東京地裁「尋問」、問題点〝すり替え〟は巧妙な戦略?⑩
「此の期に及んで…」という言葉が私の心に湧き上がりました。
東京地裁626号法廷で3日に行われた「尋問」で、当時Asia Region Directorであったクラブオーナーは、2013年4月29日のアクトのショーの問題点らしき事情について「9歳にもなるロシアンブルーまで出ていた」といった証言をしたのです。(※ちなみに9歳のRBが2013年4月29日のアクトショーにエントリーされていた事実はありません)
【何の問題もないのに問題であるかのように装う?】
これを聞いた裁判官が「なるほど。それは問題ですね…」といった心証を形成したかどうか私が知る由もありませんが、何の問題もないにもかかわらず、あたかも問題であったかのように「証言」したことは動かしようのない事実でしょう。
TICAのルールにおいてエントリーに年齢制限があるわけではなく、年齢を重ねてなおショーに参加できるほど健康で美しいことは称賛こそされ非難される筋合いは全くないからです。
Judgeにとっても、かつて審査したであろう猫を年齢を重ねて改めて審査することは喜ばしいことであるとともに、貴重な体験ともなるのです。
【あたかもアクトにだけ「高齢猫」が居たかの主張】
当時のAsia Region Directorであったクラブオーナーの証言は、あたかも2013年4月29日のアクトショーにだけ、普段ショーには出て来ないような「高齢猫」が出ていたかのような主張であり、印象操作であるとの疑いを拭えません。
別にTICAのショーで「高齢猫」の参加が珍しくないなら、このクラブオーナーがわざわざ法廷で証言として持ち出すことはなかったでしょう。
何歳を超えるとどのような問題があると考えているのか、このクラブオーナーの根拠は定かではありません。
しかし、仮に5歳を超えた猫を「高齢猫」として、2013年4月29日のアクトショーはどうだったかというと3頭でした。
これに対して当時Asia Region Directorであったオーナーのクラブの2014年6月14~15日のショーでは5頭、同クラブの平成2015年4月18~19日のショーでは8頭、4月25~26日のショーでは9頭が出陳されており、アクトショーより「高齢猫」のエントリーは多いのです。
自分のクラブのことは棚に上げて、アクトのショーだけ悪いかのような印象を与えかねず、大きな問題であろうと私は思っています。
【海外のTICAショーでも「高齢猫」は珍しくない】
海外に目を移せば、8.3歳の猫が2018年9月8~9日のベルギーのTICAショーで出陳されていましたし、そもそも2017~18年度のTICAの「CATS」部門のベストキャットは3.5~3.10歳で年間を通じて12回のショーに参加していました。
同じく3rdベストキャットも、3.11~4.9歳で年間を通じて18回のショーに参加していたことを考えれば、「高齢猫」の定義をとりあえず措くとしても決して珍しいことではなく、アクトのショーだけ狙い撃ちにするかのように問題視することこそ、嫌がらせであることの証左でしょう。
TICAとは違う団体では、高齢猫だけを対象とした「ベテランクラス」を設けるところもあるわけです。
そうしたことも考え合わせれば、当時Asia Region Directorであったクラブオーナーの証言は問題点を〝すり替え〟るどころか、火のない所に敢えて煙を立てるかのようなものであり、アクトの代表として許し難い〝暴言〟と思わずにはいられません。
※「Asia East Region公式サイトの議事録『和訳』で理解できる?」「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」は休みました。
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