ベンガルは本当に「確立された猫種」と言えるか?①
〝売り専〟のBGブリーダーは別として、TICAのStandardに則ったBG創出を目指すBGブリーダーにとっては大きく厄介な問題が起きています。
「Standardに則った…」ということからも、この問題はTICA Board Member全員、そしてTICAのJudge全員の問題でもあり、日本においても真剣に考えていただきたいと思うところです。
【TICAにおいてBGは「Category Ⅰ」であること】
問題の本質に入る前に、まずは基本から押さえていきたいと思います。
このブログのタイトルで「確立された猫種」と書いたのはTICAにおける「Category Ⅰ」が「Established Breeds」となっているからです。
ちなみにTICAにおける「Category」は6つあり、以下のように定義されています。
37.1.2.1 Category I: Established Breeds
37.1.2.2 Category II: Natural Breeds
37.1.2.3 Category III: Variant or Mutation Breeds
37.1.2.4 Category IV: Domestic Hybrid Breeds
37.1.2.5 Category V: Non-Domestic Source Breed Hybrids
37.1.2.6 Category VI: Experimental (Developing) Breeds
その「Category Ⅰ」にBGも入っています。
【「Category Ⅰ」の猫種を見てみると…】
Registration Rulesに一覧表が載っていますが、次のようになっています。
Abyssinian/Somali
American SH/WH
Australian Mist
Balinese
Bengal/Bengal LH
Birman
Bombay/Burmese
British LH/SH
Chausie
Egyptian Mau
Exotic Shorthair
Havana
Himalayan
Maine Coon
Maine Coon Poly
Oriental LH/SH
Persian
Pixiebob LH/SH
Ragdoll
Russian Blue
Savannah
Siamese
Toyger
私はタイトルで「ベンガルは本当に『確立された猫種』と言えるか?」と書きましたが、その意味では「Savannah(SV)」も同じ問題を抱えているといえるかと思いますので、SVブリーダーも知っておいていい話でしょう。
【実際の審査上は「発展途上」とのコメントも】
新型コロナの「パンデミック」で、TICAの日本おけるショーはこの1年ほどありませんが、BGの審査においてJudgeの認識としては「発展途上の猫種」であり、実際に「発展途上」や「発展段階にある」といったコメントがよく聞かれたのではないかと思います。
しかし、ルール上はBG、SVは、ABやAS、BS、MC、PS、RD、RBと同じ「Category Ⅰ」であり「Established Breeds」であるのです。
ルールと実際の審査上のズレと言っていいかと思いますが、その矛盾が問題を引き起こしています。
(続く)
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆死亡率が高いとの見方がある英国型の変異株は約70カ国・地域に広がり、ワクチンが効きにくいともされる南ア型は約30カ国・地域、再感染の恐れが強いとされるブラジル型は8カ国・地域で確認されたとのことです。
◆日本全国で31日、新たに2673人の感染が確認されました。
◆東京都で31日、新たに633人の感染が確認されました。
◆埼玉県で31日、新たに243人の感染が確認されました。
◆神奈川県で31日、新たに390人の感染が確認されました。
◆千葉県で31日、新たに212人の感染が確認されました。
◆大阪府で31日、新たに214人の感染が確認されました。
◆愛知県で31日、新たに121人の感染が確認されました。
◆福岡県で31日、新たに127人(うち福岡市53人、北九州市20人)の感染が確認されました。
◆北海道で31日、新たに104人(うち札幌市58人)の感染が確認されました。
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