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2021年1月20日 (水)

日本でも「変異種」の市中感染拡大?

静岡県にはTICA Asia East Regionの中核メンバーが比較的多く住む地域と言えますが、その静岡県で一昨日、昨日と大きなニュースがありました。

英国で猛威を振るう新型コロナ「変異種」(正確には変異株)をめぐり、静岡県で海外の渡航歴がなく感染者との接触も確認されていない男女3人の感染が確認され、それを受けて静岡県は19日、県独自の「感染拡大緊急警報」を出して、より強い対策の徹底を呼びかけたのです。

【猫界においては基礎知識のひとつですが…】

猫界の多くのメンバーにとって「変異種」や「変異株」自体は「基礎知識」として頭に入っているかと思います。

例えば、猫の感染症のひとつの「猫カリシウイルス(FCV)」。

「猫ヘルペスウイルス(FHV)」と似た風邪症状なので、見分けが難しい面があるわけですが、もうひとつ難しいのはFCVは変異種(変異株)があり一筋縄ではいかないということもあります。

弱毒株ならいいですが、強毒株(現在は4種類の変異株が強毒性を示しているといわれています)であれば治療はやっかいになります。

ご存知のように、猫では3種、4種、5種のほかに、「7種混合ワクチン」もあり、なぜ「7種」かと言うと、このうちの3種は「カリシウイルス」の3つの「株」に対応したものであるわけです。

一般的な「3種混合」は1種類の「カリシウイルス」の「株」に対応したものですから、FCVに感染した際にその「株」にぴったりのワクチンであればいいですが、そうでなければ「ワクチン」を接種しているからといって軽症で済むとは限りません。

【コロナが変異しやすいことも基礎知識】

猫界の人にとっては「コロナウイルスが変異しやすい」というのも基礎知識というか常識でしょう。

いわゆる猫腸コロナウイルス(FECV)が強毒性の猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に変異し、FIPを発症させることになります。

FECVによる症状がマチマチで無症状の猫もいること、FIPVに感染したからと言って全ての猫がFIPを発症するわけではなく、その発症の仕方もいろいろあることを考えれば、ヒトの新型コロナの様々な事柄について、一般の人より理解しやすいと言えるでしょう。

【変異種の登場で「第3波」の先行き不透明に】

「緊急事態宣言」の効果ばかりに目が行きがちですが、「変異種」がどこまで市中感染するかで「第3波」の先行きに大きな影響を与えそうです。

感染力の強さだけでなく、今後、さらに強毒化したり、ワクチンの効果にも影響を与えたりするようにならないとも限りません。

猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)に関してはようやく効果的な治療薬が出来てきましたが(とは言え高価で治療期間も長いですが…)、ヒトの新型コロナは意外に手強いかもしれません。

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【注目ニュース】※随時更新しています。

日本全国で19日、新たに5320人の感染が確認されました。重症者は過去最多を更新し、1001人と初めて1000人台になりました。死者も過去最多の104人で、初めて100人を超えました。

東京都で19日、新たに1240人の感染が確認されました。火曜日としては過去2番目に多く、重症者は最多の155人になっています。また死者は16人と過去最多でした。

埼玉県で19日、新たに421人の感染が確認されました。

神奈川県で19日、新たに737人の感染が確認されました。

千葉県で19日、新たに487人の感染が確認されました。

大阪府で19日、新たに525人の感染が確認されました。火曜日としては過去最多です。

愛知県で19日、新たに247人の感染が確認されました。

福岡県で19日、新たに200人(うち福岡市83人、北九州市37人)の感染が確認されました。

北海道で19日、新たに92人(うち札幌市47人)の感染が確認されました。

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