「ワクチン」が逆に感染を拡大させる??
「新型コロナワクチンはむしろ感染を拡大させる危険が…」--こんな報道が目に飛び込んできました。
しかし、猫界のメンバーであれば「ワクチン」に関する基礎知識もあるわけですから、いまさら驚くべき新事実があるわけではありません。
それでもショー再開を目指すクラブオーナー/代表、ショーコミッティーメンバー、Judgeは改めて「ワクチン」に関する基礎知識を再確認しておきたいところです。
【「ワクチン」は主に重症化を防ぐ効果】
猫界にそれなりに身を置く人であれば、猫に「ワクチン」をしたからといって「感染しない」ことを保証するものでないことは知っているかと思います。
感染しても軽症で済み早く治る、あるいは重症化しないという効果が得られるだけで、「感染しなくなる」わけではありません。
それと同様に、ヒトに対する新型コロナ「ワクチン」も基本的には「感染しなくなる」わけではありません。
「ワクチン」を接種すれば、発症しないで済んだり、発症したとしても軽症で済み、重症化のリスクを抑えられたりするというわけです。
【〝勘違い〟している人がワクチン接種したら?】
もし「ワクチン」を接種した人が「自分は感染しない」「人にうつすこともない」と誤解して、マスクもせず、「3密」を避けることなく、大人数の会食にも積極的に参加したらどうなるでしょうか--。
「ワクチン」が逆に感染を拡大させることにつながるのではないか?と囁かれる由縁です。
新型コロナの場合、「ワクチン」を接種したからと言って、仮に感染した場合、他人にうつさなくなるかどうかもはっきり分かっていません。
猫の場合で考えれば、「ワクチン」を接種していても感染が広がらないわけではありませんから、ヒトに対する新型コロナ「ワクチン」も同じことが言えるかもしれません。
「ワクチン」接種をしたから「感染防止対策」を講じることなくショーを開催できるわけでないことが分かります。
【接種後もなお残る「無症状者」対策】
これまでも感染した「無症状者」が感染を拡大させる要因になっているとの指摘がありました。
「ワクチン」が普及していく中で「ワクチン」接種することで発症するのを免れるとするなら、感染した「無症状者」が今以上に増えるかもしれません。
接種しておけば「他人にうつす」リスクがなくなる、あるいは減らせるということならいいですが、うつすリスクが変わらないなら、感染した「無症状者」が感染を拡大させる傾向に拍車がかかる事態も想定されます。
もちろん多くの人が「ワクチン」を接種していれば、多くの人が軽症で済むことが期待されると言えますが、接種している人としていない人が混在するケースだと注意を要すると言えるでしょう。
【ワクチンが国民に普及するのは早くて夏以降?】
日本は先進国の中でも「ワクチン」接種の動きは遅く、一般国民に普及するのは早くて夏以降と言われています。
4月中は完全に無理でしょうし、5月が目安という報道もでましたが、担当の河野大臣はTwitterで「全く根拠のないあてずっぽうになっている」でつぶやいており、春は難しいでしょう。
「ワクチン」接種を前提にショー再開を見込むのであれば、どんなに早くても夏休みが終わった後の9~10月ぐらいになるのではないでしょうか。
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【注目ニュース】※随時更新しています。
◆日本全国で20日、新たに5550人の感染が確認されました。重症者は17日連続で過去最多を更新し1014人になっています。
◆東京都で20日、新たに1274人の感染が確認されました。水曜日としては過去3番目に多く、重症者は最多の160人になっています。
◆埼玉県で20日、新たに411人の感染が確認されました。
◆神奈川県で20日、新たに716人の感染が確認されました。
◆千葉県で20日、新たに397人の感染が確認されました。
◆大阪府で20日、新たに506人の感染が確認されました。
◆愛知県で20日、新たに245人の感染が確認されました。
◆福岡県で20日、新たに277人(うち福岡市130人、北九州市38人)の感染が確認されました。
◆北海道で20日、新たに163人(うち札幌市98人)の感染が確認されました。
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