今、私たちの目の前にある「医療崩壊」
「医療逼迫」「病床逼迫」「医療崩壊が目前」など様々な言い方で報道されるなか、ここに来て私たちにとって今、目の前にある「医療崩壊」も指摘されるようになりました。
キャットショーにおいて、万が一うつしたり、うつされたりした場合どうなるか--。
主催クラブ/ショーコミッティーはこの重大な新たなリスクにも着目しなければなりません。
【知事が自宅療養中の男性死亡で謝罪】
神奈川県の黒岩知事が9日、新型コロナに感染して自宅で療養中だった男性が死亡したことについて、「県としてやれることをやりきれなかったことについては、心からお詫びを申し上げたい」と謝罪しました。
この60代の男性は感染が判明したあと自宅で療養していましたが、県の職員によるデータ入力に漏れがあったため、安否確認の電話や自宅訪問がなされなかったということです。
この件は、入院できない感染者らの健康観察の現状の体制が限界を超えたことを意味しており、私たちがそうした1人にならないとは限りません。
【自宅などで療養中の死亡が122人もいた衝撃】
警視庁のまとめによると、新型コロナ感染後、医療機関以外の自宅などで体調が悪化して死亡した人が昨年3~12月で122人に上りました。
このうち56人は昨年12月であり、2つの意味を汲み取る必要があるでしょう。
1つは新型コロナにおいては容体が急変するということであり、自宅やホテルでの療養には大きな不安がつきまというということ。
もう1つは「医療崩壊」であり、昨年の段階で入院したくてもできない状態になりつつあり、今年に入りその懸念は現実のものとして私たちの目の前にあるということです。
【東京都の「調整中」の感染者は6737人】
東京都の9日の発表によると、入院中の感染者は3119人いる一方、入院などを「調整中」の人はその2倍の6737人もいます。
「調整中」とは感染が確認されても自宅療養を強いられている人たちであり、家族間感染を広げるリスクが高くなることは論を待ちません。
今回の「緊急事態宣言」再発令の中身は1回目に比べて緩く、キャットショーも開こうと思えば開けるわけですが、「医療崩壊」というリスクは比べものにならないくらい高まっていることが分かります。
【「染防止対策」を講じていればそれで十分?】
昨夕のTVニュースでは「Pet博横浜会場」が取り上げられ、キャットショーが行われている様子も映りました。
短時間の映像でしたが、意外に来場者が多い印象を受けました。
事務局側は「感染防止対策」を強調していましたが、今、目の前にある「医療崩壊」の現実を判断した上で来場しているのかどうか、心配になったのは私だけであり、単なる杞憂でしょうか…。
※「キャットショーは『不要不急』か否か?」は休みました。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆大阪、兵庫、京都3府県の知事は9日午前、「緊急事態宣言」再発令を政府に要請することを正式に決めました。1月14日から2月7日まで首都圏と同じ措置を取る見通しです。
◆新型コロナによる国内の死者が9日、全国で新たに44人確認され4020人となりました。2000人から3000人に到達するまでは1カ月でしたが、そこから4000人まではわずか18日間でした。
◆日本全国で9日、新たに過去2番目に多い7790人の感染が確認され、9県で過去最多となりました。重症者も過去最多を更新する827人になっています。
◆東京都で9日、新たに過去3番目に多い2268人の感染が確認されました。3日連続で2000人を超えています。
◆埼玉県で9日、新たに5日連続で過去最多を更新する516人の感染が確認されました。500人台は初めてです。
◆神奈川県で9日、新たに3日連続で最多を更新する999人の感染が確認されました。
◆千葉県で9日、新たに5日連続で最多を更新する477人の感染が確認されました。2日連続で400人を超えました。
◆大阪府で9日、新たに過去2番目に多い647人の感染が確認されました。
◆愛知県で9日、新たに362人の感染が確認されました。
◆福岡県で9日、新たに327人(うち福岡市170人、北九州市48人)の感染が確認されました。4日連続で300人を超えています。
◆北海道で9日、新たに215人(うち札幌市110人)の感染が確認されました。
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