東京地裁「尋問」、問題点〝すり替え〟は巧妙な戦略?⑫
2013年4月29日のアクトのショーに対する米BGブリーダーらによる「プロテスト」は「Take No Action」として退けられたわけですが、その理由について2人の歴代Asia Directorは事実と異なるとんでもない証言を東京地裁の法廷でしました。
それは、「プロテスト」が「Take No Action」になったのは、アクトショーに参加していた出陳者と猫に不利益を与えず、ポイントを付与するためだった--というのです。
もしかすると、こうした〝印象操作〟を信じ込み、そう思っているTICA Asia East Regionメンバーがいるかもしれませんが、それは真っ赤な〝嘘〟です。
【アクトショーでルール違反はなかった】
アクトに対する「プロテスト」の内容を詳細に知っているRegionメンバーはほとんどいないかもしれません。
要は「プロテスト」で挙げられたルール違反の疑いの全てについて、TICA Boardがルール違反はなかったと結論付けたことに他なりません。
ちょっと考えてもらえれば分かりますが、ルール違反があってそれでもなおTICAのBoradが「Take No Action」にしたとして、その違反を指摘しないということなどあり得ません。
これひとつだけ取っても「プロテスト」が「Take No Action」となったのは、アクトショーに参加していた出陳者と猫に不利益を与えず、ポイントを付与するためだった--という話が真っ赤な〝嘘〟であることが分かるかと思います。
【ポイント無効を求める動議は別に出されていた】
2013年5月19日に開催されたTICA Spring Board Meetingの「議事録」を確認して頂ければ分かりますが、アクトショーに参加した猫のポイントを無効とする「動議28」は、「プロテスト」に関する「動議29」の前に出されていて「否決」されています。
なぜこの「動議」が出てきたかというと、アクトのショーライセンス申請がショー開催初日から30日前までに出されていなかったからであり、当時のショールール22.4.1(※現在は改正されています)に規定されている通り、ショーに参加した猫にポイントを与えてはならない、というものでした。
しかし、実はショーライセンス申請がショー開催初日から30日前までに出されていなかったショーはアクト以外に33もあり、この中には当時のAsia Region Directorがオーナーのクラブも含まれていました。
もしアクトのショーにこの規定を適用して全ての参加猫のポイントを無効にするとなると、残る33のショーもそうしなければならなくなってしまいます。(※この33のショーは「プロテスト」が申し立てられる期間内であり、「プロテスト」申し立てが可能でした)
アクトのショーのポイントを無効にすることは、アクトを含め34全てのショーについてポイントもまた無効にすることを意味し、TICA Boardはルール適用の公平性を選んだのです。
【2人の歴代Asia Directorの主張が事実であれば…】
2013年4月29日のアクトショーに対する「プロテスト」が「Take No Action」となったのは、アクトショーに参加していた出陳者と猫に不利益を与えず、ポイントを付与するためだった--という2人の歴代Asia Directorの証言が事実と異なるとんでもないものであったという根拠はまだあります。
それは2013年5月のSpring Board Meetingの後に行われた5月28日の緊急Meetingでの「動議」です。
Board Ballot 13-10として、4月アクトショーの主要ショーコミッティメンバーの猫のポイントを無効にするという「緊急動議」が出されましたが、これも否決されているのです。
もし、「プロテスト」された以外でアクトのショーに何らかのルール違反があり、ショーコミッティメンバーの猫のポイントだけを無効にするのであれば、他の一般の出陳者と猫に不利益を与えないわけですから、2人の歴代Asia Directorの主張が事実なら可決されて然るべきでした。
ところが、実際には否決されているのです。
2人の歴代Asia Directorは、「プロテスト」が「Take No Action」となったのはアクトショーに参加していた出陳者と猫に不利益を与えず、ポイントを付与するためであって、ルール違反はあったのだということを言いたかったのだと思いますが、そうした主張こそアクトや私、アクトクラブ員に濡れ衣を着せる嫌がらせに他ならないことが分かっていただけるかと思います。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」は休みました。
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