東京地裁「尋問」、〝セカンドハラスメント〟の場ではない⑮
歴代アジアディレクターのT氏は東京地裁の「尋問」で、「ベストベンガルを辞退しないか」という打診に対しアクトクラブ員側が「それは、もう飲めないということでした」と証言しましたが、私の中ではアクトクラブ員が「とんでもない」と憤っていたように記憶しています。
【「話し合う」前提条件がいつのまにか「提案」に】
T氏は東京地裁の「尋問」で、アクトクラブ員からの3つの「提案」なるものについて、以下のように証言しました。
「1つは屋和田さんのジャッジの降格を取り消したい。2つ目は、◎◎さん(アクトクラブ員)のトレーニングを認めろ、3つ目は話し合うのであったらば、ベンガルをタイ、2位のベンガルとタイにしてくれ。で、やはり順番は自分のほうを上にしてくれという提案でした」--。
しかし、アクトクラブ員がその時に言ったのは、「それは、もう飲めないということ」(T氏の証言)や「とんでもない打診/提案」(私の記憶)であって、それでもなお話し合いに応じろというのであれば、私のジャッジ降格を取り消し、トーレーニー拒否を撤回することが前提であるということ。
もうひとつは、スプレンダー(アクトクラブ員)のポイントは正当に獲得したものであって動かしようがなく、一方で2位の米国のベンガルのポイント計算についてはアクトクラブ員の知るところではないのだから、米TICA本部の方でポイント的にタイにするなら勝手にすればいいでしょう…ということでした。
【「順位」は提案などではなく当然のことの確認】
T氏は、アクトクラブ員が「順番は自分のほうを上にしてくれという提案」したと証言しましたが、「提案」なのではなく、当然のことの事実確認に過ぎないことは、これをお読みのメンバーも理解するところかと思います。
なぜなら、アクトクラブ員のベンガル猫のポイントを剥奪する動議が出されていたにも拘らず、それを否決にして「プロテスト」も退け、「ベストベンガル」であると一度は認定したわけです。
それを、米TICA本部においてポイント計算に何か間違いがあったのかどうか別にして「タイ」にするのであれば、スプレンダーのポイントを下げるのはあまりに不自然かつ不合理であり、2位の米国のベンガルのポイントを引き上げて後から「タイ」にするのであれば、当然、「順番」はスプレンダーが上だろうということです。
【ガバナンス欠如の〝闇〟の深さを思い知る】
不合理な話し合いに応じる「前提」や当然のことの「事実確認」が、区別されずに十把一絡げに「提案」となってしまうことは、実に怖ろしいことと思わざるを得ません。
それがTICAの一般メンバーにおいて行われてしまうなら仕方ないとしても、中立・公正・公平に事実を把握し判断しなければならないTICAのBoard Member/Directorにおいて平然と為されてしまうところにTICAのガバナンス感覚の欠如の〝闇〟の深さを思い知るような気がします。
話し合うことは良いことですが、話し合う双方が良識と社会常識、議論の仕方、知識・見識などで同じレベルでないと話は噛み合わないばかりか、誤解が生じて抜き差しならぬ対立へと発展しかねないというわけです。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」は休みました。
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◆東京都で7日、新たに907人の感染が確認されました。前週の金曜日に比べ29.9%増えています。
◆埼玉県で7日、新たに238人の感染が確認されました。
◆神奈川県で7日、新たに230人の感染が確認されました。
◆千葉県で7日、新たに99人の感染が確認されました。
◆大阪府で7日、新たに1005人の感染が確認され、死者は過去最多の50人に上りました。
◆愛知県で7日、新たに過去最多となる443人の感染が確認されました。
◆福岡県で7日、新たに過去最多となる472人(うち福岡市249人、北九州市48人)の感染が確認されました。
◆北海道で7日、新たに248人(うち札幌市154人)の感染が確認されました。
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