東京地裁「尋問」、問題点〝すり替え〟は巧妙な戦略?⑨
東京地裁626号で行われた「尋問」で、当時のAsia Directorであったクラブオーナーは、アクトのブログを私が書いていないと考える根拠らしき事情として、唖然とする証言をしました。
「(屋和田さんが)『恣意的』という難しい言葉を知っているわけがない」「私も知らなかったし、私の周りの誰に聞いても『知らない』と言っていた」といった趣旨を話したのです。
【高校3年で正しい読み方の正答率は20%】
ある調査によると、確かに「恣意的」という言葉を正しく読めるかどうか高校3年生に聞いたところ、正答率は20%だったそうです。
しかし、私は4年生大学を出て、しかも専門は文学部国文科なわけです。
この証言はあたかも私が4大卒で国文科で学んだにもかかわらず、「恣意的」という言葉を知らない人間だ…と言っているようなものであり、私の名誉を著しく傷付けると言わざるを得ません。
クラブオーナーが法廷での「証言」だから許されると思ったのかどうか分かりませんが、私は断じて許されない発言であると思っています。
【Adoさんの歌詞にも出てくる『恣』という言葉】
「恣意的」の「恣」の訓読みは「ほしいまま」ですが、「恣意的」という言葉を知らないクラブオーナーなら、訓読みも知らないかもしれません。
ですが、「うっせぇわ」で一躍脚光を浴びている高校生シンガー、Adoさんの新曲「ギラギラ」の歌詞の中にも「♪♪憐みを恣(ほしいまま)に♪♪」と出てくるぐらいですから、それほどの難読字というわけではないでしょう。
裁判官が「確かに屋和田さんは『恣意的』という言葉は知らないでしょう。そうなるとやはりアクトクラブ員がブログにかかわっていたと言えそうですね」と内心で思ったかどうか知る由もありませんが、社会通念上の常識に照らせば、アクトのブログで「恣意的」という言葉を使っていたからといって、それが私にアクトのブログは書けないという正当な根拠と言えないことぐらい分かるはずです。
【新聞・週刊誌の記事では普通に目にする言葉】
「恣意的」という言葉は国内外情勢の広い分野でよく見聞きします。
新型コロナを巡る特措法/感染症法の改正を巡っては政府が「恣意的な運用がおこなわれないよう対応する」としたほか、ミャンマー情勢を巡っては国軍が政府関係者を「恣意的に拘束」したことに国連安保理が「深い懸念を表明する」としたとの報道がありました。
中国による新疆ウイグル自治区における少数民族の弾圧を巡っては「恣意的な投獄があった」と指弾されたという記事もありました。
普通に新聞・雑誌を読んでいれば目にする「恣意的」という言葉すら、私がアクトのブログを書いていないとする根拠らしき事情にしようというのは、どれだけ裁判の「尋問」で有効かどうかは措くとして、私には問題点の〝すり替え〟に映ります。
「恣意的」という言葉ぐらい私も知っていますし、普通に使います。
それを私なんか知るはずがないと〝公言〟(「尋問」の法廷は万人に開かれています)することは私の社会的評価を低下させようという嫌がらせにほかならないと思っても当然ではないでしょうか。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」は休みました。
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◆大阪府で20日、新たに153人の感染が確認されました。
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