ベンガルは本当に「確立された猫種」と言えるか?②
きょうは問題の核心に迫っていきます。
【「Category Ⅰ」の交配規定を見ると…】
Registration Rulesを確認すると、「Category」ごとに交配規定が定められており、「Established Breeds」である「Category Ⅰ」は次のようになっています。
Only within breed group
No unknowns
No outside breeds
BGに関して言えば「ALC(Asian Leopard Cat」との交配は認められないことになります。
SVのブリーダーがどうしているか分かりませんが、サーバルキャットとの交配は認められません。
【BGは元来、外見は「ALC」であったはず…】
私の理解が正しければ、ひとくちで言うとBGは、「外見は山猫(ALC)、性格は家猫」だったはずです。
しかし、世代を重ねていくとどうしても野性味溢れる外見(特にヘッドタイプや顔つき)が失われる傾向が否めず、Standardに則った理想のBGを創出するためにはALCやALCに近い世代(EG=Early Bengal)と交配する必要がありました。
BGが「Established Breeds」である「Category Ⅰ」であるということは、もはやそうしたブリード(繁殖)をしてはいけないということを意味します。
TICAのBGブリーダーもTICAのJudgeも、そしてそれ以外のTICAメンバーも、「BGは今やEstablished Breedsですね」という共通認識が形成されていればいいですが、そうでないならTICA全体の問題でもあると言えるわけです。
【今のBGで交配していって理想のBGができる?】
抽象的な感覚で言ってもBGやSVがABやAS、BS、MC、PS、RD、RBと同じ「Established Breeds」であることに大いなる違和感があり、Judgeにおいても「まだ発展途上である」という認識が総じてあり、BGブリーダーにおいても(〝売り専〟は別にして)Standardに近付けるにはまだまだ改良の努力が必要と感じているなかで、果たして本当にBGが「Established Breeds」であっていいのかという疑問は当然かと思います。
もちろん、第一義的にはTICAのBGブリーダーにおいて「何の問題もありません」「ALCやEGを使わなくてもTICAのStandardにある通りの理想のBGを創出できます」ということであればいいかもしれませんが、果たしてそう言い切れるでしょうか。
私は非常に疑問に感じています。
(続く)
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