東京地裁「尋問」、問題点〝すり替え〟は巧妙な戦略?④
考え方や価値観の違い--と言ってしまえばそれまでですが、2015年4月25日にツインメッセ静岡で開かれた〝動物虐待〟まがいの行為があったショーを巡る証言で、当時のAsia Directorでもあった主催クラブオーナーから〝聞き捨てならない〟主張も飛び出しました。
【クラブが処分を受けるなら構わない?】
このショーに関しては最終的に、主催クラブに対し1000ドルの罰金と1カ月間のショー開催禁止処分が科されたわけですが、主催クラブオーナーは個人に対する処分でなかったので受け入れたといった旨の証言をしたのです。
要は、ベンガル猫を20頭以上、移動用キャリーに押し込めたまま控えケージに入れていたクラブ員や自分が処分対象にならなければ、クラブがどれだけ処分を受けようが構わないとでもいうように聞こえました。
事実、当時Asia Directorでもあった主催クラブオーナーは「尋問」で、このクラブ員が処分を受けていたなら抗議していました、とも証言してたのです。
【TICA公認クラブが処分を受けることの重大性】
TICA公認クラブが処分を受ける分には大した問題ではない、ということを言いたかったのかどうか分かりませんが、意図的かどうかは措くとして、これもある種の問題点のすり替えではないでしょうか。
私から見れば、個人が処分を受けるよりもTICA公認クラブが処分を受ける方が処分としては重く、なぜならそのクラブ員全員が不名誉を被ることになるからです。
TICA公認クラブが処分を受ける方がTICAの看板を穢し、より多くTICAの信用と評判を落とすことにつながるだろうと思うのは私だけでしょうか…。
【「公」と「私」の区別が付けることの大切さ】
「公私混同」は「公の事と、私事をきちんと区別をせずにあつかうこと」を言いますが、TICA公認クラブが処分を受けるのは構わなくて(=特段の抗議はしない)、自分やクラブ員が処分を受けるのは許せない(=抗議する)というような認識もまた、ある種の〝公私混同〟ではないかと私には思えます。
〝公私混同〟してないなら、TICA公認クラブがいわば「公」であってTICA公認クラブが1000ドルの罰金と1カ月間のショー開催禁止処分を科せられることの重大性を認識できたはずであり、個人が処分を受けることとどっちなら構わないというように比較することなど絶対にあり得ないからです。
もしアクトが1000ドルの罰金と1カ月間のショー開催禁止処分を科せられたとしたらどうでしょうか?
おそらくアクトのクラブとしてのTICA公認を取り消すべきであるという声が上がり、日本のクラブ代表者/Judgeを対象にした「意識調査」(アンケート)が行われ、その結果がTICA Boardで発表される事態になったことでしょう。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」は休みました。
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