではないと私には感じられるのです。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」 は休みました。
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